JPS5914565B2 - 長さの短かいフイブリルの製造法 - Google Patents

長さの短かいフイブリルの製造法

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JPS5914565B2
JPS5914565B2 JP50007442A JP744275A JPS5914565B2 JP S5914565 B2 JPS5914565 B2 JP S5914565B2 JP 50007442 A JP50007442 A JP 50007442A JP 744275 A JP744275 A JP 744275A JP S5914565 B2 JPS5914565 B2 JP S5914565B2
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hole
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    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01DMECHANICAL METHODS OR APPARATUS IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS
    • D01D5/00Formation of filaments, threads, or the like
    • D01D5/11Flash-spinning

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Artificial Filaments (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Preliminary Treatment Of Fibers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は長さの短かいフィブリルの製造法に関する。
溶融重合体と溶剤とを主体とする2相液体混合物であっ
て高温高圧下にある該混合物に作用する圧力を突然に不
意に解放することにより連続したフィブリル化構造体又
は粗糸(ロービング)を製造することは周知である。
しかしながら、これらの構造体は主として該構造体の極
めて嵩高であるため且つ該構造体を製造する速度のため
に直接処理するのが極めて困難である。
この理由のために、該構造体を経済的に処理し得るため
には、該構造体を先ず細断処理にかけるものであり、こ
の細断処理は前記構造体の寸法を減少させるが該構造体
の物理的性質に有害な作用を与え且つ多量の資本と多大
なエネルギーとを組合せることを必要とするものである
これが、前記混合物に作用する圧力を不意に解放させた
時に短かい長さのフィブリルを直接に生成する方法を開
発する試みを行った理由である。
即ちベルギー特許第787,032号においては、本出
願人は二相混合物に作用する圧力を不意に解放させた途
端に該混合物を追加流体中に分散させる短かいフィブリ
ルの直接製造法を記載している。
また本出願人の出願に係るベルギー特許第787.03
3号によると、二相混合物に作用する圧力を不意に解放
することにより生成したフィブリル化構造体を、流体の
横断流により該構造体が形成された途端に細断した時と
同様の結果が達成されるものである。
これらの従来法は不連続なフィブリルの製造技術をかな
り改良するけれども、それでも該方法は末だ若干の欠点
を有し、これらの欠点の主要なものは該方法が適当な細
断を行わせるためには極めて多量の追加流体を用いるこ
とを必要とすることである。
従って本出願人は、供給すべき追加流体をもはや必要と
しない短かいフィブリルの直接製造法を開発する目的で
その研究を続行した。
即ちベルギー特許第811,780号にこおいては、本
出願人は、圧力を不意に解放することにより開孔の出口
で形成する射出円錐体を機械的に粉砕することにより成
る短かいフィブリルの製造法を記載している。
しかしながらこの技術は、圧力解放孔から極めて短かい
距離で且つ極めて高速度で回転する回転羽根の如き機械
力による装置の使用を伴なうものである。
この技術は良好な結果を達成し得るけれども、この技術
の結果は、行うのが啄めて細心の注意を要するものであ
り、特別の1駆動手段を必要とし且つ機械的な破損によ
る停止を伴なって終うものである。
従って、今まで既に達成したかなりの進歩にも拘らず、
溶融重合体と溶剤との二相混合物に作用する圧力を不意
に解放することにより短かいフィブリルを直接製造する
方法について、追加流体を必要としない確実な方法を開
発するのに誰れもが成功していないことは明らかである
本発明者は今般、前記の欠点をもはや有せずしかも用い
ねばならない方法で極めて大きな節約を特徴とする方法
を見出した。
第1の本発明によると、溶融重合体と溶剤とを含有して
なりしかも高温、高圧下にある二相混合物に作用してい
る圧力を、1つの聞手りを通して前記混合物を射出させ
ることにより不意に解放し、前記溶剤を瞬間的に気化さ
せ且つ前記重合体を固化させることにより長さの短かい
フィブリルを製造する方法において、前記二相混合物が
圧力解放孔に入来する直前に該混合物を、最大程度に偏
向され圧力解放孔に入来する混合物流部分の流れの方向
