JP3015784U - 多用途組合せ家具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 多用途組合せ家具。 【構成】 二側板１０、二受け板２０、一つの蓋板３
０、一つの背板４０を包括し、上記側板１０の一面の適
当な位置に二滑り溝１１を縦設し、各滑り溝１１とその
外側縁に、複数の位置決め孔１２と蓋板の結合に用いる
円形孔１３を掘設し、該蓋板３０の両端側に一軸孔を設
け、該軸孔を上記滑り溝１１の円形孔１３の位置に合わ
せてピンで蓋板３０を側板１０に固着し、蓋板を該ピン
を中心に回転自在とし、上記受け板２０の両端側の側板
１０の二滑り溝１１に対応する位置に、端部に一つの固
定孔２２を掘設した凸塊２１を設け、該凸塊２１を滑り
溝１１に嵌入し、上下の滑動により位置を調整した後ピ
ンを側板１０の位置決め孔１２より受け板２０の固定孔
２２に穿入する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、一種の多用途組合せ家具に関し、特に住居やオフィス、工場などで 任意に組合せられ、ベッド、ソファ、テーブルなど用途に応じて組み合わせるこ とができるものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

東京を始めとする現代の都市生活における狭い生活環境では、アパートやマン ションなどの狭い生活空間に雑多な家具が置かれることとなり、空間の利用面積 を占有し、生活空間を狭めることとなった。住居が設計上は十分な利用空間を有 している場合でも、家具の占有する面積は一定で、減少することはできず、ベッ ド、ソファ、テーブルなどは少なからず生活空間、面積を占有し、それはオフィ スにおけるソファやテーブルなどについても言える。さらにこれらの家具は損壊 したり或いは新しいものと交換される場合など、粗大ゴミとなり、運搬に不便で あり、且つ廃棄場所の確保と廃棄物による環境汚染は大きな問題となり、このよ うな問題を有効に解決する手段が求められていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、都会生活の狭い住居に適合した一種の組合せ家具であって、同時に 各種用途に応じて変化性をもって組み合わせられて使用者による独創性が発揮で き、もって十分に空間を節約且つ利用でき、一部が壊れた時にもその他の様態に 組み合わせを変えることでその他の用途に用いられることができ、多重利用が行 え、もって家具の廃棄物を減少してゴミ問題の軽減に寄与し、並びに廃棄物の運 搬を容易にするものを提供することを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の多用途組合せ家具は、二つの側板１０、二つの受け板２０、一つの蓋 板３０、一つの背板４０を包括し、その特徴は、 上記側板１０の一面の適当な位置に二つの滑り溝１１が縦に削設され、並びに それぞれ該滑り溝１１とその外側縁に、複数のピン５０が栓入されて受け板２０ の位置を調整するための複数の位置決め孔１２と、蓋板をピンで結合するための 円形孔１３が掘設され、該蓋板３０はその両端側にそれぞれ一つの軸孔が設けら れ、該軸孔が上記滑り溝１１の円形孔１３の位置に合わされピンで蓋板３０が側 板１０に固着され、蓋板が該ピンを中心に回転自在とされ、上記受け板２０には その両端側の側板１０の二つの滑り溝１１に対応する位置に端部に一つの固定孔 ２２が掘設された凸塊２１が設けられ、該凸塊２１が滑り溝１１に嵌入されて上 下の滑動により位置が調整され、ピンの側板１０の位置決め孔１２から受け板２ ０の固定孔２２へ穿入されることとされる。

【０００５】 また本考案は前記のようにして組み合わせた様態を立て、受け板２０を滑り溝 １１が沿って左右両側に移動され、枠体を形成し、複数の端側にねじ孔が設けら れた一つないし複数の隔板６０がねじで受け板２０に結合されてなるものとされ てもよい。

