JPS5916502B2 - 優先浮選法 - Google Patents
優先浮選法Info
- Publication number
- JPS5916502B2 JPS5916502B2 JP4775580A JP4775580A JPS5916502B2 JP S5916502 B2 JPS5916502 B2 JP S5916502B2 JP 4775580 A JP4775580 A JP 4775580A JP 4775580 A JP4775580 A JP 4775580A JP S5916502 B2 JPS5916502 B2 JP S5916502B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- minerals
- flotation
- lead
- copper
- sulfite
- Prior art date
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- Expired
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- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は銅、鉛、亜鉛、鉄等の硫化鉱物を含む複雑硫化
鉱等からいわゆる亜、硫酸浮選により各精鉱を得る優先
浮選法において、亜鉛鉱物と硫化鉄鉱物を抑制しながら
銅鉱物及び鉛鉱物を浮遊させて鉛鉱物又は銅・鉛バルク
精鉱を回収する方法の改良に関する。
鉱等からいわゆる亜、硫酸浮選により各精鉱を得る優先
浮選法において、亜鉛鉱物と硫化鉄鉱物を抑制しながら
銅鉱物及び鉛鉱物を浮遊させて鉛鉱物又は銅・鉛バルク
精鉱を回収する方法の改良に関する。
従来、上記の方法において亜鉛鉱物と硫化鉄鉱物を充分
抑制するには、条件剤としてＳ０２又は亜硫酸塩を数ゆ
／ｌのオーダーで多量に添加しなければならず、その場
合鉛鉱物の浮遊性が極めて低下するので、銅・鉛鉱物と
亜鉛・硫化鉄鉱物との分離性を良好ならしめることは難
かしく、またＳ０２又は亜硫酸塩の添加が少な過ぎると
銅鉱物の浮遊性が悪くなり、しかも亜鉛鉱物と硫化鉄鉱
物に対する抑制が不充分となる。
抑制するには、条件剤としてＳ０２又は亜硫酸塩を数ゆ
／ｌのオーダーで多量に添加しなければならず、その場
合鉛鉱物の浮遊性が極めて低下するので、銅・鉛鉱物と
亜鉛・硫化鉄鉱物との分離性を良好ならしめることは難
かしく、またＳ０２又は亜硫酸塩の添加が少な過ぎると
銅鉱物の浮遊性が悪くなり、しかも亜鉛鉱物と硫化鉄鉱
物に対する抑制が不充分となる。
さらに、Ｓ０２又は亜硫酸塩の添加によって浮遊性の低
下した鉛鉱物を充分浮遊させるために捕収剤を多量に使
用すると、亜鉛鉱物と硫化鉄鉱物が浮遊し易くなって分
離性が悪下し、一方捕収剤が少な過ぎると亜鉛鉱物と硫
化鉄鉱物は充分抑制されるが鉛実収率が低下する等いず
れの場合も問題が多い。
下した鉛鉱物を充分浮遊させるために捕収剤を多量に使
用すると、亜鉛鉱物と硫化鉄鉱物が浮遊し易くなって分
離性が悪下し、一方捕収剤が少な過ぎると亜鉛鉱物と硫
化鉄鉱物は充分抑制されるが鉛実収率が低下する等いず
れの場合も問題が多い。
本発明は亜鉛鉱物と硫化鉄鉱物を抑制するため添加した
Ｓ０２又は亜硫酸塩によって鉛鉱物の浮遊性が劣化する
問題点を解決し、浮選成績を向上させかつ操業コストの
低廉化を図る目的で開発されたもので、即ち摩鉱回路中
に条件剤としてのＳ０２又は亜硫酸塩を添加した後に、
酸性域で空気混和を行ない、次いで捕収剤、起泡剤等の
浮選試薬を添加して鉛浮選又は銅・鉛バルク浮選を行な
うものである。
Ｓ０２又は亜硫酸塩によって鉛鉱物の浮遊性が劣化する
問題点を解決し、浮選成績を向上させかつ操業コストの
低廉化を図る目的で開発されたもので、即ち摩鉱回路中
に条件剤としてのＳ０２又は亜硫酸塩を添加した後に、
酸性域で空気混和を行ない、次いで捕収剤、起泡剤等の
浮選試薬を添加して鉛浮選又は銅・鉛バルク浮選を行な
うものである。
次に、本発明法を詳述する。
摩鉱回路中に８０２又は亜硫酸塩を添加して条件付与し
た後、専用のエアレータ−又は浮選機、エアリフト等に
より空気混和を行なう。
た後、専用のエアレータ−又は浮選機、エアリフト等に