と圧力解放孔の軸線との間で形成される角度が30°〜
135°となる如くに、攪乱させることを特徴とする長
さの短かいフィブリルの製造法が提供される。
用語「長さの短かいフィブリル」とは互いに結合して三
次元の網状組織を形成する1μ程度の太さの極めて微細
なフィラメントよりなる細長いフィブリル化構造体を意
味するものである。
綿状外観を有するこれらのフィブリルの一般的形状は長
方形である。
フィブリルの長さはほぼQ、 5 mm乃至5cIft
で変化し、直径はほぼ0.01乃至5mmで変化する。
これらの生成物の比表面積は極めて高い1rr? /
gより大きく、多くの場合10m/gより大きい。
これらのフィブリルは常法により不織繊維品および合成
紙を製造するための優れた原料である。
「溶融重合体と溶剤とを含んでなる二相混合物」なる表
現とは何であるかを理解するように以下に定義する。
適当な重合体濃度を有ししかも該重合体の融点以上の温
度にある重合体と適当な溶剤との混合物に極めて高い圧
力を施す時には、該混合物は1つの均質な液相の形であ
ることが見出される。
しかる後に他の条件を全て同じに保持しながら圧力を徐
々に下げるならば、特定の場合に応じて変化するある圧
力値から均質な液相が懸濁して終うことが見出され、こ
れは重合体の涸渇した液相の小滴が分散している重合体
に富んで連続相を含んでなる2つの液相よりなる液相系
が出現したことによるものである。
この現象が見られる圧力値は、種々の値の温度および重
合体濃度に対して実験的に容易に測定するこ・とができ
る。
不意の圧力解放により高品質のフィブリル化構造体を得
るためには、二相状態にある混合物を用いるのが適当で
ある。
不意の圧力解放にかける前記混合物中に存在する1つ又
はそれ以上の重合体は、これらが適当な溶剤の存在下で
二相混合物を形成し得るものであるならば何れの重合体
であっても良い。
一般的には、紡糸し得る何れの重合体も本発明により用
いることができる。
例として、ポリオレフィン、ポリアミド、熱可塑性ポリ
エステル、ポリウレタン、ポリカーボネート、ビニル重
合体(例えば塩化ビニル、酢酸ビニル又はフッ化ビニリ
デンを主体とした重合体)2よびアクリル系重合体(例
えばアクリロニトリル又はアクリル酸メチルの重合体)
を列挙することができる。
しかしながら、結晶性の重合体を用いるのが好ましく、
X線回折により測定すると該重合体の結晶度は10%よ
り大きいのが好ましく、20%より大きいのが更に好ま
しい。
実際上、溶剤蒸気の不意の放出のため、フィブリルを形
成する極めて微細なフィラメントが溶剤の瞬間的な気化
中に受ける伸長は、該フィラメントが結晶性の重合体か
ら作られたものである時には、配向構造をフィラメント
に付与し、従って著しく良好な機械的性質を与えるもの
である。
結晶性ポリオレフィン類を原料として用いると最良の結
果を得る。
結晶性ポリオレフィン類中で最も用いられるものは2乃
至6個の炭素原子を含むアルファーオレフィンの少くと
も50モル%を含んでなる実質的に綿状構造の重合体で
ある。
例として、市販されて極めて容易に入手し得る高密度の
ポリエチレンおよびアイソタクチックポリプロピレン、
更にはまたより小規模で製造されるアイソタクチックポ
リブチ−1−エンおよびアイソタクチックポリ−4−メ
チル−ペンテ−1−エンを挙げることができる。
用いる1つ又はそれ以上の溶剤については、該溶剤は通
常の圧力および温度条件(大気圧および20℃)下で重
合体を溶解しないのが好ましい。
これらの条件下では、前記溶剤は11当り50g以上の
重合体を溶解してはならず、好ましくは14当り10g
以上の重合体を溶解してはならない。
第2の条件下では、溶剤の沸点は1つ又はそれ以上の重
合体を可塑的に変形させえる温度以下であるのが好まし
い二該溶剤は通常の圧力下で1つ又はそれ以上の重合体
の可塑化温度以下で20℃以上の沸点を有しなければな
らず、好ましくは40℃以上の沸点を有しなければなら
ない。
更には、前記溶剤は瞬間的な気化(溶剤の)および重合
体の固化を用い得る温度および圧力条件下で前述の如き
二相液体混合物を形成し得ねばならない。
より容易とするために、種々の相異なる重合体を用いる
時に普通の溶剤を甲いるのが常に好ましい。
用い得る多数の溶剤の中で、特に脂肪族炭化水素(例え
ばn−ブタン、n−ペンタン、n−ヘキサン、n−へブ
タンおよびn−オクタン更にはこれらの異性体)、脂環
式炭化水素(例えばシクロヘキサンおよびメチルシクロ
ヘキサン)、芳香族炭化水素(例えばベンゼン、トルエ
ンおよびキシレン)、ハロゲン化アルカン(例えばクロ
ロメタン、クロロフルオロメタン、クロロエタンおよび
クロロフルオロエタン)、アルコール、ケトン、エステ
ル、アミド、ニトリルおよびエーテル類を挙げることが
できる。
結晶性ポリオレフィンの中から選んだ1つ又はそれ以上
の重合体を用いる時には、例えば工業品質のヘキサンお
よびシクロヘキサンの如き4乃至8個の炭素原子を含む
脂肪族炭化水素および脂環式炭化水素の中から選んだ溶
剤を用いるのが好ましい。
本性においては、不意の圧力解放にかける混合物の圧力
を該混合物が二相混合物の形であるようにして選ぶのが
適当である。
同じ事が温度および重合体濃度に対しても応用される。
一般に100℃と300℃との間の温度で実施するのが
好ましく、125℃と250℃との間の温度で実施する
