JPS5914219Y2 - フアイル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は書類等の管理や保存等に用いられるファイルの
改良に関するものである。

現在、官公庁や企業会社等では書類を一般のファイルに
綴じ込み、書類棚や本立てなどに収納し、保管している
が、近年耐震性の手法を考慮し、転倒や高所からの落下
物による二次的災害をできるだけ少なくするようにとの
配慮から、建造物をはじめあらゆる設備物品についても
耐震性対策がさけばれている。

オフィス業務を中心とした官公庁はじめ、大企業体、中
小企業工場等においても事業を運営するためには美大な
書類が必要となりその書類の量にははかり知れないもの
がある。

この美大な書類の多くはファイリングされ、書類棚等に
収納されて保存されている。

しかし、ひとたび地震が発生すると、書類棚からこれら
の書類は落下したりするおそれがあり、これによる二次
的な災害を引き起す要因にもなり、非常に危険な状態に
あると言える。

本考案はこれらの問題点を解決することを目的としてな
したもので、ファイルとマグネットとを組み合せたもの
で、金属製の書類棚に吸着させ、またファイル相互間で
吸着させることにより、安定させ、転倒や高所からの落
下を未然に防止することのできるファイルを提供しよう
とするものである。

以下本考案を図面を参照しつつ、一実施例に基いて説明
する。

第１図及び第２図に示したように、ファイル本体１の両
外側面の一部にマグネット材２を設けたものである。

ファイル本体１そのものは一般のファイルと異なるとこ
ろはない。

内側中央部には、公知の綴り機構が設けられたものであ
る。

また材質的にみても、プラスチックあるいは厚紙などい
ずれでも良い。

図面に於ては、マグネット材２としては帯状のそれが採
用され、それぞれファイル本体１の両性側上部に設けで
ある。

マグネット材２の位置は、本棚等への収納の際に、隣り
合うファイル相互のマグネット材２が吸着し合えるよう
に統一を図っておく必要がある。

またその極性を上記の場合に隣り合う相互が吸着し合え
るように定めておくべきことはいうまでもない。

更にまたマグネット材２としては、実用上不都合となら
ないものを自由に使用することができ、ゴム状に構成さ
れたマグネット板をファイル本体１に貼着しても良い。

形状に於ても上記帯状に限定される訳ではない。

本考案は、上記のように構成されるものであるから、書
類を本考案のファイルに綴じ込んで本棚等に収納した場
合は、既述のように、隣り合うファイル本体１のマグネ
ット材２が相互に吸着し合い、収納されたファイル全体
が一体化した状態となるため、地震等の際にも転倒とか
落下のおそれがなくなる。

更にその効果は、両側が磁性体である金属で作られた本
棚、本立等に本考案のファイルを収納した場合には、両
側のファイルのマグネット材２が上記金属に吸着するこ
とになるため、一層顕著となる。

したがって本考案によれば、充分所期の目的を達成する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図はその側
面の斜視図、第２図は正面開放状態の斜視図である。 １・・・・・・ファイル本体、２・・・・・・マグネッ
ト材、３・・・・・・ファイル背部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ファイル本体の両性側の一部分にマグネット材を設けた
   ことを特徴とするファイル。