JPS59153012A - 微粉炭用低NOxバ−ナ - Google Patents

微粉炭用低NOxバ−ナ

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JPS59153012A
JPS59153012A JP2635683A JP2635683A JPS59153012A JP S59153012 A JPS59153012 A JP S59153012A JP 2635683 A JP2635683 A JP 2635683A JP 2635683 A JP2635683 A JP 2635683A JP S59153012 A JPS59153012 A JP S59153012A
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air
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紀夫 嵐
Shigeru Azuhata
茂 小豆畑
Kiyoshi Narato
清 楢戸
Toru Inada
徹 稲田
Kenichi Soma
憲一 相馬
Keizo Otsuka
大塚 馨象
Takao Hishinuma
孝夫 菱沼
Tadahisa Masai
政井 忠久
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    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23DBURNERS
    • F23D1/00Burners for combustion of pulverulent fuel
    • F23D1/02Vortex burners, e.g. for cyclone-type combustion apparatus

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、燃焼ガス中の酸化窒素(NO,)の含有率を
低減せしめるように改良した微粉炭用のバーナに関する
ものである。
〔従来技術〕
第1図は従来の低N08形微粉炭バーナの構造を説明す
るための概要的な断面図である。
中央に微粉炭と空気との混合流体を噴出するための混合
流体ノズル1が設けられ、その外側に同心円筒状に燃焼
用2次空気ノズル2、及び3次空気ノズル3が設けられ
ている。
微粉炭を懸濁せしめて上記の混合流体ノズル1から噴出
する空気は、微粉炭搬送の役目と、1次空気として微粉
炭を燃焼させる役目とを兼ねている。本発明において2
次空気とは、搬送用空気による微粉炭の燃焼によって生
じた還元焔に酸素を与えるために供給される空気を言う
ものとする。
上に述べた従来の微粉炭バーナの2次空気ノズル2は、
全体的に2重円筒形をなし、その内管は混合流体ノズル
1の本体管を共用し、その噴出口は混合流体ノズル1と
同心の環状をなしている。
2a及び3aは、それぞれ2次空気ノズル2及び3次空
気ノズルの噴出口に設けられた旋回用ベーンである。従
来の微粉炭バーナにおいては、混合流体ノズルIKは旋
回用ペー/が設けられていない。
以上のような従来の微粉炭バーナでは、微粉炭が1次空
気によって混合流体ノズル1から吹き出され、着火して
燃焼が始まる。一方、2次空気ノズル2から供給される
2次空気5は、着火した微粉炭の1次火炎4に拡散混合
して燃焼を接続させ、2次火炎を形成する。一般に1次
空気と2次空気を合わせた空気比は燃焼の理論空気祉よ
シ小さくとられる。さらに2次空気ノズルの外側に設け
られfc3次空気ノズル3より残シの空気が3次空気6
として吹き込まれ前記2次火炎中へ拡散混合する。
以上に述べた従来の低NO工形バーナを用いて微粉炭を
燃焼させる場合、微粉炭と1次空気との混合流体が着火
した後、2次空気が拡散によシ混合されるため燃焼初期
の高温部への空気の混合が緩慢罠なって、石炭中の窒素
よシ生成した窒素化合物のNO,への酸化が起こシ難く
、NO□の生成が低くなる。また、3次空気を2次空気
よシさらに遅らせて混合させるため低空気比の2次燃焼
領域で生じた未燃分をN08の生成を防ぎながら完全燃
焼させることができる。上記の燃焼方式を採用したバー
ナで燃焼を行なわせる場合、通常の燃焼におけるNO工
の生成よシも、NO,の生成量を減らす効果は大きいの
であるが、近年のようにNO工生成量低減に対する要求
が厳しくなってくると上記した従来の低NO,バーナで
はその要求を満足することは難しい。即ち、微粉炭と一
次空気の混合流体ノズルと2次空気ノズルを分離する構
造上の制限があり、必ずしも2次空気の混合が反応上張
も理想的な遅れをもって達成することが難しい。また、
3次空気ノズルについても同様の制限がある。以上のよ
うな理由により、従来の微粉炭用低NO,バーナにおい