のが更に好ましい。
用いる重合体の濃度は1kgの混合物当り1gと500
gとの間であるのが一般的である。
1kgの溶剤当り10乃至300gの重合体を含む混合
物を用いるのが好ましく、50乃至20(Bi’/に9
の重合体を含む混合物を用いるのがより好ましい。
前述の如く、用いる重合体および溶剤は個々の成分又は
これら自体混合物よりなることができるが、該重合体2
よび溶剤に加えて二相混合物はまた重合体用の慣用の添
加剤例えば抗酸化剤、光安定化剤、帯電防止剤、表面活
性剤、補強剤、充填剤、顔料、染料および核発生剤を含
むこともできる。
但しこれらの添加剤が混合物の生成、溶剤の瞬間的な気
化および重合体の固化に有害な作用を与えないものとす
る。
不意の圧力解放処理中に、1つ又はそれ以上の二相混合
物の圧力を、極めて短時間内好ましくは1秒以内で大気
圧に近い値好ましくは3 kg/cri以下の絶対圧に
する。
この圧力解放は前記混合物を好ましくは円筒状の聞手し
ζ通すことにより達成され、該一孔の直径は0.1〜3
朋であり、好ましくは0.5〜1.5mmであり、該開
孔の長さ/直径比は0.1〜lOであり、0.5〜2で
あるのが好ましい。
前記の開孔が環状横断面を有しない場合には、考慮しな
ければならない直径は水力学的 (hydraul ic)直径である。
本発明によると、圧力解放孔の入口に向って進行する二
相混合物の流れを、これが圧力解放孔に入来する直前に
攪乱(perturb)させるものである。
二相混合物の連続液相は重合体で富化した相であるので
、二相混合物は極めて高い粘度を有する。
このために、前記の二相混合物は層流の状態下で進行す
ると思われ、流体流は平行な流線を有するものである。
前記の攪乱作用は、二相混合物が圧力解放孔に入来する
直前にこれらの流れの状態を変えるものである。
勿論、この攪乱は二相混合物が圧力解放孔に入来する瞬
間にも減衰してしまわないような条件下で行わねばなら
ない。
好ましい実施形式によると、二相混合物は圧力解放孔の
上流で不意の圧力解放にかける二相混合物流の一部を偏
向させ、この流れが圧力解放孔の軸線に対しである角度
を成す方向で圧力解放孔に入来するようにこの流れを導
くことにより攪乱されるものである。
最大程度に偏向される混合物流部分の流れの方向と圧力
解放孔の軸線との間で形成される角度は30°と135
° との間であるのが好ましい。
この角度範囲である特番こ長さの短かいフィブリルの製
造が極めて良好に行われる。
この角度が75゜と120°との間にある時が最良の結
果を得る。
最も簡単な実施形式によると、この角度は90°の値を
を有する。
この偏向は不意の圧力解放にかける二相混合物を、圧力
解放孔上に解放している攪乱室に通すことにより有利に
行うことができる。
この実施形式の変更例によると、攪乱室に入る二相混合
物流を、供給孔により多数の流れlこ分割するものであ
る。
従って第2の本発明によると、溶融重合体と溶剤とを含
有してなりしかも高温、高圧下にある二相混合物に作用
している圧力を、1つの開孔を通して前記混合物を射出
させることCζより不意に解放し、前記溶剤を瞬間的に
気化させ且つ前記重合体を固化させることにより長さの
短かいフィブリルを製造する方法において、前記二相混
合物が圧力解放孔に入来する直前に該混合物を該解放孔
上に開口する攪乱室に通すことにより、最大程度に偏向
され圧力解放孔に入来する混合物流部分の流れの方向と
圧力解放孔の軸線との間で形成される角度が30°〜1
35°となる如くに、攪乱させ、しかも攪乱室に入来す
る二相混合物流を複数の流れに分割することを特徴とす
る、長さの短かいフィブリルの製造法が提供される。
この二相混合物流の分割は、該混合物流を分割する部材
又は金網、好ましくは金属網をこの流れ中に介在させる
ことにより攪乱室に供給する開口の数を増大させること
によって行うことができる。
金属網を用いる時には、例えば攪乱室の供給孔の上に位
置させることができ、即ちこの供給孔を穿孔した隔壁の
上面lこ対して位置させることができる。
しかしながら、金属網を攪乱室中に位置させるのが好ま
しく、供給孔を有する隔壁に対して位置させるのが好ま
しい。
前記の金属網は二相混合物流の方向lこ対して垂直であ
るように定置させるのが好ましい。
金属網の網目開口部は閉塞およびあり得る目詰まりの危
険を回避するように少くとも0.1 mmでなければな
らない。
金属網の網目の寸法は供給孔の寸法程大きくても良く、
しかも勿論金属網の構成ストランドの少くとも1本が供
給孔に向かい合っているならば、即ち二相混合物流中に
あるならば供給孔の寸法を越えることさえできる。
多数の供給孔を経由して攪乱室に供給することにより二
相混合物流を分割させることもでき、これらの供給孔は
攪乱室の境界を限定する上部隔壁に穿孔されるものであ
る。
これらの供給孔の軸線は互いに平行であることができ又
は互いに関して傾斜していることができる。
しかしながら、これらの2つの変更例を組合せることが
できるのは極めて明白であり、しかも若干の開孔を経由
して攪乱室に供給することができ且つ更にはこの攪乱室
に金属網を設けることができるのが有利であるのは極め
て明白である。
圧力解放孔から出る短かいフィブリルを導通させるため
にこの解放孔の出口に末広部材を設けるのが有用であり
得る。
しかしながら、本発明者が見出した所によると、この末
