JPS5915917B2 - ヒドロカルビル金属ハライドの製造方法 - Google Patents

ヒドロカルビル金属ハライドの製造方法

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JPS5915917B2
JPS5915917B2 JP50018956A JP1895675A JPS5915917B2 JP S5915917 B2 JPS5915917 B2 JP S5915917B2 JP 50018956 A JP50018956 A JP 50018956A JP 1895675 A JP1895675 A JP 1895675A JP S5915917 B2 JPS5915917 B2 JP S5915917B2
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F7/00Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic Table
    • C07F7/22Tin compounds
    • C07F7/2208Compounds having tin linked only to carbon, hydrogen and/or halogen

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はヒドロカルビル置換されたスズクロライドの製
造方法に関する。
ヒドロカルビル置換されたスズハライド(例え5 ばス
ズクロライド)は、ハロゲン化された有機物質(例えば
ポリビニルクロライド樹脂、塩素化されたパラフィンな
ど)用の安定剤として使用する誘導体の製造に特に有用
であることが見出されている。
クロライドを含んでいる高純度トリアルキro ルスズ
化合物はまた殺菌性組成物としても有効である。ヒドロ
カルビルスズクロライドを製造するための種々の方法が
提唱されてきている。
しかし、今日まで完全に満足できるものは存在しない。
例え’5 ばメチルスズクロライドは実施するのに消用
がかかりそして簡単でない方法であるグリニヤール試剤
と四塩化スズとの反応により商業的に製造されている。
グリニャール反応は例えば望ましくない副効果を与える
。他の方法では塩化メチルを蒸気■0 状で垂直反応管
中に支持されている融解スズ又はスズ合金のプール中に
バブルさせ、その間管を反応を行なわせるのに充分な高
温度に加熱する。この方法は明らかに比較的高い温度を
必要とし、少くともスズ又はそれの合金を融解状態に保
つのにi5必要な温度より高い温度を必要とする。約4
00℃より高い反応温度では、アルキルハライドは熱分
解をはじめる。米国特許第2679506号もまた融解
スズを使用しかつ比較的高温におけるジメチルスズシク
ロラードの製造方法を開示してい00る。ヒドロカルビ
ルスズハライドを製造するための反応における触媒とし
て、多くの化合物が試験されてきているが完全に満足の
いく結果を与えるものは見出されていない。
例えばそのような化合に5牧はこれらの反応では充分普
遍的なものでなかつたり又は希望する生成物の不充分な
収率を与えるか又は望ましくない触媒残渣でヒドロカル
ビルスズハライドを汚染したりする。他の方法は高価な
触媒(例えば第四級オニウムアイオダイド)を使用しか
つかなりの量の副生物を形成する。さらにある先行技術
方法では、スズの転化速度が遅くそして希望するヒドロ
カルビルスズハライドを充分に純粋な状態で得るのは困
難である。本発明の主目的はヒドロカルビルスズハライ
ド(特にアルキルスズクロライド)をこれまでの一般的
方法より容易にそして安価に製造する方法を提供するこ
とである。
本発明の方法により、遊離金属状態のスズからヒドロカ
ルビルスズハライドが実質的に一段階方法で製造される
該方法は優れた収率を与えそして生成物はプラスチツク
ス用の熱安定剤の製造に直接使用できる。該方法は触媒
の量及び価格の両者がこれまでの触媒と比較して低いた
め、費用が少なくてすみそしてスズは粉末に比べて費用
のかからない形状(例えば弾丸状)で使用できる。ある
種の先行方法では例えば1〜300ミクロンの粒子寸法
の如き微細に分割された形のスズが使用されていた。一
態様では金属状スズを例えば約110℃〜約225℃の
