JPS5915975B2 - 石油、石炭化学プラント用クロムモリブデン鋼 - Google Patents

石油、石炭化学プラント用クロムモリブデン鋼

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JPS5915975B2
JPS5915975B2 JP5191180A JP5191180A JPS5915975B2 JP S5915975 B2 JPS5915975 B2 JP S5915975B2 JP 5191180 A JP5191180 A JP 5191180A JP 5191180 A JP5191180 A JP 5191180A JP S5915975 B2 JPS5915975 B2 JP S5915975B2
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JP
Japan
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steel
molybdenum steel
petroleum
resistance
corrosion
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Expired
Application number
JP5191180A
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English (en)
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JPS56150159A (en
Inventor
尚男 富士川
善明 志田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は石油化学プラント、石炭液化プラント等に使用
される耐食性、耐エロージョン性の高いかつ高強度の鋼
材に関する。
従来から石油化学プラント等に使用される鋼材としては
高温用(400℃以上)にはオーステナイトステンレス
鋼、中温用(250〜400℃)ではクロム鋼等が使用
されている。
しかし表から最近脚光をあびている石炭の液化プラント
などはそのプロセスも多様であり使用される鋼材の環境
も高温(450〜550℃)でかつ高圧(100〜30
0気圧)の水素ガス圧力下で石炭の液化反応が行われそ
の反応過程で発生する腐食性物質(H2S2C12−H
2O、NHa等)を多量に含みかつ高圧水素と共存する
という苛酷な条件にさらされ、さらに反応液中には石炭
粒子あるいは灰分を混在しこの固体粒子によるエロージ
ョン腐食に対する抵抗性が要求される。
このよう々苛酷な条件下で高圧に耐える鋼材としては従
来からのオーステナイトステンレス鋼あるいはクロム鋼
では不充分である。したがって、石油化学プラントとは
異なり、より複雑で、苛酷々環境に耐える耐食性 耐エ
ロージョン性および耐エロージョン/コロージョン性を
有する鋼が要求される。この発明はこのような苛酷な条
件下で耐食性、耐エロージョン性が高く、かつ高強度の
鋼材を提供するにある。この発明鋼は (1)Co、15%未満、5i0.1〜6.0%、Mn
2、Oチ以下、Cr0.5〜30.0% A10−1〜
10.0チ、M00.1〜4.0%を含みCrsSをp
Alの含有量は下記式■を満足し残部実質的に鉄よりな
るクロムモリブデン鋼。
式■ Cr%+5Si’%+8A1’%■ 13%(2
)上記鋼にさらにNizV9WpTipNbpTapZ
rの1種以上を3.0チ以下含有し残部実質的に鉄より
力るクロムモリブデン鋼。
である。
この発明鋼の特徴は従来のオーステナイトステンレス鋼
の弱点である応力腐食割れを防止するためフエライト鋼
にしたこと、従来のフエライト系クロム鋼に比べSiと
AIの含有量を高め、Cr系保護被膜の生成を安定化し
さらにSiO2被膜、AI系保護被膜を生成させ耐食性
を向上させるとともに耐エロージョン性も向上させたこ
と、かつCrとMOを含有させ高温強度を確保したこと
、さらに高温での水素侵食にも耐えるように配慮したこ
とを特徴としている。
各成分範囲について述べる。
Cは鋼の強度を高めるのに重要な成分であるが0.15
%以上では加工性が劣化し、粒界腐食感受性を高め耐食
性を劣化させるので0.15%未満とする。
Siは脱酸剤として作用するとともに本発明鋼の特徴の
1つでCr系保護被膜の生成を安定化する効果とSiO
2保護被膜を生成する効果により耐食性を飛躍的に増加
させる。
この効果はCrとA1の添加量と相対的に関連し前記式
Cr%+58i%+8AI>13%の関係を満足する場
合は0.1チ以上あればその効果を発揮する。しかし6
.0%をこえると加工性、溶接性が劣化するので0.1