てはNoヨ含有率の低減が限界に達している。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、NO,量を更に低減せしめ得る微粉炭
用バーナを提供するにある。
〔発明の概要〕
上記の目的を達成するため、本発明のバーナけ、微粉炭
と空気との混合流体を噴出するノズルと、上記のノズル
と同心をなす筒状の2次空気ノズルとよりなる微粉炭バ
ーナにおいて、上記の混合流体に旋回を与える手段を設
け、がっ、環状の2次空気ノズル噴出口の内径を混合流
体ノズル噴出口の直径の1.3倍以上としたことを特徴
とする。
〔発明の実施例〕
次に本発明の1実施例を第2図について説明する。
本実施例の微粉炭用低NO,バーナ1oは、混合流体ノ
ズル11と2次空気ノズル12とによって構成し、混合
流体ノズル11の噴出口付近に旋回用ベーン15を設け
ると共に2次空気ノズル12の噴出口付近に旋回用ベー
ン16を設け、がっ、上記の2次空気ノズル12は、混
合流体ノズル11よシも大径の内管12aと、更に大径
の外管12bとによシ、混合流体ノズル11と同心をな
す2重筒状に構成し、その内径りを混合流体ノズル11
の外径dの1.3倍以上とする。2oはこの微粉炭バー
ナを装備した火炉である。
本実施例の微粉炭バーナは以上の如き構成よりなシ、石
炭粉砕機から送られてくる微粉炭と空気との混合流体1
3は微粉炭と空気との混合流体ノズル11を通って炉内
に噴出される際に旋回ベーン15によって旋回を与えら
れる。粉砕機にて粉砕された微粉炭は粒径分布をもって
いるため、噴出の際に旋回を与えられると遠心力のため
に第2図に示すととく粒径の小さな微粉炭17は中心部
に、粒径の大きな微粉炭18は外周部に分別されて噴出
される。中心部に噴出された小粒径の微粉炭17は燃焼
し易いため、着火と同時に周辺の空気比を実質的に著し
く低下させ、そのために大量の還元性物質を放出する。
一方、外周部に噴出された大粒径の微粉炭18は2次空
気ノズル12よシ噴出される2次空気19によって完全
燃焼が行なわれ石炭中の窒素分の大部分をNO!とじて
放出する。このNO,は上記の中心部で生成する還元性
物質によって還元されて窒素ガスとなるため、NO,の
発生量を著るしく減少させることが可能である。2次空
気ノズル12には旋回ベーン16が取シ付けであるため
2次空気19も旋回しながら噴出される。2次空気ノズ
ル12は、混合流体ノズル11よシ半径方向に離れた位
置に設置されており、また上記のように2次空気19は
旋回しながら噴出されているために中心部で燃焼してい
微 る小粒径粉炭17の火炎とは容易に混合し難く、したが
って中心部で発生した還元性物質例えばNH3,HCN
等を酸化してNO,にすることなく、外周部に噴出する
比較的大粒径の微粉炭の完全燃焼のために使われる。バ
ーナ先端から軸方向の距離がある程度隔ったところでは
旋回力が減衰するために、中心部の火炎と外周部の火炎
との混合が起り、中心部の還元性物質と外周部のNO工
とが反応するようになる。この反応により、 N(J。
は還元性物質により還元されて減少し、火炉からのNO
,の発生が低減される。
以上に説明したNO工骨量低減効果、2次空気ノズル1
2の内径りを混合流体ノズル11の外径dの1.3倍以
上とすることによってのみ効率よく発揮される。即ち、
従来においてはd″−iDであったが、本発明はd(I
)とすることによって上述のNO工低減作用を生せしめ
たものであシ、かつ、実験の結果、後に詳述するととく
Dがdの1.3倍未満では実用的に有意差が認められず
、Dをdの1.3倍以上とした場合に実用的効果が得ら
れることが確認された。
第3図は第2図に示した実施例のバーナを使用して微粉
炭燃焼実験を行なった場合のNO工の生成量とそのとき
発生する燃焼灰中の未燃分との関係を示す実験結果の一
例である。本実験で使用したバーナは微粉炭と1次空気
との混合流体ノズルの直径d:31mm、2次空気ノズ
ルの噴出口の内径D:330m+n、微粉炭と1次空気
との混合流体ノズルに取付けた旋回ベーンが軸方向と傾
斜する角度30°のものであり、微粉炭は200メツシ
ユふるい目80%通過のものを使用した。ここで、2次
空気ノズルの噴出口の内径は、旋回流によって外周側に
飛んで来た石炭粒子の熱分解が終了した時点で2次空気
が混合するようにしようという考え方のもとに次のよう
にして設定した。即ち、微粉炭と1次空気との混合流体
ノズル噴出口の噴出流速は約15m/sであるが、噴出
の後すぐに減衰するので、減衰するまでには平均値約7
.5rll / Sで噴き出されるとする。熱分解の過
程はおよそ0.05〜0.1秒であるから熱分解完了時
点壕での微粉炭粒子の飛距離は、7.5 X O,05
=0.38/ 0.38 =sin30°であるから、
微粉炭と1次空気との混合流体ノズルの直径がd=0.
