JPS5916325Y2 - 塵芥容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は一般家庭又は団地内等の適宜場所に置いて、各
家庭の塵芥を投入させ、これを塵芥車上に吊下し、底蓋
を開いて内部の塵芥を排出するようにするための塵芥容
器の改良に関するものである。

本出願人は先に実開昭５４−１３７２８２号公報に示す
ような塵芥容器を考案したが、摺動子８に横杆９を固定
し、その先端に傾斜部９′、凹部９″を形成し、容器１
の側面中心より外れた位置にアングルレバ−１５を回動
自在に吊下し、その中間部に固定した係合部材１４を横
杆９の凹部９″に係止してｌ対の底板１０を針杆１２で
支持しているので、横杆９、摺動子８には底板１０に加
わる重量の回転モーメントが加わり、１対の底板１０を
支持する力がアンバランスとなり、摺動子８が傾いて開
閉動作が不円滑となり、全体の開閉機構に無理な力が作
用して長期間使用できないという欠点があった。

又実公昭４４−２８２２６号公報に示すように、本体の
上部蓋中心部に挿通孔を設けて操作杆を挿通し、操作杆
の上部ローラーを本体頂部のフックに係脱し得るように
し、本体内部中心を通る操作杆の下端に２本のアームを
枢着してその下端を下部蓋上面に枢着するようにしたダ
ストコンテナーも公知であるが、下部蓋開閉機構が本体
内に配設されているので塵芥がこれ等の機構に邪魔され
て隙間が生じ、又塵芥によりこれ等機構が腐蝕するので
長期間使用できず、又塵芥の重量がそのま・フックにか
・るので下部蓋を外す時は容器を一旦塵芥車の上に載置
してからフックを外し、次いで容器を上方に吊上げて下
部蓋を開いて塵芥を排出し、閉じる時は操作杆を上方に
引上げ、その上端を手でフックに係合しなければならな
いので容器の開閉に時間と手間がか・るという欠点を有
する。

本考案は下部蓋開閉機構を本体外面に配設して本体内に
塵芥が充満できるようにし、下部蓋を開閉する摺動子に
回転モーメントが作用しないようにし軽い力で下部蓋を
開き、開いている下部蓋を上方に押して閉じると自動的
に係止されるようにして開閉操作を簡単円滑に行い開閉
機構が塵芥で腐蝕されることがなく、長期間使用できる
ようにすることを目的としている。

次に添付図面に示した本考案の一実施例について詳細に
説明する。

２１は容器本体で頂板２２に引掛部片２３が設けられ、
該頂板２２左右に上蓋２４が蝶番２５により開閉自在に
設けられている。

２６はその把手である。

容器本体２１の前層両面中央には案内溝２７が形成され
、摺動子２８が上下に摺動し得るように嵌挿され、リン
グ片２９を側方に突設しである。

３０は上端を容器本体２１の上方略中央にピン３１で枢
着したレバーで、中間部に水平上端３２ ａと斜面３２
ｂを有する三角板３２を容器本体２１の前面に沿って
リング片２９に向って突設し、その上端をスプリング３
３で引張って、リング片２９が最上位に位置した時三角
板３２を円孔２９ ａ内に押入し、その状態を保持する
ようになっている。

レバー３０のピン３１には湾曲した係止棒３４が固定さ
れ、その上端はストッパー３５に、下端は容器本体２１
に係止し、垂直位置より一定角度外方に揺動し得るよう
になっている。

リング片２９下部には水平杆３６が固定され、その両端
に１対の針杆３７上端が枢着され、その下端の突片３７
ａが容器本体２１下面左右中央より揺動開閉し得る如
く取付けた１対の底蓋３８の下面両側部に保合支持して
いる。

