JPS5914685Y2 - セパレ−ト型冷蔵庫 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はセパレート型冷蔵庫の凝縮器冷却用ファンの制
御に関するものである。

セパレート型冷蔵庫は一般のセパレート型冷房機と同様
に室外機は室外側に設置して使用される。

ところが冬期など室外側の温度が室内温度より低くなる
のが一般的である。

従ってこの様な条件で上記冷蔵庫が使用されると凝縮器
が室外に設置されている所から、凝縮温度が低下し、冷
媒循環が円滑に行なうことが出来なく、庫内側の貯蔵庫
の冷却が不能となり、不滑現象が発生する。

そのため凝縮器の温度を検知する温度検知器を設け、こ
の温度検知器にて凝縮器冷却用ファンを外気温の高低に
より制御する事が提案されている。

しかしながら、今まで提案されていたファン制御例のた
めの温度検知器は、室外機の強制通風路内に配置される
凝縮器の温度を検出すべく、その発熱部を上記風路内に
位置して配置されたものであった。

この構成によると、なる程外気温度も同時に検出するこ
とが可能である点においては優位性を有するも、凝縮温
度を室内温度よりも高くなるよう制御する点では外気温
が関連するがゆえに正確さを欠き、正しい制御が不可能
であった。

本考案はかかる点に鑑み考案されたもので、以下その一
実施例を添付図面に従い説明する。

図において、１は減圧装置２、蒸発器３等を配置し冷蔵
庫本体として室内に設置される室内機で−ある。

４は上記減圧装置２、蒸発器３と接続し冷凍サイクルを
構成する圧縮機５、凝縮器６等を配置して屋外に設置さ
れる室外機である。

これら室内機１、室外機４は冷媒接続管７並びにジヨイ
ント８にて各々接続することでセパレート型冷蔵庫が構
成されている。

上記室外機４は本体を所定高さ位置に立脚せしめる脚９
，９を設け、底面４ａの左右端に吸入口１０ 、吐出口
１１をそれぞれ穿設している。

底面４ａの略中夫には味出口側のみが開口する室１２が
区画板１３によって区画されており、鉄基１２に圧縮機
５を配置している。

また区画板１３と室外機４のケーシング４ｂ内面とは吸
入口１０、吐出口１１を連通するコ字状の強制通風路１
４を形威し、この風路１４内に凝縮器６及びこの凝縮器
を冷却する冷却用ファン１５を配置している。

従って上記室１２は非通風路となる。

また前記凝縮器６に連なりジヨイント８を介して減圧装
置２に至る凝縮器出口側冷媒凝縮管６ａは上記非通風路
１２を通った後、ケーシング４ｂ外面に設けたジヨイン
ト８に接続されている。

次に第４図に示す電気回路について説明すると、１６は
あらかじめ設定された温度、例えば冬季における室内温
度を１０℃とした場合、１０℃以下にて開放する温度検
知器で、その感熱部１６′は非通風路１２内に位置する
凝縮管６ａに密着して備えられている。

そしてこの温度検知器１６は冷却用ファン１５と直列に
接続されており、圧縮機５は前記直列回路と並列に接続
されている。

１７は冷蔵庫本体１の冷蔵室内の温度を感知して作動す
る温度調節器で、前記並列回路と直列に接続され圧縮機
５、凝縮器冷却用ファン１５を制御するものである。

つぎに上記実施例の動作について説明すると、通常温度
検知器１６は閉路し、凝縮器冷却用ファン１５は圧縮機
５と共に温度調節器１７にて制御されており、凝縮管６
ａの温度も不滑を防止するのに必要な温度を有している
。

しかし、室外温度が室内温度より低くなりこの様な条件
下で圧縮機５、凝縮器冷却用ファン１５等が運転され、
凝縮管６ａの温度が設定値（例えば上述した室温１０℃
に対する１０℃以下）まで低下すると温度検知器１６は
開路する。

温度検知器１６が開路すると、凝縮器冷却用ファン１５
が停止し、凝縮温度が上昇し、凝縮管６ａの温度も上昇
する。

温度検知器１６が閉路し、再び凝縮器冷却用ファン１５
が運転される。

上記の作用を繰り返すことにより室内温度より室外温度
が低下した場合でも凝縮管６ａの温度は不滑現象を防止
するのに必要な温度以上に確保できるものである。

かかる構成に於いて、凝縮管６ａの温度を検知する温度
検知器１・６を凝縮器冷却用ファン１５と直列に接続し
、前記凝縮管６ａの温度が不滑防止に必要な温度より高
くなる様、凝縮器冷却用ファン１５を制御するので室外
温度が室内温度より低下した場合でも凝縮管６ａの温度
は不滑を防止するのに必要な温度以上に確保できる。

また温度検知器１６の感熱部１６′は非通風路１２内で
あるため、通風される外気の影響は少なく、また風が吹
いた時、誘引される外気の影響も少ない。

さらにこの風路１２内は圧縮機５があるため、圧縮機５
自身から発する熱によって感温部１６′が低外気温にさ
らされる心配が少ない。

向上記実施例において温度検知器１６をファン１５と直
接直列接続したが、リレー等を用いて間接的に制御して
もよい。

以上の説明からも明らかな如く、本考案におけるセパレ
ート型冷蔵庫は、圧縮機、凝縮器、凝縮器冷却用ファン
等から構成される室外機と、前記圧縮機、凝縮器と接続
し、冷凍サイクルを構成する減圧装置、蒸発器等から構
成される室内機より成り前記室外機は前記凝縮器、凝縮
器冷却用ファンを配置し吸入口、吐出口を連通ずる強制
通風路と圧縮機を配置した非通風路とに区画し、この非
通風路内に前記凝縮器の一部を威す凝縮管を延出配置す
るとともに、この延出配置した凝縮管の温度を検知し、
所定温度以下で前記凝縮器冷却用ファンを停止する温度
検知器を備えたもので、常に安定した冷媒循環が得られ
冬季の如く低外気温時でも冷却運転が可能であり、また
ファン制御のための感温は非通風路の冷媒温度で威して
いるため正確であり、突風等による誤動作もなくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案−実施例のセパレート型冷蔵庫の外観図
、第２図は同冷蔵庫の冷凍サイクル図、第３図は第１．
図ＩＩＩ−ＩＩＩ’線の断面図、第４図は同冷蔵庫の概
略電気回路図である。 １・・・・・・室内機、２・・・・・・減圧装置、３・
・・・・・蒸発器、４・・・・・・室外機、５・・・・
・・圧縮機、６・・・・・・凝縮器、６ａ・・・・・・
凝縮管、１２・・・・・・非通風路、１３・・・・・・
区画板、１４・・・・・・強制通風路、１５・・・・・
・凝縮器冷却用ファン、１６・・・・・・温度検知器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 圧縮機、凝縮器、凝縮器冷却用ファン等から構成される
   室外機と、前記圧縮機、凝縮器と接続し冷凍サイクルを
   構成する減圧装置、蒸発器等から構成される室内機より
   威り、前記室外機は前記凝縮器、凝縮器冷却用ファンを
   配置し、かつ吸入口、吐出口を連通ずる強制通風路と、
   圧縮機を配置した非通風路とに区画し、この非通風路内
   に前記凝縮器の一部を威す凝縮管を延出配置するととも
   にこの延出配置した凝縮管の温度を検知し、所定温度以
   下で前記凝縮器冷却用ファンを停止する温度検知器を備
   えたセパレート型冷蔵庫。