JPS59174158A

JPS59174158A - ゼラチン硬カプセルのボデ−とキヤツプとのシ−ル方法及びその装置

Info

Publication number: JPS59174158A
Application number: JP58049579A
Authority: JP
Inventors: 坂下　繁; 猛中川; 孝行大脇; 康夫三宅
Original assignee: Eisai Co Ltd
Current assignee: Eisai Co Ltd
Priority date: 1983-03-24
Filing date: 1983-03-24
Publication date: 1984-10-02
Also published as: DE3466178D1; ATE29662T1; EP0123867A2; US4532881A; EP0123867A3; US4510168A; EP0123867B1

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、薬剤を収納したゼラチン硬カプセルを順次連
続して移送し、そのボデーとキャップとの接合部をシー
ルする方法と、それを実施するための装置に関するもの
であって、その目的とするところは、薬剤を収納したゼ
ラチン硬カプセルを、順次連続移送して混合液中を通す
ことにより、そのボデーとキャップとの接合部のシール
ヲ順次行い、もって接合部のシールが確実であって、外
形に変形のない美麗な硬カプセルを能率よく生産するに
ある。

ゼラチン硬カプセルのボデーとキャップとの接合部をシ
ールすることの必要性は、両者の弛みあるいは抜けによ
る薬剤の漏洩、故意による内容薬剤の擦り替え等の防止
、薬剤の安定保持等であるが、従来はこのような弛みあ
るいは抜けの防止の手段としては、両者の接合部をテー
プでシールするか、接合部に凸状リング部と凹状リング
部とを設け、この部分で嵌合するようにしていたが、こ
れらは手数がかかって能率が上らず、また硬カプセルを
コーテングパン中に容れて、これに揮発性有機溶剤の水
に対する混合比が７５〜８０ｖ／ｖ％の混合液を噴霧し
て回転攪拌しながら乾燥する方法もとられているが、こ
の場合はシールが充分でなかったり、４〜５号カプセル
のような小さいものにおいては、カプセル相互が付着し
たり、外形が潰れあるいは歪んだりして美麗に仕上がら
ず、その上パッチ処理であるため非能率であった。

本発明は、これらのシール手段に鑑みて研究し実験を重
ねた結果考え出されたものである。

すなわち、本発明は、揮発性有機溶剤と水との混合液が
、ゼラチン硬カプセルのボデーとキャップとの接合面を
溶解接着させるという性質は利用するものの、ボデーと
キャップとの接合部のシールを確実にして薬剤の漏洩を
防止し、空気の侵入による酸化を防止して薬剤の安定を
保持すると共に、小カプセルでも互に接着せず、また外
形の変化等がなく、シかも連続して順次にシールするこ
とにより製品の生産能率を上げるようをこしたものであ
る。

その方法としては、揮発性有機溶剤として毒性面から問
題のないエタノールを用い、これの水に対する混合比５
５〜５０’◇（％の混合液中に、薬剤を収納したゼラチ
ン硬カプセルを順次連続して浸漬し、しかる後にこれを
乾燥するようにしたものであり、この方法を実施する装
置としては、ゼラチン硬カプセルを貯−留するタンクか
ら供給され、これを保持して移送する移送体は、硬カプ
セルを保持する部分が、上記の混合液中を通過するよう
になっており、この通過が終ったところで、硬カプセル
を排出する側には、これの乾燥室が設けられているもの
である。

以下、本発明の方法を実施するための装置の１例を図面
について説明する◇ （ａ）はボデーとキャップとからなる薬剤を収納したゼ
ラチン硬カプセルで、に）はそれを貯留するタンク、（
Ｂ）は貯留タンク（４）の下方のカプセル転送ドラム、
（Ｃ）はこの転送ドラム（ロ）の下方の一部分が浸漬さ
れる混合液槽、（ロ）は硬カプセル（ａ）の乾燥室であ
る。貯留タンク（ト）の下底には、上下方向に摺動する
摺動パイプ（１）があり、この摺動パイプ（１１は、そ
の摺動により硬カプセル（ａ）がその長手方向に並んで
収納されるようになっている。これは下動するとき、ス
プリング等の可撓パイプ（２）全圧縮するようになって
おり、この可撓パイプ（２）の下端は、機枠に固定され
た供給パイプ（３）に固定されている。

ゼラチン硬カプセル（ＩＬ）　ｔ−移送する転送ドラム
（Ｂ）は、円盤状のものであって、その外周縁面（４）
には、放射状方向に等間隔に硬カプセル（ａ）が収容さ
れるポケット（５）が設けられており、このポケット（
５）の下底には、外側面（６）に向って透孔（力が穿設
されている。そして、この転送ドラム（日は、無段変速
モーターで駆動されるのであるが、通常は２０ＲＰＭ位
とする。また、この転送ドラム（Ｂ）には、その下側外
周縁面（４）に沿ってポケット（５）に収容された硬カ
プセル（ａ）が転送ドラム（ト）の回転中に脱落しない
ようにガイドプレート（８）が添設されている。

