JPS5915222B2 - リモ−トコントロ−ル装置の電源装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はテレビジョン受像機等に用いられるリモートコ
ントロール装置の電源装置に関するものであり、停電が
生じて後再び電源電圧が機器に供給された場合にでもリ
モートコントロール回路内のリモコン電源スイツチが必
ず停電前の状態になるようにして誤動作を起すことがな
いようにしようとするものである。

また、主電源スイツチ投入後、安定化回路の出力電圧が
一定値以上になつてリモートコントロール用の制御回路
が安定動作状態に入るまで、リモートコントロール信号
等でリモコン電源スイツチが誤制御されることがないよ
うにしようとするものである。

テレビジヨン受像機等の電気機器にはリモートコントロ
ール回路が設けられることがある。

このリモートコントロール回路にはリモコン電源スイツ
チが設けられていてリモートコントロール信号によつて
そのオンオフが制御される。そして、このリモコン電源
スイツチは主電源スイツチと負荷回路との間に直列に接
続されている。従つて、このリモコン電源スイツチが投
入されないと主電源スイツチが投入されても機器は動作
しない。そこで、主電源スイツチが切換えられて投入さ
れたときに最初はリモートコントロール状態の如何にか
かわらず負荷回路に電源を供給して動作させることがで
きるようにするために、リモートコントロール回路に主
電源スイツチを通つて電圧が加わつたことを検出してリ
モコン電源スイツチを制御する制御回路を動作させて、
リモコン電源スイツチを投入状態にするように設計され
ている。ところが、機器の電源を切るのにリモコン電源
スイツチのみをリモートコントロール信号を加えて切り
、電源プラグを差し込んだままにし、さらに主電源スイ
ツチをも投入状態にしたまま長時間放置することが需要
家において旅行をする場合等に発生する。このような状
態にあるときに停電が起り、その後停電が復帰した場合
には、リモートコントロール回路に投入されているまま
の主電源スイツチを通つて電源電圧が加わるためにこの
電圧が加わつたことが検出されて主電源スイツチの投入
時と同様にリモコン電源スイツチが投入状態になつてし
まい、機器が動作状態となる。このように、停電が起つ
て、その後復帰すると機器が動作してしまうということ
は、長期に機器を放置する場合に好ましくない。そこで
本発明はリモコン電源スイツチのみで電源を切つておい
た場合に停電が起つて、その後復帰してもリモコン電源
が投入状態になることがない装置を提供しようとするも
のであり、以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。

第１図は本発明の装置の原理図であり、電源端子１を主
電源スイツチ２を介して整流平滑回路および安定化回路
を含む電源回路３に接続し、この電源回路３の出力端子
をリモートコントロール回路４のリモコン電源スイツチ
５を介してテレビジヨン受像機の受像回路等の負荷回路
６に接続する。リモートコントロール回路４にはリモコ
ン電源スイツチ５を制御する制御回路７が設けられてお
り、この制御回路７には受信されたリモートコントロー
ル信号が端子１０から加えられ、リモコン電源スイツチ
５のオンオフを制御するようになつている。主電源スイ
ツチ２の後段には主電源スイツチ２が投入されたときに
短時間だけ投入状態となるスイツチ８を含む制御信号発
生回路９が設けられている。この制御信号発生回路９の
出力は上記制御回路７に加えられ、リモコンスイツチ５
を投入状態にするように制御する。今、主電源スイツチ
２が投入されると、電源回路３より直流電圧が発生し、
この電圧はリモコンスイツチ５に加えられる。

このとき、主電源スイツチ２が投入されたことによりス
イツチ８が短時間投入され、制御信号発生回路９より制
御信号が出力される。この制御信号が制御回路７に加え
られるので制御回路７によつてリモコン電源スイツチ５
が投入される。かくして、主電源スイツチ２の投入時に
はリモコン電源スイツチ５も投入されて負荷回路６に電
源が供給される。次に、主電源スイツチ２を投入したま
まで、端子１０より入つたリモートコントロール信号に
よつてリモコン電源スイツチ５を遮断した状態において
停電が起つた場合を考える。