広部材の角度は少くとも150°であるのが適当である
最後に、本発明者が見出した所によると、二相混合物は
1つ又はそれ以上の開孔を経由して攪乱室に入るのが好
ましく、該開孔の入口壁面によって形成される角度は多
くとも30”に等しく即ち少くとも150°に等しい。
前記の方法は長さの短かいフィブリルを直接且つ経済的
に製造することを可能とするが、しかしながらこれは比
較的に多数の望ましくない小球(ペレット)即ちフィル
ム又は薄皮の構造を有する小さな緻密粒子の生成を伴な
うことが多く、該小球の最大寸法は0.5 mm程大き
く且つ0.5 mmを越えうるものである。
これらの小球が短かいフィブリル中に存在すると、合成
紙を製造するためにこれらのフィブリルを続いて処理す
る時lζ不利となる。
実際上、これらの小球は除去することが困難であること
が見出されしかもこれらの小球は最終的に得られる生成
物のパルプに不利な作用を有する透明な斑点又は不純物
の形で製造した合成紙中に一般に存在することが見出さ
れた。
二相混合物と相容れない潤滑剤のフィルムにより圧力解
放孔の壁面を潤滑にすることにより小球の形成を減少さ
せ且つ小球の形成を完全に除去することが実質的に可能
である。
従って第3の本発明によると、溶融重合体と溶剤とを含
有してなりしかも高温、高圧下にある二相混合物に作用
している圧力を、1つの開孔を通して前記混合物を射出
させることにより不意に解放し、前記溶剤を瞬間的に気
化させ且つ前記重合体を固化させることにより長さの短
かいフィブリルを製造する方法において、前記二相混合
物が圧力解放孔に入来する直前に該混合物を、最大程度
に偏向され圧力解放孔に入来する混合物流部分の流れの
方向と圧力解放孔の軸線との間で形成される角度が30
°〜135°となる如くに、撹乱させ、しかも圧力解放
孔の壁面を二相混合物と相容れない潤滑剤のフィルムに
より潤滑にすることを特徴とする、長さの短かいフィブ
リルの製造法が提供される。
本発明のこの観点の1実施形式によると、例えばシリコ
ーンの如き適当な潤滑剤の薄皮で圧力解放孔の壁面を被
覆することができる。
しかしながら、小球の個数を減少させるという見地から
この場合に見られる実質的な改良は永久的でない。
実際上前記の装置を用いた時には生成される小球の個数
は著しく減少するが、該装置を用いた時間の関数として
生成される小球の個数は徐々に増加する傾向にあること
が認められる。
従って、選択的な実施形式によると、圧力解放孔の入口
に形成した連続流であって前記の二相混・合物と相容れ
ない液体潤滑剤のフィルムの連続流により圧力解放孔の
壁面を潤滑化させるものである。
この方法に従うことにより、本発明者は実際上、形成し
た小球の個数の減少又はこれらの除去を時間の経過と共
に維持することを見出した。
この変更例の方法で用いる液体潤滑剤は、それが二相混
合物と相容れないならば、即ちこの二相混合物とは別個
の連続相を形成するならば、特に該潤滑剤が前記混合物
中に存在する重合体を溶解しないならば、何れの液体潤
滑剤であっても良い。
この潤滑剤は、圧力解放孔の壁面に搬送する前に二相混
合物の温度に近い温度に昇温させるのが好ましい。
しかしながら、簡素化および経済性の理由で、用いる潤
滑剤は湿潤剤を含む又は含まない水であるのが好ましい
実際上、この型式の潤滑剤を用いると優れた結果を達成
することができる。
更には、かくして製造された短かいフィブリルを構成す
る重合体が疎水性である時でさえ該フィブリルは水に極
めて容易に懸濁されるものである。
最後に、前記のフィブリルを製造しつ〜ある時は、水が
気化しフィブリルの流れを取巻く鞘を形成し且つ圧力解
放紡糸口金の熱い部分上にフィブリルが固着しないよう
に防止するものである。
以下に記載する特別の装置を用いる時には、液体潤滑剤
を30〜2501/時の流速で導入し、40〜150
l/時の流速で導入するのが好ましい。
前記装置の圧力解放孔はITILTft程度の直径を有
する。
拳法を実施するのを可能とするために、本発明者は特定
の型式の若干の装置を製造するようになった。
これらの装置又は紡糸口金は、それらが少くとも1つの
供給孔と該供給孔と相対する圧力解放孔とを有する撹乱
室を包有して成る点で既に公知の装置とは主に異なるも
のである。
最も簡単な実施形式においては、供給孔もまた円筒状で
あるが、該供給孔および圧力解放孔が同軸であり、しか
も撹乱室がこれらの共通軸回りで回転対称を有するもの
である。
第1の変更例によると、撹乱室は金属網を備えることが
でき又は複数の供給孔を経由して撹乱室に供給できるも
のである。
第2の変更例によると、撹乱室は第2の小室により包囲
させることができ、この第2の小室は撹乱室の周囲にあ
り、しかも圧力解放孔の入口を取り囲む環状スリットを
経由して撹乱室中に開口する液体潤滑剤の供給源に接続
しているものである。
この様にして、圧力解放孔の壁面上に液体潤滑剤のフィ
ルムを連続的に、向けるように周囲室は撹乱室と連通し
ているものである。
本発明方法を実施するための装置をより良く理解するた
めに種々の変更例を示した添附図面を参照しながら本発
明を説明する。
第1図乃至第7図で明らかな如く、本発明の紡糸口金1
は圧力解放孔2と予備(E力解放)装置とを有する。
この予備(圧力解放)装置は表示した具体例によると中
心開孔4を有する隔壁3よりなるが、これは決して必須
なものではない。
