JPS5916739B2 - トロ−ルウィンチの流体圧装置 - Google Patents

トロ−ルウィンチの流体圧装置

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JPS5916739B2
JPS5916739B2 JP49145521A JP14552174A JPS5916739B2 JP S5916739 B2 JPS5916739 B2 JP S5916739B2 JP 49145521 A JP49145521 A JP 49145521A JP 14552174 A JP14552174 A JP 14552174A JP S5916739 B2 JPS5916739 B2 JP S5916739B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、トロール網を所望引張り速度に保つ事及び、
上記速度を制御して海中に於けるトロール網の位置の高
さを調節する事に関し、特開昭49−47182号の改
良または改変をなすものである。
上記出願(特開昭49−47182号)には、トロール
ワイヤ(曳索)の張力を自動的に正確に一定に保ち、よ
って、二つのウィンチにかけられた二本の上記ワイヤを
自動的に平行的に制御する事を可能ζこする方法が示さ
れている。
海洋に於てトロールを行う際には、海中に於けるトロー
ル網(以下、単に「網」と略称する)の深さを魚群の位
置または海底の深浅(ま、たは両者)の変化に応じて調
節する事が必要であるが、網の深さは、特に、トロール
ワイヤ(以下、「ワイヤ」と略称する)の長さ及び引張
り速度Oこより変わってくる。
通常、網の高さの調節は次の如くして行われる。
即ち、網が所望の速度及び深さで曳かれている時に、網
を上げたい場合には、船の推進機への供給動力が増され
、よって引張り速度(網の速度)が増され、この結果網
が上げられ、その反対に、網を下げ度い場合ζこは、推
進機への供給動力が減じられて、引張り速度が減じられ
、この結果網が下げられる。
この様に、船の速度増力口により網を上げる方法は、海
底に次第に浅くなる(高くなる)場合(こは、網を段々
に上げて海底に触れない様にする事は可能であるが、海
底の高まりが急である場合には船の速度を大きく増加す
る事を要し、この様な時に(即ち、船の推進機への供給
動力が増している時に)、もし海底の突然の上昇部に遭
遇すると、も早、網を上げるに要する動力をウィンチモ
ータに与える余裕(動力容量)が残されていない事が生
じ得る。
上述の如き従来の方法の他の欠点は、船の速度の変化に
時間の遅れを生ずる事である。
これは、船の推進機への供給動力を増してから、船の速
度(従って網の速度)が所望速度に増加する迄には一定
の時間の経過を要する事ζこ起因するのであるが、この
様な時間の遅れの間(こ網が海底迄落ちてしまう事が容
易に起り得る。
海底近くでトロールを行っている際Qこは、海底の大き
な高部に遭遇し、船速の増加のみでは網を海底より上方
に引上げる事が困難である事が屡々である。
この様な場合には、緊急措置として、ワイヤの長さを短
くして網をもつと早く引上ける為にワイヤをウィンチに
巻取る事が通常であるが、その為に必要な力をウィンチ
モータが出し得ない時には、通常、船速を増力口すると
ともにワイヤをウィンチに手動を力pえて巻取る事が行
われる。
しかし、この様にウィンチを手動により調節して所要の
引張り力を出させる事は困難である。
ウィンチによりワイヤの長さを調節する事によって網の
高さを調節する事に対しては、この様な調節法を網の高
さの連続的制御の為に用いる事を不可とする二つの事情
(理由)がある。
その第一は、ワイヤがウィンチ(こ巻取られる時にはワ
イヤの張力が増すから、この張力を完全に制御し得ない
と、船速か比較的短時間の間に低下し、よって、引張り
速度(網の速度)が増加されないで、かえって減少され
る事が生じ、(仮に、その後ウィンチが停められても)
、船速の(従って網の速度)の低下の為に、網が急速に
沈下する事が生じ得る、事である。
なおここに考慮に入れる可きは、海洋トロール用の通常
のウィンチは船の推進力より大きなけん引力を有し、ウ