この状態で停電が起ると電源回路３より電圧が出なくな
り、次に停電が復旧すると再び電源回路３より電圧が出
る。このとき、電源回路３より電圧が出ても、主電源ス
イツチ２ははじめから投入されたままであつて、切換え
られたわけではないのでスイツチ８は投入状態にならず
、従つて、制御信号発生装置９からは制御信号は出ない
。従つてこの停電復旧時にリモコン電源スイツチ５が誤
つて投入状態になることはなくなる。このように、一時
停電が起つても回路が誤動作することはないものである
。第２図は本発明のさらに具体的な回路例であり、この
回路について説明する。

交流電源端子１１ａ，１１ｂは主電源スイツチ１２ａ，
１２ｂを介してトランス１３の１次巻線に接続されてい
る。このトランス１３の２次巻線は整流回路１４を介し
て安定化回路１５に接続されている。安定化回路１５の
出力端子はリモートコントロール回路１６内のリモコン
電源スイツチ１７を介して受像回路１８に接続されてい
る。リモートコントロール回路１６内には第１の制御回
路１９と第２の制御回路２０とが設けられている。第１
の制御回路１９は第２の制御回路２０から制御信号が入
力されるとたとえばフリツプフロツプが反転してリモコ
ン電源スイツチ１７のリレーコイルに流れる電流をオン
からオフ、あるいはオフからオンに切換えてリモコン電
源スイツチ１７のオンオフを制御する。また、トランジ
スタ２８から制御信号が入力されると、リモコン電源ス
イツチ１７をオンに制御する。第２の制御回路２０は受
信マイク２１で受信したリモートコントロール信号を受
けて第１の制御回路１９に制御信号を加えるか否かを制
御する回路であり、安定化回路１５の出力端子とアース
間に設けられた電圧検出回路２２により安定化回路１５
の出力端子の電圧が第１の所定電圧に達したことが検出
されると、その検出出力により第２の制御回路２０中の
ゲートがオン状態となつて、受信されたリモートコント
ロール信号が第２の制御回路１９に制御信号として入力
されるようになる。安定化回路１５の入力端子と主電源
スイツチ１２ａ，１２ｂとの間の電源ライン、たとえば
トランス１３の２次巻線の一端に、主電源スイツチ１２
ａ，１２ｂ切換えられて投入されたときにのみ短時間投
入状態となる別のスイツチ２３の一端を接続し、その他
端に整流用ダイオード２４を接続する。

この整流用ダイオード２４で整流された電圧はコンデン
サ２５に充電される。コンデンサ２５には放電用の抵抗
２６が並列接続され、さらに抵抗２７を介してスイツチ
ング素子であるトランジスタ２８のベースに接続される
。このトランジスタ２８のエミツタは接地され、コレク
タは抵抗２９を介して安定化回路１５の出力端子に接続
されるとともに第１の制御回路１９に接続されている。
抵抗２６は１００ＫΩ，２７は２．２ＭΩ，２９は５．
６ＫΩが用いられ、コンデンサ２５は２．２μＦが用い
られる。次に、この回路の動作について第３図を参照し
つつ説明する。

主電源スイツチ１２ａ，１２ｂが時刻Ｔ。で投入される
と、整流回路１４で交流電源が整流され、安定化回路１
５で安定化される。安定化回路１５の出力電圧は立ち上
りに時間を要し、第３図のＡに示すようになる。電圧検
出回路２２はこの安定化回路１５の出力電圧が一定電圧
になると検出出力を発生する。ここでは、第３図の時刻
Ｔ，で検出出力を発生する。この検出出力は第２の制御
回路２０に加えられて、以後、受信マイク２１からのリ
モートコントロール信号を制御信号として第１の制御回
路１９に加えうるようになる。従つて、時刻Ｔ。からｔ
１までの間は、受信マイク２１にリモートコントロール
信号が入つてもリモートコントロールによる制御信号は
第１の制御回路１９には加えられず、従つて、リモート
コントロール回路１６に加わる電源電圧が不安定なとき
に制御回路１９が動作して誤動作を起すことがない。一
方、上記のように主電源スイツチ１２ａ，１２ｂが投入
されると、それと連動してスイツチ２３が時刻Ｔ。