【０００６】 また、本考案は、前記側板１０の滑り溝１１と受け板２０の凸塊２１の嵌合構 造を削除し、ねじ或いはその他の部品固定方式により組み立ててもよい。

【０００７】

【作用】

本考案は家庭やオフィス、工場などで任意に組み合わせを変化して各種の家具 の様態とされる、一種の多用途組合せ家具に関し、二つの側板、二つの受け板、 二つの受け板、一つの蓋板、一つの背板を包括し、該側板の一面の適当な位置に 二つの滑り溝が縦に削設され、並びに該滑り溝上及びその外側の適当な位置に複 数のピンが栓入されて受け板の位置を調整するための複数の位置決め孔と、蓋板 をピンで結合するための円形孔が掘設され、該蓋板はその両端側にそれぞれ一つ の軸孔が設けられ、組立時には、該軸孔が上記滑り溝の円形孔の位置に合わされ ピンで蓋板が側板に固着され並びに蓋板が該ピンを中心に回転自在とされ、また 上記受け板にはその両端側の側板の二つの滑り溝に対応する位置に端部に一つの 固定孔が掘設された凸塊が設けられ、該凸塊が滑り溝に嵌入されて上下の滑動に より位置が調整され、ピンが側板の位置決め孔から受け板の固定孔へ穿入され、 以上の構成により、ソファ、テーブルなど多種の使用形態にと組み合わされるこ とができる。

【０００８】

【実施例】

図１に示されるように、本考案は二つの側板１０、二つの受け板２０、一つの 蓋板３０、一つの背板４０を主要な構成要素とする。

【０００９】 そのうち、上記側板１０は、二片設けられ、その一面の適当な位置に二つの滑 り溝１１が削設され、並びに該滑り溝１１上に複数のピン５０の栓入をもって受 け板２０の位置を調整する複数の位置決め孔１２が掘設される。また該側板１０ の滑り溝１１の傍らの縁には円形孔１３が掘設され、ピン５０で蓋板３０に固着 され、並びに蓋板３０はこれを軸心として開閉自在とされる。

【００１０】 上記受け板２０は、長細い矩形の板片であり、二片設けられ、一つはベッドの 床板として或いはソファの受け板とされ、もう一つは収納物品をその上に乗せる 底板として用いられ、その両端側には、側板１０の二つの滑り溝１１に対応する 位置にはそれぞれ二つの凸塊２１が設けられ、並びにその端部にはそれぞれ適当 な深さの固定孔２２が掘設される。組立時には、受け板２０の凸塊２１が滑り溝 １１に嵌入され且つそれに沿って上下にスライドすることでその位置の調整が可 能であるほか、ピン５０が側板１０の位置決め孔１２に挿入されて受け板２０の 固定孔２２に栓入することで、位置決めが行われる。

【００１１】 上記蓋板３０は、受け板２０の長さに相当する長さを有するが、幅は比較的狭 く設けた板片であり、特にその両端上部に一つの軸孔３１が設けられる。組立時 には、該軸孔３１は側板１０の縁の円形孔１３に対応する位置に合わせられてピ ン５０で側板１０に固定され、並びに蓋板３０はこれを軸心として開閉可能とさ れ、収納部の可動式の蓋とされ、収納物を隠蔽する。

【００１２】 上記背板４０は、長方形の板体であり、幅は側板１０に相当し、ねじ５１で二 つの側板１０の後端側に固着される。

【００１３】 本考案は以上の要件よりなり、二つの受け板２０をピン５０で側板１０の底部 と個人の必要に応じた適当なソファの高さ、ベッドの高さに固着し、さらにピン ５０で蓋板３０を側板１０の円形孔１３位置に固着して回転自在とする。該蓋板 ３０は幅は二つの受け板２０に挟まれた収納空間を隠蔽できるものとし、内部が 露出しないようにするのが望ましい。以上のようにして図２に示されるベッドな いしソファが組み立てられる。なお収納部７０には布団やクッション等を収納す るのに便利である。