転送ドラム（３）の透孔（７）が開口している外側面（
６）には、透孔（７）の位置に接して、機枠に固定され
た吸気部材（９）及び圧気部材（１０１が、吸気部材（
９）は、硬カプセル（ａ）の供給側の供給パイプ（３）
の下方に、また圧気部材四は排出側のガイドブレート（
８）の終った位置にそれぞれ設けられている。

混合液槽（Ｑは、硬カプセル（ａ）のボデーとキャップ
との接合部をシールするための混合液（匂を容れる檜で
あって、その上方の開口部ａυから、転送ドラム（ト）
）の下方の一部が挿入されている。

転送ドラムの）の排出側には、圧気部材ａ〔と対する位
置の外周縁面（４）に近接して、機枠ζこ固定された排
出パイプ（１りが設けられており、これにはスプリング
等の可撓パイプ＋１３が接続して乾燥室（ロ）まで延び
ている。

乾燥室（ロ）内には、可撓パイプ（１′３より排出され
た硬カプセル（ａ）を自転させながら送るローラーコン
ベア（１４＊）、（１４ｔ）、（１４３）が、その傾斜
方向を変えて設けられており、これらのローラーコンベ
ア（１４，）、（ｘ４ｔ）、（１４３）の下方には仕切
り板（１５，）、（１５，）、（１５３）があって、仕
切り板（１５，）より上方は冷風域（１６，）、仕切り
板（１５＋）から（１５，）の間は２５〜３５℃の温風
域（１６，）であって、硬カプセル（→はこの両区域を
転勤する間に乾燥されるようになっている０ローラーコンベア（１匂）の下方端部は、乾燥室（ロ）
の排出口（１′７）に臨んでいる。

これらのローラーコンベア（１４，）、（１４，）、（
１４３）は、それのローラー（１８が、その端部に設け
られた歯車ａ１で機枠に固定されたラック（２１上を転
動するようになっている。

混合液（ｂ）としては、毒性に問題のないエタノールと
水との混合液で、エタノールの水に対す■ る混合比は５５〜５０／ｖ％である。

なお、転送ドラム缶）は、１つとは限らず、複数並設さ
れることのあることは勿論である。

次に上記の装置において、ゼラチン硬カプセル（ａ）の
ボデーとキャップとの接合部のシール過程について説明
する。

薬剤を収納したゼラチン硬カプセル（ａ）は、貯留タン
ク（４）内にあって、タンク（６）の下底に設けられた
上下方向の摺動パイプ（１）の摺動により、摺動パイプ
（１）内に長手方向に並んだ状態で入り、可撓パイプ（
２）を経て供給パイプ（３）に至る。供給パイプ（３）
内にある硬カプセル（＆）は、転送ドラム（６）の回転
によってポケット（５）が供給パイプ（３）の直下に至
ると、吸気パイプに連なる吸気部材（−を通しての吸引
で、ポケット（５）内に吸込まれる。

ポケット（５）内に入った硬カプセル（ａ）は、転送ド
ラムの）の回転にしたがって、ガイドプレート（８）に
ガイドされながら脱落することなく、混合液槽（Ｑ内に
入り、１〜５秒長くとも１０秒以内で混合液φ）から出
て、圧気パイプに連なる圧気部材（ＩＩを通して圧気に
てポケット（５）内から一排出パイブ（１り、可撓パイ
プ（１四を経て乾燥室（ロ）内に排出される。

硬カプセル（ａ）は、１〜５秒間の混合液（ロ）への浸
漬で、その混合液（ｂ）が硬カプセル（ａ）のボデーと
キャップとの接合部に毛細管作用にて侵入する。しかし
て、混合液のエタノールは揮発性であるため、速かに発
散し、水はゼラチンを溶解して相互を溶着すると共に蒸
発し、接合部はシールされる。

乾燥室（ロ）に排出された硬カプセル（ａ）は、交互に
傾斜方向を変えたローラーコンベア（１４，）、（１４
１）、（１４３）上を、それの移動にしたがって回転す
るローラー（嗜により回転しながら移送される間に、最
初は冷風で、次いで２５〜３５℃の温風で乾燥され、排
出開口（１７）から製品として排出される。

次に、本発明の方法で実施したゼラチン硬カプセルのボ
デーとキャップとの接合部のシール状態を調べた実験結
果を示す。

実験ビリ１本発明の装置ｆ　Ｗｅ用いて、エタノールと水との混合
比を変えた混合液でゼラチン硬カプセル（２号）をシー
ルし、そのシール状態を調べた結果は次表のとおりであ
る。

実験結果浸漬時間とカプセル（空カプセル）ノ状態数字はシール
が不完全な個数（ｒＬ＝ｌｏｏ）この結果から、使用す
る混合液は、エタノールの水に対する混合比が５５〜５
ｏｖ／ｖ％が望ましく、浸漬時間は１〜５秒で、硬カプ
セルを少しも変形させることなく、ボデーとキャップと
の接合部を完全にシールすることが判明した。