この予備(圧力解放)装置の役割は紡糸口金を通過する
一相液体の形での溶融重合体と溶剤との混合物において
圧力を降下させて二相混合物を形成するものである。
この実施法はある利点を有する:第1に一相混合物を調
製するのがより簡単であり、第2に二相混合物はより均
一な品質のものである。
しかしながら、紡糸口金に重合体と溶剤との二相混合物
を直接供給する場合には前記の装置は用いないで済ます
ことができる。
前記の紡糸口金はまた、特に圧力解放孔2を有する壁面
と中心に供給孔7を有する平担な上部壁面とによって境
界が限定された撹乱室5をも包有してなる。
供給孔7および圧力解放孔2は向かい合っており且つ同
軸である。
前記の撹乱室は環状横断面を有する円筒状である。
前記の両開孔μ基部の中心に位置している。
開孔同志の間の距離(高さ)は一般に10cfrL以下
であり、7.5crfL以下であるのが好ましい。
この撹乱室についての追加の資料は以下に提供する。
第2図乃至第7図に示す如く、圧力解放孔2の入口およ
び出口には種々の輪郭を与えることができる。
紡糸口金の供給室8に溶融重合体と溶剤との二相混合物
を供給した時には、壁面6中の開孔7と圧力解放孔2と
が一直線になっているために前記の混合物は優先的な中
心液流9に沿って且つ側方流(支流)10に沿って撹乱
室を流通するものであり、圧力解放孔2の付近では前記
の側方流は撹乱室の壁面により中心流に関して横断して
導かれるものである。
これらの側方流の入射角は第2図乃至第7図で明らかな
如く、圧力解放孔2を有する壁面の輪郭を変えることに
より変化させることができる。
圧力解放孔2の軸線とこの開孔を穿孔した撹乱室の壁面
との間を成す角度が、最大程度に偏向した側方流である
最も偏心した側方流の入射角を決定することは明らかで
ある。
この角度は30°と135°との間であるのが好ましく
、75°と120°との間にある時に最良の結果を得る
最も簡単な実施形式(第1.第3、第4.第7および第
8図)では前記角度は90°に等しい。
更には、特に第7図に示される如く例えば鋭敏な角部分
を除去することにより、最大程度に偏向され且つ壁面の
付近を進行する側方流の流線が何れの地点でも撹乱室の
壁面に対して接線の方向にあるような輪郭を撹乱室5に
与えるのが有利でもあり得る。
この場合には、最大程度に偏向された流れ部分の速度は
最大である。
第8図に示した様に、連続して設けた幾つかの撹乱室5
.5’、5“を存在させた紡糸口金を製造するのが有利
でもあり得る。
更には、前記の撹乱室はその効力を最適とするために種
々の規準を満たすのが望ましい。
即ち前記の撹乱室は圧力解放孔2の入口で中心流を撹乱
させ得る側方流を形成するに十分な横断寸法を有するの
が明らかに適当である。
同様の理由のために、撹乱室の両開孔同志の間の距離(
撹乱室の高さ)がまた供給孔の直径より太きいものであ
るのも適当である。
実際上撹乱室の高さが余りにも低い時には、偏向した側
方流を中心流に関して横断して導くことができないこと
は明らかである。
他方、撹乱室の高さが余りにも高くなる時lこは偏向し
た側方流は中心流と再合同する傾向を有し且つ圧力解放
孔に達する前に再び中心流lζ平行となる傾向を有する
本発明者が見出した所によれば撹乱室が有し得る高さは
この撹乱室の直径に関係するものである。
実際上、最大効力を達成するためには、この撹乱室の高
さく両開孔間の距離)と横寸法との比率が5以下、好ま
しくは3以下であるのが必要である。
最後に、本発明者が見出した所によれば二相混合物の供
給孔の直径が圧力解放孔の直径の半分に少くとも等しい
ことが好ましい。
第9図で明らかな如く、不意の圧力解放を行う紡糸口金
1は撹乱室5中に定置させた金属網を備えることができ
る。
この撹乱室5は特に圧力解放孔2を有する壁面と供給孔
7を中心に有する平担な上部壁面とによって境界が限定
されている。
圧力解放孔2および供給孔7はこの特定の場合には向か
い合っており且つ同軸である。
撹乱室5の側壁は円筒状であり、この側壁は環状の環1
3によって境界が限定されている。
しかしながら撹乱室5は他の形状を有することができ、
特に平行六面体の形状を有し得ることにも注目すべきで
ある。
前記の環状環13は二重の機能を遂行するものである:
第1にこの環は撹乱室5の高さを限定し、第2に供給孔
を有する壁面6に対して攪乱室中の適所に定置させた微
細な網目金網を保持するものである。
第10図、第11図および第12図に示した紡糸口金は
、これらが攪乱室中に定置させた金属網を有しない以外
は第9図に示した紡糸口金と同じ型式のものである。
更には、二相混合物供給室8と撹乱室5との間の連通は
2つの供給孔7により与えられており、該供給孔7の軸
は互いに関連して傾斜しておりしかも該供給孔7は合流
して供給室側に1つの開孔を形成するものである。
これらの紡糸口金番こおいては、撹乱室の円筒状側壁を
限定する環状環13がこの撹乱室の高さを決定するのに
単独で役立つものである。
前述した如く、第10図、第11図および第12図に示
した紡糸口金はまたこれらの撹乱室に配置した金属網を
備えることもでき及び/又は2つ又はそれ以上の開孔を
備えることができる。
前記開孔の軸線は平行である。
特に第1図、第2図、第3図、第4図、第8図および第
12図で明らかな如く、圧力解放孔の出口に末広部材1
1を設けることができ、この末広部材の角度は150°
