JPS5914604A - 電圧非直線抵抗器とその製造方法 - Google Patents

電圧非直線抵抗器とその製造方法

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JPS5914604A
JPS5914604A JP57124694A JP12469482A JPS5914604A JP S5914604 A JPS5914604 A JP S5914604A JP 57124694 A JP57124694 A JP 57124694A JP 12469482 A JP12469482 A JP 12469482A JP S5914604 A JPS5914604 A JP S5914604A
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zno
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江田 和生
陽之 江口
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は立上シミ圧のきわめて低い電圧非直線抵抗器と
、その製造方法に関するものである。
近年、各種電気機器や電子機器に半導体素子が広く用い
られるようになった。しかし、これら半導体素子は一般
にサージ(異常過電圧)に弱いものである。そこで、半
導体素子をサージの発生する回路に使用する場合には耐
圧の高いものを選んで使用するか、あるいはサージから
保護するためのサージ吸収器を用いるか、いずれかの方
法がとられている。通常、前者のサージ対策では十分で
なく、また価格も高くなるため、後者の方法がとられて
いる。
従来、これらのサージ保護素子として、ZnOにBi2
O3,0o2es 、 MnO2など微量の添加物を加
えて焼結して得られるZnO電圧非直線抵抗器(以下バ
リスタと云う)が知られている。ZnOバリスタはサー
ジに対して安定であシ、優れたサージ保護能力を示す。
しかし、ZnOバリスタは焼結体の粒界の非オーム性を
利用しており、そのため低圧用のものを得ることが困難
である。
すなわち、立上シミ圧は電極間に直列に挿入された粒界
の数に比例するため、立上り電圧の低いものを得ようと
すると、素子の厚みを薄くしなければならない。しかし
、ZnO粒子の粒径は数μmから10数μmのため、低
圧用のものを得ようとすると、厚みを数100μm以下
にする必要があるが、機械的強度の関係で、そのような
薄いものを得ることはきわめて困難である。したがって
、集積回路などの半導体素子を保護するための適当なバ
リスタが得られていない。
これらの焼結形バリスタの欠点をなくすものとしてZn
Oを主成分とする基板に、酸化ビスマス、酸化コバルト
、希土類酸化物、アルカリ土類酸化物などから成る膜を
スパッタリングによって形成し、さらにZnO膜を同じ
くスパッタリングによってその上に重ねたバリスタが報
告されている0これらのバリスタは、立上シミ圧が低く
、低圧半導体のサージ保護に適している。しかし、これ
らの素子のバリスタとしての性能を現わす定数、電圧非
直線指数、α(αはI=(V/C)”で定着される。但
し、工:電流、V:電圧、C:定数)は、それほど大き
くない。
また、積層構造の低圧バリスタを得る方法として、Zn
Oを主体とするオーム性層と、酸化ビスマスを含む非オ
ーム性層を積層する方法が知られている。この方法によ
れば、非オーム性層の薄いものを用いることによって低
圧のバリスタが得られる。しかしながら、この構造では
立ち上り電圧が非オーム性務の厚みに比例するはずなの
で、非オーム性層の厚みに分布があると、その量も薄い
部分に電流が集中するため、きわめて不安定な特性のも
の、ないしはサージに対してきわめて弱いものしか得ら
れない。
本発明はこれらの欠点を改善するもので、立上シミ圧が
低く、αの大きな電圧非直線抵抗器を実現したものであ
る。以下、その実施例について詳細に説明する。
図面は本発明による素子の基本的な構造を示したもので
、1はZnOを主成分とする層、2は酸化コバルトおよ
び酸化ビスマスを含む層、3は電極である。このような
構成とすることによシ、ZnO主成分層と酸化コバルト
と酸化ビスマスを含む層の界面にエネルギー障壁が形成
され、このエネルギー障壁が非オーム性を示し、バリス
タとしての効果が得られる。エネルギー障壁は2つの界
面にそれぞれ形成されるので、正、負いずれの電圧に対
しても同じように動作することから、本構造の素子は正
負対称型の電圧非直線性を示す。
(実施例1) ZnO粉体を、通常の成型方法によって直径40閣、厚
さ20wnに成型し、5iCO型に入れて1200℃で
圧力200 kg /cfXを加えながら、空気中で1
0時間加圧焼成した。得られた焼結体を厚み0.5調の
円板に切断加工し、アルミナ微粉を用いて鏡面研磨を施
した後、有機溶剤で十分に洗浄した。次に、第1表に示