031mのときには])/d’−=12となる。即ち、
2次空気ノズルの噴出口の内径りはdのおよそ12倍の
ところにすれば熱分解が終ったところへ2次空気の噴流
が合流することになシ、大粒径石炭から揮発分゛が出て
いる間は2次空気が混入しないようにすることができる
。実際に実験に使用したバーナではf)/ d o ”
= 11であった。上記バーナ孕使用して実験を行なっ
たところ第3図(B)に示すように、NO!の生成量り
100解付近まで低下させることができた。(A)に示
す線は、同じく微粉炭と1次空気の混合流体ノズルに旋
回ベーンを取シ付けているが2次空気ノズル全微粉炭と
1次空気の混合流体ノズルより離すことなく隣接して設
置した場合のNO□の生成量を示すものであって、NO
,の生成量は400〜500解と高い値を示しており、
本発明になるバーナはN Ox低減効果の著しいことが
わかる。
また、前出の式よシD/d=1+0.38/dであるか
ら、微粉炭と1次空気との混合流体ノズルの直径dが大
さくなるほどl)/dは小さくても良いと考えられる。
dの大きさは大谷輩バーナの場合でも0.5 m (ら
いてアリ、この場合、両式よシ])/d中1.8となり
、大型バーナにおいてもJ)/d=2程度にとれば低N
Oxには十分効果が期待できる。上記のD/dの値が1
.8以下であっても若干の効果は期待することができ、
特に小容量バーナにあってはD/d>1.8でも相応の
効果が認められる。しかし、D/d<i、aにおいては
実用的効果が認められない。以上を統合して、バーナ容
量の大小に拘らず2次空気ノズル噴出口の内径りを混合
流体ノズル噴出口の外径dに比して1゜3倍以上とする
ことが必要である。
1次空気と微粉炭を噴出させるための混合流体ノズルと
2次空気ノズル間の距離を大きくとるに当り、2次空気
ノズルとバーナとを孤立させて燃焼炉に設置しても良い
。即ち、バーナ用ボートと2次空気ノズル用ポートを別
個に炉壁に設け、それぞれを設置する方式である。この
方式は既に公知であシ、たとえばZallenらにより
報告されている( proceedings of t
he Th1rd 5tatio −nary 5ou
rce Combustion 、9yrnposiu
m。
””umeL p、 73 (1979) )。Zal
len ラノハーナでも従来のバーナより低N Ox化
が図られているが、更K N Oxを低減するには、微
粉炭の熱分解火炎と完全燃焼火炎との混合を、燃焼の初
期過程においては遅くシ、火炎の後流において促進する
火炎とする必要がある。これには、2次空気を旋回して
噴出させるのが有効であり、本発明は、混合流体同イボ
、2次空気をも旋回させるのが特徴である。
第5図に、2次空気ノズル54とバーナ50とを独立し
て燃焼炉壁55に設置した例を示す。バーナは、燃焼炉
を予熱するために用いる液体燃料ノズル51と微粉炭と
1次空気との混合流体を噴出する混合流体ノズル52よ
り構成される。混合(11) 流体は、細流式の旋回流発生器53によって旋回流を与
えられ、破線で示すように、外周に広がって噴出される
。2次空気ノズル54は、バーナ50とは独立して、バ
ーナを中心とするその外周円上に燃焼炉壁55に設置さ
れる。また、2次空気を旋回流とするために、旋回のた
めの仮想円の接線方向にノズル出口が向けられる。N 
Oxの発生前は、この2次空気の旋回子径及び旋回強度
によって大きく変化するため、ノズルの向きは調整可能
とするのが良い。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、本発明の微粉炭用低NOxバーナ
は、微粉炭と空気との混合流体を噴出するノズルと、上
記のノズルと同心をなす筒状の2次空気ノズルとよシな
る微粉炭バーナにおいて、上記の混合流体に旋回を与え
る手段を設け、かつ、環状の2次梗気ノズル噴出口の内
径を混合流体ノズル噴出口の外径の1.3倍以上とする
