JPS5916836B2 - アルミめつき鋼に樹脂を被覆する方法 - Google Patents

アルミめつき鋼に樹脂を被覆する方法

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JPS5916836B2
JPS5916836B2 JP10287680A JP10287680A JPS5916836B2 JP S5916836 B2 JPS5916836 B2 JP S5916836B2 JP 10287680 A JP10287680 A JP 10287680A JP 10287680 A JP10287680 A JP 10287680A JP S5916836 B2 JPS5916836 B2 JP S5916836B2
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JP
Japan
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resin
aluminum
plated
steel
coated
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JP10287680A
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JPS5727180A (en
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文雄 松山
康豊 小谷
利之 八田
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Priority to DE3129333A priority patent/DE3129333C2/de
Priority to FR8114473A priority patent/FR2487224B1/fr
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は鋼材表面に樹脂を被覆する方法に関するもので
ある。
フッソ系樹脂、シリコン樹脂、ポリスルホン系樹脂等の
樹脂はすぐれた非粘着性、耐熱性、耐薬品性をもつプラ
スチックスであυ、これらの特徴を利用してこれらの樹
脂を被覆した5 金属成型加工物が家庭用厨房器、ある
いは工業用部品等に広く普及してきている。特にこの中
でもフッソ系樹脂はその中でもこれらの用途に最も広く
用いられている。ここでいうフッソ系樹脂とは分子内に
フッソを10含む高分子で四フッ化エチレン樹脂のよう
な単独重合体および四フッ化エチレン−六フッ化プロピ
レン共重合体のような共重合体の両方を含む。
これらの樹脂被覆に用いられる金属としては、アルミニ
ウム、ステンレスが中心であるが、アル15 ミニウム
、ステンレスに比較して安価で、またアルミニウムよシ
強度が大きく熱によるひずみの小さい鋼への被覆も最近
注目され出している。ところで、このような樹脂は金属
との接着性が非常に悪いため、これらを接着させるため
には次20のような主に二つの方法が知られている。1
金属面にプライマーといわれる接着層を設け、さらに
この上にフッソ樹脂を被覆し、プライマーを介して金属
と樹脂を接着させる。
(プライマー法)。252金属としてアルミニウムを用
いる場合に表面を電気化学的または化学的にエッチング
し、アルミニウム表面に微細な凹凸を設け、この面に樹
脂を被覆し、いわゆるアンカー効果によつてアルミニウ
ムと樹脂とを接着させる。
(エッチ30シダ法)。この両者を比較すればエッチン
グ法の方が接着力が大きく、また平板で加工した後、成
型加工できるというすぐれた特徴がある。
したがつて、本発明者らは前述のよう 鋼板の35すぐ
れた性質およびエッチングによるアルミニウムと樹脂と
の強い接着力の両者を合せもつた樹脂被覆物を得るため
、アルミメッキ鋼板の表面を工ツチングし、樹脂を被覆
する方法の詳細な検討を行ない、本発明を完成した。
本発明の特徴は次のようである。
まずめつきするアルミニウムとしてはSiまたはZnを
アルミニウムに対して合計1重量%以上含み、そのめつ
き厚が少くとも10μ以上になるように溶融めつきした
後、冷却後、再び15『C以上600℃以下に再加熱す
ることが必要である。
この面を電気化学的または化学的にエツチングし、表面
に微細な凹凸を形成し、次いでこの面に樹脂を被覆し、
樹脂を加熱溶融することが特徴である。この方法に用い
られる樹脂は=般の汎用塗料すべてに適用できるが、特
に非粘着性の大きな樹脂に対して効果的である。
とりわけフツソ系樹脂を用いた場合に本発明の効果は著
しい。本発明について、さらに詳細に説明する。
鋼材にアルミニウムをめつきする場合にはアルミニウム
を溶融させ、めつきを行なうことが最も一般的である。
このアルミニウムにはめつきに伴ないアルミニウムと鉄
の界面に生成するAl−Fe合金層の成長を抑制するた
め、SiまたはZnを合計アルミニウムに対して1%以
