JPS5913210B2 - フイルムタイプのコラ−ゲン製人工皮膚の製造方法 - Google Patents

フイルムタイプのコラ−ゲン製人工皮膚の製造方法

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JPS5913210B2
JPS5913210B2 JP50057870A JP5787075A JPS5913210B2 JP S5913210 B2 JPS5913210 B2 JP S5913210B2 JP 50057870 A JP50057870 A JP 50057870A JP 5787075 A JP5787075 A JP 5787075A JP S5913210 B2 JPS5913210 B2 JP S5913210B2
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JP
Japan
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collagen
film
solution
artificial skin
crosslinking
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JP50057870A
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JPS51133998A (en
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忠純 増田
勝己 松友
武 早出
保人 伊藤
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Nippi Inc
Original Assignee
Nippi Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はコラーゲン物質を原料とする人工皮膚の製造法
に関し、更に詳細にはコラーゲン繊維の水系分散液とコ
ラーゲン水溶液とからなる原液を濃厚無機塩類水溶液中
に管状または平面状に押出して凝固させるか又は支持体
上に直接流し込み乾燥した後、アルデヒド類を用いるか
または紫外線を照射して架橋するフィルムタイプのコラ
ーゲン製人工皮膚の製造法に関する。
外科及び整形外科領域において、広範な外傷性皮膚欠損
を起すことが非常に多い。
これに対する治療法においてすでに実用されているもの
は軟膏、リパノールガーゼなどであり、最近ではソフラ
チユールガーゼ、フィブリン膜等が用いられるようにな
つてきた。しかしこれらにはそれぞれ一長一短があり必
ずしも満足できるものではない。本発明方法によつて製
造されたコラーゲン製人工皮膚は人間を含む動物の外傷
、火傷、移植皮膚採取後の創傷などに用いて従来治療法
に比較して格段に良好な治療効果が見出された。本発明
の発明者は生体の構成する生体蛋白であるコラーゲンを
用いて、コラーゲン製人工皮膚を製造することに着目し
た。
元来コラーゲンは動物の骨並に皮膚を構成する主要蛋白
であり、細胞培養の際の基盤として使用して細胞生育に
効果があり、また偽内膜生成に対しても効果がある。近
年コラーゲンは透析膜、人工角膜、人工硝子体、縫合糸
、人工血管、止血スポンジなど医学への応用が盛んであ
り、多くの利点があるユニークな生体材料として注目さ
れており、工業原料としても多量に製造することができ
る。本発明に使用するコラーゲン繊維分散液は次のよう
に製造できる。
動物生皮例えば牛皮を洗浄してフレツシングマシンにか
け肉面を除去した後、酵素又は石灰により脱毛し28℃
以下の温度で石灰液(CaCOH)2の濃度0.5〜3
0%)に1〜30日間浸漬する。場合によつては石灰処
理を省略することもできる。洗浄後アルカリを中和し、
更に有機酸もしくは無機酸の水溶液例えば乳酸0.5〜
5%水溶液中に20℃以下で1〜10日間浸漬して酸膨
潤を行う。酸膨潤した皮を機械的に微細化又は解繊し、
均一な糊状物質を得る。この糊状物質を更に稀酸で稀釈
して均一分散を施しコラーゲン濃度0.2−6%のコラ
ーゲン繊維分散液とする。又は脱毛後の皮を洗浄し、ア
ルカリを中和した後の中性皮を機械的に微細化及び均一