ィンチは船の主機(主エンジン)からエネルギを得るか
ら、ウィンチの使用中は船のプロペラへの動力が減じ、
よって、上述の船速低下による不利にさらにこの推進力
減退による不利が加えられる。
上記事情の第二は、ウィンチの停止及び始動を、ワイヤ
の弛緩または急激な緊張(これらは何れも好ましくない
)を生じさせずに行う事が困難な事である。
上記弛緩及び緊張は網の速度の変化により生ずるのであ
るが、この為に、網の開口の乱れ及び網の位置(高さ)
の振動を生ずる。
本発明の目的は、上述の諸欠点を排除して、二本のワイ
ヤの平行的自動制御を行いつつ、種々な条件下における
トロール網の高さの制御を容易に調節するようにしたト
ロールウィンチの流体圧装置を提供することにある。
本発明の装置は、その中に共通側両手段が、同時に同じ
力で二本の曳索の張力を調節し、よって、二つのウィン
チにより二本の曳索に自動的I!こ同じ張力を与える事
及び、上記二本の曳索を平行的に制御する事に加えて、
またはこれとは別に、海中に於けるトロール網の位置の
高さを制御し得る様に備えられる事を特徴とする。
制御手段が、二つの流体圧駆動回路間の連結、各流体圧
駆動回路中の圧力限定弁、及び、上記両圧力限定弁の為
の共通制御弁、を有する流体圧系統(方式)に於ては、
上記両圧力限定弁中の圧力を同時なこ調節し得る様に上
記制御弁が制御され得る事が望ましく、これにより、上
記両圧力限定弁中の圧力が次第に制御され得、よって、
曳索(ワイヤ)中に好ましくない急激緊張または弛緩を
生ずる事無く曳索の張力を均等に制御する事が可能にさ
れ、従って、網の開口の安定した開度及び、網の高さ方
向への均等な運動が保証される。
なお上記制御手段は、所要に応じて手動によっても、自
動的にも制御され得るが、自動制御の場合には、「網の
所望深さに対する何等かの基準値と網の実際深さを示す
値とを比較し、上記両値の差異により信号(音響測深信
号である事が望ましい)を発する手段」により制御手段
が直接作動される事が望ましい。
以下添付図面(こ従い、さら(こ詳細に説明する。
第1図に於て、魚船10′は二つのトロールドア13’
(図に於ては、も一つのドアは図示のドアの背後に隠れ
ていて見えない)の各々の為の二本のトロールワイヤ1
1’(図ζこは一本のみ示されている)を有し、ドア1
3′はトロール網15′の入口14′の両側を拡げる役
をし、ドア13′はそれぞれの上方索16′を介してト
ロール網の上部17′に、下方索18′を介してトロー
ル網の下部19′に取付けられる。
海底は23′として、海面は24′として示されている
海中に於けるトロール網(以下単に「網」と称する)の
高さは、網の設計、網の高さ、トロールボード設計、そ
の他、各個の網の固有路数値により変わり、これらの数
値は各個の網に固有な固定因子と称す可きものであるが
、さらに網の高さに影響を与える可変因子があり、その
主たるものは引張り速度及び曳索(ワイヤ)の長さであ
る。
引張り速度は、風、潮流、魚の種類等に応じて調節され
得る事及び、引張りの間は出来る丈一定に保たれる事が
望ましい。
第1図は、船10′の速度及び網15′の引張られる速
度がともに一定で同じであり、よって曳索ワイヤ)角度
αが一定に保たれている場合を示し、この場合には次の
関係が成立つ。
ここにニー Pは、ワイヤの張力、Wは、海中に於ける
網の速度、Kは、網による定数、である。
本発明は、ワイヤの張力Pを制御する事により海中に於
ける網の高さの制御を行わんとするものである。
ワイヤの角度αが一定である場合Qこは次の関係が成立
つ。
即ち、ワイヤの張力Pと網の速度Wの2乗とが完全に比
例する。
この際、網を引上げようとするには、ウィンチの引張力
を増して海中に於ける網の速度を増す事を要する。
即ち、ワイヤを(次式に示す如く)、網の速度W1から
船の速度Wを引いた値をtXaで割った値に等しい速度
ghで引上げる(巻取る)事を要する。
逆に、網を下げるには、ウィンチの引張力を減じて海中
に於ける網の速度を減らす事、即ち、船の速度Wから網
の速度W2を引いた値をccysaで割った値に等しい
速度Usでワイヤを弛める(送り出す事を要する。
通常、ワイヤの長さと網の深さとの比は2:1である。
即ち、ワイヤを2m短くすれば網はlrn引上げられ、
