JPH07228688A - 糖修飾ポリ−ω−置換−L−グルタミン酸誘導体およびその製造方法 - Google Patents

糖修飾ポリ−ω−置換−L−グルタミン酸誘導体およびその製造方法

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JPH07228688A
JPH07228688A JP2156194A JP2156194A JPH07228688A JP H07228688 A JPH07228688 A JP H07228688A JP 2156194 A JP2156194 A JP 2156194A JP 2156194 A JP2156194 A JP 2156194A JP H07228688 A JPH07228688 A JP H07228688A
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glutamic acid
poly
benzyl
plga
acid residue
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Mitsuru Hashida
充 橋田
喜信 ▲高▼倉
Yoshinobu Takakura
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Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
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Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ポリ−ω−置換−L−グルタミン酸のω−位
の置換基をN−〔(1−チオガラクトピラノシル−2−
イミノ)−エチル〕−エチレンジアミニル基で置換した
高分子化合物。 【効果】 この高分子化合物は、肝実質細胞を認識でき
る作用があり、DDS製剤開発用の担体として応用でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医用高分子材料、殊に
ミサイル医薬担体として有用な糖修飾ポリ−L−グルタ
ミン酸誘導体およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】血清中の糖タンパクは、その末端に普遍
的にシアル酸−ガラクトース−N−アセチルグルコサミ
ンという糖構造が存在している。1960年代後半に
G,AshwellとA.Morellは、この三糖構
造が血清タンパクが血液中に安定に存在できるために必
要な構造であることをつきとめた。末端に存在するシア
ル酸を取り除くと、ガラクトースが新しい糖末端とな
る。シアル酸が除かれてガラクトースが露出した糖タン
パクはアシアロ糖タンパクと呼ばれている。アシアロ糖
タンパクは、この状態では血流中に安定に存在できなく
なり、急速に血流中より消失する。消失したアシアロ糖
タンパクのおよそ80%以上は肝臓に取り込まれること
が判明している。
【0003】ところで、肝細胞の膜表面上には特異的糖
認識レセプターが存在し、アシアロ糖タンパクはこのア
シアロ糖タンパクレセプターを介して細胞内に取り込ま
れたものである。そこで、このレセプターの性質を利用
し、これまでに標的臓器移行性の薬物担体としてポリグ
ルタミン酸を糖で修飾する具体的な試みがなされている
(特開平5−178986)。さらに、標的臓器に対す
る認識性を向上させるために、ポリグルタミン酸への糖
修飾のスペーサーが検討された(吉川剛兆ら、日本薬学
会111年会講演要旨集4、129、1991)。しか
しながら、これらは肝臓に対する移行性を向上させるこ
とが出来たものの、選択性に関しては不十分であった。
発明者らは、ポリグルタミン酸と糖修飾の際のスペーサ
ーを精査した結果、ポリグルタミン酸1分子当りのガラ
クトース残基数を低下させることが可能となり、しかも
肝臓に対してより選択性の高い化合物を発明するに到っ
た。また、ガラクトース修飾ポリグルタミン酸の糖修飾
率が増加すると、生分解性が低下することが示唆されて
いることから(権正ら、DDS技術研究会第38回定例
会要旨,1993)、本発明化合物はより安全性の高い
ことが期待される。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、一
般式
【0005】
【化3】
【0006】(式中、Xは重合度20〜540であるこ
とを、Rは水素原子、低級アルキル基又はベンジル基を
各々意味する。)で示されるポリペプチドにおいて、そ
の構成ペプチドの一部または全部を
【0007】
【化4】
【0008】で表わされるω−N−〔(1−チオガラク
トピラノシル−2−イミノ)−エチル〕−エチレンジア
ミニル−L−グルタミン酸残基で置換した糖修飾ポリ−
ω−アルキル(又はベンジル)−L−グルタミン酸誘導