範囲内の温度において液体の有機媒体中でヒドロカルビ
ル置換されたスズハライドとジヒドロカルビル置換され
たスルホキシドの間で生成した触媒量の錯体の存在下で
反応させる。
ハライド及びスルホキシド沖のヒドロカルビル置換基は
同一であつても又は異なつていてもよく、そして全ての
場合それぞれ炭素数が1〜8のアルキル、イソアルキル
もしくはシクロアルキルより成る群から選択される。該
方法において熱移動剤として使用される液体有機媒体は
例えばベンゼン、トルエンなどの如き有機液体であるこ
とができる。
しかしながら、好適には液体有機媒体はヒドロカルビル
ハライド又はヒドロカルビル置換されたスズハライド又
はそれらの混合物(いずれも反応温度及び圧力において
液体である場合)である。好適な生成物はジアルキルス
ズジクロライドでありそして特にジメチルスズジクロラ
イドである。本発明方法の一態様では、反応に触媒作用
を与える錯体は、式〔こX(′Rは定義されている如き
1価のヒドロカルビル置換基を表わし、kはハロゲンを
表わし、nは1〜3の整数でありそしてNは1〜5の整
数である〕を有することができる。
好適な態様では錯体は、式 〔こX(′Wはそれぞれ炭素数が1〜8のアルキル、イ
ソアルキル、シクロアルキルを表わし、そしてnは1〜
3の整数でありそしてNは2であり但しnが3のときは
Nは1である〕を有している。
一態様では、本発明の方法は金属状のスズ及びヒドロカ
ルビルハライドを反応温度においてそして液体有機媒体
中でそしてヒト狛カルビル置換された金属ハライドとジ
ヒドロカルビル置換されたスルホキシドとの間で生成し
た触媒量の錯体の存在下で反応させることによりヒドロ
カルビル置換されたスズハライドを金属状のスズ及びヒ
ドロカルビルハライドから製造することを特徴としてい
る。
使用する反応体に関すれば、スズの形状は臨界的ではな
いが好適には粉砕された形で存在せしめる。
微細に分割された粒状化物の形の方が反応をはやめる傾
向があるが、本発明の方法の利点の一つは金属を例えば
スズ弾丸、スズ箔、スズくずの如き比較的大きい粒子又
は顆粒寸法で使用できるということである。ヒドロカル
ビルハライドは、式 〔式中、Rはヒドロカルビル基であり、そしてXはハロ
ゲン(ハロゲンは塩素である)である〕により表わされ
る。
錯体を製造するために使用されるジヒドロカルビル置換
されたスルホキシドは式〔式中、 Rはヒドロカルビル基である〕 囲で使用されている「ヒドロカルビル」という語は炭素
数1〜8の正規又は異性体脂肪族基を表わし、それぞれ
炭素数が1〜8のアルキル、イソアルキル、シクロアル
キル、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、アミ
ル、オクチル、イソプロピル、イソブチル、イソペンチ
ル、シクロプロピル、シクロヘキシル、メチルシクロヘ
キシルなどを意味している。
反応に触媒作用を与えそしてヒドロカルビル置換された
スズハライド及びジヒドロカルビル置換されたスルホキ
シドにより生成される錯体は、式〔式中、Rは定義され
ている如き1価のヒドロカルビル置換基を表わし、kは
塩素を表わし、 nは1〜3の整数であり、そして Nは1〜5の整数、好適には2、である〕を有すること
ができる。
好適には錯体は、式 〔式中、wはそれぞれ炭素数が1〜8のアルキル、イソ
アルキル、シクロアルキル基を表わし、nは1〜3の整
数であり、そしてNは2であり、但しnが3のときには
Nは1である〕を有している。
wがメチルであるときには錯体は111℃〜113℃の
融点を有する白色の固体である。1モルのジメチルスズ
ジクロライドに対する2モルのジメチルホキシドという
錯体中の比が分析及び赤外線スペクトルにより確認され
た。
該方法はスズ及びヒドロカルビルハライドを反応温度に
おいて液体の有機媒体中で触媒量の錯体の存在下で反応
させることにより実施される。反応は室温(18℃〜3
0℃)においてもおきるが比較的ゆつくりした速度で進
行する。例えば約110℃〜約225℃の範囲内の温度
(そして好適には約185℃〜200℃の温度)の如き
高められた温度を使用することが好適である。同様に、
圧力は臨界的でない。大気圧も使用できるが過大気圧を
使用すると反応速度が増大する。例えば約400psi
gでの圧力が使用できる。有利には、反応は密閉容器中