ワイヤを2m長くすれば網は1m下げられる。
(上記比は実際には多少異るが、通常の場合3:2.〜
5:2である。
)網の速度を調節して網の高さを調節する場合、網の速
度Wの変化に伴って角度αも多小変えられる。
ワイヤ張力Pが増加すると張力の垂直分力Psinαも
増加し、従って網は海中で持上げられ、逆に、張力Pが
減少するとPsinαも減少する。
従って、ワイヤ張力Pを制御する事は、網み上げ下げの
制御を行う為に極めて重畳である。
張力Pの大きな増力口は網の急速な引上げを生じさせ、
張力Pの大きな増加は網をゆっくりした引上げを生じさ
せる。
網のゆっくりした引上げの場合ζこは、網が適当な定速
に達する迄張力Pは増加する。
今、張力Pの増加がおだやかであり、従って、船の速度
を一定に保つに要する動力が充分に残されていると仮定
した場合Qこは、ワイヤ張力の増加により網の速度が増
加され、この増力D+こより、上述した如く、網が引上
げられるが、さらに之に加えて、ワイヤが短くなる事に
より網がさらに引上げられる。
しかし、この様な網の迫力p引上げは、船の速度を増力
りして網の速度を増力口する事のみζこよっては得られ
ない。
即ち、この場合には、網が海中で引上げられた後にワイ
ヤ張力が引張り速度に応じた元の大きさに戻り、為に角
度αを元の値に戻る。
この様な、意に反した網の再下降を防ぐ事は、安定した
引張り状態が得られる迄ワイヤ張力を適当に制御する事
によって始めて行われ得るのである。
本発明による装置は、特に、長時間に亘る網の引上げま
たは急速な引上げの際に、従来の制御法に勝る利点を与
える。
長時間に亘る、または急速な引上げの際には勿論、小さ
な調節の場合よりも大きな張力Pが増力口される。
網の引上げは、前述の如くに行われるが、この場合には
前述の場合と異り、船の速度が全くもしくは部分的に落
される事が生じ得るのである。
しかし、本発明の装置Qこよれば、張力Pを保つ事によ
り海中に於ける網の速度が保たれ、よって、網の速度が
Oになる事が防がれ、従って、(従来の制御法による場
合に生じた如き)音に反する網の下降が防がれる。
また、船の速度により網の速度を制御する場合に生ずる
事を余儀無くされる時間の遅れは本発明に於ては排除さ
れる、と云うのは、ウィンチによる張力調節は極めて迅
速に行われ得るからであり、また、上記調節は制御され
た状態で行われるので、衝撃その他の妨害を生ずる事無
く極めて平滑に行われ得る。
第2図は、本発明によりトロール網の高さを所要の如く
制御するのに用いられる。
特開昭49−47182号による流体圧を用いた制御系
統を示す。
この制御系統は、各々のウィンチドラム10Aまたに1
0Bを介してそれぞれのトロールワイヤを作動する為の
、相協力するトロールウィンチA及びBを有するが、以
下の詳細説明はウィンチAのみに就で行い、この際、ウ
ィンチAに関連する部品(機器)には記号にAを附し、
ウィンチBに関連する部品には記号にBを附し、A、B
伺れをも附されてない部品は共通の部品を示す。
ドラム10Aは軸11Aを介して流体圧モータ12Aに
より駆動され、12Aにはポンプ手段(ポンプ群)13
Aから供給管14A、16A及び制御弁15Aを経て圧
力油が供給され、モータ12Aは、戻り油を、戻り管1
8Aを経てポンプ手段13Aに戻す。
管18A中には油沖過器19Aが置かれ、ポンプ手段1
3Aは分岐管21Aを経て油タンク20にも連結される
引上げ操作の際には、管16Aからモータ12Aに圧力
油が供給され、油は管17A中に排出され、弛め操作の
時はポンプ手段13.Aから管17Aを経て油が供給さ
れ、油は管15A中に排出される。
管16A中の圧力は(管17A中の圧力が大気圧であれ
ば)、ドラム10A上のワイヤの張力PAに正比例する
上述諸機器は任意の即知の構造のものであり、その詳細
をここOこ述べる事は不要であると考えると云うのは、
本発明の本質は上記機器の構造の如何によるのでは無く
、以下に述べる事柄に基づくからである。
’W16Aからは管22Aが出て、(パイロット制御さ
れる)圧力限定弁23Aに至り、23Aからは第二導管
24Aが出て管17Aに至り、さらに弁23Aからは制
御導管37Aが出て二方弁38に至り、38からは共通