す酸化物組成粉体を有機バインダーおよび有機溶剤に分
散してペースト状とし、前記ZnO鏡面基板上に塗布し
た。このようにして得た2組の塗布膜付基板を、塗布膜
同志が接し合うように重ねた。この積層基板を750℃
の温度で400 kg / cJの圧力を加えながら空
気中において1時間加圧焼成し、その後素子両面のZn
O基板上にムl蒸着電極を設け、1wIn角のチップに
切シ出し電気特性を測定した。第1表に、それぞれの素
子について0.1〜1 mA / cJの領域における
電圧非直線指数αおよび立上シミ圧(1,7,ム/Wr
In2 の電流を流した時の端子電圧)を示す0第1表
の組成A1〜6は本発明の範囲内の例であり、K印を付
したA6,7は比較例として示したものである。第1表
より、コバルトをc02o5  の形に換算して99.
99〜45モルチ、ビスマスをBi2O3の形にして0
.01〜66モルチ含む組成を用いることにより、αが
11以上、立上り電圧が8v以下の良好な低圧バリスタ
の得られることがわかる。
第   1   表 X印は比較例 (実施例2) 実施例1で用いた組成のうち、第1表のA3に示す組成
を用いて、製造条件の効果を調べた。第2表は積層して
加圧焼成する時の焼成温度と電気特性の関係を示したも
のであシ、6oo℃がら90o℃の焼成温度で良好な特
性が得られている。
なお500℃未満て焼成した場合、積層部の接着強度が
弱く、実用的なものが得られなかった。
第2表 本実施例では、” Ok? / cAの圧力で積層加圧
焼成しているが、その時の圧力の効果について更に検討
してみた。その結果、50 kg/ c4未満の圧力で
は、焼成抜取シ出した時、ZnO基板と、酸化コバルト
と酸化ビスマスを含む層の接着強度の十分なものが得ら
れなかった。一方、’OOO#/cTlよシ大きい圧力
で焼成すると、ZnO基板に時割れの生ずるものが多く
、適当でなかった。これに対して50 kf/ / c
a 〜1000 # /ctAの圧力で焼成されたもの
は、はぼ同じ電気特性を示し、接着強度、ひび割れの点
でも問題がなかった。以上の結果から、積層加圧圧力と
して60〜1000kg/cl=が適当であることがわ
かった0次に、積層加圧焼成の焼成時間の効果について
検討した。その結果、焼成温度で10分以上保てば、と
くに電気特性に大きな変化の現われないことがわかった
次に、基板として用いるZnO基板の焼成条件について
検討した。焼成圧力を0〜15oOkg/c、A、焼成
温度を700℃〜16oO℃の間で変化させ、その効果
を調べた。その結果、焼成時の圧力が50 # /d未
満であると研磨後のZnO基板表面に気孔が多く、その
ため特性のきわめて不安定なものしか得られなかった。
ts o # /cA以上の圧力をかけて焼成した場合
には、いずれの圧力においても良好なZnO基板が得ら
れた。圧力はあまシ高くすると装置が高価になるなど他
の問題も生ずるので、特に著しい効果がない場合にはあ
まシ圧力を上げても意味がない。ZnO基板の焼成圧力
としては50〜1sOOAy/、、iが適当であった。
焼成温度は800℃未満の場合、焼結が不十分であfi
1400℃より高温にすると、ZnOの粒成長が進みす
ぎて、機械的強度が弱くなるなと゛問題を生じた。した
がって8oO℃〜14oo℃が適当な焼成温度である。
また、焼成時間は1時間以上あれば十分緻密なZnO基
板の得られることがわかった。
本実施例では、酸化コバルトと酸化ビスマスを含む1つ
の層を2つのZnO基板でサンドイッチ状    ゛に
積層しているが、さらにこの上にもう1つの酸化コバル
トと酸化ビスマスを含む層を設け、さらにZnO基板を
積層してやれば、実施例の初めに述べた如く、本発明の
バリスタ作用が酸化コバルトと酸化ビスマスを含む層と
ZnO基板の界面で生じることから考えて、実施例1の
バリスタを直列に2ケ接続したのと同様の効果が得られ
ることは明らかであり、このように積層数を増すことに
よって、′さらに高電圧のバリスタを得ることができる
なお、本実施例ではZnO基板を用いたが、ZnO基板
の比抵抗を制御する各種の添加物、たとえば3価元素で
あるアルミニウムやガリウム、また1価元素であるリチ
ウムなどを加えて、特性を種々に変化させることも可能
であシ、シたがって本発明は純粋なZnO基板に限定さ
れるものではない。
また酸化コバルトと酸化ビスマスを含む層を形成する場
合、本実施例ではCo 20 sを用いたが、Coo 
、 Co30a、などを用いても同様の結果が得られた
。したがって本発明は本実施例に示した表現の酸化物に
のみ限定されるものではない。
本発明の材料組成および方法により得られる素子のうち
、酸化コバルトおよび酸化ビスマスを含む層はオーム性
の抵抗値を示した0すなわち、本発明で用いられる組成
範囲内で混合した酸化コバルトおよび酸化ビスマスから
成る粉末を、本発明で用いられる温度範囲で焼成し、そ
