JP2594620Y2 - 消磁電流の自動オン・オフ回路 - Google Patents
消磁電流の自動オン・オフ回路Info
- Publication number
- JP2594620Y2 JP2594620Y2 JP1990406472U JP40647290U JP2594620Y2 JP 2594620 Y2 JP2594620 Y2 JP 2594620Y2 JP 1990406472 U JP1990406472 U JP 1990406472U JP 40647290 U JP40647290 U JP 40647290U JP 2594620 Y2 JP2594620 Y2 JP 2594620Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- circuit
- power supply
- current
- bidirectional thyristor
- resistor
- Prior art date
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Description
【考案の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本考案はＴＶ受像機及びＣＲＴデ
ィスプレイ装置用の消磁回路に関するものである。 【従来の技術】リモートコントロール装置の付いている
ＴＶ受像機またはＣＲＴディスプレイ装置の電源におい
て、リモートコントロール信号を受信するスタンバイ回
路に電力を供給する独立した補助電源が省略され、代わ
りに主電源がスタンバイ回路の電力も供給する場合は主
電源の交流回路はメインスイッチをオフにしない限り、
常時動作中となっている。そのため、リモートコントロ
ール装置によってＴＶ受像機またはＣＲＴディスプレイ
装置をオン・オフする場合は消磁回路のオン・オフを、
第５図に示した回路のように、リレーを用いて行ってい
る。 【考案が解決しようとする問題点】第５図に示した従来
の方式では、リレーを駆動する回路が、電源の２次回路
側に属しリレーの接点は１次回路側に属しているため、
１次２次間が絶縁されている電源の場合は絶縁に関する
安全規格を考慮して部品の選定やＰＣＢパターンを決め
なければならない。またリレーの接点はサージ電流に弱
いため消磁回路のような瞬間的に大電流が流れる回路に
適しているとは言えない。またリレーの代わりに、半導
体リレーを用いることもできるが、コストの負担が大き
くなる。 【問題点を解決するための手段】第１図は本考案の原理
図であって、第１図において、１１は交流電源、１２は
負荷、１３は消磁コイル、１４はポジスタ、１５は双方
向サイリスタ、１６は抵抗である。負荷１２の消費電流
が増えると抵抗１６両端の電圧も比例して増え、双方向
サイリスタ１５のゲートをトリガできるレベルまで上昇
する。負荷１２がリモートコントロール装置によってオ
フ状態のときは消費電流が小さく抵抗１６両端の電圧も
低く双方向サイリスタ１５はオフ状態となっている。 【作用】第１図の原理図において、負荷１２がリモート
コントロール装置によってオフ状態にあるとき、すなわ
ちスタンバイ状態にあるときと、リモートコントロール
装置によってオン状態にあるとき、すなわちパワーオン
状態にあるときでは消費電流が大きく違ってくるため、
抵抗１６に流れる交流電流によって、ドロップする電圧
の差も大きくなる。そこで、スタンバイ状態では、抵抗
１６両端の電圧が双方向サイリスタ１５をトリガする電
圧以下になるように、また、パワーオン状態では、双方
向サイリスタ１５をトリガできる電圧以上になるよう
に、抵抗１６の値を決めておき、リモートコントロール
装置から出されるオン・オフ信号によって双方向サイリ
スタ１５をオン・オフさせ、消磁電流を自動的にオン・
オフさせることができる。 【実施例】本考案の実施例を第２図に示す。第２図で
は、第１図における負荷１２として、整流回路以降のＴ
Ｖ受像機の回路が用いられているが、実施例を説明する
のに必要な箇所以外はブロックで表されている。第２図
において、高圧及び偏向系のメイン回路１０２と、リモ
ートコントロール信号を受信するためのスタンバイ回路
１０３が、１台の定電圧直流電源１０１から電力の供給
を受けることになっており、また、メイン回路１０２の
電力はリレー１０５によってオン・オフされるが、スタ
ンバイ回路１０３の電力は常時供給されている。スタン
バイ回路の消費電力は小さいので、交流入力電力も小さ
く、従って抵抗１６両端の電圧は双方向サイリスタ１５
をトリガするレベルに達していない。リモートコントロ
ール装置からオンの信号が発せられると、赤外線ホトダ
イオード１０４が信号を受信し、スタンバイ回路１０３
に送られ、スタンバイ回路によって、リレー１０５がオ
ンされてメイン回路１０２に電力が供給される。メイン
回路の消費電力が大きいため、抵抗１６両端の電圧も大
きくなって、双方向サイリスタ１５がトリガされ、消磁
コイルに第４（ａ）図及び第４（ｂ）に示したような波
形の電流が流れる。本考案の別の実施例を第３図に示
す。第３図では、負荷側を省略してブロックで表してい
る。第３図に示した実施例では、抵抗１６両端に発生す