制御導管39が出て圧力限定弁(パイロット弁)40に
至り、40は、二つの圧力限定弁23A及び23Bの為
の共通制御弁(パイロット弁)として働き弁40からは
排液導管46が出て系統の戻り側に至り、管16Aと1
6Bとは管22A、51A、弁(共通接続装置)50、
管51B及び22Bにより相連結される。
制御弁15A、15Bは、全力引上げを行い得る様に設
定され、ポンプ手段13A、13Bからの油はモータ1
2.A、12Bの圧力側16A。
15Bに供給される。
ワイヤの張力(2P=PA十PB、)は、モータ12A
、12Bの圧力側16A、16Bに於ける圧力に比例す
る。
ワイヤの所望張力はパイロット弁40により制御される
系統が平衡にある時には、ウィンチ10A。10B1従
ってモータ12A、12Bは停止しており、ポンプ手段
13A、13Bからの油は圧力限定弁23A、23Bを
通ってポンプ手段13A。
13Bに戻る。
網は引上げる際には、パイロット弁(共通制御弁)40
(の弁体)上への圧力を増す事によりモータ12A、1
2Bの圧力側16A、16Bの圧力が増される。
即ち、上記パイロット弁40への圧力増加操作により圧
力限定弁23A、23Bが高圧側に動かされ、よって、
今までは上記弁23A。
23Bを通って、(戻り管17A、17Bcこ至るW2
4A、24Bへ)短絡された油の流れの一部分がモータ
12A、12Bに送られ、ウィンチ4は、PCO3α=
に−W句関係を満足させる速度でワイヤを巻取る。
網を下げる際には、パイロット弁40上への圧力を下げ
る事によりモータ12A、12Bの圧力側16A、16
Bの圧力が下げられ、よって、ウィンチ10A、10B
からワイヤに及ぼされる張力が減らされる事により、ワ
イヤは網により、(16A、16B中の)圧力減少に相
当する速度でウィンチ10A、10Bから引出される。
この状態に於ては、ポンプ手段13.A、13Bからの
油及び、モータ12A、12B(この時は、モータはワ
イヤζこより逆回されてポンプとして働いている)によ
りポンプされた油はともにモータの圧力側16N、16
Bから圧力限定弁23八、23Bを経て戻り側17A、
17Bに流れ、これらの油の総量の中、ポンプ手段13
A、13Bから送られた量に相当する量は再びポンプ手
段に戻される。
各ポンプ手段中には数個のポンプ13A1〜13A3ま
たは13B1〜13B3が置かれているので、ポンプ手
段からの吐出量は所要に応じて調節され得る。
例えば、吐出量が多過ぎる為に多量の油が基土されて発
熱を生じる事が防ぐ為に、一つ(またはそれ以上)のポ
ンプ通路は弁13A2V 、13B3Vまたは13B2
V。
13B3Vにより短絡され得、これらの弁は、ウィンチ
操作者により機械的に、または圧力限定弁23A、23
Bから自動的に制御され得る。
パイロット弁40の調節は、前記特開昭49−4718
2号に示した如く手動によっても行われ得るが、実際に
は自動的に行われる事が望ましい。
第3図は、パイロット弁40を自動制御する為の配置を
示し、弁40は、網の所望深さを示す基準数値と網の実
際深さを示す数値とを比較して両者の差異により信号を
制御手段に送る手段により直接作動され、この手段は、
図示に於ては、音響測深信号に基く信号を制御手段に送
る。
船10′の底には第一音響測深発振器20′が取付けら
れ、20′は測測深パルス21′を送って、通常の如く
、海底23′または海面24′に対する魚群22′の高
さくまたは深さ)を第−測深器の指示計に与える。
船10′からはケーブル25′が色で、網15′の上部
17′に取付けられた第二音響測深発振器26′に至り
、21ま、パルス27′及び28′を発して、第二測深
器の指示計に、第二発振器26′の、海面からの深さ及
び海底からの高さ、即ち、網15′の海面及び海底に対
する位置を与える。
上記第−及び第二測深器の指示計は信号変換器30′に
接続され、30′は制御手段31′に接続され、31′
にパイロット弁40が取付けられる。
信号変換器30′にはリード線32’、33’を経て電
力が供給され、変換器30′は、第−測温器指示計から
リード線34′を経て基準値信号としての第一人力信号
を受取り、第二測深指示計からリード線34′aを経て
