JPS5913113Y2 - 電動鉛筆削器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電動鉛筆制器に於いて、切削用平刃及び刃取付
台から成る刃組立部の脱着交換を容易に行うことができ
、而も刃交換の為の構造に余分なスペースをとらないで
すむ様にしたものである。

そして、構成的には本体底蓋にネジ切りして固定できる
シャフト受は部を外部より取り外すことにより、刃組立
部を回転させるシャフトを下げることができ、刃組立部
の回転の為の上、下の支えが外れ、刃組立部を容易に取
り外すことができるものである。

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明すると、
１は直方体状の本体ケースにして、内部を横と縦の仕切
壁２，２′で、モーター室３、歯車室４及び切削室５に
区画している。

モーター室３に収納されるモーター６はその回転軸を下
向きとされ、歯車室４に臨むよう威され駆動ギア８を有
する。

前記歯車室４に収納される２つの伝動歯車のうち、第１
の伝動歯車９は前記駆動ギア８と噛合する減速歯車９′
と小歯車９″を有し、その中心軸１０は前記横方向の仕
切壁２と、本体ケース底壁１１との間で回転自在に軸支
１２．１２されている。

もの一方の第２の伝動歯車１３はそのシャフト１４の中
間に前記小歯車９″と噛合する大歯車１５を有し、シャ
フト１４の上部は廁記横方向仕切壁２の一部に形成した
凹所壁１６内に埋め込んだ軸受メタル１７で軸支され、
且この軸受メタル１７に対して上下に滑動し得るように
威されて、更に上端は切削室５に臨んでいる。

そして、シャフト上端は角軸１８となっている。

１９は前記シャフト１４の下部を軸支するメタル２０を
凹所２１内に嵌め込んだ筒状の軸受体で、外周にネジ溝
２２を有し、本体ケース１の底壁１１に開穿した螺孔２
３に着脱自在に螺合される。

この軸受体１９は底部に回動させる為のドライバーなど
の差込溝２４を有する。

２５は内部に円錐状の鉛筆挿入口部２６が形成されると
共に、この挿入口部２６の一側縁に臨ませて切削平刃２
７を螺子止めしている刃取付台で、下端はその突出部に
設けた角状凹所２８に前記シャフト上端の角軸１８が嵌
合し、モーター６からの回転力が伝えられるようになっ
ている。

一方、本体ケース１の上面壁２９には前記鉛筆挿入口部
２６と連なる鉛筆挿入孔３０が形成されており、この上
面壁２９直下の仕切壁３１には、ガイド孔３２の口縁下
面に下方に突出する環状の突出縁３３が一体に形設され
ている。

そしてこの環状突出縁３３に、前記刃取付台２５上端の
環状突出部３４が回動自在に嵌まって支持されている。

前記刃取付台２５は上下の支持が外されると、切削室５
を覆っている削り屑カバー３５を取り外すことによって
、切削室５から横方向に抜は取れる。

以上の構成に於いて、次に本考案の作用を説明すると、
軸受体１９を本体ケース底壁１１の螺孔２３、第５図の
状態から除々にネジ込んで行くと、第２の伝動歯車１３
は上方に移動して行って、その歯車のシャフト１４上端
は、刃取付台２５下端の角状凹所２８と角軸嵌合し始め
る。

更にネジ込んで行って、第４図の様に完全に螺着される
と、シャフト１４の上部は仕切壁２部の軸受メタル１７
で、又シャフト１４の下部は軸受体１９内のメタル２０
で軸支される状態となり、大歯車１５は第１伝動歯車９
の小歯車９“と噛み合い、更にこのシャフト１４の上動
により、刃取付台２５も上方へ移行し、最終的には取付
台２５上端の環状突出部３４が上方仕切壁の環状突出縁
３３内に回転自在に嵌まり、この刃取付台２５は回転自
在に上下を支持される。