ことによυ、微粉炭の燃焼生成ガス中のNOx含有率を
格段に減少せしめることができる。
(/λう
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の微粉炭用バーナの構成を説明するための
概要的な断面図、第2図は本発明の微粉炭用低N Ox
バーナの1実施例を説明するための概要的な断面図、第
3図は上記実m例の効果を示す図表、第4図は本発明を
実施する場合の構造選定指針の説明図、第5図は本発明
の他の実施例を示す断面図である。 10・・・低N Oxバーナ、11・・・混合流体ノズ
ル112・・・2次空気ノズル、13川微粉炭と1次空
気との混合流体、14・・・送入2次空気、15.16
・・・旋回ベーン、17・・・小粒径の微粉炭、18・
・・大粒径の微粉炭、19・・・噴出2次空気流。 代理人 弁理士 秋本正実 第 /  (社) 第 2  目 奉 3 口 /、0  ///2/31.4 9気比べ(一つ 奉 4 ■ 日立市幸町3丁目1番1号株式 %式% 呉市宝町6番9号バブコック日 立株式会社呉工場内 出 願 人 バブコック日立株式会社 東京都千代田区大手町2丁目6 番2号 手続補正書(自発) 昭和sq年3月評日 特許庁長 官 若杉和夫  殿 1、事件の表示 昭和sr  年特願第−63よ6号 2、発明の名称  微粉炭用低NOxバーナ3、補正を
する者 事件との関係            特許出願大佐 
 所    東京都港区西新橋1丁目6番14号 テi
ロイドビル5、補正命令の日限   昭和   年  
 月   日(補正)  明     細     書
発明の名称  微粉炭用低NOxバーナ特許請求の範囲 とする微粉炭用の低NOxバーナ。 した時 DZd中11 NOxバーナ。 発明の詳細な説明 〔発明の利用分野〕 本発明は、燃焼ガス中の窒素酸化物C以下「N0xJと
略称する)を低減できるバーナに関する。 特に、微粉炭の燃焼時に大幅な低N Ox化を達成でき
る微粉炭用低N Oxバーナに関するものである。 〔発明の背景〕 微粉炭を燃料とするこの種のバーナは、近年特に盛んに
用いられるようになっている。これは最近の燃料事情の
変化が主たる原因であるが、微粉炭を燃料とするバーナ
の燃焼技術そのものは古くから開発され、使用されてい
る。しかし上記燃料事情の変化により現在では火力発電
所用大型がイラは勿論、その他事業所用大型ディジにも
再び微粉炭バーナが採用されるに至っているわけである
が、一方、現代的問題として、燃焼に伴って発生するN
 OX Yできるだけ低減しなげればならないという、
公害防止の点からの技術開発が必須となっている。 ところが従来の微粉炭用低N Oxバーナは、そのNO
x低減に限度があり、一定程度以上はどうしてもその燃
料排ガス中にN OX Y含有するものす従来の低NO
x形微粉炭バーナの構造を参照しつつ、説明する。 従来構造においては、中央に微粉炭と空気との混合流体
を噴出するための混合流体ノズル1が設けられ、その外
側に同心円筒状に燃焼用2次空気ノズル2が設けられ、
更に同様に第3次空気ノズル3が設けられている。 上記混合流体ノズル1から噴出する空気は、微粉炭を懸
濁せしめて該微粉炭を搬送する役目と、1次空気として
微粉炭を燃焼させる役目とを兼ねている。微粉炭はこの
ような1次空気によって混合流体ノズル1から吹き出さ
れ、着火して燃焼が始まる。ここでは微粉炭は低空気比
で燃焼し、還元性中間物質を生成して、NOxの一部を
気相還4  頁 元するような燃焼を行う。即ち空気不足状態下の高温還
元炎を形成することにより、微粉炭に含有される有機窒
素に起因するNOx (生成NOxの大部分はこれであ
る)の生成を抑え、N2の生成を優先させるのである。 2次空気ノズル2は全体的に2重置筒形ケなし、その内
管は混合流体ノズル1の本体管を共用し、その噴出口は
混合流体ノズル1と同心の環状をなしているが、このノ