より大きいのが好ましい。
最後に、第13図に明らかな如く、紡糸口金1は予備(
圧力解放)室8と、撹乱室5に二相混合物を供給するた
めの開孔7と圧力解放孔2とを有して成り、該紡糸口金
1はまた撹乱室5を取巻く周囲室15を備えることもで
き、これらの室5゜15を分離される隔壁14は圧力解
放孔2の入口で中断されていて圧力解放孔と同軸の環状
スリット17を形成するものである。
前記の周囲室15にまた接続部16を設けて液体潤滑剤
の供給源と連通させることもできる。
水沫を更に次の実施例により例示するが、これらの実施
例は純粋に例示のために与えてあり何ら本発明の範囲を
限定するものでないことを理解すべきである。
特に、他の型式の紡糸口金を製造することができ、特に
組成が異なる二相混合物を用い得る紡糸口金を製造する
ことができる。
実施例 1 15重量%のエルテックス(ELTEX)A1050と
85重量%の工業ヘキサンとを含んでなる混合物を19
5°Cの温度および63ky/fflの圧力にかけるこ
とにより二相混合物を製造する。
これらの条件は二相液体の出現開始に対応する。
エルテックスA1050はベルギーの5olvay社に
より製造、販売されている5のメルトインデックスを有
する高密度ポリエチレンである。
添付図面の第4図に示した如き撹乱室を有ししかも次の
機何特性を有する紡糸口金に前記の二相混合物を通過さ
せることにより該混合物に作用する圧力を解放させる:
撹乱室の直径と供給孔7の直径との比率は16に等しい
攪乱室の高さと供給孔7の直径との比率は5に等しい。
攪乱室の高さとこの攪乱室の直径との比率は0.313
に等しい、および供給孔7の直径および高さおよび圧力
解放孔の直径および高さは各々1mmである。
不意の圧力解放を行うため開孔に延長している末広部材
は150°の角度で展開している。
前記の二相混合物を21.4kgの重合体/時の割合で
放出させる。
長すが平均1.7mmの短かいフィブリルを直接に得る
これらのフィブリルの比表面積は35771”/y程大
きい。
実施例 2 二相混合物を前もって12kg/dの予備(圧力解放)
にかける以外は実施例1の方法に従う。
長さが平均1.9 mmの短かいフィブリルをまた得る
該生成物の比表面積は23 ml g程太きい。
実施例 3 実施例2の方法に従うが、但し紡糸口金は次の変更した
幾何特性を有するものである:攪乱室の高さと供給孔7
の直径との比率は200に等しく攪乱室の高さと攪乱室
の直径との比率は125に等しい。
連続したフィブリル化粗紡を得る。
この否定的な結果は恐らくは前記の攪乱室がその直径に
関して余りにも大きな高さを有するという事実によるも
のである。
実施例 4 実施例2の方法に従うが、但し第3図に示した如き攪乱
室を有する紡糸口金を用い、該紡糸口金の幾何特性は実
施例1のそれと同一である。
長さが平均1.8mmの短かいフィブリルを得る。
該フィブリルの比表面積は21rrl1g程太きい。
実施例 5 実施例4の方法に従うが、但し紡糸口金は次の変更した
幾何特性を有するものである: 攪乱室の高さと供給孔7の直径との比率は40に等しく
、攪乱室の高さと該攪乱室の直径との比率は25に等し
い。
平均長2.3 mmの短かいフィブリルを得、該フィブ
リルの比表面積は267FL’/ g程太きい。
実施例 6 実施例2の方法に従うが、但し第6図に示したのと同様
の紡糸口金を用い、該紡糸口金の幾何特性は次の如くで
ある: 攪乱室の直径と供給孔7の直径との比率は6に等しい。
攪乱室の高さと供給孔7の直径との比率は3に等しい。
攪乱室の高さと該攪乱室の直径との比率は0.5に等し
い。
および供給孔7の直径および高さおよび圧力解放孔の直
径および高さは1朋である。
307/kgの比表面積を有し、平均長21朋の短かい
フィブリルを得る。
実施例 7 実施例2の方法に従うが、但し圧力解放の紡糸口金は1
50°の角度で展開する末広部材を備えている。
更に、紡糸口金の幾何特性を次の如く変更する:攪乱室
の直径と供給孔7の直径との比率は13.3に等しい。
攪乱室の高さと供給孔7の直径との比率は416に等し
い。
攪乱室の高さと該攪乱室の直径との比率は0.313に
等しい。
供給孔7の直径および圧力解放孔の直径は1.2闘であ
る。
供給孔7の高さおよび圧力解放孔の高さはl mmであ
る。
放出される重合体の重量は30kg/時に変化すること
が見出される。
更には長さが平均2.2朋の短かいフィブリルを得る。
該フィブリルの比表面積は30 ml gである。
実施例 8 前述の実施例の方法に従うが、紡糸口金の幾何特性を次
の如く変更する: 攪乱室の直径と供給孔7の直径との比率は10.7に等
しい。
攪乱室の高さと供給孔7の直径との比率は3.34に等
しい。
供給孔7の直径および圧力解放孔の直径は1.5mmで
ある。
供給孔7の高さおよび圧力解放孔の高さは1 mmであ
る。
放出される重合体の重量は49ky/時に変化すること
が見出され、平均長2.6mmの短かいフィブリルを得
る。
該フィブリルの比表面積は23rrl/gである。
実施例 9 前述の実施例の方法に従うが、添附図面の第8図に図解
的に示した型式の紡糸口金を用い、即ち連続的に設けた
3つの撹乱室を有する型式の紡糸口金を用いる。
二相混合物の流れ方向で見て相継続する開孔の直径はそ
れぞれ2mm、1.5im、1.2mmおよび1mrn