体に関する。本発明のポリペプチドを更に説明すると以
下の通りである。 構成単位:ω−アルキル(又はベンジル)−L−グルタ
ミン酸残基
【0009】
【化5】
【0010】(式中、R1 は低級アルキル基又はベンジ
ル基を示す。) L−グルタミン酸残基
【0011】
【化6】
【0012】ω−N−〔(1−チオガラクトピラノシル
−2−イミノ)−エチル〕−エチレンジアミニル−L−
グルタミン酸残基
【0013】
【化7】
【0014】配列状態:線状 分子量 :8,000〜70,000 重合度 :20〜540 構成単位の比率: ω−アルキル(又はベンジル)−L−グルタミン酸残基 0〜10% L−グルタミン酸残基 55〜95% ω−N−〔(1−チオガラクトピラノシル−2−イミノ)−エチル〕 −エチレンジアミニル−L−グルタミン酸残基 5〜35% Rの低級アルキル基としては、炭素数が1乃至6個の直
鎖又は分岐状の炭素鎖を意味し、具体的にはメチル基,
エチル基,プロピル基,イソプロピル基,ブチル基,イ
ソブチル基,sec−ブチル基,tert−ブチル基,
ペンチル基,イソペンチル基,ネオペンチル基,ter
t−ペンチル基,ヘキシル基,イソヘキシル基等が挙げ
られる。本発明化合物の製造方法を更に説明すると、た
とえば次式で示される方法により合成できる。
【0015】
【化8】
【0016】
【化9】
【0017】(式中、Xは前記の通りで、R1 は低級ア
ルキル基又はベンジル基を意味する。また、Y,Zはと
もにX以下であってY≧Zを満たす整数である。) この方法は、ポリ−ω−アルキル(又はベンジル)−L
−グルタミン酸(II)の側鎖アルキルエステル(又はベ
ンジルエステル)を加水分解して側鎖カルボキシル基が
遊離した重合体(III) 又は(III′)を得(第1工程)、
次いでこの重合体(III)又は(III′)の側鎖カルボキシ
ル基に第2工程により合成したN−(2−アミノエチ
ル)アミジノメチルチオガラクトピラノシド(VI)を導
入して本発明化合物(I)又は(I′)を得る(第3工
程)ことにより行う。
【0018】第1工程の加水分解は、ポリ−ω−アルキ
ル(又はベンジル)−L−グルタミン酸を適当な有機溶
媒中、塩基で処理することにより容易に行うことができ
る。有機溶媒としては、たとえばクロロホルム、ジクロ
ルメタン等のハロゲン化炭化水素(ヘリックス溶媒)が
好適であるが、ジクロル酢酸、トリフルオロ酢酸などの
ランダムコイル溶媒を用いることもできる。
【0019】塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等が適当である。これらの塩基は通常メタノー
ル、イソプロピルアルコール等のアルコール水溶液とし
て反応液中に添加される。反応は、室温附近で、10〜
200分間行う。これらの反応条件、殊に反応時間を適
宜選ぶことにより、加水分解の割合を任意に調節するこ
とができる。なお、本工程の原料化合物として使用する
ポリ−ω−置換−L−グルタミン酸(II)は、重合度が
およそ20〜540のものが用いられるが、これに限定
されるものではない。また、原料化合物として、市販の
ポリ−L−グルタミン酸を使用する場合には、本工程を
省略することができる。
【0020】第2工程は、2−イミノ−2−メトキシエ
チル−1−チオガラクトピラノシド(IV)とエチレンジ
アミン(V)をホウ酸緩衝液中に1:1のモル比で添加
し、24時間反応させることにより、N−(2−アミノ
エチル)アミジノメチルチオガラクトピラノシド(VI)
を得る工程である。
【0021】第3工程は、N−(2−アミノエチル)ア
ミジノメチルチオガラクトピラノシド(VI)と第1工程
で得た部分加水分解物(III)又は、ポリ−L−グルタミ
ン酸(III′) とを縮合剤を用いてカップリングさせる工
程である。縮合剤としては、たとえばN,N′−ジシク
ロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1−エチル−3
−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドハイ
ドロクロライド(EDC)等が挙げられる。生成した目
的化合物(I)又は(I′)は、たとえばセルロース透
析膜を用いる透析により精製することができる。なお、
本発明化合物に薬物等を結合させる場合には、式(I)
又は(I′)中のグルタミン酸残基のカルボキシル基に
化学的又は物理的(例えばアミド結合、エステル結合、
イオン結合等)に結合させることができる。
【0022】(物質の特性)本発明化合物(I)又は
(I′)の分子量の測定は、各種の方法により可能であ
るが、例えば標準物質としてOvalbumin(分子
量43,000),BSA(Bovine Serum
Albumin)(分子量67,000)を用いたゲ
ルパーミエイションクロマトグラフィー法(HPLC)
(カラム:島津製作所(株) Shim−pack D
iol−300,溶出液:等張リン酸緩衝液(pH7.