より空気混和を行なう。
この場合、鉄液の酸性域でのｐＨ調整はＳ０２又は亜硫
酸塩の添加前から空気混和の後までの間に行なえばよい
。
酸塩の添加前から空気混和の後までの間に行なえばよい
。
また、Ｓ０２又は亜硫酸塩の条件付与の時間が長過ぎる
と、鉛鉱物の浮遊性が低下するので、できるだけ短時間
に条件付与した方がよい。
と、鉛鉱物の浮遊性が低下するので、できるだけ短時間
に条件付与した方がよい。
例えば、Ｓ０２又は亜硫酸塩を添加後直ちに空気混和を
行なっても鉛鉱物又は鉛・銅鉱物の浮遊性は良好であり
、亜鉛鉱物と硫化鉄鉱物は充分抑制され、優れた分離性
を得ることができる。
行なっても鉛鉱物又は鉛・銅鉱物の浮遊性は良好であり
、亜鉛鉱物と硫化鉄鉱物は充分抑制され、優れた分離性
を得ることができる。
空気混和の最適時間は対象鉱石によって異なり、鉛汚物
の浮遊性は最適時間に達するま゛で時間と共に増大する
傾向がある。
の浮遊性は最適時間に達するま゛で時間と共に増大する
傾向がある。
しかしながら、空気混和時間が最適時間を超えて長くな
ると、鉛鉱物又は銅鉱物の浮遊性は逆に悪くなる。
ると、鉛鉱物又は銅鉱物の浮遊性は逆に悪くなる。
次いで、捕収剤や起泡剤等の浮選試薬を添刀口して鉛浮
選又は銅・鉛バルク浮選を行なうのであるが、空気混和
はＳＯ２又は亜硫酸塩による条件付与工程と浮選試薬添
加工程との間に行なう必要がある。
選又は銅・鉛バルク浮選を行なうのであるが、空気混和
はＳＯ２又は亜硫酸塩による条件付与工程と浮選試薬添
加工程との間に行なう必要がある。
本発明法は予め摩鉱回路中にＳＯ□（又は亜硫酸塩）添
加により条件付けした後、液中の残余の８０２（従って
Ｈ２ＳＯ３）を空気混和によりＨ２ＳＯ４とし、これに
より鉱石中の銅硫化物を多少浸出してＣｕＳＯ４を形成
せしめるので、鉄液へのＳＯ２添加後にＣｕ ＳＯ４を
添加したのと同一の効果が得ら′れ、このため高価なＣ
ｕＳＯ４が不要となり、当初添加のＳＯ□が有効に使用
されることになる。
加により条件付けした後、液中の残余の８０２（従って
Ｈ２ＳＯ３）を空気混和によりＨ２ＳＯ４とし、これに
より鉱石中の銅硫化物を多少浸出してＣｕＳＯ４を形成
せしめるので、鉄液へのＳＯ２添加後にＣｕ ＳＯ４を
添加したのと同一の効果が得ら′れ、このため高価なＣ
ｕＳＯ４が不要となり、当初添加のＳＯ□が有効に使用
されることになる。
次に、黄銅鉱、方鉛鉱、閃亜鉛鉱、黄鉄鉱、パライト及
び少量の二次銅鉱物を含有するＡ鉱出産の鉱石に対し、
従来法と本発明法を適用した銅・鉛バルク浮選の成績を
示す。
び少量の二次銅鉱物を含有するＡ鉱出産の鉱石に対し、
従来法と本発明法を適用した銅・鉛バルク浮選の成績を
示す。
従来例
Ａ鉱山鉱石を浮選粒度に粉砕摩鉱しｈ後、５０２（Ｓ０
２を水に溶かしてＳ０２水としたもの）３ｋｙ／ｌを添
加して５分間条件付を行ない、石灰でｐＨ５，９に調整
後捕収剤としてエチルザンセー）４０ｇ／ｌと起泡剤と
してダウフロス≠２５０（商品名）２０ｇ／ｌを添加し
た従来法による回分式浮選を行なった結果を第１表に示
す。
２を水に溶かしてＳ０２水としたもの）３ｋｙ／ｌを添
加して５分間条件付を行ない、石灰でｐＨ５，９に調整
後捕収剤としてエチルザンセー）４０ｇ／ｌと起泡剤と
してダウフロス≠２５０（商品名）２０ｇ／ｌを添加し
た従来法による回分式浮選を行なった結果を第１表に示
す。
比較例
また、上記と同条件の下でｐＨ調整前に浮選機で１０分
間の空気混和を行な□った回分式浮選の結果を第２表に
示す。
間の空気混和を行な□った回分式浮選の結果を第２表に
示す。
実施例
次に、上記の８０２を添加しなから摩鉱を行なった後、
上記比較例と同様にｐＨ調整前に１０分間空気混和を行
なった本発明法による回分式浮選の結果を第３表に示す
。
上記比較例と同様にｐＨ調整前に１０分間空気混和を行
なった本発明法による回分式浮選の結果を第３表に示す
。
第１表と第２表を比較すると、鉛鉱物の浮遊性は空気混
和により浮遊率が５３．３％から８９．０％へ大きく向
上し、さらに第３表の摩鉱回路中に８０２を添加する本
発明法によれば９３．０％へと向上し、同時に亜鉛鉱物
はよく抑制されて分離性が非常に高められていることが
判る。
和により浮遊率が５３．３％から８９．０％へ大きく向
上し、さらに第３表の摩鉱回路中に８０２を添加する本