から短時間投入され、ダイオード２４で整流された電圧
がコンデンサ２５に充電される。このコンデンサ２５の
充電電荷は抵抗２６により徐々に放電される。この放電
特性は第３図Ｂに示す通りである。このコンデンサ２５
の電圧がトランジスタ２８のベースに加えられているの
で時刻Ｔ。からＴ２までトランジスタ２８は導通してお
り、Ｔ２になるとトランジスタ２８がスイツチングされ
て遮断になる。この結果、トランジスタ２８のコレクタ
電圧が時刻Ｔ２で上昇する。ののとき、電圧検出回路２
２の検出出力によつて制御回路１９も動作可能状態にな
つているので、時刻ｔ１を過ぎた時刻Ｔ２においてトラ
ンジスタ２８のコレクタ出力が第１の制御回路１９に制
御信号として加えられると、第１の制御回路１９が動作
してリモコン電源スイツチ１７をオンにする。トランジ
スタ２８がオンからオフに変化したときの電圧変化を検
出して、この検出時に第１の制御回路１９に制御信号を
加えて動作させてもよい。なお、第１の制御回路１９は
、安定化回路１５の出力電圧が時刻ｔ１で一定値になる
と電圧検出回路２２からの検出出力によつてまずりセツ
トされて、リモコン電源スイツチ１７を最初は必ずオフ
状態にするように制御されるものである。時刻Ｔ２後は
上述のように受信マイク２１からのリモートコントロー
ル信号によつてリモコン電源スイツチ１７をオンオフ制
御することが可能となる。ここで、主電源スイツチ１２
ａ，１２ｂを投入したままにして、リモートコントロー
ルによりリモコン電源スイツチ１７をオフにした状態で
、停電が起り、しばらくして復旧したとする。このとき
は、主電源スイツチ１２ａ，１２ｂは投入されたままで
あるので、停電復旧時にもスイツチ２３は投入されるこ
とがなく、従つて、トランジスタ２８が一旦オンしてか
らオフになることがないので、第１の制御回路１９にト
ランジスタ２８からの制御信号が加わらない。このため
、この停電復旧時にリモコン電源スイツチ１７が誤つて
投入されるおそれはなくなる。このように、第２図の実
施例の回路では、停電が起つてもリモコン電源スイツチ
１７がオンになることがない。

しかも、主電源スイツチ１２ａ，１２ｂが投入されてか
ら電圧検出回路２２により電源電圧が一定電圧に達する
までの間は第１，第２の制御回路１９，２０が動作しな
いので、その間の電圧の不安定な期間にり七一トコント
ロール信号等でリモコン電源スイツチ１７が誤つてオン
オフされることがなく、常に正常な動作が期待できるも
のである。以上のように、本発明によれば、主電源スイ
ツチが投入されたままでリモートコントロールによりリ
モコン電源スイツチがオフになされている状態で停電が
起り、その後停電の復１田こより再び電源電圧が機器に
供給される状態になつても、リモコン電源スイツチが誤
つてオンになることをなくすることができ、安全を確保
することができるものである。