こ〉で、鉛筆が挿入孔３０より、刃取付台２５の鉛筆挿
入口部２６に挿入されると、鉛筆の挿入により作動する
スイッチによりモーター６が回転し、駆動ギア８、第１
伝動歯車９を介して、第２伝動歯車１３が回転し、更に
刃取付台２５が回転して切削平刃２７によって削られる
。

削りくずはこの切削室５内に溜まり、くずの掃除は削り
屑カバー３５の側方への取外しにより威される。

使用が長時間に亘り、切削平刃２７の交換が必要となっ
た場合、ドライバー等の先端を、軸受体１９の底面差込
溝２４に当てがい、緩む方向に廻して行けば、除々に軸
受体１９は抜は落ちて来るので、それと共に、第２伝動
歯車１３も第５図の様に下方に落ち、シャフト１４の先
端の角軸１８は刃取付台２５の角状凹所２８と離脱する
。

その結果、刃取付台２５は上端の環状突出部３４も環状
突出縁３３から外れ、上下の支えを失なわれるので、刃
取付台２５は切削室５から矢印横方向へ移動させて本体
ケース１内より取り出せる。

よって取り出した刃取付台２５より切削平刃２７を外し
、刃交換を行う事が出来る。

この方法により本体ケース１を分解することなく切削平
刃２７が容易にできる。

しかも、本体ケース１のガイド孔３２部分に上方向の逃
げのスペースを必要とせず、その分外形を小さくできる
効果がある。

以上の様に、モーターの回転が減速歯車機構によって、
切削平刃を装着した刃取付台に伝達されるものに於いて
、前記減速歯車機構のうち、最後即ち前記刃取付台と結
合される歯車の軸下端を本体ケース底壁の螺孔に外部よ
り着脱自在に螺着し得る軸受体にて軸支する構成とし、
又この歯車の軸上端は切削室内に臨んで刃取付台の下端
部に連結し、そして、刃取付台の上端部分は、本体ケー
ス上面の鉛筆挿入孔内面に設けた環状突出縁に回転自在
に嵌合させて、上下を支持するようにしたので、切削平
刃の交換の時、前記軸受体を回して取外すと、前記歯車
は下方室内で下方に落ち、刃取付台の下方支持が失くな
るので刃取付台も下がり、そして該刃取付台の上端も前
記環状突出縁より抜は落ち、よって刃取付台は横に移動
させて切削室内から取り出せる。

このように、簡単な操作で刃の取付交換が出来るような
構造を持った小型の電動鉛筆削器が提供できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は概略構造図、
第２図は平面図、第３図は底面図、第４図は組立完成時
の要部断面図、第５図は切削刃交換の為、軸受体を取外
している時の要部断面図である。 ６・・・・・・モーター、２７・・・・・・切削平刃、
２５・・・・・・刃取付台、２・・・・・・仕切壁、１
３・・・・・・終端歯車、１４・・・・・・シャフト、
５・・・・・・切削室、３０・・・・・・鉛筆挿入孔、
３３・・・・・・環状突出縁、１７・・・・・・軸受部
、１１・・・・・・本体ケース底壁、２３・・・・・・
螺孔、１９・・・・・・軸受体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. モーターと、切削平刃を装着した刃取付台とを、仕切壁
   にて区画した本体ケース内の上方室に並置し、下方室に
   は減速歯車機構を内挿したものに於いて、終端歯車のシ
   ャフト上端を前記仕切壁より突出させて切削室内の前記
   刃取付台下端に嵌合させると共に、該刃取付台の上端を
   上面の鉛筆挿入孔内面に設けた環状突出縁に回動自在に
   嵌合し、前記シャフトの上部は前記仕切壁に設けた軸受
   部にて、下部は前記本体ケース底壁に形成せる螺孔に螺
   着した軸受体にて夫々軸支し、前記軸受体の取外時、前
   記刃取付台を切削室より側方に取出可能としてなる電動
   鉛筆制器。