JPS591541Y2 - 手動噴霧器と調髪具の組合せ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は手動噴霧器と調髪具（例えば毛髪ブラシ）の組
合せに関する。

調髪具（例えば毛髪ブラシ）にホールダーを介して賦圧
充填物（エアゾール製品）を組合せ賦圧充填物の内容物
を随時噴射して調髪を行うものは知られている。

しかしこのようなホールダーに、賦圧充填物を装着する
とき、噴口とホールダーの噴射窓を一致させるように装
着することは、多少とも面倒なことであり、また一度一
致させておいても、何かのはずみに賦圧充填物が回転し
て噴射窓と噴口がずれることもある。

この様な状態に気づかずに使用すれば、噴射は妨げられ
、液滴の落下によって衣服器物の汚染を惹起する。

また梃子機構はコスト高につながり破損することもある
。

さらに賦圧充填物は使用・保管に多少の危険性を伴い、
使い捨てで経済的でなく、廃棄に問題がある。

本考案の目的は上述の欠点をなくシ、セットローション
などの調髪液を入れた手動噴霧器と、毛髪ブラシなどの
調髪具を組合せて、手動噴霧器を作動させて調髪を行う
該噴霧器の装着が簡単確実であり、操作性が良く安全で
経済的で構造簡単な手動噴霧器と調髪具の組合せを提供
するにある。

かかる目的は、噴口が側方を向いて噴射ボタンより突出
している手動噴霧器と；調髪を回章する本体と、該本体
の背部に前記手動噴霧器を納める収納部とを有する調髪
具であって、前記本体が作動する噴射ボタンの噴口を受
は入れその位置に噴射窓を備え、前記収納部が手動噴霧
器を納める内孔より噴射窓に達する噴口を受は入れる溝
を有するものとからなる手動噴霧器と調髪具の組合せに
よって遠戚される。

本考案は賦圧充填物のかわりに全く危険性がなく経済的
な手動噴霧器を調髪具と組合せることに着目し、また該
噴霧器の調髪具への装着には噴射ボタンより突出してい
る噴口を凸部として利用しワンタッチで確実に行えるよ
うにした。

このことは原理的には既知のことであるが、その原理の
具体的機構への応用には考案力を有し、この点において
本考案の功績は認められるべきである。

本考案は第一義的に毛髪ブラシとセット・ローションを
入れた手動噴霧器の組合せを対象としているが、それに
限られるものではなく調髪具は櫛あるいはいぼ状突起を
多数備えたマツサージを行うものでもよく、また噴霧器
の内容物はヘアトニックなどでもよい。

以下図面を参照して本考案をその好適実施態様について
具体的に説明する。

第１図ないし３図において、手動噴霧器１０は噴霧弁１
１と容器１５よりなり前者はそのフランジ１２によりガ
スケット１３を介して容器１５の頚部に螺合する弁キャ
ップ１４により容器１５に固定される。

噴霧弁１１から該噴霧弁の作動部材である排出茎１６が
突出し上端に噴口１８が側方を向いている噴射ボタン１
７を嵌着している。

前記手動噴霧器１０は例えば実開昭５２−１６５３１２
号に開示されるような既知のものであって蓄圧式のもの
が望ましいが、これに限られるものではない。

調髪具（図は毛髪ブラシを示す）２０は調髪を周章する
本体２１と、該本体の背部に手動噴霧器１０を納める収
納部２２からなり、前記本体は作動のため上下に動く噴
射ボタン１７の噴口１８を受は入れ本体背面から前面ま
で貫通する縦長の噴射窓２３を有し、また収納部２２は
その下部大径孔に手動噴霧器１０の弁キャップ１４を受
は入れ嵌着し、上部小径孔に噴射ボタン１７を受は入れ
ており、さらに大径孔部上縁から噴射窓２３に達する噴
口１８を受は入れる溝２４を刻設している。

図に示す調髪具の収納部２２に手動噴霧器１０が装着さ
れた状態で、噴霧器の弁キャップ１４の上縁は調髪具の
収納部２２の大径孔部の天井の裏面に係止されているが
、それに限られるものではなく収納部下縁が噴霧器の容
器１５の膚に係止されるように設計してもよい。

本実施例の製品の作動は、片手のおや指と中指以下の３
指で噴霧器の容器１５を握り、人差指の先で噴射ボタン
１７を押し下げると排出茎１６を介して噴霧弁１１が作
動し、噴霧器の内容物が噴口１８から噴射され噴射窓２
３を貫通し毛髪に撒布される。

この手動噴霧器１０はその噴霧弁（ポンプ装置）１１が
いわゆる蓄圧式であれば噴霧後にも噴霧弁内に噴霧器の
内容物が残留し、その次には噴射ボタン１７の押し下げ
によって直ぐ噴射される。

以上述べたことから明らかなように、本考案は簡単な構
造でセット・ローションなどの調髪液を入れた手動噴霧
器と毛髪ブラシなどの調髪具を組合せたもので操作性が
良く安全で経済的な手動噴霧器と調髪具の組合せを商品
として成功させた。

本考案はその主要な実施態様について具体的に説明した
が、本考案の技術範囲内で種々の変法が可能である。

例えば噴口１８と噴射窓を一致させるために、ボタンの
前面の中央上端部に突起を設け、調髪具のこれと対応す
る位置に凹部を設け、両者の嵌合によって噴口と噴射窓
を一致させ固定するような手段を設けてもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の好適実施態様の縦断面図、第２図はこ
の実施態様のブラシの毛を除いて示す正面図、第３図は
第１図のＡ矢視断面図である。 １０・・・・・・手動噴霧器、１６・・・・・・排出茎
、１８・・曲噴口、２０・・・・・・調髪具、２１・・
・・・・本体、２２・・間収納部、２３・・間噴射窓、
２４・・・・・・溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．噴口が側方を向けて噴射ボタンより突出している手
   動噴霧器と；調髪を回章する本体と、該本体の背部に前
   記手動噴霧器を納める収納部とを有する調髪具であって
   、前記本体が作動する噴射ボタンの噴口を受は入れその
   位置に噴射窓を備え、前記収納部が手動噴霧器を納める
   内孔より噴射窓に達する噴口を受は入れる溝を有するも
   のとからなる手動噴霧器と調髪具の組合せ。 ２、実用新案登録請求の範囲第１項に記載の組合せであ
   って、手動噴霧器が蓄圧式噴霧器であるもの。 ３、実用新案登録請求の範囲第１項または第２項に記載
   の組合せであって、手動噴霧器の噴霧弁を噴霧器の容器
   に固定する弁キヤツプ下縁が、手動噴霧器を前記収納部
   に装着したとき該収納部下縁と一致するもの。 ４、実用新案登録請求の範囲第１項または第２項に記載
   の組合せであって、前記弁キヤツプ上縁が、手動噴霧器
   を前記収納部に装着したとき該収納部内孔上面に係止さ
   れるもの。 ５、実用新案登録請求の範囲第１ないし４項のいずれか
   に記載の組合せであって、調髪具が毛髪ブラシであるも
   の。 ６、実用新案登録請求の範囲第１ないし４項のいずれか
   に記載の組合せであって、調髪具が櫛であるもの。 ７、実用新案登録請求の範囲第１ないし６項のいずれか
   に記載の組合せであって、手動噴霧器の内容物がセット
   ・ローションであるもの。