である。
末広部材150°の角度で展開している。平均長1.9
mmの短かいフィブリルで10ry?/gの比表面積を
有するフィブリルを得る。
実施例 10 10重量%のプロファックス(PROFAX)6501
と90重量%の工業ペンタンとを含んでなる混合物を1
95℃の温度および83kg/cIitの圧力に上昇さ
せる。
プロファックス6501は米国HERCULES P
OWDER社により製造、販売されている2、9のメル
トインデックスを有するポリプロピレンである。
添附図面の第9図に示した如き金属網を備えた撹乱室を
有する紡糸口金であって次の幾何特性を有する紡糸口金
に前記混合物を通過させることにより該混合物に作用す
る圧力を解放させる。
撹乱室5の直径と供給孔7の直径との比率は6に等しい
撹乱室の高さと供給孔7の直径との比率は2に等しい。
撹乱室の高さと該撹乱室の直径との比率は0.333に
等しい。
供給孔7の直径および高さは1朋であり、圧力解放孔2
の直径および高さはそれぞれ1.1mmおよび1imで
ある。
更には前記の金属網12は直径0.4mmの正方形の網
目を有する。
重合体と溶剤との混合物が供給室8に入来する瞬間に、
該混合物を二相混合物とするために3kg/dの予備(
圧力解放)を受ける。
10.3kgの重合体/時の割合で圧力解放孔2に通し
て二相混合物を放出する。
平均長1.7mmの短かいフィブリルを直接に得る。
これらの短かいフィブリルの比表面積は3rrt/gで
ある。
実施例 11 添附図面の第10図および第11図に示した如き撹乱室
を有する紡糸口金であって次の特性を有する紡糸口金に
実施例10により製造した混合物を通過させることによ
り該混合物に作用する圧力を解放させる。
撹乱室5は2mmの高さと4mmの直径とを有する。
圧力解放の紡糸口金2はlimの高さと直径とを有する
供給室8と撹乱室5との間の連通は直径0.8 rra
tt。
長さ1.43mmの2つの開孔により与えられ、この2
つの開孔の軸は各々紡糸口金の縦軸に対して45°の角
度を成すものである。
溶融重合体と溶剤との混合物が供給室8に入来する瞬間
に、該混合物を二相混合物にするために3kg/cyr
tの予備(圧力解放)を受ける。
13.91yの重合体/時の割合で圧力解放孔2に通し
て二相混合物を放出する。
平均長L9mrnの短かいフィブリルを直接に得る。
これらの短かいフィブリルの比表面積は3 m”/ g
である。
実施例 12 添附図面の第12図に示した如き撹乱室を有する紡糸口
金に実施例10により製造した混合物を通過させること
により該混合物に作用する圧力を解放させる。
この紡糸口金は第10図および第11図に示され、且つ
実施例11で用いた紡糸口金の特性と同一の特性を有す
るが、但し圧力解放の紡糸口金2は端部(高さ零)によ
り境界が限定され偏向体11を備えている。
偏向体の末広角度は150゜である。
溶融重合体と溶剤との混合物が供給室8に入来する瞬間
に、該混合物を二相混合物とするために3 kg/ct
?iの予備(圧力解放)を受ける。
14.3kgの重合体/時の害拾で圧力解放孔2に通し
て前記の二相混合物を放出させる。
平均長1.2mmの短かいフィブリルを直接に得る。
これらの短かいフィブリルの比表面積は3 m/ gで
ある。
実施例 13 0.5重量%のステアリン酸カルシウムを含む15重量
%のエルテックスA1050と85重量%の工業ヘキサ
ンとを含んでなる混合物を製造し、この混合物を194
℃の温度および66kg/iの圧力に上昇させた。
第13図に示したのと同様の撹乱室を有し且つ次の特性
を有する紡糸口金に前記混合物を通すことにより該混合
物に作用する圧力を解放させる:撹乱室5の直径と供給
孔7の直径との比率は16に等しい。
撹乱室5の高さと供給孔7の直径との比率は3に等しい
撹乱室5の高さと該撹乱室の直径との比率は0.187
に等しい。
供給孔の直径および高さおよび圧力解放孔の直径および
高さは1m11Lである。
重合体と溶剤との混合物が供給室8に入来する瞬間に、
該混合物を二相混合物とするために3ky/dの予備(
圧力解放)を受ける。
圧力解放処理中6ζ、44ky/iの圧力下で195℃
の水を951/時の割合で接続部16を通して噴入させ
る。
14.4kgの重合体/時の割合で前記の二相混合物を
放出させる。
平均長2.3mrnの短かいフィブリルを直接に得る。
これらのフィブリルは小球(ペレット)を含まない。
水の噴入を中断した時には、前記混合物が通過する速度
は16.4kgの重合体/時に変化する。
この時には製造したフィブリルは1.9mrrn平均長
を有し、該フィブリルの製造はペレットの生成を伴うも
のである。
後者のフィブリルから製造した合成紙は欠点のあるパル
プを有する。
何故ならば1dm2当り平均して9個の大きなペレット
が存在することが見出されるからである。
同様に、圧力解放孔の軸Eこ対してはソ45°の角度を
成す方向で二相混合物を撹乱室中に導入するように湾曲
し且つ輪郭を有する4つの供給孔を備えた撹乱室を包有
して成る装置(LECHLERKSII粉砕機)により
製造したフィブリルもまた多数のペレットを含むもので
ある。
本発明の方法についてその実施の態様例を挙げると次の
通りである。
(1)最大程度に偏向される流れ部分はこの流れに最高
速度を付与するに適当な流線に沿って導力)。
れること。
(2)二相混合物を、圧力解放孔上に開口する撹乱室に
