JPS59147B2 - プリント基板用ホルダ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はプリント基板用ホルダに関し、さらに詳しく
は、プリント基板の保管、輸送に使用するコンテナ内に
用いるプリント基板用ホルダに関する。

プリント基板はパーツをマウントする前の状態のもの、
マウントされた後の状態のものを問わず十分に保護する
ことが必要である。

即ち、プリント基板にパーツをマウントしない状態では
、パターン面の傷つきを防止し、マウント後にあつては
パーツの損傷を防止し、さらには、調整済部品の狂いを
防止するために、第１図、および、第２図に示されてい
るように、段ボール紙製のコンテナ１の内部空間を仕切
板２で適当な空間に間仕切り、その空間３中にパーツを
マウントしたプリント基板４を一つずつ独立して収容し
、他のプリント基板４と接触することのないように保護
している。しかしながら、このようなコンテナによる梱
包では、プリント基板の容積に比較して、梱包容積が甚
だ大きくなり、輸送コストや、保管コストが高くなる欠
点があつた。そこで、この発明はコンテナの内部空間を
仕切ることなく、マウントしてあるプリント基板である
とないとを問わず、整然とこれを保持し、しかも容積小
さくまとめて輸送コスト、保管コストを低く抑え得るよ
うにしたコンテナ内に収容されるホルダを得ようとする
もので、そのために、コンテナ内を仕切る仕切板を緩衝
性のある材料で形成し、この仕切板に少なくとも一端と
挿入端において開放されたスリットを形成しておいて、
このスリットにプリント基板の端縁を挿入して仕切板の
もつ素材の弾性で弾力的に保持する構成としたことを特
徴とするものである。

以下、この発明の詳細を添付した図面のうち第３図以下
に沿つて説明する。

先ず、符号１０は段ボール紙などで形成したコンテナを
示し、このコンテナ１０の内部空間に梱包するプリント
基板の大きさに応じて適当な間隔でホルダ１１を配置す
る。このホルダ１１は緩衝性のある材料、例えば、発泡
スチロールなどで代表されるプラスチックで形成され、
少なくとも、コンテナ１０内に２列並列に配置される。
そして、ホルダ１１には、その上面、言換ると、プリン
ト基板Ｂを挿入する側の画１ｌａで開放されていて、さ
らに、隣合つたホルダ１１の対向画１ｌｂでも開放され
たスリット１２が複数形成されている。これらスリット
１２の間隔はプリント基板Ｂのパーツ寸法に応じて決め
られ、ホルダ１１間の間隔は、プリント基板Ｂの両端縁
がスリット１２に挿入されることから、プリント基板Ｂ
の幅寸法に応じて定められる。ホルダ１１のもつスリッ
ト１２は隣合つて配置されたホルダ１１のスリツト１２
と同一平面に、言換えると、相対向するスリツト１２は
互に延長面内に位置するべく形成されている。スリツト
１２の閉塞端１２ａはスリツトが裂たり、割れたりする
のを防止し、さらには、プリント基板Ｂを弾力的に保持
するためプリント基板を挿入しやすくするために、円形
や、三角形の穴部１２ｂになつている。また、スリツト
１２の開放端１２ｃはプリント基板Ｂの端縁を挿入し易
くする目的で、対向面１１ｂに沿つて幅広い溝部１３を
もつている。

この溝部１３は全てのスリツト１２に形成する必要はな
く、互いに向い合つたスリツト１２の何れか一方にある
だけでもよい。そして、この発明によるプリント基板用
ホルダ１１を用いてプリント基板Ｂを保持するには、プ
リント基板Ｂの端縁をスリツト１２中に挿入し、ホルダ
１１のもつ弾性を利用して両端縁を支持させる。

プリント基板Ｂ上に載置される電気部品などのもつリー
ド線などはホルダ１１間の空間に収容する。前記スリツ
ト１２のうち、開放縁に溝部１３をもつものにあつては
、プリント基板Ｂの端縁を、まず溝部１３中に入れてか
らスリツト１２に沿つて押込み、その後プリント基板の
他端縁を対向するスリツト１２に挿入させるか、穴部１
２ｂに基板の一端部を押込んでから挿入させると便利で
ある。なお、プリント基板Ｂを２列以上コンテナに収容
させる場合には、コンテナの中央部に位置するホルダ１
１が必要となるが、この場合のホルダ１１はその両側で
開放しているスリツト１２が形成されていて、コンテナ
側部に位置するホルダ１１と対のホルダとする（第６図
）。

以上の説明から明らかなように、この発明のプリント基
板用ホルダによれば、緩衝材で成形すると共に、一対の
ホルダに互に向い合つたスリツトを形成して、このスリ
ツトでプリント基板の端縁を支持する構成にしたから、
パーツをマウントしたプリント基板の輸送、保管上にお
ける損傷、狂い防止でき、コンテナ、ならびに、プリン
ト基板との関係で、スリツトの位置を適当に選択すると
、小容積の中に多数のプリント基板を収容することが可
能で輸送コスト、保管コストの削減にも寄与できる。

【図面の簡単な説明】

第１図、および、第２図はプリント基板を従来のコンテ
ナに収容した例を示す部分斜面図、および、部分平面図
、第３図はこの発明によるプリント基板用ホルダを用い
たコンテナの平面図、第４図は第３図−線に沿う断面図
、第５図はスリツトの形状を示すため複数の実施例を施
したホルダの部分斜視図、第６図はコンテナに複数例の
プリント基板を梱包する場合に適したホルダをコ、ンテ
ナに装備した状態の部分平面図である。 １０・・・・・・コンテナ、１１・・・・・・ホルダ、
１２・・・・・・スリツト、１２ａ・・・・・・閉塞端
、１２ｂ・・・・・・穴部、１２ｃ・・・・・・開放端
、１３・・・・・・溝部、Ｂ・・・・・・プリント基板
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ コンテナ内の両側縁に沿つて、互に向い合つて少な
   くとも一対以上で収容されるものであつて、緩衝材で成
   形され、少なくとも対向一端と挿入端が開放された所定
   の間隔で、複数のスリットを有し、このスリットの挿入
   端からプリント基板の端部を挿入し、この端部を保持す
   るように構成したことを特徴とするプリント基板用ホル
   ダ。