、網の深さを示す信号として第二人力信号を受取り、出
力信号(発信4号)としては、「網の速度を落とし、よ
って網を下げる為の第一出力信号S」をリード線35′
を経て作動手段31′へ、また、「網の速度を増し、よ
って網を上げる為の第二出力信号h」を第二リード線3
6′を経て作動手段31′へ発し得る。
一般に基準値信号は、海底または海面から魚群迄の距離
を示す測深信号または、人(こより調節され得る基準値
指示計からの(上記測深信号に相当する)信号であり得
る。
二つの入力信号(基準値信号と網の深さを示す信号)と
は信号変換器30′中で比較され、両信号が同じであれ
ば何等の出力信号も発せられないが、両信号に差異があ
れば、網を下げる為の第一出力信号Sまたは、網を上げ
る為の第二出力信号りが、網が魚群より高い所にあるか
低い所にあるかによって発せられる。
発信される基準値信号により網の制御(上は下げ)を定
める基準値はその時々の(漁獲の)状況により撰択され
る可きである。
例えば、成る場合には、海底に沿ってトロールする(網
を曳り)事が適当であるので海底を基準値とし、他の場
合には、海底にsinってトロールするのではあるが、
海底から魚群迄の高さく所望によっては海面から魚群迄
の深さ)を基準値とする方が適当であり、さらに他の場
合、即ち、海底が不整(凹凸が多い)である場合、また
は海底が魚群より遥かζこ深い場合には、海面から魚群
迄の深さを基準値とする事が望ましい。
第5図には、魚群22′、魚群と海底との間の距離N′
及び、魚群と海底との間の距離D′が示され、第6図に
は、魚群22′、魚群に対して望ましい網の上部の通路
を示す仮想線37′、同じく網の下部の通路を示す仮想
38′、海底と網の下部との間の距離B′、網の上部と
下部との間の距離C′(これは一定と見做され得る)、
網の上部と海面との間の距離G′、魚群22′と線37
′との間の距離に′、及び魚群22′と線38′との間
の距離が示されている。
〔これらの記号A’ 、 B’ 、 C’ 、 D’
、 G’ 。K/ 、 L/等に付したダッシュ0は下
記諸νりの説明中には省かれている。
〕例1 第−測温器指示計は信号変換器に基準値信号として、魚
群と海底との間の距離へに相当する入力信号aを与える
様に調節され、第二測深指示計は信号変換器に網深さの
信号として、海底と網下部との間の距離Bに距離C/2
を加えた値に相当する入力信号(b+c/2)を与える
様に調節される。
この様にすると、a = b 十c / 2、であれば
制御系統は平衡状態にあり、a > b + c /
2、であれば信号変換器から(網を上げさせる為の)出
力信号りが出され、よって、海中に於ける網の高さが上
げられ、即ち、ワイヤの張力が増され、 a < b + c / 2、であれば信号変換器から
(網を下げさせる為の)出力信号Sが出され、よって、
海中に於ける網の高さが下げられる、即ち、ワイヤの張
力が減らされる。
例2 第−測深型指示計は基準器信号として、魚群と海面との
間の距離りに相当する入力信号dを与える様に調節され
、第二測深儀指示計は網深さの信号として、網上部と海
面との間の距離Gに距離C/2を加えた値に相当する入
力信号(g+c/2)を与える様に調節される。
この様にすると、 d = g + c / 2、であれば制御系統は平衡
状態にあり、d< g + c / 2、であれば信号
変換器から出力信号りが出されて、海中に於ける網の高
さが上げられ、即ち、ワイヤの張力が増され、d >
g 、+ c / 2、であれば、信号変換器から出力
信号Sが出されて、網が下げられ、即ち、ワイヤの張力
が減らされる。
例3 網は第二音響測深器のみQこよっても制御され得る。
この場合には、第一人力信号として、魚群と線37(即
ち網の上部)との間の距離Kに相当する信号kが用いら
れ、第二人力信号としては、魚群と線38(即ち網の下
部)との間の距離りに相等する信号lが用いられ、k=
Cであれば制御系統は平衡状態にあり、 k>1.であれば網が下げられ、 1(< l 、であれば網が上げられる。
例4 さらに、網は第二音響測深器と、人手により調節され得
る発信器とQこよっても制御され得、この場合には、第
一人力信号として、(上記調節され得る発振器から出さ