る電圧を整流平滑してゲートに印加する回路を追加し
て、消磁電流の波形を正弦波に近付けている。尚、実施
例図面第２図及び第３図において、抵抗１６を突入電流
防止用の負の温度係数を持つ抵抗、通称パワーサーミス
タに置き換えることも可能である。また、抵抗と双方向
サイリスタとによって構成される突入電流防止用の回路
に置き換えることも可能である。 【考案の効果】本考案により消磁回路のオン・オフ制御
にリレーを用いる必要がなくなり、回路及びＰＣＢ上の
パターンが簡素化された。スタンバイ回路用に独立した
補助電源を用いる方式から、主電源でスタンバイ回路に
も電力を供給する方式に切り換える際に、消磁電流のオ
ン・オフ制御が１つの問題であったが、本考案によって
解決できた。
ィスプレイ装置用の消磁回路に関するものである。 【従来の技術】リモートコントロール装置の付いている
ＴＶ受像機またはＣＲＴディスプレイ装置の電源におい
て、リモートコントロール信号を受信するスタンバイ回
路に電力を供給する独立した補助電源が省略され、代わ
りに主電源がスタンバイ回路の電力も供給する場合は主
電源の交流回路はメインスイッチをオフにしない限り、
常時動作中となっている。そのため、リモートコントロ
ール装置によってＴＶ受像機またはＣＲＴディスプレイ
装置をオン・オフする場合は消磁回路のオン・オフを、
第５図に示した回路のように、リレーを用いて行ってい
る。 【考案が解決しようとする問題点】第５図に示した従来
の方式では、リレーを駆動する回路が、電源の２次回路
側に属しリレーの接点は１次回路側に属しているため、
１次２次間が絶縁されている電源の場合は絶縁に関する
安全規格を考慮して部品の選定やＰＣＢパターンを決め
なければならない。またリレーの接点はサージ電流に弱
いため消磁回路のような瞬間的に大電流が流れる回路に
適しているとは言えない。またリレーの代わりに、半導
体リレーを用いることもできるが、コストの負担が大き
くなる。 【問題点を解決するための手段】第１図は本考案の原理
図であって、第１図において、１１は交流電源、１２は
負荷、１３は消磁コイル、１４はポジスタ、１５は双方
向サイリスタ、１６は抵抗である。負荷１２の消費電流
が増えると抵抗１６両端の電圧も比例して増え、双方向
サイリスタ１５のゲートをトリガできるレベルまで上昇
する。負荷１２がリモートコントロール装置によってオ
フ状態のときは消費電流が小さく抵抗１６両端の電圧も
低く双方向サイリスタ１５はオフ状態となっている。 【作用】第１図の原理図において、負荷１２がリモート
コントロール装置によってオフ状態にあるとき、すなわ
ちスタンバイ状態にあるときと、リモートコントロール
装置によってオン状態にあるとき、すなわちパワーオン
状態にあるときでは消費電流が大きく違ってくるため、
抵抗１６に流れる交流電流によって、ドロップする電圧
の差も大きくなる。そこで、スタンバイ状態では、抵抗
１６両端の電圧が双方向サイリスタ１５をトリガする電
圧以下になるように、また、パワーオン状態では、双方
向サイリスタ１５をトリガできる電圧以上になるよう
に、抵抗１６の値を決めておき、リモートコントロール
装置から出されるオン・オフ信号によって双方向サイリ
スタ１５をオン・オフさせ、消磁電流を自動的にオン・
オフさせることができる。 【実施例】本考案の実施例を第２図に示す。第２図で
は、第１図における負荷１２として、整流回路以降のＴ
Ｖ受像機の回路が用いられているが、実施例を説明する
のに必要な箇所以外はブロックで表されている。第２図
において、高圧及び偏向系のメイン回路１０２と、リモ
ートコントロール信号を受信するためのスタンバイ回路
１０３が、１台の定電圧直流電源１０１から電力の供給
を受けることになっており、また、メイン回路１０２の
電力はリレー１０５によってオン・オフされるが、スタ
ンバイ回路１０３の電力は常時供給されている。スタン
バイ回路の消費電力は小さいので、交流入力電力も小さ
く、従って抵抗１６両端の電圧は双方向サイリスタ１５
をトリガするレベルに達していない。リモートコントロ
ール装置からオンの信号が発せられると、赤外線ホトダ
イオード１０４が信号を受信し、スタンバイ回路１０３
に送られ、スタンバイ回路によって、リレー１０５がオ
ンされてメイン回路１０２に電力が供給される。メイン
回路の消費電力が大きいため、抵抗１６両端の電圧も大
きくなって、双方向サイリスタ１５がトリガされ、消磁
コイルに第４（ａ）図及び第４（ｂ）に示したような波
形の電流が流れる。本考案の別の実施例を第３図に示
す。第３図では、負荷側を省略してブロックで表してい
る。第３図に示した実施例では、抵抗１６両端に発生す
る電圧を整流平滑してゲートに印加する回路を追加し
て、消磁電流の波形を正弦波に近付けている。尚、実施
例図面第２図及び第３図において、抵抗１６を突入電流
防止用の負の温度係数を持つ抵抗、通称パワーサーミス
タに置き換えることも可能である。また、抵抗と双方向
サイリスタとによって構成される突入電流防止用の回路
に置き換えることも可能である。 【考案の効果】本考案により消磁回路のオン・オフ制御
にリレーを用いる必要がなくなり、回路及びＰＣＢ上の
パターンが簡素化された。スタンバイ回路用に独立した
