JPS59130370A - 織物用帯電防止剤およびそれによる帯電防止処理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、織物特にカーペットに対する帯電防止剤およ
びそれを使用する帯電防止処理方法に関する。

人がカーペットの上を歩く際、靴底とカーペットの間の
接触帯電により静電気が発生し、この電荷が身体全体に
行き亘る結果、「体重位差」ができる。相対湿度が低い
と、体重位差は特に高くなる傾向がある。

このような静電気があると、身体がアースされた際に、
不愉快なショックを受けることがあり、かつ電子機器に
深刻な事態を招き、さらに、上映中の映画館でよく見ら
れるように可燃性ガスによる危険を招いたり、また乾燥
した繊維とか衣類を取り扱っている際、糸屑その他周囲
の物を引き寄せて、その取り扱いを困難にするという問
題が起きる。

ウールカーペットを含めてカーペット類は、フィラメン
ト状の各種の導電性ファイバーを混入することによって
、静電気の影響が防止されている。

この場合、カーペットには、通常、導電性の一次裏打ち
がされたり、導電性ラテックス材が取付けられたりする
ことがあるが、そのいずれも行われないこともある。し
かし、このような方法を実施するには、可成り費用が掛
かり、かつ既製のカーペットに実施することはできない
。

さらに、静電気を防止若しくは消すため、カーペットの
パイルファイバーに各種の化学的処理を３− 施こすこともある。その一つに、第四アンモニウム化合
物を使用するものがある。アリフォート３３６　（Ａｌ
ｊ、ｑｕａｔ　３３６）（ヘンケル（ｌ（ｅｎｋｅｌ）
社製）およびアドゲン４６４　（Ａｄｏｇｅｎ　４６４
）（シエレックス・ケミカル・カンパニー（Ｓｈｅｒｅ
ｘ　Ｃｈｅｍｉｃａｌ　Ｃｏ、）製〕の商品名で市販さ
れている化合物、特にトリオクチル／デシルメチル塩化
アンモニウムは、窒素原子に、炭素の多い３つのアルキ
ル置換基がついており、従って、水には不溶性である。

英国特許第２０８１７３１号明細書には、不溶性の第四
化合物を、ポリエーテル化合物と混合させるようになっ
ている処理剤が開示されている。この処理液（通常、そ
れ自体均質である。）は、最もよく使われている濃度に
水で希釈すると、繊維に対して直ちに使用可能な第四化
合物の均質分散液が得られるという特性を備えている。

しかし、ここで用いられるポリエーテル化合物は、カー
ペットの使用前に除去しないと、汚れのもとになる。従
って、この処理剤は、敷かれているカーペットの処理と
か、製品仕上げには使用し４− ないほうがよい。

本発明は、織物に対して、優れた帯電防止加工をするこ
とができ、経済的でしかも扱い易く、かつ前述した不都
合を解消しうる処理剤を提供することを目的としている
。

大雑把に云うと、本発明は、織物の処理剤を提供するこ
とを目的としている。この処理剤は、水に不溶の第四ア
ンモニウム塩と、少なくとも１つの長鎖アルキル置換基
若しくは脂肪酸置換基、および２つの極性を持つ親木基
を有する非イオン界面活性剤とから成っている。

界面活性剤は、ホスフィンオキシト、スルホキシド、及
び第三アミンオキシドの中から選択するのが好ましく、
なかでも、第三アミンオキシドが最もよい。

更に１本発明は、織物素材に帯電防止性を付与する方法
を提供することを目的としている。この方法は、前述の
処理剤の水溶液を用いて、素材を処理するものである。

織物素材は、例えば、ウールのようなケラチン素材であ
って、カーペット、反物、ニツｈウェア、ヤーン、粗紡
糸、スラッピング、目の荒いス１〜ツクの形になってい
るものがよい。

水に不溶の第四アンモニウム塩とは、その窒素原子が、
少なくとも炭素数が８程度ある３つのアルキル置換基を
持つものである。特に有用なものとして市販されている
ものには、アリフォート３３６〔ヘンケル（ｌｌｅｎｋ
ｅｌ、）社製（商標）〕がある。

水に不溶の第四アンモニウム塩、及び適量の水を混合し
て均質な処理液を作る際、成る種の界面活性剤が有効で
あることが分かった。更に、実用に適した使用濃度に水
で希釈した場合、この処理液は、均質分散溶液とならな
ければならない。