でおこりそして例えば約50psigまでの自生圧力が
使用される。反応は条件及び反応体に応じて約2時間〜
約50時間で完了して充分高い収率を与える。液体有機
媒体は単にヒドロカルビルハライド及び錯体用の溶媒と
して使用することにより反応がおきる場を提供する。
本質的に該液体は熱移動媒体でありそして本発明のこの
形態では反応体に関して化学的に充分不活性であるべき
でありそして反応温度において熱抵抗性であるべきであ
る。多数の有機液体及び溶媒、例えば鉱油、ヘプタン、
オクタン、イソオクタン、セロソルブ、イソオクチル、
チオグリコレート、ケロセン、燃料油、グリコール(例
えばエチレングリコール)、テトラヒドロフラン、ジブ
チルエーテルなど、がこれらの条件に合致する。上記の
如く錯体は金属状のスズとヒドロカルビルハライドの間
の反応に触媒作用を与えてヒドロカルビルスズハライド
を製造する。
錯体をそのまま反応媒体に加えることもできるが好適に
はそれをその場で生成させる。本発明のこの態様では最
初にスズとヒドロカルビルハライドの間の反応がおきて
ヒドロカルビルスズハライドが製造される。このハライ
ドの一部が反応媒体中に存在しているジヒドロカルビル
スルホキシドと反応して錯体を形成する。次に該錯体が
スズとヒドロカルビルハライドの間の反応に触媒作用を
与える。例えばスズ及びメチルクロライド及びジメチル
スルホキシドの場合には反応は下記の如く表わされる。
ヒドロカルビルハライドは反応を進行させるたイドの一
部がジヒドロカルビルスルホキシドと反に対して上記の
2:1モルの比よりも化学量論的な過剰量で存在せしめ
るべきである。ジヒドロカルビルスルホキシドの使用量
ぱ触媒量(例えばジヒドロカルビルスルホキシドのスズ
の重量に対する重量を基にして約1.5%〜約10%の
量そして好適には約3.5%)の錯体を与えるように調
節さ.れる。この方法では、全体にわたる本当の効果は
錯体がスズ及びヒドロカルビルハライドの間の反応に触
媒作用を与えてヒドロカルビル置換されたスズ・・ラー
ドを製造することである。好適な生成物はジメチルスズ
ジクロライドである。本発明の改良された形態では、液
体有機媒体の作用ぱ反応体の1種(これが反応条件下で
液体である場合)により補なわれる。
例えばヒドロカルビルハライド又はヒドロカルビル置換
されたスズハライドのいずれかは、反応の温度及び圧力
条件下で液体である場合には、前記の非反応性の不活性
有機液体使用の代用となり得る。例えばプロピルクロラ
イド、ブチルクロライド、ジメチルスズジクロライド及
びジブチルスズジクロライドぱ室温又は触媒作用をうけ
る方法が普通おきるような普通の高められた温度及び圧
力において液体である。従つてそれらは(特に圧力下で
は)熱移動媒体並びに反応の反応体として使用できる。
一方メチルクロライドは通常気体でありそしてこのよう
には使用できない。下記の実施例は本発明を説明するた
めのものであり本発明の範囲に限定を与えようとするも
のではない。
組成は特記しない限り重量%によるものである。実施例
1 この実施例は反応媒体としての有機液体(これは反応体
ではない)の使用を説明するものである。
下記の反応体を圧力ボンベに加えた。りこみ、その間3
027のメチルクロライドの添加が終るまでボンベを1
40℃〜190℃の範囲内に25時間加熱した。
ボンベ内では50psigの最大圧力に達した。ジメチ
ルスズジクロライドの一部がジメチルスルホキシドの全
てと反応して触媒錯体を生成した。従つてスズ重量に対
するジメチルスルホキシドの重量を基にして3.75%
の触媒すなわちスズの重量を基にして9.1重量%の触
媒錯体が存在していた。反応の結果メチルクロライド消
費量を基にして85.5%のジメチルスズジクロライド
が生成した。
実施例 2この実施例も液体担体又は熱移動媒体として
の不活性非反応性有機液体の使用を説明するものである
工程は実施例1の程のように実施し、下記の反応体を圧
力ボンベに加えた。メチルクロライドガスを反応媒体中
にバブルさせながら加え、その間圧力ボンベは457が
加えられるまで閉じられていた。
その間ボンベを18『C〜192℃の範囲内の温度に1
5.5時間保つた。触媒錯体がその場で生成しそしてそ
れはスズ重量に対するジメチルスルホキシドの重量を基
にして3.75%、すなわちスズの重量を基にして9.
