JPS5915778B2 - 挾持具自動組立方法ならびに装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、挾持具、例えば洗濯挾みのごときを自動的に
組立てる方法およびその装置に関するも加 のである。

従来、挾持具の一例として、洗濯挾みを挙げると、その
組立作業は、その形状の特異性のためにほとんど手作業
に依存しており、またその作業能率を高めるために、か
つて本発明者の案出に係る２５実公昭４２−２１２６０
号公報の提案を行つてきたが、それなりの実用的な効果
を挙げたものの、自動組立ての点ではいまだ満足するに
は至らなかつた。

また、本発明者は別途に特開昭５１一１１７２５７号公
報に示されるような特殊形状の３０スプリングの提案を
行つてきたが、このたびの本件発明はその自動供給装置
を使用して正確に自動的に、組立てることができるよう
考慮したものである。これら従来の技術は挾持具に対す
るスプリング３５の挿入に関するものであるが本発明は
その前段階、即ち一対の挾持片を係合する段階の自動化
に関するもので、それによりほとんど手作業に依存して
いた挟持具、特に洗濯挟みの組立を、完全に自動化し、
連続的に行う方法ならびに装置を提供することを目的と
するものである〇本発明は一対の挟持片毎に両側に対持
して一定間隔に連接部でランナー多数連接して形成され
た挟持片連接体について、その１端側の一対の挟持片か
ら順次、連接部を支点としてランナーの周りに挟持片を
両側から回転させて挟持片相互の基端突出部と凹陥部と
を係合させ、次いで係合した挟持片を連接部で切離すこ
とによりスプリングが挿入可能な係合挟持片を形成する
挟持具自動組立法を提供し、また、脚部を有する壁を形
成し、前面にそれぞれ枢着した一対の折りた＼み羽根お
よび固着した下刃を有する固定部材；固定部材の前方に
配置された２本のポールに摺動可能に懸架し、駆動装置
に連結されて前記ポールをガイドとして上下移動可能な
運動部材：運動部材に取付けられ下刃に対応する部位に
垂下された上刃；運動部材と折りた＼み羽根に枢着され
た一対の連結桿を有する装置であつて、送り込まれた挟
持片連結体の一対の挟持片間のスプール部分が下刃上に
配置された後、運動部材が下方へ移動して折りた＼み羽
根をピンの周りに回動させ、これが挟持片に接触して連
接部を支点として挾持片を回動させることにより挟持片
相互の基端の突出部と凹陥部とを係合させ、前記係合後
上刃により連接部から切離して係合した挟持片を形成し
た後運動部材が上方へ移動する挟持具係合装置が提供さ
れる。

前記挟持具係合装置には固定部材の脚間部位に配置され
係合挟持片を挿入可能なＶ状溝を有する挟持片ガイド部
材と、挟持片係合部前面部位に配置した送り込装置とを
設け係合されスブールと切離された後折りた＼み羽根間
に保持されている挟持片を送り込装置によりガイド部材
のＶ状溝に送り込むように形成することができる。

さらに本発明の一実施例を図面を参照しながら説明する
と、基端１ａを有する各挟持片１は第１図示のようにラ
ンナー２と一体の左右対をなしかつ一定間隔に多数連続
した基部３に連設成形されている。

この場合一番外側の基部３とランナー２外端との距離は
、各基部３間の間隔の１／２とする。そして、かかる成
形品を連続して１ピツチずつ移送し、一対の挟持片を折
りたたみ切離し、ガイド中に送り込んでスプリングを挿
入するものであるが、その場合の装置の一例としては第
２図および第３図に示す通りである。すなわち、４は成
形機に連絡したコンベアでプーリ−５にて移動され、そ
の終端部にはプーリ一５に対向してスプロケツト６が設
けられている。

スプロケツト６の歯形は成形品の基部３を抱き込むよう
な形状とし、そのピツチは成形品基部３間の間隔と等し
くする。このスプロケツト６に後続して上下運動部材７
が設けられ、該部材７には一）対の連結桿８，８が枢着
されて各下端部は折りたたみ羽根９，９とピン１０，１
０によつて枢着され、さらに折りたたみ羽根９，９はピ
ン１１，１１によつて固定部材１２と枢着されている。
また、上下運動部材７の連結桿８，８の中間部には，上
刃１３が固定され、これに対応して下方には下刃１４が
固定されている。さらに下刃１４の下方には水平往復動
する送り込み機構１５が設けられ、その前面に位置した
一対の挟持片１，１をＶ型溝を９００ずつ回転させたガ
イド１６へ送り込む如くし、ガイド１６の終端付近にス
プリング１７の挿入機構１８が設けられるが、スプリン
グ挿入機構１８に至る手前のガイド中の挟持片を９０入
回動させる障壁等を付設するとよい。なお、上記図示例
において、スプロケツト６、土下運動部材７、送り込み
機構１５、スプリング挿入機構の作動は、タイマー等に
よつて制御するもよいが、スプロケツト６の一ピツチ回
転毎にカム機構、マイクロスイツチ等によつて連動させ
ることもできる。