上添加する必要があり、これ以下ではめつき処理の際お
よび樹脂被覆加熱等の高温にさらされた場合にこのFe
−Al合金層の成長が大きく、樹脂被覆後の樹脂とアル
ミニウムとの接着性に問題が生じる。
したがつて本発明に用いられるアルミニウムとしてはS
iまたはZnをアルミニウムに対して1%以上添加する
必要があり、より望ましくは3%以上添加することがよ
い。次いでこのアルミニウムをめつきした鋼板を冷却し
た後、さらに150℃以上600℃以下の温度に再度加
熱し、焼純処理を行なうことが必要である。
この再加熱焼純処理が本発明の最大の特徴であり、この
工程を省くと、次工程のエツチング時にめつきしたアル
ミニウム層が非常にもろくなり、エツチング後、樹脂を
被覆してもめつき層が破壊し、樹脂とアルミニウムが全
く接着しないという大きな問題が発生する。このためこ
の再加熱焼純処理が本発明には必須の工程である。再加
熱温度としても150℃以上60『C以下であることが
必要である。
600℃をこえると前フ 述のFe−Si合金層が成長し、耐食性、加工性に問題
が生じる。
また150゜C以下の場合には焼純処理の効果はほとん
どなくエツチングした後、樹脂を被覆しても接着性に問
題が生じる。また焼純処理に必要な時間は温度によつて
異なジ、600℃程度の高温の場合には数分程度の処理
でよいし、また150〜250はCの温度では1時間以
上の処理が必要である。
このようにした後、めつき表面を電気化学的または化学
的にエツチング処理を行なう。
まず電気化学的なエツチング処理は食塩等のハロゲン化
物水溶液中でこのめつき鋼板を陽極として電解処理を行
なう方法であや、この処理を行 うことによつて表面に
微細な凹凸が形成される。この場合にめつきされるアル
ミニウムの厚さは少なくとも10μ以上が必要であり、
これ以下のめつき厚ではエツチングによつて樹脂との接
着に必要な凹凸を形成させた場合、鉄の層が表面に露出
し、耐食性が低下するのみならず、被覆した後の樹脂の
接着性も低下する。
したがつて少なくとも10μより望ましくは15μ以上
が必要である。また化学的エツチングというのは塩酸等
の水溶液中でアルミニウムを溶出させ、表面に微細な凹
凸を形成させるものである。この場合に卦いてもめつき
厚は少なくとも10μより好ましくは15μの厚みが必
要である。次の工程として、この凹凸面に樹脂を塗布す
る。
樹脂の塗装方法としては樹脂の分散液または溶液をスプ
レーコード、フローコート等で塗布する方法、あるいは
樹脂粉末を静電塗装する方法、樹脂フイルムをラミネー
トする方法等いずれをもちいてもよい。塗装した後、樹
脂を融点以上に加熱し、溶融させ、冷却することによつ
て被覆物を得ることができる。このようにして本発明は
アルミめつき鋼板に樹脂を強固に接着させる方法を提供
するものであね、本発明によつて得られた樹脂被覆鋼は
表面の非粘着性がすぐれ、まためつきしたアルミニウム
層によつて耐食性にもすぐれてむり、さらに強度も大き
いため、厨房器をはじめ摺動部品等の各種工業部品に広
く使用できるものである。
以下本発明の実施例を示すが、もちろん本発明はこの実
施例に限るものではない。
実施例 1 Siを7%含むアルミニウムを鋼板に片面25μ溶融め
つきした後、次いで表1に示すような温度、時間で再加
熱処理を行なつた。
このめつき面を5%NaCl水溶液中15クーロンA?
の電気量で電気化学エツチングを行ない表面に微細な凹
凸を形成させた。次いでこの凹凸面に四フツ化エチレン
樹脂水性分散液を塗布し、水分を乾燥後、380樹Cで
20分間焼成し、四フツ化エチレン樹脂被覆板を得た。
このときの樹脂厚は25μであつた。この被覆板の樹脂
と基材との接着力を180ではくり接着力訃よびクロス
カツト゜はくり試験(樹脂面に鋭利なナイフで基材に達
する幅1mのごばん目100個を作り、その上にゼロテ
ープを圧着し、ただちにテープをはがしてゴバン目の部
分が樹脂がはくりするか、どうか調べる方法)によつて
評価した。
この結果を表1に示す。
このようにめつき後の再加熱がアルミニウムと樹脂との
接着に必須の工程であることが必要である。
実施例 2 SiおよびZnを表2のような含有量で含むアルミニウ
ム鋼板に溶融めつきし、次いて400℃で30分熱処理
を行なつた。
このめつき面を10%塩酸中で5分間エツチング処理を
行ない、表面に凹凸を形成させた。次いてこの凹凸面に
四フツ化エチレン一六フツ化プロピレン共重合体水性分
散液を25μの厚みに塗布し、水分を乾燥後360℃で
20分間焼成し、被覆板を得た。
この被覆板の樹脂と基材との接着力を実施例1と同様の
方法で評価した。
この結果を表2に示す。
さらに、得られた結果をベースとし接着力を横軸とし、
SiおよびZnのアルミに対する含量を縦軸として、そ
の関係のグラフを第1図に示す。
このようにSi,Znが合計1(f)以下の場合には再
加熱処理を行なつても樹脂とアルミニウムとの接着力は
、第1図より明らかな如く、1kg/2.5crrL以
下となり、実用上必要な接着力が得られないことがわか