【００１４】 続いて図３に示されるのは、本考案をテーブルとなした実施例を示す。使用者 が二つの受け板２０を側板１０の滑り溝１１に沿って上に移動させ、並びに最上 の受け板２０を側板１０上端位置に合わせて固着することで平らなテーブル面が 形成され、蓋板３０は取り外されて収納部３０内に収納されるか、或いは同時に 移動してテーブル面の受け板２０の下に設けられ、再び側板１０の円形孔１３に 結合されて遮蔽用に用いられてもよい。

【００１５】 図４に示されるのは、本考案を立てた実施例である。受け板２０は滑り溝１１ に沿って左右両側に移動し、枠体とされて空間を形成することができ、さらに数 片の端側にねじ孔が設けられた隔板６０を、ねじ５１で受け板２０に鎖固し、収 納棚、置物棚或いは文書棚として使用することができる。

【００１６】 本考案は、以上述べた側板１０、受け板２０、受け板２０、背板４０及び隔板 ６０の幅と数量を変化させ、例えば、図４を例とすると、受け板２０と隔板６０ の数量を増すことで多層の格子状空間を設置でき、必要に応じて多様に変化させ て利用することができる。

【００１７】

【考案の効果】

本考案は、都会生活の狭い住居に適合した一種の組合せ家具であって、同時に 各種用途に応じて変化性をもって組み合わせられて使用者による独創性が発揮で きる。且つこれをもって十分に空間を節約且つ利用できる。さらに、一部が壊れ た時にもその他の様態に組み合わせを変えることでその他の用途に用いられるこ とができ、多重利用が行え、もって家具の廃棄物を減少してゴミ問題の軽減に寄 与し、並びに廃棄物の運搬を容易にする。また本考案は子供が簡単に組み合わせ ることもでき、空間概念の学習にも役立つ。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の分解斜視図である。

【図２】本考案により組立てられたベッドないしソファ
の斜視図である。

【図３】本考案をテーブルとした実施例表示図である。

【図４】本考案を棚とした実施例表示図である。

【符号の説明】

１０・・・側板 １１・・・滑り溝 １２・・・位置決
め孔 １３・・・円形孔 ２０・・・受け板 ２１・・・凸塊 ２２・・・固定孔
３０・・・蓋板 ３１・・・軸孔 ４０・・・背板 ５０・・・ピン
５１・・・ねじ ６０・・・隔板 ７０・・・収納部 ８０・・・収納部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 二つの側板１０、二つの受け板２０、一
   つの蓋板３０、一つの背板４０を包括し、その特徴は、 上記側板１０の一面の適当な位置に二つの滑り溝１１が
   縦に削設され、並びにそれぞれ該滑り溝１１とその外側
   縁に、複数のピン５０が栓入されて受け板２０の位置を
   調整するための複数の位置決め孔１２と、蓋板をピンで
   結合するための円形孔１３が掘設され、該蓋板３０はそ
   の両端側にそれぞれ一つの軸孔が設けられ、該軸孔が上
   記滑り溝１１の円形孔１３の位置に合わされピンで蓋板
   ３０が側板１０に固着され、蓋板が該ピンを中心に回転
   自在とされ、上記受け板２０にはその両端側の側板１０
   の二つの滑り溝１１に対応する位置に端部に一つの固定
   孔２２が掘設された凸塊２１が設けられ、該凸塊２１が
   滑り溝１１に嵌入されて上下の滑動により位置が調整さ
   れ、ピンの側板１０の位置決め孔１２から受け板２０の
   固定孔２２へ穿入されることとされる、多用途組合せ家
   具。
2. 【請求項２】 前記の組み合わせ後の様態を立て、受け
   板２０を滑り溝１１が沿って左右両側に移動され、枠体
   を形成し、複数の端側にねじ孔が設けられた一つないし
   複数の隔板６０がねじで受け板２０に結合されてなる、
   請求項１に記載の多用途組合せ家具。
3. 【請求項３】 側板１０の滑り溝１１と受け板２０の凸
   塊２１の嵌合構造を削除し、ねじ或いはその他の部品固
   定方式により組み立てられる、請求項１に記載の多用途
   組合せ家具。