また、主電源スイツチ投入後安定化回路の出力が一定値
以上になつてリモートコントロール用の制御回路が安定
動作状態に入るまでの間は、リモートコントロール信号
等でリモコン電源スイツチが誤つてオンオフされること
を防市することができ、常に正確な動作を確保すること
ができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例におけるリモートコントロー
ル装置の電源装置の原理を示すプロツク線図、第２図は
同装置の具体例の回路図、第３図は同装置説明のための
特性図である。 ２，１２ａ，１２ｂ・・・・・・主電源スイツチ、３・
・・・・・電源回路、１４・・・・・・整流回路、１５
・・・・・・安定化回路、４，１６・・・・・・リモー
トコントロール回路、５，１７・・・・・・リモコン電
源スイツチ、７，１９，２０・・・・・・制御回路、９
・・・・・・制御信号発生回路、９，２３・・・・・・
スイツチ、２２・・・・・・電圧検出回路、６，１８・
・・・・・負荷回路。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 電源端子を主電源スイッチを介して電源回路に接続
   し、この電源回路の出力端子をリモートコントロール回
   路のリモコン電源スイッチを介して負荷回路に接続し、
   上記リモートコントロール回路にはリモートコントロー
   ル信号によつて上記リモコン電源スイッチのオンオフを
   制御する制御回路を設け、上記主電源スイッチの上記電
   源回路側端子と、上記制御回路の入力端子との間に、上
   記主電源スイッチが投入されたときにのみ短時間投入状
   態にされる別のスイッチによつて制御信号を発生する制
   御信号発生回路を接続し、上記制御信号を上記制御回路
   に加えて上記主電源スイッチの投入時に上記リモコン電
   源スイッチを投入状態にするようにしたことを特徴とす
   るリモートコントロール装置の電源装置。 ２ 出力電圧の立ち上りが徐々に行なわれる安定化回路
   に主電源スイッチを介して電源電圧を印加し、この安定
   化回路の出力電圧をリモートコントロール回路のリモコ
   ン電源スイッチを介して負荷回路に供給し、上記リモー
   トコントロール回路には上記リモコン電源スイッチのオ
   ンオフを制御する第１の制御回路と、受信したリモート
   コントロール信号を上記第１の制御回路に制御信号とし
   て入力するか否かを制御する第２の制御回路とを設け、
   この第２の制御回路で受信されたリモートコントロール
   信号によつて上記第１の制御回路を制御して上記リモコ
   ン電源スイッチのオンオフを制御するように構成し、上
   記安定化回路の出力電圧が上記リモートコントロール回
   路に安定に加えられるような第１の所定電圧に達したこ
   とを検出する電圧検出回路を設け、この電圧検出回路の
   検出出力を上記第２の制御回路に加えて上記安定化回路
   の出力電圧が上記第１の所定電圧に達したときに上記リ
   モートコントロール信号を上記第１の制御回路に制御信
   号として入力可能な状態に制御し、上記主電源スイッチ
   が投入されたときにのみ短時間投入される別のスイッチ
   の一端を上記安定化回路の入力端子と上記主電源スイッ
   チとの間の電源ラインに接続し、この別のスイッチを介
   して充電されるコンデンサを設け、このコンデンサに充
   電された電荷を徐々に放電する放電用抵抗と上記コンデ
   ンサの電圧が第２の所定電圧まで降下したときにスイッ
   チング動作するスイッチング素子を設け、上記主電源ス
   イッチの投入後、上記安定化回路の出力電圧が第１の所
   定電圧に達した後に上記コンデンサの電圧が第２の所定
   電圧にまで降下するように上記コンデンサと放電用抵抗
   の放電特性を設定し、上記安定化回路の出力電圧が第１
   の所定電圧に達したときに上記電圧検出回路の検出出力
   によつて上記第１の制御回路を制御して上記リモコン電
   源スイッチを遮断状態に制御し、上記コンデンサの電圧
   が第２の所定電圧まで降下したときの上記スイッチング
   素子の出力によつて上記第１の制御回路を制御して上記
   リモコン電源スイッチを投入状態に制御するようにした
   ことを特徴とするリモートコントロール装置の電源装置
   。