次に作用について説明する。

把手２６を持って上蓋２４を開き、塵芥を容器本体２１
内に投入する。

塵芥車が来ると塵芥車に取り付けたクレーンで引掛部片
２３を引掛けて塵芥車上に吊下し、レバー３０の下部を
持って外方に回動すると、三角板３２はリング片２９の
円孔２９ ａから抜は出るので摺動子２８は案内溝２７
内を下方に摺動し、針杆３７も共に下降し、針杆３７下
端の突片３７ ａに支持された底蓋３８は中央より下方
に開き内部の塵芥は塵芥車上に排出される。

次いで底蓋３８を手で上方に持ち上げ閉じると、摺動子
２８は案内溝２７に沿って上昇する。

レバー３０はスプリング３３に引張られ、係止棒３４の
下端が容器本体２１に係止し垂直に吊下されている。

摺動子２８が最上位に近づくと、リング片２９の上端が
三角板３２の斜面３２ ｂに当接し乍ら上昇するので、
三角板３２はスプリング３３の弾力に抗して外方に徐々
に回動し、リング片２９の上端が三角板３２の先端より
抜は出ると、スプリング３３の弾力でレバー３０は逆に
内方に回動し三角板３２はその先端よりリング片２９の
円孔２９ ａ内に押入され第１図の状態となり、三角板
３２の水平上端３２ ａによって摺動子２８はその位置
に係止され、底蓋３８は閉蓋状態に保持される。

本考案によると、容器本体頂部に引掛部片を設け、容器
本体２１下には案内溝を設けて摺動子を挿入し、該摺動
子には１対の針杆上端を夫々枢着し、その下端に取り付
けた支持杆を容器本体下端に揺動開閉し得る如く取付け
た１対の底蓋に枢着し、前記摺動子を容器本体上部に枢
着吊下したレバーで係止する如くなした塵芥容器に於て
、摺動子の少くとも一方にリング片を容器本体外面と直
角外方に突設し、上端を容器本体前面中央上部に枢着し
たレバー中間部に水平上面と斜面を有する三角板を容器
本体外面に沿って突設し、該三角板が底蓋閉蓋時の前記
リング片に嵌入し得る如く付勢するスプリングを張設し
、レバーを吊下位置に保持するストッパーを設けである
ので本体内部に塵芥を充満でき、摺動子に回転モーメン
トが作用せず下部蓋を軽い力で開くことができ、開いて
いる下部蓋を上方に押すだけで１動的に係止でき下部開
閉を簡単円滑に行うことができ、開閉機構が塵芥で腐蝕
することがなく長期間使用できる。

なおレバーは両側面に設けるようにしてもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例正面図、第２図は底面図、第
３図は側面図、第４図は第１図Ａ部の拡大正面図、第５
図は第１図Ｂ部の拡大正面図、第６図は第５図の右側面
図である。 ２１・・・・・・容器本体、２３・・・・・・引掛部片
、２４・・・・・・上蓋、２７・・・・・・案内溝、２
８・・・・・・摺動子、２９・・・・・・リング片、２
９ ａ・・・・・・円孔、３０・・・・・ルバー、３２
・・・・・・三角板、３２ａ・・・・・・水平上端、３
２ ｂ・・・・・・斜面、３６・・・・・・水平杆、３
７・・・・・・針杆、３８・・・・・・底蓋。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 容器本体頂部に引掛部片を設け、容器本体下端面には案
   内溝を設けて摺動子を挿入し、該摺動子にはｌ対の針杆
   上端を夫々枢着し、その下端に取り付けた支持杆を容器
   本体下端に揺動開閉し得る如く取付けた１対の底蓋に枢
   着し、前記摺動子を容器本体上部に枢着吊下したレバー
   で係止する如くなした塵芥容器に於て、摺動子の少くと
   も一方にリング片を容器本体外面と直角外方に突設し、
   上端を容器本体前面中央上部に枢着したレバー中間部に
   水平上面と斜面を有する三角板を容器本体外面に沿って
   突設し、該三角板が底蓋閉蓋時の前記リング片に嵌入し
   得る如く付勢するスプリングを張設し、レバーを吊下位
   置に保持するストッパーを設けた塵芥容器。