JPS5914741Y2 - 温度検出回路における断線検出回路 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、感温磁性材料がキュリ一点温度以上で磁性を
失なうことを利用して感温磁性材料に巻線を施したイン
ダクター（以下、温度センサーと呼ぶ）の端子に生ずる
交流電圧の変化で温度を検出する温度検出回路あるいは
、温度制御回路に関し、特にそのような回路における感
温素子の断線検出方法に関するものである。

従来、感温磁性体のキュリ一点゛ 性愛化を利用
して温度検出、制御を行 ゛ 、感温素子として感温
磁性体に２巻線を い ランス方式より、１巻線を用
いるインダクタ一方式の方が、使用線数や取挨いの点か
ら、有利であり一般ｏｔｃ、：ｍ°゛″６・
＼ インダクタンス変化の検知方法としてはＡ交流ブリッジ
を用いるとバランス調整の困難 部品数の増大などの
不利があるため、インダ −を交流発振器で駆動した
インダクター両端 予電圧変化を増幅する方法をとる
方が有利で 的である。

ところで、このような交流発振器でイン１ダクターを駆
動して、インダクターの両端電圧変化を増幅器で取り出
して温度を検出する場合、感温素子としてのインダクタ
ーの巻線や接続線に断線事故があるとインダクターの端
子電圧を増幅する増幅器に交流発振器の出力が直接穴る
ことになる。

従って温度に無関係に増幅器出力が常に現われるので、
温度制御の場合、制御能力がなくなってしまい、過熱状
態となり機器の破損火災の発生といった危険を招くこと
になる。

本考案は、このような不都合を解決するために、感温素
子の断線を検出する回路を提供することを目的とする。

本考案は所定のキュリ一点温度を有する感温磁性材料に
巻線をほどこしたインダクターを交流発振器で駆動し、
該インダクターの端子出力交流電圧を第１のトランジス
ターにより半波部分だけを増幅して取り出し、該第１の
トランジスタ出力の有無によって温度を検出するように
した温度検出回路において、上記第１のトランジスタ回
路と並列に、上記第１のトランジスタとは逆導電型の第
２のトランジスタをレベルシフトダイオードを介して接
続し、上記インダクターが上記交流発振器に接続されて
いるときと接続されていないときとで上記第１のトラン
ジスタへの入力電圧の上記増幅される半波とは逆極性の
半波部分入力電圧に差を持たせ、上記インダクターが接
続されていないときのみ、上記第２のトランジスタに入
力が与えられるように上記レベルシフトダイオードのレ
ベル設定を行なっておき、これによって上記第２のトラ
ンジスタ出力の有無によって上記インダクターおよびそ
の接続線中の断線の有無を検出するようにした断線検出
回路である。

以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細に説明する
。

第１図を参照して、交流発振器１１の出力は制限抵抗Ｒ
８、温度センサーａの直列回路に接続されており、温度
センサーａの接続されている端子ｅ。

ｆには、温度センサーａの感温磁性体のキュリ一点温度
以下の間交流電圧が誘起され、キュリ一点温度を越える
と消滅する。

従って増幅器にの人力部を端子ｅ、 ｆに接続すること
によって、端子ｅ。

ｆ間型圧を増幅し、またその出力を整流回路りを通すこ
とによって端子ｇ、ｈに第２図に示す出力特性を得る。

増幅器には、安価に行なうため、１つのトランジスター
Ｔｒ１（本例ではＮ−Ｐ−Ｎ）ランジスタを使用）を用
い、端子ｅ、 ｆに誘起される交流電圧の正の半波の
みを増幅する。

このような温度検出方法において制限抵抗Ｒ８、又は発
振器１１の出力特性を、端子ｅ、 ｆにセンサーａが
接続されている時とされていない時とで第３図１のよう
に負電圧が差のあるように設定する。

Ｔｒｌの正入力波形においてはスレッショルド電圧とな
って各々、これ以上になることはない。

断線検出回路の増幅器Ｍの入力端子を、レベルシフトダ
イオードＺＤ１を直列に入れて、端子ｅ、 ｆに並列に
接続する。

この時ダイオードＤ１、抵抗Ｒ１などの保護部品を入れ
ておく。

トランジスタＴｒ２は負電圧波形を増幅するようＴｒｌ
と逆極性のトランジスターを使用する（本例においては
Ｐ−Ｎ・Ｐトランジスタ）。

増幅器Ｍの出力端は整流回路Ｎに接続し、端子ｊ、ｋに
直流信号を得る。

レベルシフトダイオードＺＤＩの設定点は、第３図１の
ように、センサーが接続されているときにＴｒ２の負入
力がセンサーａの特性のいかんにかかわらずレベルシフ
ト設定電圧を越えないように、また接続されない時に越
えるようにする。

このことにより端子ｅ、ｆにセンサーａが接続されない
と、Ｔｒ２にはレベルシフトダイオードを越えて負波形
が加わり整流回路Ｎを通って端子ｊ、ｋに直流電圧を得
ることができる。

この模様を第３図２に示す。以上の通り、本考案によれ
ば、センサーの接続の有無により第２のトランジスタに
異なる出力状態を得るので、この信号の有無によりセン
サ一部分、センサーを設置するところまで引き回すワイ
ヤーなどの断線を検出することができる。

したがって、温度制御を行なっている装置のセンサ一部
断線による過熱暴走を防ぎ、安全性、信頼性、保安性を
高めることができる。

その上、高価な部品を使用せず、しかも部品数を少なく
出来るとともに、信頼性も向上するという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す回路図、第２図は温度
検出回路の出力特性を示すグラフ、第３図は第１図の実
施例の各部の様子を示す波形図である。 １１・・・交流発振器、ａ・・・温度センサー、Ｒｏ・
・・制御抵抗、ＺＤＩ・・・レベルシフトダイオード、
Ｋ、 Ｍ・・・トランジスタ増幅器、Ｌ、 Ｎ・・・整
流回路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 所定のキュリ一点温度を有する感温磁性材料に巻線をほ
   どこしたインダクターを交流発振器で駆動し、該インダ
   クターの端子出力交流電圧を第１のトランジスターによ
   り半波部分だけを増幅して取り出し、該第１のトランジ
   スタ出力の有無によって温度を検出するようにした温度
   検出回路において、上記第１のトランジスタ回路と並列
   に、上記第１のトランジスタとは逆導電型の第２のトラ
   ンジスタをレベルシフトダイオードを介して接続し、上
   記インダクターが上記交流発振器に接続されているとき
   と接続されていないときとで上記第１のトランジスタへ
   の入力電圧の上記増幅される半波とは逆極性の半波部分
   入力電圧に差を持たせ、上記インダクターが接続されて
   いないときのみ、上記第２のトランジスタに入力が与え
   られるように上記レベルシフトダイオードのレベルの設
   定を行なっておき、これによって上記第２のトランジス
   タ出力の有無によって上記インダクターおよびその接続
   線中の断線の有無を検出するようにした断線検出回路。