図中１９はコンベア４の上方に設けた押え板、第４図は
組立完成品を示す〇しかして、第１図示の如き成形品は
、コンベア４上を押え板１９で押えられながら移送され
、次いでスプロケツト６によつて成形品の基部３が抱き
込まれながら移送される０このスプロケツト６が１ピツ
チ回転すると上下運動部材７が下降し、連結桿８，８も
下降するから、折りたたみ羽根９，９はそれぞれピン１
１，１１を支点として鎖線に示すように下方に回動し、
一対の挟持片１，１を下方に折りたたむと同時に上刃１
３は下刃１４と共に各挟持片１，１を切離し、次いで送
り込み機構１５の水平移動によつて切離された一対の挟
持片１，１をガイド１６の中へ送り込む。

このようにして、順次折りたたまれた挟持片はガイド１
６中へ送り込まれながら、途中９００回動されたのちス
プリング挿入機構１８によつてスプリング１７が挿入さ
れて組立が完了する。

このように本発明によれば、連続成形された挟持片を次
々に連続して自動的に組立てることができ、省力化を可
能とすると共に作業能率をきわめて高めることができる
ものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図は成形品
の斜視図、第２図は要部の側面図、第３図は第２図のＩ
−１線断面図、第４図は組立完成品の正面図である〇１
・・・・・・挟持片、１ａ・・・・・・基端、３・・・
・・・基部、４・・・・・・コンベア、６・・・・・・
スプロケツト、７・・・・・・上下運動部材、８・・・
・・・連結桿、９・・・・・・折りたたみ羽根、１３・
・・・・・上刃、１４・・・・・・下刃、１５・・・・
・・送り込み機構、１６・・・・・・ガイド、１７・・
・・・・スプリング、１８・・・・・・スプリング挿入
機構。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 一対の挾持片毎に両側に対持して一定間隔に連接部
   でランナーに多数連接して形成された挾持片連接部につ
   いて、その１端側の一対の挾持片から順次、連接部を支
   点としてランナーの周りに挾持片を両側から回転させて
   挾持片相互の基端突出部と凹陥部とを係合させ、次いで
   係合した挾持片を連接部で切離すことによりスプリング
   挿入可能な係合挾持片を形成する挾持具自動組立法。 ２ 脚部を有する壁を形成し、前面にそれぞれ枢着した
   一対の折りたゝみ羽根９および固着した下刃１４を有す
   る固定部材１２；固定部材の前方に配置された２本のポ
   ールに摺動可能に懸架し、駆動装置に連結されて前記ポ
   ールをガイドとして上下移動可能な運動部材７；運動部
   材７に取付けられ下刃１４に対応する部位に垂下された
   上刃１３；運動部材７と折りたゞみ羽根９に枢着された
   一対の連結桿８を有する装置であつて、送り込まれた挾
   持片連結体の一対の挾持片間のスプルー部分が下刃１４
   上に配置された後、運動部材７が下方へ移動して折りた
   ゝみ羽根９をピン１１の周りに回動させ、これが挾持片
   に接触して連接部３を支点として挾持片を回動させるこ
   とにより挾持片相互の基端１ａの突出部と凹陥部とを係
   合させ、前記係合後上刃１３により連接部３から切離し
   て係合した挾持片を形成した後運動部材１が上方へ移動
   するよう配備された挾持具係合装置を含む挾持具自動組
   立装置。 ３ 固定部材１２の脚間部位に配置され係合挾持片を挿
   入可能なＶ状溝を有する挾持片ガイド部材と、挾持片係
   合部前面部位に配置した送り込装置１５とを設け係合さ
   れスプルーと切離された後折りたゝみ羽根９間に保持さ
   れている挾持片を送り込装置１５によりガイド部材のＶ
   状溝に送り込むようにした特許請求の範囲第２項記載の
   挾持具自動組立装置。