通すことにより撹乱させること。
(3)撹乱室は圧力解放孔に相対する供給孔を有するこ
と。
(4)供給孔と圧力解放孔との間の間隔は撹乱室の横断
寸法の5倍より小さいこと。
(5)撹乱室は壁面付近の流線が倒れの地点においても
壁面に対して接線の方向にあるような輪郭を有すること
(6)幾つかの撹乱室を連続して設け、開孔を経由して
互いに連通させること。
(7)圧力解放孔の軸線とこの圧力解放孔を穿孔させた
撹乱室の壁面とは互いに30°と135゜との間の角度
を成すこと。
(8)供給孔と圧力解放孔との間の間隔は供給孔の直径
よりも大きいこと。
(9)供給孔の直径は圧力解放孔の直径の半分に少くと
も等しいこと。
α0)供給孔および圧力解放孔は同軸であること。
01)撹乱室は供給孔の軸線と圧力解放孔の軸線との周
囲で回転対称を有すること。
第2の本発明の方法についてその実施の態様例を挙げる
と次の通りである。
(1)撹乱室に設けた格子網に二相混合物流を通すこと
により該混合物流を分割すること。
(2)複数の供給孔を経由して撹乱室に供給することに
より二相混合物流を分割すること。
(3)少くとも1つの供給孔を経由して二相混合物は撹
乱室に入来し、供給孔の入口壁面によって形成される角
度は30°より小さく又は少くとも150°に等しいこ
と。
(4)圧力解放孔の末端を末広部材により延長させ、該
末広部材の角度は少くとも150°に等しいこと。
第3の本発明の方法についてその実施の態様例を挙げる
と次の通りである。
(1)圧力解放孔の壁面を、この開孔の入口で二相混合
物と相客れない液体潤滑剤のフィルムを連続的に形成す
ることにより潤滑にすること。
(2)液体潤滑剤は水であること。
(3)液体潤滑剤は湿潤剤を含む水であること。
(4)液体湿潤剤を301/時〜25(1/時の流速で
導入すること。
【図面の簡単な説明】
第1図は本状を行うに適当である完全な装置の断面図解
図であり:第2図乃至第7図は第1図の装置の末端13
分の変更例を示す図解図であり:第8図は第1図の攪乱
室の代りに連続して設けた幾つかの攪乱室を使用する変
更例の図解図であり:第9図は金属網を用いた装置の断
面図解図であり:第10図は2つの供給孔を有する装置
の断面図解図であり:第11図は第10図のAA%]線
に沿って見た横断面図解図であり:第12図は第10図
の装置の変更例の図解図であり:第13図は圧力解放孔
の壁面に潤滑剤の連続被膜を形成するととができる本発
明の紡糸口金の変更例の断面図解図である。 図中、1は紡糸口金、2は圧力解放孔、5は攪乱室、7
は供給孔、8は供給室(予備圧力解放室)、9は中心液
流、10は側方流、11は末広部材、12は金属網、1
3は環状環、14は隔壁、15は周囲室および17は環
状スリットをそれぞれ表わすものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 溶融重合体と溶剤とを含有してなりしかも高温、高
    圧下にある二相混合物に作用している圧力を、1つの開
    孔を通して前記混合物を射出させることにより不意に解
    放し、前記溶剤を瞬間的に気化させ且つ前記重合体を固
    化させることにより長さの短かいフィブリルを製造する
    方法において、前記二相混合物が圧力解放孔に入来する
    直前に該混合物を、最大程度に偏向され圧力解放孔に入
    来する混合物流部分の流れの方向と圧力解放孔の軸線と
    の間で形成される角度が30″−135°となる如くに
    、攪乱させることを特徴とする、長さの短かいフィブリ
    ルの製造法。 2 溶融重合体と溶剤とを含有してなりしかも高温、高
    圧下にある二相混合物に作用している圧力を、1つの開
    孔を通して前記混合物を射出させることにより不意に解
    放し、前記溶剤を瞬間的に気化させ且つ前記重合体を固
    化させることにより長さの短かいフィブリルを製造する
    方法において、前記二相混合物か圧力解放孔に入来する
    直前に該混合物を該解放孔上に開口する攪乱室に通すこ
    とにより、最大程度に偏向され圧力解放孔に入来する混
    合物流部分の流れお方向と圧力解放孔の軸線との間で形
    成される角度が30°〜135°となる如くに、攪乱さ
    せ、しかも攪乱室に入来する二相混合物流を複数の流れ
    に分割することを特徴とする、長さの短かいフィブリル
    の製造方法。 3 溶融重合体と溶剤とを含有してなりしかも高温、高
    圧下にある。 二相混合物に作用している圧力を、1つの開孔を通して
    前記混合物を射出させることにより不意に解放し、前記
    溶剤を瞬間的に気化させ且つ重合体を固化させることに
    より長さの短かいフィブリルを製造する方法において、
    前記二相混合物が圧力解放孔に入来する直前に該混合物
    を、最大程度に偏向され圧力解放孔に入来する混合物流
    部分の流れの方向と圧力解放孔の軸線との間で形成され
    る角度が30°〜135°となる如くに、攪乱させ、し
    かも圧力解放孔の壁面を二相混合物と相客れない潤滑剤
    のフィルムにより潤滑にすることを特徴とする、長さの
    短かいフィブリルの製造法。
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