れる)海底と網の下部との間の所望想定距離Cに相当す
る信号Xが用いられ(この信号Xは、上記第二測深器か
ら送られる第二人力信号と同じ型のものである)、信号
変換器に於て、上記信号Xと信号b(網の下部と海底と
の間の実際の距離Bに相当する信号、即ち、この場合の
第二人力信号)とが比較され、 x=b、であれば制御系統は平衡状態にあり、x <
b sであれば網が下げられ、 X > b sであれば網が上げられる。
上記信号X及び、これが示す所望距離Bは所要に応じて
調節され得る。
例5 また、網を、海面から一定距離(深さ)の所で曳き度い
時には、海面から網の上部迄の所望距離Yに相当する信
号yが、海面から網の上部迄の実際の距離Gに相当する
信号gとが比較される。
この比較は、第二測深器と、人手により調節され得る発
信器とを用いる事により、上記例4(こ示したと同様に
して行われ得、上記所望距離Y及び、これを示す信号y
は所要に応じて調節され得る。
上述の例1,2.3及び5に於ては、網が海底に接触す
る事を防ぐ為の安全措置を講じる事が出来、この措置は
、例えば、基準値信号とともに、警戒信号x(xの意味
は例4の場合と同じ)を発する為の人手なこより調節さ
れ得る発信器を用いる事、まれは、第−及び第二測深器
からの信号を組合わせる事、により講ぜられる。
制御は必ずしも上述の如く行われる事を要するのでは無
く、例えば、種々な信号を組合わせて、第−測深器から
の信号を予告として魚群及び海底状態に対して部分的制
御をし、海底または海面に関しての、または網の口に対
する魚群の位置に関しての第二測深器の信号により主制
御を行う事も出来る。
また、図示例(第3図)に於ては、通常の置き方として
、第−測深器の発振器は船の底に、第二測深器の発振器
は網の上部に取付けられているが、勿論、これらの発振
器は他機(こも置かれ得、さらに、所望によっては(そ
れで可であれば)唯一の発振器のみを用いる事も出来る
網の制御は、網の開口の形の乱れを防ぐ為に出来る丈ゆ
っくり行われる事が重要であり、網の高さを手動で制御
する場合には操作者は多いにこの点に就で注意する事を
要し、網が海底または魚群(または両者)の音響測深に
より自動的に制御される場合は(上記の如き操作者によ
る注意は要しないが)、制御手段にこの点に就での配慮
が払われる事を要する。
第7図は、網の高さ制御の呼応性の鈍化(海底の測深信
号に過度に敏感に呼応しない様にする事)が必要とされ
る場合を示す。
もしこの場合、網が海底から正確に一底高さにある様に
(即ち線a“に沿って進む様)自動的に制御される様に
すると、海底の深さの変化が小刻みで比較的小であるの
で、実際なこ必要とするより多くの調節を行う可き信号
が得られるであろうし、またここでは、調節をおだやか
に停止及び開始する事が重要である(が、呼応性が余り
敏感過き゛ると、却ってこの要件が満たされなくなる)
網の高さ方向の運動(即ち、線a“から上下への運動に
関しては、若干の偏差、即ち、線a″の上下にある線b
“と線C“との間での変移が許され、このb“とC“と
の間の区域内Qこ於ては、線a“からの変移が比較的小
さい場合には、網の高さを変える為に比較的小さい速度
変化を与える事が許され、線a“からの変移が犬Oこな
ればなる程大きな速度変化が与えられる。
即ち、変移が線C“に近づく程強い速度変化が与えられ
て網はより早く上げられ変移が線b //に近づく程強
い速度変化が与えられて網はより早く下げられ、線b“
及びC“の外力の区域Oこ於ては、線b“及びC“にあ
る時に与えられるのと同じ最大の速度変化が与えられる
この様に、小さい変移の場合には比較的おだやかで比較
的ゆっくりした調節が行われ得(この事は一般的(こい
つも望ましい)、この様な調節は若干の時間の遅れを伴
うので、基準線a“中の小さな屈曲はならされる結果と
なり、よって、網の高さ方向への運動が円滑化され得る
が、大きな変移の場合Oこは、それに従ってより速い調
節が得られ、網の高さはより急速に変えられる。
線a″から線b″またはC“に向うにつれての速度調節
の度合を限定する事は数種の方法により行い得、例えば
、弁40または作動手段31′の可調節範囲を限定する
事により行われ得る。
また例えば、弁40の制御可能性を閉切って、変移の如