分散化し、次いで有機酸もしくは無機酸水溶液、例えば
0.5〜5%乳酸水溶液にてコラーゲン濃度0.2〜6
%となるよう稀釈混合し且つ均一分散化してコラーゲン
繊維分散液とする。一方、本発明に使用するコラーゲン
水溶液は動物生皮特に精製牛皮を公知の方法(例えば特
公昭37−14426、46一15033号公報に記載
されている)で処理して製造できる。本発明はこのよう
に製造したコラーゲン水溶液を単独で使用するか、また
は前記コラーゲン水溶液を前記分散液の乾燥コラーゲン
に基き前記溶液の乾燥コラーゲン重量が20−100%
になるように混合分散してコラーゲン濃度0.2′−6
%の混合液を生成し、これを成形原液とする。これらの
原液を環状ノズルまたはスリットノズルより管状または
平面状に濃厚塩類溶液(例えば食塩15%以上、硫安1
5%以上)中に吐出凝固させるか風乾法によりフィルム
を作る。スリットノズルより平面状に吐出凝固させたも
のは疎水性表面をもつ平滑なベルトコンベア上に連続的
に流して乾燥させることもできる。乾燥したコラーゲン
フィルムは慣用法によりコラーゲン分子間の架橋を行つ
た。架橋は第1表に示すように架橋剤水溶液で処理する
か、または紫外線照射によつて行うことができる。架橋
剤水溶液とはアルデヒド類の水溶液である。
使用するアルデヒドがホルムアルデヒドの場合には約0
.05〜2.0q6のホルムアルデヒドを含有しかつ中
性塩を共存させたPH8〜10の水溶液であり、グルタ
ルアルデヒドを使用する場合には該アルデヒドを0.0
01〜0.1%含有し中性塩を共存させたPH4〜6の
水溶液である。いずれの場合においても、架橋処理は約
30℃で2〜20時間行う。乾燥後におけるコラーゲン
フィルムへのアルデヒドの結合量はホルムアルデヒドで
は0.2〜2.0重量%、グルタルアルデヒドでは0.
2〜5重量%である。
紫外線ランプは慣用のものでよく、例えば第1表の例で
は三共電機製30Wで波長2537λに鋭く強い、31
30λに弱いそして2965λに非常に弱い放射極大も
つランプが使用された。
架橋導入後、水洗された膜は熱風乾燥機内で15分−2
時間乾燥する。乾燥コラーゲンフィルムは一定の大きさ
に切断され必要に応じて多数の小孔をあけ滅菌の後、消
毒用アルコール中に保存される。次に実施例により詳細
に説明する。但し実施例はこの発明の方法を詳細に説明
するためのもので、範囲の限定のためではない。実施例
1 コラーゲン溶液(特公昭46−15033号公報に記載
されている方法によつて製造されたもの〕20部とコラ
ーゲン繊維分散液80部との混合物を原液とし、濃度3
%、PH3.Oで環状細隙0.8n)直径18nのノズ
ルより毎分8mの速度で20℃、23%食塩水溶液中に
管状に吐出して凝固させコラーゲンフィルムを得た。
この管状体に空気を吹き込み膜をふくらませ、膜の上下
に30Wの紫外線殺菌灯を1本ずつおき管状体を回転さ
せながら前記第1表のUV−1の条件で架橋結合を導入
した。コラーゲンフィルムの厚さは0.05nであつた
。これを5×5cnLの大きさに切断し、直径0.11
の穴を41個あけ、ジャケット付の耐圧チャンバー中に
入れ、力ボックス20(エチレンオキサイドニ炭酸ガス
ニ20:80)雰囲気中で40℃で2気圧で5時間滅菌
した後、消毒用アルコール中に保存した。実施例2 コラーゲン溶液(特公昭−37−14426号公報に記
載されている方法によつて製造されたもの)50部とコ
ラーゲン繊維分散液50部との混合物を原液とし、濃度
5%、PH3.Oで細隙0.8欝町巾55nのスリット
ノズルより毎分8mの速度で23%食塩水溶液中に吐出
、凝固させた。
これを第1表F−2の処方により架橋を導入し、50×
50nの大きさに切断し穴を開けずに実施例1と同様の
方法で滅菌した。コラーゲンフィルムの厚さは0.08
nuであり、ホルムアルデヒドの結合量は1.5%であ
つた。実施例3 実施例2で使用したコラーゲン溶液を単独で使用して原
液とし、濃度5%、PH3.Oで細隙0.8n)巾55
nのスリットノズルより毎分8mの速度で23%食塩水
溶液中に吐出、凝固させた。
これを第1表G−1の処分で架橋を導入した。乾燥後、
50×50nの大きさに切断し、0.15nφの穴を4
1個あけ実施例1と同様に滅菌した。グルタルアルデヒ