この種の界面活性剤の中で、特に効果的なものは、第三
アミンオキシドである。例えば、ラウリルジメチルアミ
ンオキシドがそれであり、市販されている中の代表的な
ものは、アンモエックスＬＯ（Ａｍｍｏｎｙｘ　ｌ、０
）〔オニックス　ケミカル　カンパニー（Ｏｎｙｘ　Ｃ
ｈｅｍｊｃａｌ　Ｃａｍｐａｎｙ）社製（商標）〕であ
る。

その他、スルホキシド−ホスフィンオキシト系界面活性
剤のような同じ双極性親木基を有する界面活性剤も用い
うる。例えば、代表的なスルホキシド界面活性剤である
ラウリルメチルスルホ非シトは、水に不溶な第四アンモ
ニウム化合物を希釈液に溶解する際、ラウリルジメチル
アミンオキシドと同じ働きをする。

一般に、少なくとも一つの長鎖アルキル置換基、若しく
は脂肪酸置換基と親木基とを持つ非イオン界面活性剤で
あれば、すべて使用できる。既述したもの以外の処理剤
の例としては、糖エステルがある。

本発明の処理剤において、界面活性剤と第四アンモニウ
ム化合物との重量比率は、多くの要因に依存する。つま
り、適切なものとして、どのような化学物質を選ぶか、
また希釈濃度、市販薬品中の純粋有効成分などによって
変化する。

例えば、アミンオキシド界面活性剤は、普通、水溶液か
ペースト状で売られている。例えば、アンモエックスＬ
Ｏは、３０％溶液となっている。

アンモエックスＬＯ（有効成分３０％）のアリク７− オート３３６に対する重量比が１．７乃至約０．５の範
囲である処理剤は、この両成分を混ぜて攪拌すると、均
質な混合液となる。水で希釈していった場合、約３．２
乃至１の」二組の処理剤の割合の範囲の混合液は、少な
くとも実際的な効果のある最大希釈度以下でエキシース
ジョン処理をする際の必要濃度において、高い希釈度の
きわめて均質な溶液を生成する。つまり、溶液中におけ
るアリフォート３３６の濃度は、約５０ｐｐｍとなる。

２相分離が正に始まろうとする際の希釈溶液中のアリフ
ォート３３６の濃度は、アンモエックスＬＯのアリフォ
ート３３６に対する最初の濃度比の範囲に対して、近似
的に決められる。両物質の重量比をＲとし、かつ重量百
分率におけるカチオン化合物の溶解限度をＱとすると、
可成りの範囲にわたって、両者の関係は、はＶ　Ｒ＝２
．ＯＱ　＋０．８となる。

ラウリルメチルスルホキシドの場合、概ね同じ反応が見
られるが、均質相は、限定された処理剤の範囲を超えて
も、存在したままである。

＝８− ラウリルメチルスルホキシドは、重量でアリフォート３
３６１０部に対し、１部の割合で、アリフォート３３６
に溶解するが、５部対１部になると、沈澱が生ずる。し
かし、少量の水を加えることによって、溶解度は高くな
る。例えば、アリフォー８５部、ラウリルメチルスルホ
キシド２部、水３部の組成物は、完全に均質な溶液とな
る。

アリクオ−１〜を、０．０７５重量パーセントの濃度に
希釈すると、この混合物は完全な溶液となり、アリフォ
ートを分析した際、混合物の一部は、正しい濃度を有し
ている。従って、この処理液は、その実用性において、
アミンオキシドを用いた処理液と同等の純正な溶液とな
る。アリフォートの濃度が０．１５％であると、この処
理液は、対照的に不均質系となる。

アリフォートの量が多くなるにつれて、アリクォート／
アンモニックスＬ○／水からなる系は、２つの相に分離
する。水の添加量を少なくすれば、再び１つの相となる
。

このアミンオキシド処理剤は、後であげる実施例の如く
にして用いられる。その目的は、高度にパーマネント加
工され、かつ耐摩耗加工され、しかも水洗いがきく、ウ
ール製着しくはウールの含有量の大きいカーペットパイ
ルに帯電防止処理を施すことである。