1重量%の触媒錯体に達した。スズの重量を基にして4
0.2%のジメチルスズジクロライドの収率であつた。
実施例 3 下記の実施例では反応体の1種が液体担体又は反応体用
の熱移動媒体を形成している。
メチルクロライドガスを反応媒体中にバブルさせながら
加え、その間圧力ボンベは3617が加えられるまで閉
じられていた。
その間−ボンベを140℃〜195℃の範囲内の温度に
13時間保つた。触媒錯体がその場で生成しそれはスズ
の重量を基にして8,5重量%に達した。スズの重量を
基にして100%のジメチルスズジクロライドの収率が
得られた、すなわち全てのスズが消費された。実施例
4 この実施例においては下記の反応体を圧力ボンベに充填
した。
メチルクロライドガスを閉鎖されているボンベ中に34
0tが加えられるまでポンプで送りこんだ。
ボンベを152℃〜192℃の範囲内の温度に11〜1
2時間保つた。触媒錯体がその場で生成しそしてそれは
スズ重量に対するスルホキシドの重量を基にして3,7
5%に達した。メチルクロライド消費を基にして96。
3%のジメチルスズジクロライドの収率であつた。
実施例 5 この実施例では触媒錯体がそれを圧力ボンベに加える前
に製造され、それはスズの重量を基にして9重量%に達
した。
これらの成分をボンベに加えた。15.6f7のジメチ
ルスルホキシド及び43.4′F7のジメチルスズジク
ロライドを一緒に混合しそして混合物をボンベに加えた
次にメチルクロライドを閉鎖されているボンベ中に35
67が加えられるまでポンプで送りこんだ。ボンベを1
65℃〜190℃の範囲内の温度に11〜12時間保つ
た。メチルクロライド消費を基にして100%のジメチ
ルスズジクロライドの収率であつた。実施例 6この実
施例でも触媒錯体がそれをボンベに加える前に製造され
た。
錯体は使用されたスズを基にして5.8%であつた。こ
れらの反応体を圧力ボンベに加えた。107のジメチル
スルホキシド及び407のジメチルスズジクロライドを
一緒に混合し、そして混合物をボンベに加えた。
メチルクロライドガスを反応ボンベに3597が加えら
れるまで加えた。ボンベを157℃〜191℃の範囲内
の温度に11〜12時間保つた。メチルクロライド消費
を基にして100%のジメチルスズジクロライドの収率
であつた。実施例 7 この実施例ではスズの重量を基にして24.4%に達す
る触媒担体がそれをボンベに加える前に製造された。
圧力ボンベ中の反応体には下記のものが含まれていた。
1867のメチルクロライドガスを閉鎖ボンベに加えそ
の間ボンベを150℃〜220℃の温度に7.75時間
保つた。
メチルクロライド消費を基にして82%のジメチルスズ
ジクロライドの収率が得られた。実施例 8 >−八ζb本らた10コ)I口=→1』!・ノ一噌f士
N2九柄 1,Fiは−1トは下記のものである:ボン
ベを約152℃〜195℃の範囲内の温度に43.75
時間保ちながら332yのメチルクロライドガスを加え
た。
メチルクロライド消費を基にして94%のジメチルスズ
ジクロライドの収率であつた。反応速度に対する温度及
びメチルクロライド圧力の効果を測定するためにこの実
験時間をのばし、スズの重量に基にして3.75%のジ
メチルスルホキシドを使用して錯体を製造しそして熱移
動媒体又は液体和体としてのジメチルスズジクロライド
を製造した。
結果を1時間当りに吸収されたメチルクロライドのグラ
ムとして下表Aに示す。実施例 9この実施例は反応中
の触媒として存在している錯体の効果を他の型のジアル
キル硫黄含有化合物と比較しながら説明するものである
これらの反応体を圧力ボンベに加えた。確実に反応にあ
ずかる全てのメチルクロライドが入手できるように充分
な供給量でメチルクロライドガスを加えた。
その間ボンベを160℃〜192℃の範囲内の温度に4
4,5時間保つた。メチルクロライド消費を基にして1
