JPS5915355B2 - 粒状ピツチ組成物 - Google Patents

粒状ピツチ組成物

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JPS5915355B2
JPS5915355B2 JP15540380A JP15540380A JPS5915355B2 JP S5915355 B2 JPS5915355 B2 JP S5915355B2 JP 15540380 A JP15540380 A JP 15540380A JP 15540380 A JP15540380 A JP 15540380A JP S5915355 B2 JPS5915355 B2 JP S5915355B2
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JP
Japan
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softening point
petroleum
asphalt
pitch
materials
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Expired
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JP15540380A
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English (en)
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JPS5778488A (en
Inventor
利雄 阿部
庄次郎 澤田
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Kansai Coke and Chemicals Co Ltd
Original Assignee
Kansai Coke and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、石油系のピッチとアスファルトを原料とする
粒状のピッチ組成物に関するものである。
石炭の乾留によつて得られるコールタールピッチは、例
えばAl精練用電極棒の炭素源として利用されてきたが
、近年新たな用途として、1コー3クズ製造原料たる配
合炭に添加される粘結剤、2高炉の出銑口を封鎖する為
のマットに配合する補強材、3鋳物砂に配合する鋳肌改
良剤、4建材用ボードの防水性や耐圧強度を高める補強
材、5塗料原料の改質材等の用途が開発されるに及び、
その需要は益々増加する傾向にある。即ちコールタール
ピッチの様な石炭系瀝青物は、縮合度の大きい多環芳香
族成分を主成分としているから石油系瀝青物に比べて粘
結力が大きく、前述の様な用途に適したものとされてい
る。
ところが瀝青物の用途が拡大し需要が増大するにつれて
、0 石炭系の瀝青物のみでは需要に応じきれない状況
になつている。しかも石炭系瀝青物には有害成分である
ベンツ(α)ピレンが含まれており、大量に使用する場
合は作業員に健康障害を与えるという問題もあり、最近
では石油ピッチ等の石油系瀝青物5 へ転換する傾向が
みられる。そして石油系瀝青物に対し、石炭系瀝青物に
比べて遜色のない品質を与えるべく、加圧処理、熱処理
、水添処理等の改質手段が講じられ、現に前述の様な用
途に十分適合し得る石油系瀝青物も提供されている。0
しかしながら現在知られている改質石油系ピッチは軟
化点が高く(通常200℃前後)、これを上記の様な用
途に適用する場合、他の配合原料との相溶性が悪いとい
う問題がある。
また相溶性を高めるべく配合前に粉砕する方法もあるが
、粉塵5 が発生して作業環境が著しく汚染される。本
発明者等は前述の様な状況に着目し、改質石油系ピッチ
の相溶性を改善すべく研究を行なつた結果、改質石油ピ
ッチに低軟化点の石油アスファルトを加えて溶融混合す
れば、改質石油系ピッチ9 の特性を失なうことなく他
の配合原料との相溶性を改善し得ることが分つた。しか
してこの瀝青物は移送、貯蔵及び使用上の便宜から粉状
の形態とされるのが普通であるが粉砕機による粉砕、移
送、使用の際における粉塵発生の問題は依然として解5
消されない。そこで粉塵発生の問題も同時に解消すべ
く更に研究を進めた結果、本発明に到達した。即ち本発
明に係る粒状ピッチ組成物とは、アスフアルトを熱処理
して得られる軟化点が160℃〜220℃の石油系ピツ
チ1重量部に対し、軟化点が30〜80℃の石油系アス
フアルト%〜4重量部を配合した溶融混合物を、造粒固
化し粒状にしたところに要旨が存在する。本発明におい
てアスフアルトを熱処理して得られる石油系ピツチとし
ては例えば、石油精製工程で得られる減圧残油に600
〜700℃程度の過熱蒸気を吹き込んで加熱改質したも
の、又は蒸気を用いないで400′C〜500℃に加熱
して改質したもので、軟化点が16『C〜220℃のも
のを言う。
軟化点が220℃を超こるピツチでは、後述する石油系
アスフアルトとの相溶性が悪く、加熱混合時に分離し易
くなつて造粒が困難になる。一方160℃未満のピツチ
を使用すると、造粒固化物の針入度が高くなり貯蔵中に
粒子同士が再融着して塊状化するので好ましくない。次
に石油系アスフアルトとは、石油を常圧又は減圧で蒸留
した後の残渣であるストレートアスフアルト、該蒸留残
渣をプロパンで更に抽出脱瀝して得られるプロパン脱瀝
アスフアルト、或はストレートアスフアルトをブローイ
ンクして得られるプローンアスフアルト等が挙げられ、
このうち軟化点が30〜80℃のものが用いられる。
しかして軟化点が30℃未満のアスフアルトでは、造粒
が困難であり、仮に造粒し得たとしてもアスフアルトが
粒子表面に滲出してプロツキングを起こし易くなる。一
方軟化点が80℃超のアスフアルトを使用すると、前記
ピツチとの混合物の軟化点が充分に低下せず溶融混合が
困難となつて造粒が円滑に行われない。石油系ピツチと
石油系アスフアルトとの配合比は、前者1重量部に対し
て後者%〜4重量部の範囲から選択しなければならない
石油系アスフアルトの配合量が少なすぎると、混合物の
軟化点が十分に低下せず溶融混合が困難になると共に、
粒径の揃つた球状の造粒物が得られ難くなり、一方石油
系アスフアルトの配合量が多すぎると、得られる造粒物