実施例空気酸化を受は易い薬物として知られるビタミンＡ・パ
ルミテート５０万１０／　　を５号カプセルに充填し、
本発明装置を用いエタノールの水に対する混合比５５ｖ
／ｖ％の混合液でシールする。このようにして得られた
硬カプセルヲＪ工Ｓ規格ガラス瓶に入れて、４５℃の温
度条件で１ケ月保存した後、安定性試験を行った。安定
性は１ヶ月陵の含量を初期含量に対する残存率で表示し
た。なお、対照カプセルは、全然シールを施さなかった
ものである。

その結果は下表のとおりである。

以上のように、本発明装置でシールを施したカプセルは
、比較的小さなカプセルでも、そのシールが完全である
ことが判明した。また、空気酸化を受は易い葉物の安定
性を保つためにも、最適であることが判明した。

実施例予め２対ｌの割合で混合したニコチン酸αｌ−α−トコ
フェロールとオレイン酸の液状薬剤を２号カプセルに充
填し、本発明装置を用いてエタノールの水に対する混合
比５　、ｓＶＱ、％の混合液でシールする。このシール
されたカプセルをシャーレに１００個入れ、４５℃及び
５５℃の温度条件で１週間保存し、内容薬剤の漏洩を観
察した。漏洩の有無は、全数を観察し、接合部に全一　
数の漏洩を生じた場合は１００／１００で表示した。

なお対照カプセルは全然シールを施さなかった場合を示
している。

結果は下表のとおりである。

この結果、本発明装置によってシールしたカプセルはシ
ールが完全であることが判明した。

また内容物に低粘性の薬剤の充填を可能にすることが判
明した。

これを要するに、本発明は、薬剤を収納したゼラチン硬
カプセルが、それの貯留タンクより移送体に順次連続し
て保持されて移送され、混合液中に順次に極く短時間浸
漬された後に、順次乾燥室に送られて乾燥されるように
なっているから、硬カプセルのポデーとキャップとの接
合部は適確にシールされ、しかも硬カプセルは互いに接
着することなく乾燥されて、カプセル自体が潰れたり歪
んだりすることなく、表面の光沢もよく美麗に仕上がる
。

その上、バッチ処理とは異なり、比較的簡単な装置で連
続的にシールすることができるから、能率よく製品を生
産することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明装置の１実施列を示すもので、第１図は縦
断正面図、第２図は１部を拡大した部分的断面図、第３
図は第２図Ｘ−Ｘ線方向にみた断面図、第４図はローラ
ーコンベアの１部拡大斜視４である。符号Ａ・・・・・・・・・・・・貯留タンクＢ・・・・
・・・・・・・・転送ドラムＣ・・・・・・・・・・・
・混合液槽Ｄ・・・・・・・・・・・・乾燥室ａ・・・・・・・・・・・・ゼラチン硬カプセルｂ・・
・・・・・・・・・・混合液（５）・・・・・・・・・・・・ポケット（７）・・・
・・・・・・・・・透　孔（８）・・・・・・・・・・
・・ガイドプレート（９）・・・・・・・・・・・・吸
気部材（１１・・・・・・・・・・・・圧気部材（１４
１）、（１４ｔ）　（１４３）・・・・・・ローラベン
ベア特許出願人　エーザイ株式会社　８、・・、１１゛　　ベ代理人渡　辺　勤）６、策　１　　図第２図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）薬剤を収納したゼラチン硬カプセルを、エタノー
ルの水に対する混合比が５５〜５０ｖ／ｖ％の混合液に
、順次連続して浸漬し、その後互いに分離状態で乾燥す
るようにしたゼラチン硬カプセルのボデーとキャップと
のシール方法。
（２）上記の混合液へのゼラチン硬カプセルの浸漬は、
１〜５秒若しくは１０秒までであって、乾燥は、始めは
冷風をもってし、次に２６〜３５℃で乾燥するようにし
た特許請求の範囲第１項記載のゼラチン硬カプセルのボ
デーとキャップとのシール方法。
（３）薬剤を収納したゼラチン硬カプセルを、それの貯
留タンクから供給されて順次移送する移送体は、その一
部においてエタノールの水に対する混合比が５５〜５０
／／ｖ％の混合液槽を通過するようになっており、移送
体の硬カプセルの排出１則には、乾燥室が設けられてい
るゼラチン硬カプセルのボデーとキャップとのシール装
置。
（４）上記の移送体は、周縁部に、硬カプセルの収容用
ポケットを有する転送ドラムであって、貯留タンクより
の供給側のポケット位置には、ポケット内に硬カプセル
を吸込む吸気部が、また乾燥室への排出側のポケット位
置には、ポケット内の硬カプセルを排出させる圧気部が
配設されている特許請求の範囲第３項記載のゼラチン硬
カプセルのボデーとキャップとのシール装置。