0%より低い非常に低いジメチルスズジクロライドの比
率であつた。量は10%が未反応のスズを基にしての概
算値である程非常に低いものであつた。実施例 10 この実施例及び次の実施例においては、n−ブチルクロ
ライド又はジブチルスズジクロライドを熱移動媒体とし
て使用した。
約170℃までの温度及び約125psigまでのボン
ベ圧力を用いた。下記の反応体を圧力ボンベに加えた。
ボンベを150℃〜190℃の範囲内の温度に12時間
加熱した。
ジブチルスズジクロライドとジメチルスルホキシドの間
の反応によりその場で触媒錯体が生成した。触媒はスズ
重量に対するジメチルスルホキシドの重量を基にして1
0%であつた。スズ残渣の量を基にして66%のブチル
スズクロライドの収率であつた。すなわちスズの66重
量%が消費された。生成物の少なくとも75%はモノブ
チルスズジクロライド及びジブチルスズジクロライドで
あつた。実施例 11 下記の反応体を圧力ボンベに加えた。
に添加し、そしてその量はスズの重量を基にして12%
とした。
ボンベを86℃〜170℃の範囲内の温度に23.5時
間保つた。スズ残渣の量を基にして38%のブチルスズ
クロライドの収率が得られた。実施例 12 この実施例の圧力ボンベ中の反応体は下記のものであつ
た。
触媒をジメチルスルホキシドとジブチルスズジクロライ
ドからその場で生成させそしてそれはスズの重量を基に
して29.2%の錯体であつた。
ボンベを100℃〜167℃の範囲内の温度に18時間
保ち収率はスズ残渣の量を基にして35.8%のブチル
スズクロライドであつた。実施例 13 この実施例は本発明の触媒錯体の効果を、触媒として使
用しようとした他の物質と比較して説明するものである
圧力ボンベ中の反応体は下記のものを含んでいた:触媒
はスズの重量を基にして約10%であつた。
ポンベを168℃〜170℃の範囲内の温度に6時間保
つた。スズ残渣を基にして1.2%のブチルスズクロラ
イドの収率であつた。すなわちスズの98.8%が未反
応であつた。実施例 14 下記の反応体を使用した。
ボンベ中で他の反応体と混合する前にジメチルスルホキ
シド及びジブチルスズジクロライドを一緒に混合した。
触媒量はスズ重量に対するスルホキシドの重量を基にし
て約20%であつた。反応体を含有しているボンベを1
66℃〜175℃の範囲内の温度に20時間保つた。ス
ズ残渣が存在していないため100%のブチルスズクロ
ライドの収率であつた。実施例 15 圧力ボンベ中の反応体は下記のものであつた。
他の成分と混合する前に触媒を最後の2反応体から製造
しそしてそれはスズ重量に対するスルホキシドの重量を
基にして10%であつた。ボンベを17『C〜175℃
の範囲内の温度に20時間加熱するとスズ残渣の量を基
にして70%のブチルスズクロライドの収率が得られた
。この実施例での収率が実施例14と比較して減少して
いるのは、使用した触媒の相対的量が少ないためである
ことに注目されよう。実施例 16 この実施例では下記の反応体を圧力ボンベに加えた。
ボンベに加える前に触媒を最後の2成分から製造した。
ボンベを165℃〜172℃の範囲内の温度に15.5
時間加熱した。スズ残渣の量を基にして49.3%のブ
チルスズクロライドの収率であつた。実施例 17 下記の反応を圧力ボンベに加える。
ボンベに加える前に触媒を製造した。
ボンベを190℃〜195゜Cの範囲内の温度に20時
間加熱し、スズ残渣の量を基にして91%のブチルスズ
クロライドが得られた。この方法を連続的に行なうこと
もできる。
この場合触媒活性は活性のまXである。少量の物理的損
失を補なうために補充用の触媒錯体だけを必要とする。
(ジスルホキシド対金属の重量比を基にして)約10%
より多い触媒を使用してもそれに比例して反応時間は短
縮されないため10%より多量の触媒を使用することは