発明法によれば９３．０％へと向上し、同時に亜鉛鉱物
はよく抑制されて分離性が非常に高められていることが
判る。
以上述べたように、本発明法によれば各種金属硫化物を
含有する鉱物からの鉛浮選又は銅・鉛バルク浮選に適用
することにより、鉛鉱物の浮遊性が著しく向上すると共
に銅鉱物の浮遊性も向上し、一方亜鉛鉱物と硫化鉄鉱物
はよく抑制されるので、浮選成績が向上し、添加する捕
収剤等の量も少なくて済むのでランニングコストの低廉
化を図ることができる。
含有する鉱物からの鉛浮選又は銅・鉛バルク浮選に適用
することにより、鉛鉱物の浮遊性が著しく向上すると共
に銅鉱物の浮遊性も向上し、一方亜鉛鉱物と硫化鉄鉱物
はよく抑制されるので、浮選成績が向上し、添加する捕
収剤等の量も少なくて済むのでランニングコストの低廉
化を図ることができる。
さらに、本発明法では銅・鉛バルク浮選で使用する捕収
剤等が少量で済む関係上、その後の銅・鉛分離浮選にお
ける両者の分離性も一層向上させることができる等種々
の利点を有する。
剤等が少量で済む関係上、その後の銅・鉛分離浮選にお
ける両者の分離性も一層向上させることができる等種々
の利点を有する。
Claims (1)
- １ 銅、鉛、亜鉛、鉄等の硫化鉱物を含む鉱石か°）鉛
浮選又は銅バルク浮選を行なうに際して、摩鉱回路中に
Ｓ０２又は亜硫酸塩を添加して条件付与した後、捕収剤
・起泡剤等の浮選試薬を添加する前に空気混和を行なう
ことを特徴とする優先浮選法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4775580A JPS5916502B2 (ja) | 1980-04-11 | 1980-04-11 | 優先浮選法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4775580A JPS5916502B2 (ja) | 1980-04-11 | 1980-04-11 | 優先浮選法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS56144756A JPS56144756A (en) | 1981-11-11 |
| JPS5916502B2 true JPS5916502B2 (ja) | 1984-04-16 |
Family
ID=12784168
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4775580A Expired JPS5916502B2 (ja) | 1980-04-11 | 1980-04-11 | 優先浮選法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5916502B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4549959A (en) * | 1984-10-01 | 1985-10-29 | Atlantic Richfield Company | Process for separating molybdenite from a molybdenite-containing copper sulfide concentrate |
| CN102430480A (zh) * | 2011-10-19 | 2012-05-02 | 中国矿业大学 | 一种粗精煤再磨再选分选工艺 |
| CN105834010B (zh) * | 2016-04-21 | 2019-05-14 | 西北矿冶研究院 | 一种从硫氧混合铜铅矿中回收有价组分方法 |
| CN107398353B (zh) * | 2017-07-06 | 2019-03-29 | 万宝矿产有限公司 | 一种用于工业生产的硫化铜钴矿双区浮选方法 |
-
1980
- 1980-04-11 JP JP4775580A patent/JPS5916502B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS56144756A (en) | 1981-11-11 |
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