〜6.0%の成分範囲とする。Mnは脱酸剤として作用
するが2.0%をこえると熱間加工性が劣化するので2
.0%以下に規制する。
Crは耐硫化腐食性および強度向上の効果がある。
この点からは含有量は多いほどよいが、加工性の面から
上限を30.0%とする。下限は従来のクロム鋼は10
%程度の添加が必要とされるが、この発明鋼はSi*A
1の複合的効果により、Cr系保護被膜が安定して生成
するため少量の添加でその効果がある。このような効果
はSiとA1の添加量と相対的に関連し、前記の式を満
足する場合、前記した効果は0.5%以上あればよい。
そのためCrの成分範囲は0.5〜30.0%とする。
A1は前述したようにCr,Siが含まれる場合、Cr
系およびSi系の保護被膜を安定化して耐食性、耐エロ
ージョン性を高めるが、前述の通りCrとSiに関連し
、式を満足する場合0.1%以上あればその効果があり
10.0%をこえると加工性が劣化する。MOは微量添
加により強度を付与するために有効な元素であり0.1
%以上の含有が必要であり4,0%をこえると加工性が
劣化する。
以上の成分範囲で石炭の液化プラント等の鋼材としては
充谷な性能を有するものであるが、さらに耐エロージョ
ン性、耐水素侵食性を要求される場合はNitV9W#
TipNbtTa,Zrの1種以上を合計で3.0%
以下添加する。
Niは特に耐エロージョン性を向上させる効果があるが
3.0%をこえるとその効果は少ない。
VtWeTipNbsTatZrはいずれも炭化物安定
化元素であ9鋼中のCと化合し耐食性、耐エロージョン
性を高める。特に高圧水素下での水素侵食に対して高い
抵抗性を示す効果がある。これらの元素は、1種でも添
加効果があるが2種以上の複合添加でも同様の効果を有
する。しかし3.0%をこえると加工性が劣化し、その
効果もうすくなるため3.0%以下にすべきである。実
施例第1表に示す29種の鋼を用意し、これらの鋼から
板状試験片を切出し第2表に示す条件で腐食試験および
エロージョン腐食試験を行った。
試験時間はいずれも24時間で、評価は腐食生成物を除
去した後の重量減少量で行なった。その結果を第3表に
示す。表中A1〜4鋼は通常市販される鋼でA5〜29
鋼はいずれも真空溶解して製造し熱間鍛造、熱間圧延を
へて鋼板と々し、さらに熱処理を施したものである。
第3表に示すとおり本発明鋼は、第1条件および第2条
件の腐食試験およびエロージョン腐食試験においても市
販鋼、比較鋼に比べ格段とすぐれている。
又エロージョン腐食に対しては、本発明鋼を熱処理によ
りマルテンサイトあるいはベーナイト組織とすればさら
に向上させることができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 C0.15%未満、Si0.1〜6.0%、Mn2
    .0%以下、Cr0.5〜30.0%、Al0.1〜1
    0.0%、Mo0.1〜4.0%含有しかつCr、Si
    、Alの含有量は下記式(1)を満足し残部鉄および不
    純物よりなる耐食性、耐エロージョン性にすぐれたクロ
    ムモリブデン鋼。 式(1)Cr%+5Si%+8Al%>13%2 C0
    .15%未満、Si0.1〜6.0%、Mn2、Oチ以
    下、Cr0.5〜30.0%、Al0.1〜10.0%
    、Mo0.1〜4.0%を含みCr、Si、Alの含有
    量を下記式(1)を満足し、さらにNiおよびV、W、
    Ti、Nb、Ta、Zrの1種以上を合計で3.0%以
    下含有し残部鉄および不純物よりなる耐食性、耐エロー
    ジョン性にすぐれたクロムモリブデン鋼。 式(1)Cr%+5Si%+8Al%>13%
JP5191180A 1980-04-18 1980-04-18 石油、石炭化学プラント用クロムモリブデン鋼 Expired JPS5915975B2 (ja)

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JPS56150159A JPS56150159A (en) 1981-11-20
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EP0674015A1 (en) * 1992-12-11 1995-09-27 Nippon Steel Corporation Steel of high corrosion resistance and high processability
JP6547011B1 (ja) * 2018-01-12 2019-07-17 日鉄ステンレス株式会社 オーステナイト系ステンレス鋼およびその製造方法

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