補助電源を用いる方式から、主電源でスタンバイ回路に
も電力を供給する方式に切り換える際に、消磁電流のオ
ン・オフ制御が１つの問題であったが、本考案によって
解決できた。
【図面の簡単な説明】
【第１図】 本考案の原理図である。
【第２図】 本考案の実施例を示す回路図である。
【第３図】 本考案をＴＶ受像機に応用した実施例を示
す回路図である。 【第４図】 実施例 【第２図】の回路における交流入力電圧と交流入力電流
の波形と、消磁電流の波形を、各々位相を合わせて示し
た図である。 【第５図】 従来方式の回路図である。 【符号の説明】 １１ 交流電源 １２ 負荷 １３ 消磁コイル １４ ポジスタ １５ 双方向サイリスタ １６、１７、２０３ 抵抗 １８、１０５ リレー １０１ 定電圧直流電源 １０２ メイン回路 １０３ スタンバイ回路 １０４ ホトダイード １２１、１２２ リレー駆動用信号出力端子 ２０１ ダイオード ２０２ コンデンサ １０１１、１０１２ 交流入力端子 １０１３、１０１４ メイン回路用直流出力端子 １０１５、１０１６ スタンバイ回路用出力端子
す回路図である。 【第４図】 実施例 【第２図】の回路における交流入力電圧と交流入力電流
の波形と、消磁電流の波形を、各々位相を合わせて示し
た図である。 【第５図】 従来方式の回路図である。 【符号の説明】 １１ 交流電源 １２ 負荷 １３ 消磁コイル １４ ポジスタ １５ 双方向サイリスタ １６、１７、２０３ 抵抗 １８、１０５ リレー １０１ 定電圧直流電源 １０２ メイン回路 １０３ スタンバイ回路 １０４ ホトダイード １２１、１２２ リレー駆動用信号出力端子 ２０１ ダイオード ２０２ コンデンサ １０１１、１０１２ 交流入力端子 １０１３、１０１４ メイン回路用直流出力端子 １０１５、１０１６ スタンバイ回路用出力端子
Claims (1)
- (57)【実用新案登録請求の範囲】 交流電源と、前記交流電源より電力の供給を受ける様に
接続された負荷と、前記交流電源より交流電流の供給を
受ける様に接続された消磁コイルとポジスタと双方向サ
イリスタからなる直列回路と、前記交流電源と前記負荷
の間に直列に挿入された抵抗と、前記抵抗の両端に生じ
る電圧が所定の値より大きいときに前記双方向サイリス
タのケート端子にトリガ電流を供給して前記双方向サイ
リスタを導通させる回路からなり、これによって、前記
負荷に、前記抵抗の両端に生じる電圧を所定の値より大
きくする電流が流れるたび毎に前記双方向サイリスタを
導通させ前記消磁コイルに自動的に交流電流を流すこと
を特徴とする消磁電流の自動オン・オフ回路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990406472U JP2594620Y2 (ja) | 1990-12-17 | 1990-12-17 | 消磁電流の自動オン・オフ回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990406472U JP2594620Y2 (ja) | 1990-12-17 | 1990-12-17 | 消磁電流の自動オン・オフ回路 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04128481U JPH04128481U (ja) | 1992-11-24 |
| JP2594620Y2 true JP2594620Y2 (ja) | 1999-05-10 |
Family
ID=31931180
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1990406472U Expired - Lifetime JP2594620Y2 (ja) | 1990-12-17 | 1990-12-17 | 消磁電流の自動オン・オフ回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2594620Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4441052A (en) * | 1982-11-26 | 1984-04-03 | Rca Corporation | Degaussing circuit for television receiver having switched mode power supply |
| JPH0264282U (ja) * | 1988-11-04 | 1990-05-15 |
-
1990
- 1990-12-17 JP JP1990406472U patent/JP2594620Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04128481U (ja) | 1992-11-24 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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| EXPY | Cancellation because of completion of term |