ズル2からの2次空気は、上記1次空気による微粉炭の
燃焼によって生じた還元炎に酸素を与えるための空気と
して供給される。 この空気は旋回用ベーン2aで旋回力を与えられ、この
ような2次空気が上記気相還元後の火炎に対して空気を
供給して、未燃分を燃焼させる。さらに3次空気ノズル
3から、その噴出口に設げられたベーン3aで旋回され
た3次空気が供給され、未燃分の燃焼に用いられる。 上記構成の2次空気ノズル2から供給される2次空気5
は、着火した微粉炭の1次火炎4に拡散混合して燃焼を
接続させ、2次火炎を形成する。 一般に1次空気と2次空気ケ合わせた空気比は燃焼の理
論空気量より小さくとられる。さらに2次空気ノズルの
外側に設けられた3次空気ノズル3より残りの空気が3
次空気6として吹き込まれ前記2次火炎中へ拡散混合す
る。 これによりバーナ単体で二段燃焼が行われ、NOxはか
なり低減される。即ち、以上に述べた従来の低NOx形
バーナな用いると、微粉炭と1次空気との混合流体が着
火した後、2次空気が拡散により混合されるため燃焼初
期の高温部への空気の混合が緩慢になって、石炭中の窒
素より生成した窒素化合物のN Oxへの酸化が起こり
雛〈なり、従ってN Oxの生成が低くなる。また、3
次空気を2次空気よりさらに遅らせて混合させるため、
低空気比の2次燃焼領域で生じた未燃分をNOxの生成
を防ぎながら完全燃焼させることができる。上記のよう
に、バーナ単体で二段燃焼を行わせる構成のバーナな採
用すれば、通常の燃焼におけるよりも、NOxの生成量
を減らす効果は大きいものである。 6頁 ところが近年、NOx生成量低減に対する要求はとみに
厳しくなっており、もはや上記した従来の低N Oxバ
ーナではその要求を満足することは難しくなって来た。 即ち従来構造のバーナな効果的に機能させるためには、
噴出口付近の火炎と2次空気、3次空気とが分離され、
良好な還元雰囲気において低NOx燃焼が行われること
と、さらにこの火炎の下流側では2次空気、3次空気と
火炎等が混合して未燃分を良好に燃焼させることとが必
要である。ところが従来構造では、混合流体ノズル1か
らの混合ガスと、2次空気5と、3次空気6とはそれぞ
れスリーブなどで分離し得るとは言っても、分離のため
の構造上の制限があり、結局これらが混合してしまい、
高温還元炎を十分に分離して維持しておくことが難しい
のである。 かつ同様に構造上の制限の問題から、必ずしも2次空気
の混合が反応上置も理想的な遅れをもって達成すること
が難しく、また、3次空気ノズルについても同様に制限
がある。以上のような理由により、従来の微粉炭用低N
 Oxバーナにおいては7頁 NOx含有率の低減が限界に達していて、これ以上のN
 Ox低減は極めて困難になっている。 〔発明の目的〕 本発明は上記従来技術の問題点に鑑みてなされたもので
、その目的は、NOx量を更に低減せしめ得る微粉炭用
バーナな提供するにある。 〔発明の4既要〕 上記の目的を達成するため、本発明は、微粉炭と1次空
気との混合流体を噴出するノズルと、前記ノズルと同心
状に配置され、かつ、2次空気を旋回させて噴出する2
次空気ノズルとを備えるとともに、これらノズルを一体
に設けた微粉炭バーナにおいて、−上記混合流体と旋回
空気との混合を遅延させる環状部を、混合流体を噴出す
るノズルと2次空気ノズルとの間に設けたことを特徴と
して構成する。 このような構成の結果、2次空気ノズルからの旋回空気
は、混合流体が燃焼して生ずる火炎に混合するのがこの
環状部により阻止される分遅れて、従って混合流体の初
期の火炎を高温還元炎に維持−−−シー 頁 しておくことができ、心労な還元燃焼が行われ、よって
発生するN Ox量を極めて効果的に低減できるもので
ある。 〔発明の実施例〕 以下本発明の一実施例について、第2図乃至第4図を参
照して説明する。 本実施例の微粉炭用低NOXノマーナlOは、微粉炭と