ドの結合量は0.9%であつた。実施例4特公昭46−
15033号公報に記載された方法によつて得たコラー
ゲン溶液を単独で原液とし、濃度0.5%PH3.Oで
風乾法によりコラーゲンフィルムを得た。
厚さは0.11薦であつた。これを50×501鵞の大
きさに切断し直径1.5mnの穴を25個あけた。架橋
反応は第1表のF−1を用いた。ホルムアルデヒド結合
量は0.6%であつた。乾燥後コラーゲンフィルムはジ
ャケット付の耐圧チャンバー中に入れて力ボックス20
(エチレンオキサイドニ炭酸ガスニ20:80)の中で
40℃、2気圧で5時間滅菌し、その後消毒用アルコー
ル中に保存した。以上の方法でフィルムタイプのコラー
ゲン製人工皮膚を調整し種々の生物実験を行つたが、い
ずれの方法による製品も大差なく十分な治療効果を得た
そのうち、特に実施例1,2によつて製造されたコラー
ゲンフィルムについて、臨床試験の結果を参考例として
述べる。参考例1 生後6ケ月の男子の手背部熱傷■度で表皮は完全に壊死
しており、めくれ上つていたが実施例1で製造されたコ
ラーゲンフィルムを直接あててその上に滅菌ガーゼをの
せておおい更に包帯で固定した。
ガーゼは毎日交換し、傷の治癒経過を観察したが経過は
非常に良好であり、15日目に廠痕等なく、上皮化した
。参考例2 4才の男子の前腕熱傷■度であるが、実施例2で製造さ
れたコラーゲンフィルムを参考例1と同様に応用したと
ころ、6日目には創傷部は乾燥し、上皮が形成され、1
7日目には廠痕等なくきれいに治癒した。
観察の結果と考察 以上のようにフィルムタイプのコラーゲン製人工皮膚の
特徴は創傷面に刺激を与えず創面の浸出液を排出して創
面を細菌感染や異物の刺激から守り又特に異常な異物反
応や炎症反応も認められず、コラーゲンという生物材料
であるため、生体になじみ全般的に従来使われていたも
のに比べて治癒が早いという事である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 コラーゲン繊維の水系分散液とコラーゲン水溶液と
    からなり、両者に含有されるコラーゲンの割合が80−
    0対20−100(乾燥重量比)である0.2−6%の
    原料を濃厚無機塩類水溶液中に管状または平面状に押出
    して凝固させるか風乾法によりフィルムを作つた後、ア
    ルデヒド類を用いて架橋することを特徴とする、フィル
    ムタイプのコラーゲン製人工皮膚の製造法。 2 コラーゲン繊維の水系分散液とコラーゲン水溶液と
    からなり、両者に含有されるコラーゲンの割合が80−
    0対20−100(乾燥重量比)である0.2−6%の
    原液を濃厚無機塩類水溶液中に管状または平面状に押出
    して凝固させるか風乾法によりフィルムを作つた後、紫
    外線を照射して架橋することを特徴とする、フィルムタ
    イプのコラーゲン製人工皮膚の製造法。
JP50057870A 1975-05-15 1975-05-15 フイルムタイプのコラ−ゲン製人工皮膚の製造方法 Expired JPS5913210B2 (ja)

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JPS51133998A JPS51133998A (en) 1976-11-20
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6345204Y2 (ja) * 1984-02-02 1988-11-24
JPH0439192Y2 (ja) * 1986-01-31 1992-09-14
JPH0443502Y2 (ja) * 1986-02-28 1992-10-14

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6345204Y2 (ja) * 1984-02-02 1988-11-24
JPH0439192Y2 (ja) * 1986-01-31 1992-09-14
JPH0443502Y2 (ja) * 1986-02-28 1992-10-14

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