JPS59174567A - β−リン酸三カルシウム焼結体の製法 - Google Patents
β−リン酸三カルシウム焼結体の製法Info
- Publication number
- JPS59174567A JPS59174567A JP58049554A JP4955483A JPS59174567A JP S59174567 A JPS59174567 A JP S59174567A JP 58049554 A JP58049554 A JP 58049554A JP 4955483 A JP4955483 A JP 4955483A JP S59174567 A JPS59174567 A JP S59174567A
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- JP
- Japan
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- tricalcium phosphate
- phase transition
- aluminum fluoride
- beta
- manufacture
- Prior art date
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- Dental Preparations (AREA)
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
β−リン酸三力lレシウム(以下β−03Pと略記する
)は、人工骨の材料として有望であることからその合成
及び焼結法について研究が行われているが、機械的強度
の面で十分な性能のものが得られていない。その原因の
−っは、β−C3Pが//gO′Cで高温形のa−03
Pへ相転移し結晶密度が3.07から277へ変化する
のに伴って容積1の膨張が起こり、焼結体組織が弱化す
ることにある。従来はこの現象を避けてβ−03Pの相
転移温度(//gO°C)以下の温度で加熱処理する方
法がとられてきた。しかしリン酸三カルシウム粉末は、
/2!;O”Cより低い温度では十分に焼結しないので
、得られる焼結材料の強度に限界があった。
)は、人工骨の材料として有望であることからその合成
及び焼結法について研究が行われているが、機械的強度
の面で十分な性能のものが得られていない。その原因の
−っは、β−C3Pが//gO′Cで高温形のa−03
Pへ相転移し結晶密度が3.07から277へ変化する
のに伴って容積1の膨張が起こり、焼結体組織が弱化す
ることにある。従来はこの現象を避けてβ−03Pの相
転移温度(//gO°C)以下の温度で加熱処理する方
法がとられてきた。しかしリン酸三カルシウム粉末は、
/2!;O”Cより低い温度では十分に焼結しないので
、得られる焼結材料の強度に限界があった。
以上のようにβ−リン酸三カルシウムの高強度焼結材料
を製造するのに、それ自身の相転移の性質が根本的な障
害になっている。
を製造するのに、それ自身の相転移の性質が根本的な障
害になっている。
本発明はβ−C3P結晶の相転移を抑制することを目的
に、多くの無機化合物について添加条件とその効果につ
いて検討しその結果フ5ツ化アルミニウムカ?微量添加
でも極めて顕著な効果を及ばずことを見出したものであ
る。以下さらに詳細に説明する。
に、多くの無機化合物について添加条件とその効果につ
いて検討しその結果フ5ツ化アルミニウムカ?微量添加
でも極めて顕著な効果を及ばずことを見出したものであ
る。以下さらに詳細に説明する。
β−03P粉末の調製ニリン酸水素カルシウムCaHP
O4・2Hz OをgsooCで3時間仮焼してβ−,
2CaO−P2o5を作り、これと炭酸カルシウム(C
aCO3)を/:/のモル比で調合し、ポットミルない
しボールミル した混合粉末を10!;0″Cで2グ時間以上加熱処理
しβ−C,Pを合成する。これをさらにポットミルない
しボールミルでりど時間以上湿式粉砕する。
O4・2Hz OをgsooCで3時間仮焼してβ−,
2CaO−P2o5を作り、これと炭酸カルシウム(C
aCO3)を/:/のモル比で調合し、ポットミルない
しボールミル した混合粉末を10!;0″Cで2グ時間以上加熱処理
しβ−C,Pを合成する。これをさらにポットミルない
しボールミルでりど時間以上湿式粉砕する。
上述のようにして調製されたβ−C3Pの粉末に、フッ
化アルミニウムを加えて十分均一になるように湿式混合
する。フッ化アルミニウムの添加量とβ−C3Pの相転
移抑制に及ぼす効果を倹約した結果は以下の”ようであ
った。
化アルミニウムを加えて十分均一になるように湿式混合
する。フッ化アルミニウムの添加量とβ−C3Pの相転
移抑制に及ぼす効果を倹約した結果は以下の”ようであ
った。
β−C3P1モルに対し、フッ化アルミニウムを002
〜02乙七ルの範囲で添加量を変えたハツチを調製し、
これらを/200〜/り00°Cの温度範囲で焼結して
、相転移によって生成するα−C3P(高温形)の量的
関係を検討した。このためβ−C3Pとα−C3Pの合
量に対するα−03Pの割合を計算しβ−・相転移率(
チ)とした。
〜02乙七ルの範囲で添加量を変えたハツチを調製し、
これらを/200〜/り00°Cの温度範囲で焼結して
、相転移によって生成するα−C3P(高温形)の量的
関係を検討した。このためβ−C3Pとα−C3Pの合
量に対するα−03Pの割合を計算しβ−・相転移率(
チ)とした。
フッ化アルミニウム(AlF3 ) ヲo、 0−2モ
ル添加では、7200°C焼結物のβ−α相転移率は約
グ0チにとどまったが、焼結温度が/300.7350
°Cになると相転1移率は、はとんどgO優に達した。
ル添加では、7200°C焼結物のβ−α相転移率は約