何Oこ拘らず最大速度調節が行われ得る様にも、または
、線a“からの変移に比例して速度調節が行われる様に
弁40を調整する事も出来る。
トロールを行う場合、特に、向い波に向かってトロール
を行う場合には、船の激して動揺がワイヤを経て網に伝
えられ、よって網が激しく振動し、ワイヤの張力の変動
により網の開口が乱される事が屡々生ずるが、前述した
流体圧制御系統(方式)を用いる事によりこの問題も回
避され得る。
即ちこの様な場合には、ウィンチの作動弁は全力巻取り
を行い得る様に調節され、ポンプはモータに適当量の油
を送って、モータ中の圧力を適当値Oこ保持し、この圧
力によりウィンチのワイヤ保持力が網の引張り速度に適
合される、即ち、制御系統は安定され、ポンプからの送
油は圧力限定弁中を通り、ウィンチは停止する。
しかし、高くて波間の短い波Qこより船に激しい動揺が
生ずると、ウィンチは船の動揺Qこ合わせてワイヤを放
出または巻取って、ワイヤの張力を一定に保つから、船
の動揺は網に伝えられない。
この事は、船の動揺に合わせての圧力限定弁の(犬なり
小なりの)開閉により行われ得るのである。
以上述べた如き、海中に於けるトロール網の位置の調節
は、弁40により圧力限定弁の開放圧を調節する事によ
って、前記出願(特開昭49−47182号)に述べら
れた自動的張力制御とは別に(即ち、これζこカロえて
)行われ得るのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は網の曳かれている有様及び、力の方向を示す説
明図、第2図は本発明による流体圧装置の系統図、第3
図は二つの音響測深発振器を用いて行われるトロール作
業の説明図、第4図は網の深さの制御手段の説明図、第
5図は第−音響測深器に感受される距離の説明図、第6
図は第二音響測深器に感受される距離の説明図、第7図
は海底から一定距離にある基準線に沿って網が進む有様
な示す説明図である。 10′・・・・・・漁船、11′・・・・・・トロール
ワイヤ、13′・・・・・・トロールドア、14′・・
・・・・網の開口、15′・・・・・・トロール網、2
2′・・・・・・魚群、2ご・・・・・海底、24′・
・・・・・海面、20’ 、 26’・・・・・第」及
び第二音響測深発振器、25′・・・・・・26′への
ケーブル、30′・・・・・・信号変換器、即ち比較器
、31′・・・・・都脚作動手段、10A、10B・・
・・・・ワイヤ用ウィンチ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 トロール船の2つの協働するトロール網ウィンチ
    の流体圧装置であって、各トロール網ウィンチは、それ
    ぞれ独立した同等の流・体圧回路に組込まれており、各
    流体圧回路は、前記の各トロール網ウィンチを介して操
    作される各トロールワイヤに一定の張力を与える圧力制
    御装置を備え、一方、共通接続装置は、前記の各流体圧
    回路を互p−>−に接続して各トロールワイヤに等しい
    張力を与えるように調節し、前記圧力制御装置は、各流
    体圧回路の圧力限定弁を制御する共通制御弁を備えてい
    るトロールウィンチの流体圧装置において、トロール網
    15′は、測深信号を信号変換器30′の第一人力へ送
    る測深発振器26′を備え、前記信号変換器30′の第
    二人力は基準信号を与えており、前記信号変換器30′
    は部側作動手段31′に接続され、この作動手段31′
    は、測深信号と基準信号との間の差が生じた時に、前記
    共通制御弁40を制御することによって、前記の両トロ
    ールワイヤ11′ζこ共通の張力の変化を与える制御信
    号を前記信号変換器30′に与えることを特徴とするト
    ロール船の2つの協働するトロールウィンチの流体圧装
    置。
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JPS498479U (ja) * 1972-04-26 1974-01-24
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