の軟化点が低くなつて造粒中或は貯蔵中に粒子同士が融
着し易くなる。何れにしても両者の配合比は、使用する
ピツチ及びアスフアルトの軟化点に応じて前記設定範囲
の中から最適値を選んで定めるべきである。上記原料の
溶融混合及び造粒はどの様な方法を採用してもよいが、
最も一般的な方法を例示すれば下記の通りである。
まず外部から加熱できる様にした溶融槽に石油系アスフ
アルトを装入して加熱溶融し、攪拌しながら石油系ピツ
チを徐々に加えて均一に溶融混合した後造粒を行なう。
造粒法としては、1高速で回転する円盤上に溶融混合物
を棒状で流下させ、,・分散させて粒状にするデイスク
法、2溶融混合物をノズルから噴霧して粒状とするスプ
レー法、3流動状態の水を満たした冷却槽に上記溶融物
を多孔板経由で液柱状に流化させ、水中で粒状にする方
法、等が例示される。この様にして得られる粒状物は、
ほぼ粒径の揃つた表面の滑らかな球状態であり、軟化点
は75〜180℃と通常のピツチに比べて低い値を示す
にも拘らず、針入度は殆んど零に近く常温でさらさらし
たビーズ状の固体である。
従つて取り扱いが極めて容易であると共に粉塵発生の恐
れがなく、且つ貯蔵中に融着して塊状化することもない
。尚造粒物の粒径は、前記1の造粒法を採用する場合は
溶融混合物の流下速度を調節することにより、また2の
スプレー法を採用する場合はノズルの口径等を調整する
ことにより、更に3の方法を採用する場合は多孔板の孔
径を変えることにより、任意に調整することができる。
以上の様にして得られる粒状ピツチ組成物のうち、粒径
が1mTL以下のものは鋳物砂に混入する鋳肌改良材、
クツシヨン材、崩壊材、窯業用の炉前材、スタンプ材、
樋材、建材用ボードの補強材、或は塗料の改質材等に適
しており、また粒径が1〜10mm程度のものは転炉や
電気炉等への吹付材、或は道路舗装用等の土木・建築用
資材等に適しており、幅広い分野に亘つて高い利用価値
を発揮する。
本発明は概略以上の様に構成されており、従来から有用
ではあるが取り扱いが困難であるとされていたピツチ組
成物の取り扱い性(粉塵防止及び貯蔵中の塊状化防止等
を含めて)を大幅に高め得ることになつた。
しかもピツチとアスフアルトの軟化点や混合比を変える
ことによつて、目的及び用途に応じた任意の軟化点を得
ることができ、また粒径も自由に調整できるので、応用
分野を更に拡大し得る等、工業上極めて有益な技術を提
供するものである。次に本発明の実施例を示す。
実施例 アスフアルトを熱処理して得た改質ピツチ(軟化点:1
80℃)と、(A)プロパン脱瀝アスフアルト(軟化点
:6『C)又は(B)ストレートアスフアルト(軟化点
:44〜52゜C)とを、第1表に示す比率で溶融混合
した。
この溶融混合物をその軟化点より9『C〜100′C程
度高温に保持し、前記3の方法(条件は下記の通り)で
造粒して粒状ピツチ組成物を得た。得られた粒状物の軟
化点、針入度及び表面性状を第1表に一括して示す。
但し第1表において、軟化点及び針入度はJIS規格に
準じて測定し、また粒状物の融着の有無は、造粒品1ゴ
を容器に封入し3『Cで30日間放置した後容器から取
り出し、手による接触と目視観察で判断した。第1表よ
り次の様に考察することができる。(1)符号1及び1
0はアスフアルトの配合量が多すぎる比較例で、造粒物
の軟化点が低くて造粒時及び貯蔵時の融着が著しく、本
発明の目的を達成できない。(2)符号9及び18は逆
にアスフアルトの配合量が少なすぎる比較例であり、混
合溶融が困難であると共に粒径の揃つた球状の造粒物が
得られない。
(3)これらに対し符号2〜8及び11〜17は本発明
の要件を満足する実施例で、造粒性が良好で粒径の揃つ
た球状の造粒物をほぼ100%の歩留りで得ることがで
き、且つ造粒物は適度の軟化点を有しており保存時の融
着も殆んど起こらなし)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 アスファルトを熱処理して得られる軟化点が160
    ℃〜220℃の石油系ピッチ1重量部に対し、軟化点が
    30〜80℃の石油系アスフアルト1/4〜4重量部が
    配合されてなる溶融混合物を造粒固化してなることを特
    徴とする粒状ピッチ組成物。
JP15540380A 1980-11-04 1980-11-04 粒状ピツチ組成物 Expired JPS5915355B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP15540380A JPS5915355B2 (ja) 1980-11-04 1980-11-04 粒状ピツチ組成物

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JP15540380A JPS5915355B2 (ja) 1980-11-04 1980-11-04 粒状ピツチ組成物

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JPS5778488A JPS5778488A (en) 1982-05-17
JPS5915355B2 true JPS5915355B2 (ja) 1984-04-09

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JP15540380A Expired JPS5915355B2 (ja) 1980-11-04 1980-11-04 粒状ピツチ組成物

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH081821B2 (ja) * 1991-03-30 1996-01-10 日機装株式会社 サブマージドポンプのケーブル着脱装置および治具
US5601697A (en) * 1994-08-04 1997-02-11 Ashland Inc. Demetallation-High carbon conversion process, apparatus and asphalt products

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JPS5778488A (en) 1982-05-17

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