非常にもつたいない。実施例3におけるジメチルスズジ
クロライドの如き粗製生成物の収率は多くの場合100
%でありそして粗製生成物は普通95%以上純粋である
ためそれを直接次の処理用に使用できた。比較目的のた
めに、特に生成物の収率及び純度に関しては、上記の実
施例で使用された反応体は幾分標準化されたものであつ
た。
しかしながら、すでに開示されている如き他のヒドロカ
ルビル基を上記されているものの代りに使用できること
は理解されよう。スルホキシド成分は触媒錯体の有用な
部分である。
この理由のために錯体のヒドロカルビル部分は実質的に
開示されている如く変化させることができる。例えばス
ルホンの如き他の硫黄含有基又は硫化物はここに意図さ
れている型の反応にはほとんど又は全く触媒作用を与え
ない。一方定義されている如き錯体はヒドロカルビル置
換されたスズハライド及びジヒドロカルビル置換された
スルホキシドの間の反応以外の他の反応によつても製造
できる。本明細書におけるこの反応の詳細な記載は錯体
のある製造方法の説明用のものである。例えば、ヒドロ
カルビル置換された金属ハライドとトリアルキルスルホ
キソニウムハライド(トリメチルスルホキソニウムクロ
ライド)の間の反応の如き他の反応により製造すること
もできる。以上に本発明のいくつかの具体例を開示した
が、本発明は下記の実施態様の範囲内の他の形をとつて
行なうこともできることが理解されよう。本発明の実施
態様を以下に記す。1.スズ及びヒドロカルビルハライ
ドを反応温度において液体有機物中で、そしてヒドロカ
ルビル置換されたスズハライドとジヒドロカルビル置換
されたスルホキシドとの間で製造された触媒量の錯体の
存在下で反応させることからなり、ここで該液体媒体は
ヒドロカルビルハライド及び錯体用の溶媒であり、該ハ
ライド及び該スルホキシド沖の該ヒドロカルビル置換基
は同一又は異なつてもよくそして全ての場合それぞれ炭
素数が1〜8の正規又は異性体脂肪族基であり、該ハラ
イドのハロゲンは塩素であることを特徴とする、金属状
態のスズ及びヒドロカルビルハライドからヒドロカルビ
ル置換されたスズハライドを製造する方法。
2.ヒドロカルビル置換されたスズハライドがジアルキ
ルスズジクロライドである、上記1の方法。
3.反応温度が約110℃〜約225℃の範囲内である
、上記1の方法。
4,液体の有機媒体を該ヒドロカルビルハライド(室温
で液体なら)、該ヒドロカルビル置換されたスズハライ
ド及びそれらの混合物からなる群から選択する、上記1
の方法。
5.金属状のスズを、約110′C〜約225℃の範囲
内の温度において、ヒドロカルビルハライド(室温で液
体なら)、ヒドロカルビル置換されたスズハライド及び
それらの混合物からなる群から選択された液体媒体中で
そして該ヒドロカルビル置換されたスズハライドとジ仁
ドロカルビル置換されたスルホキシドの間で製造された
触媒量の錯体の存在下で、反応させることからなり、該
ハライド及び該スルホキシド中のヒドロカルビル置換量
は同一であるか又は異なつており、そして全ての場合そ
れぞれ炭素数が1〜8のアルキル、イソアルキル、及び
シクロアルキルよりなる群から選択することを特徴とす
る、金属状のスズ及びヒドロカルビルハライドからヒド
ロカルビル置換されたスズハライドの製造方法。
6.該ヒドロカルビル置換されたスズハライドがジメチ
ルスズジクロライドである、上記6の方法。
7.該ヒドロカルビル一・ラードがメチルクロライドで
ありそして該液体媒体が該ヒドロカルビル置換された金
属ハライドである、上記6の方法。
8.該反応を自生圧力の閉鎖された反応室中で実施する
、上記6の方法。
9.該錯体が式 〔式中、Rは定義されている如き1価のヒドロカルビル
置換基を表わし、kはノ叩ゲンを表わし、nは1〜3の
整数であり、そしてNは1〜5の整数である〕を有する