グ0チにとどまったが、焼結温度が/300.7350
°Cになると相転1移率は、はとんどgO優に達した。
0041モル添加した場合は、1200℃なら相転移−
率はO係、さらに/300.7350°Cの高温で熱処
理しても、41O−1=−5%の程度にとどまつだ。さ
らに添加量を004〜00gモルに増すと、/300、
/3.!;O”Cの高温で焼裔もても相転移率は/夕〜
20係程度に幼抑制さ転へ。
率はO係、さらに/300.7350°Cの高温で熱処
理しても、41O−1=−5%の程度にとどまつだ。さ
らに添加量を004〜00gモルに増すと、/300、
/3.!;O”Cの高温で焼裔もても相転移率は/夕〜
20係程度に幼抑制さ転へ。
図/にその結果を示す。
AIF’3の添加はβ−03Pの相転移を抑止す屓緯同
時にβ−C3Pと反応してフッ素アパタイトを生成する
。AlF3の添加量が01モル以上になると、フッ素ア
バタイ1−の生成が優勢となり、リン酸三カルシウムは
著るしく減少する。こうした結果から、β−03Pに対
するA InF3の添加は00gモル以下に抑えるのが
適当である。またフッ素アパタイトの生成量が高くなる
と焼結体の曲げ強度は低下する傾向を示した。相転移の
抑制に対して十分な効果を発揮すると同時に、高い曲げ
強度を維持するAlF3の最適添加量を検討した結果0
06〜00gモルの範囲であることが分った。曲げ強度
の測定結果の一部として、A’lF3添加量OO乙モル
、焼結温度で7時間保持する条件で得られたものを表/
に示す。
時にβ−C3Pと反応してフッ素アパタイトを生成する
。AlF3の添加量が01モル以上になると、フッ素ア
バタイ1−の生成が優勢となり、リン酸三カルシウムは
著るしく減少する。こうした結果から、β−03Pに対
するA InF3の添加は00gモル以下に抑えるのが
適当である。またフッ素アパタイトの生成量が高くなる
と焼結体の曲げ強度は低下する傾向を示した。相転移の
抑制に対して十分な効果を発揮すると同時に、高い曲げ
強度を維持するAlF3の最適添加量を検討した結果0
06〜00gモルの範囲であることが分った。曲げ強度
の測定結果の一部として、A’lF3添加量OO乙モル
、焼結温度で7時間保持する条件で得られたものを表/
に示す。
表 /
リン酸三カルシウム焼結体で、2 o o o kgf
/ct!r を超える曲げ強度は、従来の水準をはるか
に超えるが、これはβ−C3P結晶の相転移をフッ化ア
ルミニウムを僅か00乙〜oogモ)V添加することに
よって抑制し/、300、/3.!;’O’Cの高温度
でβ−03Pの焼結を可能にしたためである。フッ化ア
ルミニウムの添加がβ−C3Pの相転移温度に影響を与
える理由について考察すると次のようである。
/ct!r を超える曲げ強度は、従来の水準をはるか
に超えるが、これはβ−C3P結晶の相転移をフッ化ア
ルミニウムを僅か00乙〜oogモ)V添加することに
よって抑制し/、300、/3.!;’O’Cの高温度
でβ−03Pの焼結を可能にしたためである。フッ化ア
ルミニウムの添加がβ−C3Pの相転移温度に影響を与
える理由について考察すると次のようである。
熱分析及び熱天秤による測定がらフッ化アルミニウムの
分解ピーク温度は7.200”C前後にあるが、分解で
生じたフッ素は極めて迅速にリン酸三カルシウムと反応
してフッ素アパタイトを生成する。
分解ピーク温度は7.200”C前後にあるが、分解で
生じたフッ素は極めて迅速にリン酸三カルシウムと反応
してフッ素アパタイトを生成する。
一方活性状態のA、l原子は、β−c3P結晶格子に拡
散し容易に固溶する。この固溶が結晶の自由エネルギ・
−を低下させ、したがって相転移温度をひき上げる効果
を及ぼしたものである。
散し容易に固溶する。この固溶が結晶の自由エネルギ・
−を低下させ、したがって相転移温度をひき上げる効果
を及ぼしたものである。
このような高強度のリン酸三カルシウム焼結材料は、人
工骨等の生体用セラミックスとしての用途が期待される
ことは勿論であるが、一般工業用の高強度材料として用
途開発が期待できる。
工骨等の生体用セラミックスとしての用途が期待される
ことは勿論であるが、一般工業用の高強度材料として用
途開発が期待できる。
以下に実施例を示す。
実施例/
既述した方法で合成したβ−C3P/モルに対しフッ化
アルミニウム00クモルヲ均一に混合した粉末を調製し
、s o mmi 、厚み乙mm、の円板をブレヌ成形
した。これを電気炉にて7230°Cで7時間保持した
のち炉内放冷した焼結体について曲げ強度及び生成結晶
相を測定し次の結果を得た。
アルミニウム00クモルヲ均一に混合した粉末を調製し
、s o mmi 、厚み乙mm、の円板をブレヌ成形
した。これを電気炉にて7230°Cで7時間保持した
のち炉内放冷した焼結体について曲げ強度及び生成結晶
相を測定し次の結果を得た。
曲げ強度: / / 41Okqf/cyRβ−α相転
移率(受):33チ 実施例2 β−リン酸カルシウム/七ルに対してフ゛ンイLアルミ
ニウムOO乙モルを混合した粉末を調製し実施例/と同
様に円板をプレヌ成形して/300°Cで7時間保持す
る条件で焼結した。この焼結体の性質は次のようであっ
た。
移率(受):33チ 実施例2 β−リン酸カルシウム/七ルに対してフ゛ンイLアルミ
ニウムOO乙モルを混合した粉末を調製し実施例/と同
様に円板をプレヌ成形して/300°Cで7時間保持す
る条件で焼結した。この焼結体の性質は次のようであっ
た。
曲げ強度=20乙Q kgf/ca
β−α相転移率(チ):、2乙チ
実施例3
β−リン酸三カルシウム/七ルに対しフッ化アルミニウ
去00gモルを添加した粉末を調製し実施例/、2と同
様の円板をプレス成形して7350°Cで7時間保持の
