JPS59137586A - 感圧損紙からパルプを回収する方法

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(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

【発明の詳細な説明】本発明は感圧損紙からパルプを回収する方法に関する。

従来から新聞紙や加工紙からパルプを回収する方法や装
置に関しては数多く提案されているが、何れも大量の水
を必要とし、環境管理上、排水の処置に極めて困難を来
たすものである。

特に感圧紙の場合、その排水の性質上、処理には膨大な
設備が必要と゛なシ、その処理方法も極めて困難である
。

本発明によれば極めて少々い水量で充分再使用可能なパ
ルプを回収し、しかも排水量が少ないため、排水の処理
も容易となる。

以下本発明につき説明する。

感圧紙には上紙、中紙及び下紙の種類があり、夫々塗布
液も異なるため、それらの損紙からパルプを回収する方
法も自ずと異なるものである。

即ち、下紙については塗布液が比較的単純なため、離解
後の浮選処理は１〜２回の処理で使用可能な特性値をも
つパルプが回収出来るが、上紙及び中紙については塗布
液が複雑なため、使用可能な特性値を得るためには浮選
処理を３〜５回繰返す必要がある。

この様な感圧紙の損紙を離解処理するには公知の方法で
行々えばよい。

即ち、感圧損紙をパルパー、レフフイナー等の離解機に
入れ、水及び必要に応じてアルカリ剤を添加して、繊維
を離解しスラリーとする。

次に離解したスラリーを稀釈し、発泡剤、補集剤、脂肪
酸等を添加して浮選処理を行なう。浮選処理は必要に応
じて下紙の場合は１〜２回の処理でよいが、上紙及び中
紙は８〜５回の繰返しが必要である。

浮選処理で除かれたスカムは排水となる。次に浮選処理
したスラリーを脱水搾シ機にかけることによりスラリー
は洗浄を兼ねた濃縮を行なう。

濃縮されたスラリーは使用に適した濃度となり、使用可
能なパルプとして回収される。

脱水搾シ機で搾られた水は排水となる。

従来の方法（離解処理し洗浄後、浮選処理する）では感
圧損紙に対し２６０倍の水を使用しなけれ、　ばならな
いが、本発明では対横紙８０倍と少量の水となり、パル
プ回収率も８５％が可能である。

４　実施例次に示す条件で順次処理した。

イ、離解条件感圧損紙　　　５００　ｋｇ水　　　　　　　４５００ノ苛性ソーダ（画形）５ｋｇ（対損紙１％）時間　　４０
分温度　　５０℃ パルプ１０％濃度のスラリーとする。

口、稀釈条件１０％スラリー　５０００ノ（損紙５００ｋｇ）水　　
　　　　　　４５０００ノ（註）　＊は日新化学研究所の製品パルプ１％濃度のスラリーとする。

ハ、浮選条件浮選機、相用鉄工製バーチカル−フローテータ−２００
０型１％スラリー　　５００００ノ時　間　　２０分／１回処理温度　常温スカム量　　５０００ノニ、脱水条件脱水機　デツカ一式（円筒金網式）浮選後の１％スラリーを５％濃度に脱水し濃縮する。

回収パルプ量（固形）　４２５ゆ脱水排水　　８５０００Ｊｌ排水量は対損紙（５０ｏｋｆｉ）の８０倍である。

以上の実施例では下紙について浮選回数を１回実施した
だけでパルプ再使用域に達したが、上紙及び中紙につい
ては浮選回数を重ねればノ＜ルブ再使用域に達する。

回収パルプの特性値下紙の場合り灰分除去率　　　　　　　　　　６０％以上ＺＯＶＬ
で発色させた後の白色度　７８％以上上紙又は中紙の場
合

【特許請求の範囲】