の電圧−電流特性を測定した結果、1〜10にΩ・cm
のオーム性抵抗特性を示した。また、本発明に用いられ
るZnO基板の抵抗値を測定した結果、約1Ω・cmO
値が得られた。本発明の素子における酸化コバルトと酸
化ビスマスを含む層の厚みは約0.05mmであったの
で、1rnInLIチツプの場合の素子全体としての抵
抗は約600Ω〜6にΩである。しかるに素子の立上シ
ミ圧板下の電圧−電流特性よシ得られる抵抗は約1MΩ
であった。したがって、この高抵抗の原因は別の原因に
よるものであシ、検討の結果、ZnO層と酸化コバルト
と酸化ビスマスを含む層の界面にエネルギー障壁が形成
されており、このエネルギー障壁が高抵抗を示し、ある
電圧以上になると急激に電流を流す 非オーム性を有し
ているためとわかった。このことは、静電容量の2乗の
逆数がバイアス電圧に比例することかられかった。した
がって本発明の素子の立上り電圧は、酸化コバルトと酸
化ビスマスを含む層の厚みKはほとんど依存せず、それ
とZnO層との界面に形成されたエネルギー障壁に依存
している。
したがって本発明の素子は、酸化コバルトと酸化ビスマ
スを含む層の厚みにバラツキがあっても電流集中を起こ
さず、良好なサージ特性を示す。実際、I A 、10
X100μBのインパルス電流を印加してもほとんど劣
化は見られなかった。また数多くサンプルを作ってもほ
とんど同じ特性を示し、しかもきわめて安定であった。
このような特性は、非オーム性層をZnO層でサンドイ
ッチしたものでは決っして見られなかった。
以上述べた如く、本発明は、材料組成および製法の巧み
な組み合せによシ初めて得られたものであシ、本発明に
よる電圧非直線抵抗器は、半導体素子を用いた電子機器
の信頼性を向上させるのに有用なものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例の構造を示す断面図である。 1・・・・・・ZnO主成分層、2・・・・・・酸化コ
バルトと酸化ビスマスを含む層、3・・・・・・電極。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)  コバルトを酸化コバルト(C020S)の形
    に換算して46〜99.99モルチと、ビスマスを酸化
    ビスマス(Bi203)の形に轡算して0.01〜56
    モルチ含有する領域を、酸化亜鉛を主成分とする2つの
    領域によってサイドインチ状にはさみ、これを−組以上
    積み重ねて積層体を構成し、この積層体の表裏両主面に
    電極を形成したことを特徴とする電圧非直線抵抗器。 @)少なくとも2枚の酸化亜鉛を主成分とする基5枚の
    主面上に、それぞれ、酸化コバルトおよび酸化ビスマス
    を含む膜を形成し、前記基板と前記膜が交互に配置され
    、かつ最外層が前記酸化亜鉛を主成分とする基板となる
    ように積層し、圧力を加えながら熱処理な行って接着し
    、得られん基板の表裏両主面に電極を形成することを特
    徴とする電圧非直線抵抗器の製造方法。 (3)50〜1ooo#/cJの圧力を加えながら、5
    00〜9oo℃で熱処理を行って積層体を接着すること
    を特徴とする特許請求の範囲第一)項記載の電圧非直線
    抵抗器の製造方法。 ←)基板として、酸化亜鉛を主成分とする粉末を成型し
    て、800〜1400℃の空気中で60′〜” oOk
    V / caの圧力を加えながら焼成して得られた焼結
    体を用いることを特徴とする特許請求の範囲第一)項記
    載の電圧非直線抵抗器の製造方法。
JP57124694A 1982-07-16 1982-07-16 電圧非直線抵抗器とその製造方法 Granted JPS5914604A (ja)

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JPS6410083B2 JPS6410083B2 (ja) 1989-02-21

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5761269A (en) * 1995-08-29 1998-06-02 Kabushiki Kaisha Toshiba X-ray computerized tomography system having cooling features

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5761269A (en) * 1995-08-29 1998-06-02 Kabushiki Kaisha Toshiba X-ray computerized tomography system having cooling features

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