条件で焼結した。得られた焼結体の性質は次のようであ
った。
去00gモルを添加した粉末を調製し実施例/、2と同
様の円板をプレス成形して7350°Cで7時間保持の
条件で焼結した。得られた焼結体の性質は次のようであ
った。
曲げ強度: / 330 kQf/cyAβ−α相転移
率(%)ニア7チ
率(%)ニア7チ
第1図はβ−リン酸三カルシウムに対するフッ化アルミ
ニウムの添加率(モル比)とβ−リン酸三カルシウムの
相転移に及ぼす効果との関係を表わしたものである。 横軸はβ−リン酸三カルシウム(3CaO+ P20s
)に対するフッ化アルミニウム(AlF2)の添加率
でアリモル比で示す。縦軸は全リン酸三カルシウム(β
−1及びα−リン酸三カルシウムの含量)に対スるα−
リン酸三カルシウムの割合を百分率で示す。 図中の(目印)、(■印)は試料の焼結温度(7時間保
持の条件)を示す。
ニウムの添加率(モル比)とβ−リン酸三カルシウムの
相転移に及ぼす効果との関係を表わしたものである。 横軸はβ−リン酸三カルシウム(3CaO+ P20s
)に対するフッ化アルミニウム(AlF2)の添加率
でアリモル比で示す。縦軸は全リン酸三カルシウム(β
−1及びα−リン酸三カルシウムの含量)に対スるα−
リン酸三カルシウムの割合を百分率で示す。 図中の(目印)、(■印)は試料の焼結温度(7時間保
持の条件)を示す。
Claims (1)
- β−リン酸三カルシウム(β−J CaO+ p20s
)/−f: 7L/ K 対し、フッ化アルミニウ
ム(AlF2 ) t002から0/Sモルを加えた均
一な混合粉末を調製し、これを用いて所望の形状に成形
したものを7200°Cから74100°Cの温度範囲
で焼結することを特徴とするβ−リン酸三カルシウム焼
結材料の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58049554A JPS59174567A (ja) | 1983-03-24 | 1983-03-24 | β−リン酸三カルシウム焼結体の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58049554A JPS59174567A (ja) | 1983-03-24 | 1983-03-24 | β−リン酸三カルシウム焼結体の製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59174567A true JPS59174567A (ja) | 1984-10-03 |
JPS6221747B2 JPS6221747B2 (ja) | 1987-05-14 |
Family
ID=12834413
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58049554A Granted JPS59174567A (ja) | 1983-03-24 | 1983-03-24 | β−リン酸三カルシウム焼結体の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59174567A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1995023775A1 (fr) * | 1994-03-02 | 1995-09-08 | Kabushiki Kaisya Advance | CERAMIQUE DE PHOSPHATE TRICALCIQUE DE TYPE α ET SON PROCEDE DE PRODUCTION |
WO1997009286A1 (en) * | 1995-09-01 | 1997-03-13 | Millenium Biologix, Inc. | An artificial stabilized composition of calcium phosphate phases particularly adapted for supporting bone cell activity |
-
1983
- 1983-03-24 JP JP58049554A patent/JPS59174567A/ja active Granted
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1995023775A1 (fr) * | 1994-03-02 | 1995-09-08 | Kabushiki Kaisya Advance | CERAMIQUE DE PHOSPHATE TRICALCIQUE DE TYPE α ET SON PROCEDE DE PRODUCTION |
US5679294A (en) * | 1994-03-02 | 1997-10-21 | Kabushiki Kaisya Advance | α-tricalcium phosphate ceramic and production method thereof |
WO1997009286A1 (en) * | 1995-09-01 | 1997-03-13 | Millenium Biologix, Inc. | An artificial stabilized composition of calcium phosphate phases particularly adapted for supporting bone cell activity |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6221747B2 (ja) | 1987-05-14 |
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