そのためには、とりわけ１次の要領で処理液を使用する
のがよい。

１、　カセ染め機械若しくは同様の容器中へ入れたヤー
ンに、又は、目の荒いウール（ストック）染め機械若し
くは同様の容器の中へ入れた目の荒いウールに、バッチ
操作でのエキシースジョン（ｅｘｈａｕｓｔｉｏｎ）に
よって付与する。

２、　ヤーンのスカーリング機械若しくは同様の統 装置の中で、連結操作でのエキシースジョンによって付
与する。

３、　紡糸用油性調合剤の成分として付与する。

更に、本発明の処理剤には、２つの優れた適用の仕方が
ある。

１１− することである。他の１つは、スプレー若しくは発泡手
法により、製造中のカーペットに対して適用することで
ある。

これらの手順によると、ポリエーテル処理剤には見られ
ない、本発明独得の処理剤の優れた利点が得られる。つ
まり、前者においては、少量の可溶化界面活性剤が加え
られているため、ファイバーに対して優れた実用性があ
るということである。

すなわち、処理剤のために、靴による汚れが少なくなる
ので、前記処理剤を、局部的シャンプーとか、製品の仕
上げ処理用として、使用することができる。

本発明の処理剤を、シャンプー装置によって付与したり
、あるいは製品処理に使用した際におけるもう一つの特
徴は、２相になっている場合、特に単相を形成している
領域に近い部分で、その系が実用に適した安定なエマル
ジョンに簡単に分散し得る真珠光沢を放つ混合物を形成
していることである。これは、例えばアリフォートだけ
が持っているエマルジョンの顕著な特徴であり、このエ
１２− マルジョンは非分散層に分離する。

更に、アミンオキシドを用いた処理液は、発泡状として
製品の仕上げに使用する際において、優れている。処理
液の中で、アミンオキシドが優れた発泡安定化界面活性
剤であることはよく知られている。その希釈された処理
液は、高いブロー比で容易に発泡させることができるた
め、必要な湿り気合有量は最小となり、カーペット仕上
げ時の乾燥上の問題は最小限となる。

英国特許第２０８１．７３１号明細書に開示されている
エキゾースト処理によると、カチオン性のアリフォート
３３６が溶液から消費されて行く一方で、ポリエーテル
かアミンオキシドのいずれかの可溶性界面活性剤が、主
として溶液中に残り、無駄になる。

従って、本発明の処理剤の持つ優れた汚れ特性は、この
ようなエキゾースト処理では十分には実現され得ない。

それにも拘らず、特にアミンオキシドを用いた本発明の
処理剤が持つ低い汚れ特性は、ポリエーテル型のものよ
りも優れている。

本発明の処理剤の更に優れた点は、例えば第三アミンオ
キシドが、本質的に極めて効果的な短期の帯電防止剤で
あることである。従って、第三アミンオキシドは、帯電
防止剤に可溶化作用を与えるだけではなく、むしろ帯電
防止に効果を示す添加物であると見做すことができる。

以下、実施例を挙げて本発明の詳細な説明する。

災１貫上 かせエキゾースト処理鐸（工業的かせ処理によるパイロ
ットプラントでのカーペット仕上げ）アリフォート３３
６とアンモニツクスＬＯの比が１＝１の混合物を、０．
９重量％とし、２０°Ｃでせ染め後、染料バットで工業
的に処理した。乾燥後、ステッチ２４／ｄｍ、パイル厚
さ１０ｍｍ、ゲージ４ｍｍ（５／３２インチ）として、
ヤーン試料をカーペットの小片にし、タフト（ｔｕｆｔ
ｅｄ）加工した。これを標準的な不導性カーペットラテ
ックスで裏打ちし、更に２次ジュートで裏打ちした。

これをＡ　Ａ　Ｔ　ＣＣ（Ａｍｅｌｉｃａｎ　Ａｓ５ｏ
ｃｉａｔｉｏｎ　ｏｆＴｅｘｔｊｌｅ　Ｃｈｅｉｊｓｔ
　＆　Ｃｏ１ｏｒｉｓｔｓ）法１３４−１．９７９によ
って、２１℃、相対湿度２０℃において、体電位差を測
定したところ、次の結果が得られた。

ステップ歩行　　すり歩き ゴム底　　　−１０００−１６００ 革底　＋１８００　　＋２０００ 対比した未処理カーペットの電位差が、−１０，０００
ボルトと−１５，０００ボルトの間であることから、処
理後の体電位差が、いずれも±２，５００の中にあるこ
ととなり、適当であると見做しうる。