4),溶出速度:1ml/min)によって分子量を求
めることができる。
【0023】
【発明の効果】本発明化合物は、後記実験例に示すよう
に、標的臓器に対する移行性が確認されたことから、生
体認識高分子として医療分野に応用することができる。
本発明化合物は天然類似高分子であるポリアミノ酸であ
るから、生分解性であり、スペーサーを介してガラクト
ース残基を修飾していることから、低修飾率にて標的臓
器への移行性が達成される。また、糖修飾率の低いポリ
アミノ酸ほど生分解性が高いことは既に明らかになって
おり、本発明化合物は安全性の高い化合物であることが
期待される。したがって、本発明化合物は、ミサイルド
ラッグ等に用いる医薬担体用高分子として好適である。
【0024】
【実施例】つぎに、実施例を挙げて本発明化合物および
その製造方法を更に説明する。ここでPLGAはポリ−
L−グルタミン酸を、Gal−PLGAはガラクトース
修飾ポリ−L−グルタミン酸を各々意味する。 実施例1 (1)2−イミノ−2−メトキシエチル−1−チオグリ
コシド−β−D−ガラクトピラノシド(EYラボラトリ
ーズ)200mgとエチレンジアミン(和光純薬)50
μlを5mlのホウ酸緩衝液(pH9.5,50mM)
に約1:1のモル比となるように添加し、24時間反応
させた。1NのHClにてpH5に調整し、2−イミノ
−2−メトキシエチル−1−チオグリコシド−β−D−
ガラクトピラノシド100mgに対し、ポリ−L−グル
タミン酸(Sigma)(分子量15,000〜50,
000)60mg、1−エチル−3−(3−ジメチルア
ミノプロピル)−カルボジイミド ハイドロクロライド
(和光純薬)60mg添加後、1晩攪拌した。蒸留水に
対し透析後凍結乾燥した。
【0025】(2)2−イミノ−2−メトキシエチル−
1−チオグリコシド−β−D−ガラクトピラノシド(E
Yラボラトリーズ)20mgと(1)で得たGal−P
LGA 20mgを5mlのホウ酸緩衝液(pH9.
