JPS5916072Y2 - 脱水兼用洗濯機の砂排出装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は周壁を無孔壁とした脱水兼洗濯槽を備えた脱水
兼用洗濯機の砂排出装置に関するもので、洗濯時に捕捉
された砂等を脱水時に効率よく排出させることができる
構造を提供しようとするものである。

以下、本考案をその実施例を示す図面にもとづいて説明
する。

第１図〜第３図において、１は無孔壁とした周壁に多数
の脱水溝２を縦方向に形成した脱水兼洗濯槽で、この脱
水兼洗濯槽１の上端開口部周壁にはバランサー３を設置
している。

４は脱水兼洗濯槽１の内底部に設けた回転自在なパルセ
ータ、５はパルセータ４の横に位置して脱水兼洗濯槽１
の底部に設けた砂を溜めるための凹部、６は前記凹部５
の上面に着脱自在に設置′したフィルターで、このフィ
ルター６には多数の孔７を設けている。

８は脱水兼洗濯槽１の外側壁に複数個の保持具９により
保持されたパイプよりなる砂排出路で、この砂排出路８
は第１図および第２図に示すように、脱水兼洗濯槽１の
脱水時の回転方向、すなわち矢印イ方向と逆方向に傾斜
を有するように配設され、かつ上部には脱水兼洗濯槽１
の定格水位よりも上方に位置する開口部１０を設けてい
る。

また前記凹部５の端部５′は第２図および第３図に示す
ように、脱水兼洗濯槽１の周壁より、さらに外方に突出
させ、かつこの端部５′に砂排出路８の下部を連結する
ことにより、両者を連通させている。

上記構成において、動作を説明する。

まず洗濯時において洗濯物に混入している砂等は洗濯物
がら離脱し、脱水兼洗濯槽１の底部に溜まってくる。

このとき、洗濯物の回転により砂等が同時に脱水兼洗濯
槽の底部を回転することになるが、この砂等はフィルタ
ー６の孔７より凹部５内に落下し、捕捉される。

そしてこの凹部５に捕捉された砂等は、脱水時において
、脱水兼洗濯槽１の高速回転により水とともに砂排出路
８を通って開口部１０より脱水兼洗濯槽１の外に排出さ
れる。

この場合、砂等が遠心力により砂排出路８を通って外部
へ排出されようとする力は、本考案の実施例のように砂
排出路８を脱水兼洗濯槽１の脱水時の回転方向と逆方向
に傾斜を有するように配設したものが、砂排出路８をた
とえば、垂直方向に設けたものに比べ、はるかに大きい
ことは理論的にも明白である。

したがって上記実施例の場合は、砂や少し大きい石等も
効率よく排出させることができるものである。

また砂排出路８をパイプで構成しているため、砂排出路
８に傾斜をもたせることも容易に行なえ７：、− 以上のように本考案によれば、脱水兼洗濯槽の底部に設
けた凹部の端部と連通させた砂排出路を、脱水兼洗濯槽
の脱水時の回転方向と逆方向に傾斜を有するように配設
しているため、洗濯時に凹部に捕捉された砂等を脱水時
に排出させる場合でも、効率よく排出させることができ
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す砂排出装置部の外観図
、第２図は同装置部の斜視図、第３図は第１図のＡ−Ａ
’線断面図である。 １・・・・・・脱水兼洗濯槽、５・・・・・・凹部、６
・・・・・・フィルター、７・・・・・・孔、８・・・
・・・砂排出路、１０・・・・・・開口部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 周壁を無孔壁とした脱水兼洗濯槽を備え、この脱水兼洗
   濯槽の底部に砂を溜める凹部を設け、この凹部の上面に
   多数の孔を有するフィルターを設置し、前記凹部の端部
   は、砂排出路と連通させ、かつこの砂排出路は、脱水兼
   洗濯槽の上方外部に開口部を有するとともに脱水兼洗濯
   槽の脱水時の回転方向と逆方向に傾斜を有するように配
   設したことを特徴とする脱水兼用洗濯機の砂排出装置。