る。実施例 3 Siを5%含むアルミニウムを鋼板に表3に示すような
めつき厚に溶融めつきし、冷却後さらに450℃で30
分の再加熱焼純処理を行なつた。
このめつき面を3(F6塩化カリウム水溶液中15クー
ロン/CT7Lの電気量でエツチング処理を行ない表面
に微細な凹凸を形成させた。次いてこの凹凸面にPFA
樹脂(四フツ化エチレンーパーフロロアルコキシエチレ
ン共重合体)粉末を30μの厚さに静電塗装し、380
℃で30分間焼成し、PFA樹脂被覆板を得た。このと
きの樹脂と基材との接着力を実施例1と同様の方法で評
価し、さらにその耐食性を塩水噴霧試験(JIS−Z−
2371)によつて評価した。
その結果を表3に示す。ただし耐食性は塩水噴霧100
時間連続試験後、塗膜表面の腐食の発生状態によつて判
定したもので腐食の発生の全くないものを○、わずかに
みられるものを△、腐食の発生の著しいものを×とした
このように本発明に訃いてはめつきするアルミニウムの
厚さは少なくとも10μ以上であることが必要である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、、Si訃よびZnのアルミに対する含量の変
化による接着力の変化を示すグラフであり、横軸は接着
力(Kg/2.5cTL)、縦軸は、Si+Znのアル
ミに対する含量(%)である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 鋼または合金鋼表面にSiまたはZnをアルミニウ
    ムに対して、1重量%以上含むアルミニウムを10μ以
    上の厚みに溶融めつきした後、これを150℃以上60
    0℃以下の温度で再加熱し、次いでこの表面に電気化学
    的エッチングまたは化学的エッチング処理を施して表面
    に微細な凹凸を設け、さらにこの面に樹脂を塗装し、加
    熱溶融させることを特徴とするアルミめつき鋼に樹脂を
    被覆する方法。 2 塗装する樹脂がフッソ系樹脂であることを特徴とす
    る特許請求範囲1項記載のアルミめつき鋼に樹脂を被覆
    する方法。
JP10287680A 1980-07-26 1980-07-26 アルミめつき鋼に樹脂を被覆する方法 Expired JPS5916836B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10287680A JPS5916836B2 (ja) 1980-07-26 1980-07-26 アルミめつき鋼に樹脂を被覆する方法
CA000382133A CA1154637A (en) 1980-07-26 1981-07-21 Method for forming a resin-coated aluminum-plated steel member, and member formed thereby
GB8122681A GB2083378B (en) 1980-07-26 1981-07-23 Method for forming a resin-coated aluminium-plated steel member and member formed thereby
DE3129333A DE3129333C2 (de) 1980-07-26 1981-07-24 Verfahren zur Herstellung eines mit einem Harz beschichteten, aluminiumplattierten Stahlelements und das dabei erhaltene Produkt
FR8114473A FR2487224B1 (fr) 1980-07-26 1981-07-24 Procede pour produire un objet en acier alumine plastifie et objet ainsi obtenu, notamment poele a frire antiadhesive

Applications Claiming Priority (1)

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JPS5727180A JPS5727180A (en) 1982-02-13
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0516111Y2 (ja) * 1987-09-12 1993-04-27

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0516111Y2 (ja) * 1987-09-12 1993-04-27

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JPS5727180A (en) 1982-02-13

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