5,50mM)に約50:1のモル比となるように添加
し、24時間反応させ、蒸留水に対し透析後、凍結乾燥
した。 分子量(HPLC) 25,600
【0026】(3)糖導入率測定 72%硫酸1ml当りアントロン(Sigma)0.5
mgを溶解させ、試液とした。(1),(2)で合成し
たGal−PLGA水溶液0.6mlと試液3mlを十
分攪拌し、100℃にて12分間加熱した。室温まで温
度を下げた後、628nmの吸光度を測定した。 結果(1) 3.7モル ガラクトース/モル PLG
A(ガラクトース修飾残基率 1.9%) (2) 18.2モル ガラクトース/モル PLGA
(ガラクトース修飾残基率 9.1%)
【0027】実験例 糖修飾率の異なるガラクトース修飾ポリ−L−グルタミ
ン酸誘導体(Gal−PLGA)、また、ビタミンK5
をモデル薬物として修飾した本発明化合物および比較物
質を用い、各高分子のマウスの肝臓への移行性を検討し
た。 1.試料 実施例1の(1),(2)で合成したガラクトース修飾
残基約2%および9%のGal−PLGAを検体試料と
し、糖含量の違いによる肝臓移行性の差を検討した。ま
た、薬物で修飾した場合の移行性を検討するために、ビ
タミンK5 で修飾したガラクトース修飾残基約9%のG
al−VK5 −PLGAを試料として用いた。また、比
較物質として無修飾のPLGAおよびVK5 −PLGA
を用いた。 2.ビタミンK5 修飾体の合成 ビタミンK5 のPLGA及びGal−PLGA修飾体は
ビタミンK5 のアミノ基部分とPLGA又はGal−P
LGAのグルタミン酸残基のカルボキシル基部分で常法
のアミド結合させることにより得ることができる。
【0028】pH5に調整した蒸留水にビタミンK
5 (ナカライテスク)15mg,Gal−PLGA 2
5mgもしくは比較物質としてポリ−L−グルタミン酸
(PLGA)100mg、1−エチル−3−(3−ジメ
チルアミノプロピル)−カルボジイミド ハイドロクロ
ライド25mgもしくは100mg添加後、1晩攪拌し
た。蒸留水にて透析後、凍結乾燥した。ビタミンK5
修飾率は、300nmの吸光度を測定することにより算
出した。これらの試料の物理化学的特性を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】3.体内動態実験 実験に先立ち検体の 111In標識化を行った。検体とす
る高分子をDTPAアンヒドライド(ジエチレントリア
ミン−N,N,N′,N″,N″−五酢酸無水物)と結
合後、 111InCl3 を1M酢酸ナトリウム中でキレー
トさせ、ゲル濾過により、 111In標識体を得た。これ
を生理食塩水にて投与液に調製した。ddY系雄性マウ
ス(5週令)に 111Inで標識した被験高分子1mg/
kgを尾静脈より投与し、経時的に肝臓および血液を採
取し、肝臓はそのまま秤量し、血液は約3000rpm
で2分間遠心分離して血漿とし、その放射活性を測定し
た(Awell−type NaI Scintill
ation Counter,ARC−500,Alo
ka Co.,Tokyo,Japan)。その結果を
図に示した。
【0031】4.実験結果および考察 PLGAに対して、ガラクトースおよびモデル薬物とし
てビタミンK5 を修飾した結果を表1に示した。PLG
Aへのガラクトース修飾はスペーサーであるエチレンジ
アミンを介し、PLGA 1分子当り約18分子結合で
きた。この値はPLGA重量当り約12%、グルタミン
酸残基数当り約9%となる。ガラクトース修飾前後の分
子量は、それぞれ25,200、25,600であり、
ほとんど変化がなかった。ビタミンK5 のPLGAおよ
びGal−PLGAに対する修飾率は、どちらも同程度
の修飾率であった。
【0032】111In標識した高分子を尾静脈投与後の
血漿中濃度、肝臓移行性の時間推移を図1〜5に示し
た。いずれの高分子も血中から速やかに消失するもの
の、肝臓移行性は各高分子によって異なり、ガラクトー
ス修飾残基9%のGal−PLGAおよびGal−VK
5 −PLGAは投与後5分以内に60%以上が肝臓に移
行した。(図4、5)。カラクトース修飾していない高
分子およびガラクトース修飾残基約2%のGal−PL
GAは非常に低い肝臓移行性であった(図1、2、
3)。これらのことから、ガラクトース修飾率を高める
ことにより肝臓への移行性が向上することが明らかとな
った。さらに、ビタミンK5 も肝臓へ送達可能であるこ
とが確認された。
【0033】111In標識した高分子を尾静脈投与後の
クリアランスを表2、図5に示した。肝臓クリアランス
と腎臓クリアランス+尿中クリアランスの比において、