失巖孤ｌ 連続ブラティスス力−（Ｂｒａｔｔｉｃｅ　５ｃｏｕｒ
）処理例（工業的バッチで、工業的に織られたカーペッ
ト）ブラティスス力−のボウル処理液は、アクリオート
３３６とアンモニックスＬＯを混ぜたもの２．４ｋｇを
、室温の浴中で溶解し、アクリオート３３６の濃度が０
．０６％（重量パーセント）になるように調製した。ウ
ール８０、ナイロン２０の糸のかせ（重量は各４５０ｇ
）を、溜留時間を２分間として、毎分約３０かぜを処理
し得る速度で、このボウルの中を通した。約１６８０ｒ
ｎＱ、／ｍｉｎの速度で、アクリオート３３６とアンモ
ニックスＬＯの１：１混合物の５重量パーセント分散液
を供給した。

湿らせた。

次に、上の方法で処理された糸を主材とし、かつ同じよ
うに処理された他のロットを模様のために使って、アキ
スミンスターカーペットを織った。

パイル厚さ７＋＋ｕｏの７シヨツト、７ピツチのカーペ
ットに仕上げた。２１’Ｃ１相対湿度２０％で静電気テ
ストをしたところ、次の結果が得られた。

体電位差、ボルト（３秒間、時間一定）ステップ歩行　
　すり歩き ゴム底　　　＋１７００　　　　　＋９００革底　＋１
６００＋１３００ この処理により、満足の行く体電位差が得られたことが
分かった。

実施例ニ スドック染色されたウールに対するエキゾースシミン（
ｅｘｈａｕｓｔｉｏｎ）による使用例。

代表的なプリメタライズド染料処方を用いて、ＧＲＵ−
１５染色機械のストックキャリヤー中で、目の荒い洗上
げ雑種毛（１４ｋｇ）を染色した。アクリオート３３６
とアンモニックスＬＯの混合物（重量で回部、全体で１
４０ｋｇ、０．５重量％のア染色容器に移し、２０分間
かき混ぜた。次に処理液を抜きとり、ウールを脱水、乾
燥した後、糸（Ｒ６００／２テツクス、より数１４０、
諸撚り）に加工した。

処理液からのアクリオート３３６の消費量は９１％であ
った。

この糸を、工業的テープスコア（４つのボウルの中、３
つは６０℃に、残りの１つは５０°Ｃにし、最初の２つ
のボウルには、テリツク（Ｔｅｒｉｃ）　Ｇ　Ｎ９非イ
オン洗剤を入れた。）の中で洗上げ、次に。

タフティング機により、ゲージ４　ｍｍ（５／３２イン
チ）、１６− 厚さ７ｍｍ、ステッチ４０／ｄｍ、ラテックスで裏打ち
し、更にジュートで２次裏当てをしたカットパイルカー
ペットに仕上げた。

全く同じ方法で、このカーペットを試験したところ、体
電位差に関する結果は、次の通りであった。

ゴム底　　ステップ歩行　　　＋１０００革　底　　ス
テップ歩行　　　　　　０この実験では、少量の糸のサ
ンプルが、ストックキャリヤー中の荒目のウール内に一
様に入っているので、オレンジ■号の色素錯体をエーテ
ル抽出してアクリオート３３６に対する分析を行なった
。

その結果、平均０．１５２％（ｍ／ｍ）、標準偏差０．
０２４で、６つの糸のサンプルからアクリオート３３６
の量が確認され、この処理は、満足のゆく値を示すもの
であることが分かった。

注目に値するのは、この実施例において、洗上げて体電
位差がゼロ近くになった後でも、糸にはアクリオート３
３６が残っていることである。

ス１０１（ 紡毛処理油剤の一成分としての使用例。

未染色の目の荒いウール（１０，５ｋｇ）を、フレスコ
レン　Ｂ　（Ｆｒｅｓｃｏｌｅｎｅ　　Ｂ）　　３１５
　ｇと、アリフォート３３６とアンモニツクスＬｏの１
＝１混合物１０５ｇとの濃縮物を水で希釈して作成した
混合物３Ｑでハンドスプレーして混合する間、油につけ
ておいた。この場合の濃縮物は均質で、Ｓ しかも希釈されたものは、相当も、安定した分散液とな
った。

