JPS5913451Y2 - 液体燃料燃焼装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は液体燃料燃焼装置、特にその気化装置部に関す
るものである。

第１図は一般の液体燃料燃焼装置の断面図で、第２図、
第３図は従来の燃料滴下部を示す図である。

上記第１図〜第３図において、１は電気ヒータ２が埋設
され旋回ガイドを有する円筒状の気化装置、３は混合気
の整流板、４はスロット状炎口４ａを有する炎口板、５
は炎口板を固定する固定板、６は燃焼筒、７は２次空気
ガイド、８は燃焼用空気のガイド、９は燃料パイプ、１
０は液体燃料供給装置、１１は燃焼用空気パイプ、１２
は燃焼用空気の送風機、１３は１次２次空気の分配板で
それに設けられた孔１３ ａ 、１３ ｂ 、１３ Ｃ
により１次・２次空気の分配を行なう。

１４は玉鎖で、燃料パイプ９より吐出された液体燃料を
受けて気化装置１に分布させ、安定した気化をおこなわ
せるためのものである。

１５は燃料パイプ９を分配板１３に固着する固定板、１
６は玉鎖の一端を固定する取付板、１７は他端を固定す
る取付板である。

上記の様に構成された燃焼装置において液体燃料供給装
置１０により供給された燃料は燃料パイプ９を経てあら
かじめ電気ヒーターに通電され高温化した気化装置１の
気化壁に滴下されここで液体燃料は気化する。

一方燃焼用送風機１２より供給される燃焼用空気の一部
は一次空気として気化装置１内に投入され気化した燃料
と混合し整流板３を経て炎口板４上にて着火燃焼する。

また燃焼用空気の他方は二次空気として分配板１３を経
て炎口板４に形成さた火炎上に供給される。

ここで燃料パイプ９の先端に設けられた玉鎖１４は燃料
滴下による脈動を防止するため設けられたもので、玉鎖
１４は燃料パイプ９の先端部に取付板１６を介して上端
が固定され、下端は取付板１７によって分配板１３に固
定されていた。

また燃料パイプは固定板１５にて分配板１３に固着され
る。

このため気化装置１と分配板１３とを組立てた場合、気
化装置内部に入った玉鎖１４は気化壁のいかなる位置に
おかれている不明となり、玉鎖１４の位置によっては気
化に脈動を生じたり、気化過程により生ずるタールが一
部に堆積し気化を妨げる原因にもなった。

本考案は上記の様な欠点を除去するため燃料パイプ９お
よび玉鎖１４が気化装置１に組立てられた状態が確認で
き、また安価な取付を行えるよう（こすることを目的と
するもので゛ある。

第４図、第５図はこの考案の一実施例を示す図で、これ
ら第４図、第５図において１〜１４は上記従来装置と同
一なものである。

１８は燃料パイプ９を気化装置１に固着する固定板で、
その−片１８ ａで玉鎖１４の一端を固定する。

１９は玉鎖１４の他端を固定するクリップ状の金属線で
、気化装置の溝１ａ、ｌｂで固定される。

なお燃料パイプ９は曲折して分配板１３の一次空気孔１
３ａを通じ外部に接続される。

上記の様に構成された燃焼装置では燃料パイプ９を通じ
て供給された液体燃料は玉鎖をつたわり気化壁で気化す
るが、玉鎖１４の取付は、まず燃料パイプ９を固定板１
８により気化装置１に固定し、ついで固定板１８の一片
１８ ａと金属線１９により玉鎖１４を気化装置１に固
定する。

しかるのち、分配板１３、二次空気ガイド７および燃料
用空気のガイド８を気化装置１に結合する。

すなわち、燃料パイプ９と玉鎖１４とは周囲部品に先行
して気化装置１に取付けられるので、玉鎖１４の位置が
組立ラインで調整、確認ができるため、安定した燃料の
気化が得られ、タール生成の堆積も防止できる。

また玉鎖１４の他端の固定を金属線を使用することによ
り安価に製作できる効果がある。

この考案は上記説明したように、燃料パイプを空気の分
配板に取り付けることなく固定板によって気化装置に取
付は且つ玉鎖を上記固定板に取り付けたので、玉鎖１４
の位置が確認でき、安定した気化が得られ、また燃料パ
イプ、玉鎖の取り付けを安価な手段で行える効果がある
。

【図面の簡単な説明】

第１図は一般の液体燃料燃焼装置の縦断正面図、第２図
は従来の燃料滴下部の構造を示す正面図、第３図は第１
図Ａ−Ａ線において矢印方向に見た場合の従来の気化装
置の断面図、第４図〜第６図は本考案の一実施例を示す
図で、第４図は第３図と同じ部分で見た断面図、第５図
は第４図Ｖ −■線における断面を矢印方向に見た玉鎖
固定部の断面図、第６図は燃料パイプ先端部付近の斜視
図である。 １・・・・・・気化装置、１ａ・・・・・・溝、２・・
・・・・電気ヒータ、６・・・・・・燃焼筒、７・・・
・・・２次空気ガイド、８・・・・・・燃焼用空気のガ
イド、９・・・・・・燃料パイプ、１１・・・・・・燃
焼用空気パイプ、１３・・・・・・分配板、１４・・・
・・・玉鎖、１８・・・・・・固定板、１９・・・・・
・金属線。 なお各図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電気ヒータが埋設され旋回ガイドを有する円筒状の気化
   装置と、この気化装置の基部に結合され複数の孔を有す
   る１次、２次空気の分配板と、燃焼用空気パイプが接続
   され前記分配板の後部に配設された燃焼用空気のガイド
   と、前記気化装置を囲む２次空気ガイドと、この２次空
   気ガイドの前部に配設された燃焼筒と、前記孔の１つを
   経て前記気化装置に開口する燃料パイプと、この燃料パ
   イプの開口部に上端が結合され燃料を前記気化装置に分
   布せしめる玉鎖を備えた液体燃料燃焼装置において、前
   記燃料パイプを前記気化装置に固定すると共に前記玉鎖
   の上端を固定する固定板と、前記気化装置に形成した溝
   に係着され前記玉鎖の下端を固定するクリップ状の金属
   線を備えてなることを特徴とする液体燃料燃焼装置。