1次空気との混合流体を噴出する混合流体ノズル11と
、このノズル11と同心状に配置されるとともに2次空
気19を旋回させて噴出する2次空気ノズル12とを備
えている。これらのノズル11 、12は、一体に設け
られている。 このようなバーナにおいて、上記混合流体を噴出するノ
ズル11と、2次空気ノズル12との間に、環状部1′
が設けられる。この環状部1′は、上記混合流体と、旋
回空気たる2次空気12との混合を遅延させるものであ
る。 この微粉炭バーナ10は上記のような構成により成るの
で、混合流体ノズル11から噴出された混合流体が燃焼
して形成される中央部の火炎17は、安定した還元炎と
して維持される。環状部1′に隔てられている結果、2
次空気19はこの火炎17と混合するのが遅延し、よっ
て2次空気19により火炎17の還元性が乱されるのが
防がれるからである。 −万、未燃焼の微粉炭等は、2次空気19と混合して、
火炎18として完全燃焼が行われる。 上記のように、環状部1′により混合流体と2次空気1
9との混合が遅延され、中央部の火炎17は安定な還元
炎として維持され、ここでN OxがN2に効率良く還
元されるので、NOx低減効果は極めて大きい。 本例にあっては、後述の如くノズル11にベーン15ヲ
設けたので中央部の火炎17Fi主として小粒径の微粉
炭による燃焼で形成され、外周部の火炎18は主として
大粒径の微粉炭の燃焼で形成されるようになっていて、
これによりN Ox低減効果はさらに高められている。 以下、本実施例のさらに具体的な構成について、詳述す
るものとする。 本実施例の混合流体ノズル11は、その噴出日付−−1
9,−−頁 近に旋回用ベーン15を設け、かつ2次空気ノズル12
の噴出口付近にも旋回用ベーン16ヲ設ける。この2次
空気ノズル12は、混合流体ノズル11よりも大径の内
管12aと、更に大径の外管12bとにより、混合流体
ノズル11と同心をなす2重筒状に構成される。この結
果、混合流体ノズル11の直径dと、2次空気ノズル1
2の内径D(つまり内管12aの径D)との差の分、環
状部1′が構成され、従って混合流体と2次空気との混
合は遅延されるのである。 符号かはこの微粉炭バーナを装備した火炉である。 本実施例の微粉炭バーナは以上の如き構成よりなり、石
炭粉砕機から送られてくる微粉炭と空気との混合流体1
3は、混合流体ノズル11ヲ通って炉内に噴出される際
に旋回ベーン15によって旋回を与えられる。粉砕機に
て粉砕された微粉炭は粒径分布をもっているため、噴出
の際に旋回を与えられると遠心力のために粒径の小さな
微粉炭は中心部に、粒径の大きな微粉炭は外周部に分別
されて噴出される。従って本実施例では、中央部の火炎
17は主に小粒径の微粉炭が燃焼して生成し、外周11
 −□ 部の火炎18は主に大粒径の微粉炭が燃焼して生成する
。中心部に噴出された小粒径の微粉炭は燃焼し易いため
、着火と同時に周辺の空気比を実質的に著しく低下させ
、そのために大量の還元性物質を放出する。この結果、
中央部の火炎17の還元性は一層助長され、安定した還
元炎として維持される。一方、外周部に噴出された大粒
径の微粉炭は2次空気ノズル12より噴出される2次空
気19によって完全燃焼が行なわれ、石炭中の窒素分の
大部分’f N Oxとして放出する。このNOxは上
記の中心部で生成する還元性物質によって還元されて窒
素ガスとなるため、NOxの発生量は効果的に減少され
る。 本実施例ではこのように2次空気19が旋回することに
よっても、混合流体とこの2次空気19との混合が困難
になり、よって還元性の火炎17の安定性が一層助長さ
れる。即ち本例では2次空気ノズル12に旋回ベーン1
6が取り付けであるため2次空気19も旋回しながら噴
出され、この2次空気ノズル12は、上記の如く環状部
1′によって混合流体ノ12−−頁 ズル11より半径方向に離れた位置に設置されているの
で、このように2次空気19ば旋回しながら噴出されて