ガラクトース修飾していない高分子は1以下の低い値を
示し、肝臓への選択性はなかった。しかし、ガラクトー
ス修飾残基約9%のGal−PLGAおよびGal−V
5 −PLGAの肝臓クリアランスと腎臓クリアランス
+尿クリアランスの比は7〜10の高い値を示したこと
から、肝臓に対する選択性が非常に向上することが明ら
かとなった。
【0034】以上より、エチレンジアミンをスペーサー
としてPLGAにガラクトースを修飾することにより、
肝臓への移行性が高まると同時に、肝臓への選択性も向
上することが明らかとなった。また、この機能はモデル
薬物であるビタミンK5 を修飾しても同様であったこと
から、Gal−PLGAは肝臓標的性の担体として有用
であることが確認された。
【0035】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】111In標識PLGAのマウス尾静注後の血漿
1mlにおける投与量に対する血漿中濃度の割合、およ
び投与量に対する肝臓蓄積量の割合を、時間の推移とと
もに示すグラフである。
【図2】ビタミンK5 で修飾された 111In標識VK5
−PLGAのマウス尾静注後の血漿1mlにおける投与
量に対する血漿中濃度の割合および投与量に対する肝臓
蓄積量の割合を時間の推移とともに示すグラフである。
【図3】ガラクトース修飾残基約2%の 111In標識G
al−PLGAのマウス尾静注後の、血漿1mlにおけ
る、投与量に対する血漿中濃度の割合、および投与量に
対する肝臓蓄積量の割合を時間の推移とともに示すグラ
フである。
【図4】ガラクトース修飾残基約9%の 111In標識G
al−PLGAのマウス尾静注後の、血漿1mlにおけ
る、投与量に対する血漿中濃度の割合、および投与量に
対する肝臓蓄積量の割合を時間の推移とともに示すグラ
フである。
【図5】ガラクトース修飾残基約9%の 111In標識G
al−PLGAに更にビタミンK5 で修飾した 111In
標識Gal−VK5 −PLGAのマウス尾静注後の、血
漿1mlにおける、投与量に対する血漿中濃度の割合、
および投与量に対する肝臓蓄積量の割合を、時間の推移
とともに示すグラフである。
【図6】PLGA、ガラクトース修飾残基約9%Gal
−PLGA、VK5 −PLGA、ガラクトース修飾残基
約9%Gal−VK5 −PLGAそれぞれについて、ク
リアランス比(=肝クリアランス/(腎クリアランス+
尿クリアランス))を求め、比較したグラフである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中、Xは重合度20〜540であることを、Rは水
    素原子、低級アルキル基又はベンジル基を各々意味す
    る)で示されるポリ−ω−アルキル(又はベンジル)−
    L−グルタミン酸の構成ペプチド結合の一部または全部
    を、一般式 【化2】 で表されるω−N−〔(1−チオガラクトピラノシル−
    2−イミノ)−エチル〕−エチレンジアミニル−L−グ
    ルタミン酸残基で置換したポリ−ω−アルキル(又はベ
    ンジル)−L−グルタミン酸誘導体。
  2. 【請求項2】 各構成単位の比率が、 ω−アルキル(又はベンジル)−L−グルタミン酸残基 0〜10% L−グルタミン酸残基 55〜95% ω−N−〔(1−チオガラクトピラノシル−2−イミノ)−エチル〕− エチレンジアミニル−L−グルタミン酸残基 5〜35% であり、分子量8,000〜70,000であることを
    特徴とする請求項1記載の誘導体。
  3. 【請求項3】 下記の構成単位の比率が、 ω−N−〔(1−チオガラクトピラノシル−2−イミノ)−エチル〕−エチレン ジアミニル−L−グルタミン酸残基 9±1% であり、平均分子量25,000±10,000である
    ことを特徴とする請求項1または2記載の誘導体。
  4. 【請求項4】 N−(2−アミノエチル)アミジノメチ
    ルチオガラクトピラノシドとポリ−L−グルタミン酸を
    反応させることを特徴とする請求項1記載の誘導体の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 2−イミノ−2−メトキシエチル−1−
    チオガラクトピラノシドとエチレンジアミンを反応させ
    て得られるN−(2−アミノエチル)アミジノメチルチ
    オガラクトピラノシドに、更にポリ−L−グルタミン酸
    を反応させることを特徴とする請求項1記載の誘導体の
    製造方法。
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