、上記6の方法。
10.金属状のスズを約110゜c〜約225゜Cの範
囲内の温度において室温で液体であるアルキルクロライ
ド、該アルキルスズクロライド及びそれらの混合物(こ
kで該アルキル基は12個までの炭素原子を含有してい
る)からなる群から選択された液体媒体中でそして触媒
量の式、〔式中、wはそれぞれ炭素数が1〜8のアルキ
ル、イソアルキル、シクロアルキルを表わし、そしてn
は1〜3の整数でありそしてNは2であり、但しnが3
のときはNは1である〕を有する錯体の存在下で反応さ
せることを特徴とする、金属状スズ及びアルキルクロラ
イドからアルキルスズクロライドを製造する方法。
11.該アルキルスズクロライドがジメチルスズジクロ
ライドである、上記11の方法。
12.該アルキルクロライドがメチルクロライドであり
そして該液体媒体がアルキルスズクロライドである、上
記11の方法。
13.該反応を閉鎖された反応室中でそして自生圧力下
で実施する、上記11の方法。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 スズ及びヒドロカルビルハライドを反応温度におい
    て液体有機物中で、そしてヒドロカルビル置換されたス
    ズハライドとジヒドロカルビル置換されたスルホキシド
    との間で製造された触媒量の錯体の存在下で反応させる
    ことからなり、ここで該液体媒体は熱移動媒体として働
    くものであつてヒドロカルビルハライド及び錯体用の不
    活性溶媒、または過剰のヒドロカルビル置換されたスズ
    ハライドまたは過剰のヒドロカルビルハライドであり、
    該ハライド及び該スルホキシド中の該ヒドロカルビル置
    換基は同一又は異なつてもよくそして全ての場合それぞ
    れ炭素数が1〜8の正規又は異性体脂肪族基であり、該
    ハライドのハロゲンは塩素であることを特徴とする、金
    属状態のスズ及びヒドロカルビルハライドからヒドロカ
    ルビル置換されたスズハライドを製造する方法。
JP50018956A 1974-02-19 1975-02-17 ヒドロカルビル金属ハライドの製造方法 Expired JPS5915917B2 (ja)

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US443704 1974-02-19

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BE (1) BE825183A (ja)
BR (1) BR7500952A (ja)
CH (1) CH609060A5 (ja)
DE (1) DE2506917C3 (ja)
FR (1) FR2261281B1 (ja)
GB (1) GB1449791A (ja)
IT (1) IT1030178B (ja)
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BE825183A (fr) 1975-05-29
AU7690074A (en) 1976-07-01
FR2261281B1 (ja) 1979-07-20
US3954820A (en) 1976-05-04
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NL7500296A (nl) 1975-08-21
DE2506917B2 (de) 1981-04-16
IT1030178B (it) 1979-03-30
CH609060A5 (ja) 1979-02-15
FR2261281A1 (ja) 1975-09-12

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