いることと相俟って、この2次空気19は中心部で燃焼
している還元性の火炎17とは容易に混合し難く、シた
がって中心部で発生した還元性物質例えばNH+4.H
cN等を酸化してN Oxにすることなく、外周部の火
炎18の完全燃焼のために使われる。バーナ先端から軸
方向の距離がある程度隔ったところでは旋回力が減衰す
るために、中心部の火炎と外周部の火炎との混合が起り
、中心部の還元性物質と外周部のNOxとが反応するよ
うになる。この反応により、NOxは還元性物質により
還元されて減少し、火炉からのN Oxの発生が低減さ
れる。 第3図は第2図に示した実施例のバーナを使用して微粉
炭燃焼実験を行った場合のNOxの生成量とそのとき発
生する燃焼灰中の未燃分との関係を示す実験結果の一例
である。本実験で使用したバーナは微粉炭と一次空気と
の混合流体ノズルの直径d:311m、2次空気ノズル
の噴出口の内径D:330mm、  微粉炭と1次空気
との混合流体ノズルに取付けた旋回ベーンが軸方向と傾
斜する角度30°のものであり、微粉炭は200メツシ
ユふるい目80%通過のものを使用した。 ここで、2
次空気ノズルの噴出口の内径は、旋回流によって外周側
に飛んで来た石炭粒子の熱分解が終了した時点で2次空
気が混合するようにしようという考え方のもとに次のよ
うにして設定した。即ち、微粉炭と1次空気との混合流
体ノズル噴出口の噴出流速は約1.5m/sであるが、
噴出の後すぐに減衰するので、減衰するまでには平均値
約7.5m/sで噴き出されるとする。熱分解の過程は
およそ0.05〜0.1秒であるから熱分解完了時点ま
での微粉炭粒子の飛距離は、7.5X 0.05 = 
0.38mである。第4図に模式的に示すように(2)
 70.38=am30’であルカラ、微粉炭と1次空
気との混合流体ノズルの直径がd=0.031mのとき
にはD/d#12となる。即ち、2次空気ノズルの噴出
口の内径りはdのおよそ12倍のところにすれば熱分解
が終ったところへ2次空気の噴流が合流することになり
、大粒径石炭か−14−一頁 ら揮発分が出ている間は2次空気が混入しないようにす
ることができる。実際に実験に使用したバーナではD/
do#11であった。上記バーナな使用して実験を行っ
たところ第3図fB1に示すように、NOxの生成量の
1100pp付近まで低下させることができた。(Al
に示す線は、同じく微粉炭と1次空気の混合流体ノズル
に旋回ベーンを取り付けているが2次空気ノズルを微粉
炭と1次空気の混合流体ノズルより離すことなく隣接し
て設置した場合のNOxの生成量を示す本のであって、
NOxの生成量は400〜500ppmと高い値を示し
ており、本実施例のバーナはNOx低減効果の著しいこ
とがわかる。 このように、混合流体ノズルの直径dと2次空気ノズル
の内径りとが D/a″t11 であり、かつ、混合流体の噴出速度’@15m/s、混
合流体を噴出するノズルに設けた旋回ベーンが軸方向と
傾斜する角度’&300とした場合、顕著なN Ox低
減効果を得ることができるものである。 15 −0 なお、前出の式よりD/d=1+0.38/dであるか
ら、微粉炭と1次空気との混合流体ノズルの直径dが大
きくなるほどD/dは小さくても良いと考えられる。d
の大きさは大容量バーナの場合でも0.5m<らいであ
り、この場合、削成よりD/a#1.8となり、大型バ
ーナにかいてもD/d−2程度にとれば低NOxには十
分効果が期待できる。上記のD/dの値が1.8 J−
J、下であっても若干の効果は期待することができ、特
に小容量バーナにあってはD/a>1.8でも相応の効
果が認められる。(ただ、D/d(1,3においては、
実用的な効果は小さかった)。 本実施例においては、1次空気と微粉炭を噴出させるた
めの混合流体ノズルと2次空気ノズル間の距離を大きく
とるに当り、2次空気ノズルとバーナとを孤立させて燃
焼炉に設置する型式をとっても良い。即ち、バーナ用テ
ートと2次空気ノズル用ポートヲ別個に炉壁に設け、そ
れぞれを設置する型式である。この型式は既に公知であ
り、たとえばZal lenらにより報告されている(
 proceed−−16−0 ings of  the  Th1rd  5tat
ionary  5ource  Combu+a−t
ion Symposium 、  Volumel、
p、73 (1979) )。 Zallenらのバーナでも従来のバーナより低NOx
化が図られているが、更にN Oxを低減するには、微
粉炭の熱分解火炎と完全燃焼火炎との混合火、燃焼の初
期過程においては遅くシ、火炎の後流において促進する
火炎とすれば良い。これには、2次堂気を旋回して噴出
させるのが有効である。よって本実施例においては、混
合流体同様、2次空気をも旋回させるように構成したの
である。 〔発明の効果〕 以上詳述したように、本発明の微粉炭用低NOxバーナ
ば、微粉炭と1次空気との混合流体を噴出するノズルと
、前記ノズルと同心状に配置され、かつ、2次空気を旋
回させて噴出する2次空気ノズルとを備えるとともに、
これらノズルを一体に設けた微粉炭バーナにおいて、上
記混合流体と旋回空気との混合を遅延させる環状部を、
混合流体を噴出するノズルと2次空気ノズルとの間に設
けたことにより、微粉炭の燃焼生成ガス中のN Ox含
有率を格段に減少せしめることができる。 なお当然のことではあるが、本発明は図示の実施例にの
み限定されるものではない。 図面の簡単な説明 第1図は従来の微粉炭用バーナの構成を説明するための
概要的な断面図、第2図乃至第4図は本発明の微粉炭用
低NOxバーナの一実施例を示し、第2図はその概要的
な断面図、第3図は上記実施例の効果を示す図表、第4
図は本実施例における構造選定指針の説明図である。 10・・・低NOxバーナ、1′・・・環状部、11・
・・混合流体ノズル、12・・・2次空気ノズル、13
・・・微粉炭と1次空気との混合流体、14・・・送入
2次空気、15 、16・・・旋回ベーン、17・・・
中央部の火炎、18・・・外周部の火炎、19・・・噴
出2次空気流。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、微粉炭と空気との混合流体’kff出するノズルと
    、上記のノズルと同心をなす筒状の2次空気ノズルとよ
    りなる微粉炭バーナにおいて、上記の混合流体に旋回を
    与える手段を設け、かつ、環状の2次空気ノズル噴出口
    の内径を混合流体ノズル噴出口の外径の1.3倍以上と
    したことを特徴とする微粉炭用の低N08バーナ。
JP2635683A 1983-02-21 1983-02-21 微粉炭用低NOxバ−ナ Granted JPS59153012A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009196886A (ja) * 2001-03-23 2009-09-03 Vitro Global Sa 粉体燃料を供給しガラス溶融炉で燃焼させる方法及びシステム並びにそれに使用するバーナ
CN101865462A (zh) * 2010-06-09 2010-10-20 清华大学 一种弱旋一次风多级分离旋流燃烧器

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JP2009196886A (ja) * 2001-03-23 2009-09-03 Vitro Global Sa 粉体燃料を供給しガラス溶融炉で燃焼させる方法及びシステム並びにそれに使用するバーナ
CN101865462A (zh) * 2010-06-09 2010-10-20 清华大学 一种弱旋一次风多级分离旋流燃烧器

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