このウールを梳いた後、紡毛装置により、前記と同じ糸
（Ｒ６００／　２テツクス、より数１４０、諸撚り）に
紡糸し、前の実施例であるストック染色の通り洗上げ、
前と同じカーペットに仕上げた。

２１℃、相対湿度２０％の条件でテストを行ったところ
、次の体重位差を得た。

ゴム底、　ステップ歩行　　　＋８００革　底、　ステ
ップ歩行　　＋１４００同じ結果をもたらすような完全
に均質な油剤処理液は、混合剤を多少変えることによっ
て作成することができる。例えば、５０ｇのアリフォー
ト３３６．１５０ｇのアンモニツクスＬ　０１２５０ｇ
のフレスコレンＢから成る濃縮物は均質であり、ウール
（１０ｋｇ）に使うために、２．５ｐに希釈しても、均
質のままである。この処理液は、不均質混合物に比して
使用」二の利点が多い。

実施例−ミー カーペツト製品に泡状にて使用する例。

アリフォート３３６とアミンオキシドの調製液は、スプ
レー若しくは泡によって、カーペット製品に使用するの
に適している。均一性と、含浸量及び浸透性を制御でき
ること、乾燥で飛ばされる水分を最低にできることなど
の利点から、後者を選んだ。次に、その代表例を説明す
る。

アリフォートとアンモニックスＬＯが１＝１の割合にな
っている分散液（２重量％）を、カーペットラテックス
用の発泡装置の発泡ヘッドへポンプで送り、ブロー比１
５乃至２２で発泡させるため、０．４乃至０．７ｋｇ／
ｃｄ（６乃至１０ｐｓｉ）の空気送出圧で発泡化した。

この泡を、回転式水平ロー１９− ラの上に取り付けられている池槽へ搬送した。

６ｍｍ乃至２０ｍｍの厚さの均一な泡層がローラによっ
て押し出され、かつローラーの水平軸線の直ぐ下にある
ローラーに対向して支持されているガラス製の掻き取り
ブレードの下方へ搬送されるように、この槽には、調節
可能な開口とドクターブレードを取り付けておいた。

次に、この泡層を、掻き取りブレードの下縁からブレー
ドの下を水平方向に速かに通過するカーペットに施した
。続いて、幅約４ｍｍの吸引スロットを使って、普通の
真空掃除機で、カーペットの上を吸い取った。

泡の量、処理液の濃度、吸引の強さを適当に変えること
によって、カーペットに泡を均一に浸透させることがで
きる。

目のつんだカーペットは、ブロー比を１５＝１にして、
泡の高さを２０ｍｍにし、前述の分散液を用い、吸引ス
ロットをゆっくり動かし、乾燥させた後、オレンジ■号
でカーペットの断面を着色し、泡浸透の均一性を調べた
。その結果、パイル全体２０− に亘って、アリフォートが均一になっていることが分っ
た。帯電防止の程度を変えるには、出発分散液の濃度を
変えればよい。

実施例６ ウールカーペットへの手持ちのエアレススプレーによる
使用例。

スプレーを完全に囲うために、円錐状装置を用い、かつ
作業者がアリフォート粒子を吸い込まないようにして、
手持ちのエアレススプレー（１，０９ｍｍの孔を備えて
いる「ファンジェットＪ　（Ｆａｎｊｅｔ）１２３／１
５　ｒＤＪ　）によって、アリフォート３３６とアンモ
ニツクスＬＯ混合物（重量で５０対５０）の１．８％水
溶液である安定な懸濁液を施した。

表面のパイル重量が６５０　ｇ　／　ｍであるカッ１〜
パイルされた１００％ウールのタフトカーペットに、こ
の混合液を、次の要領でスプレーした。表面のパイルに
は重量で５０％の水分含有量とし。

１８ｃｍ幅の通路に、７２５　ｍ　ｆｌ　／ｍｉｎの割
合でスプレーして、パイルファイバーに、０．５重量％
のアリフォート３３６を含浸させた。この同じカーペッ
トを、引き戻し入床を備えている通常のスプレ一式抽出
洗浄機械を用いて、水だけにより、スプレ一式の抽出洗
浄をした。

処理カーペット及び未処理カーペットを乾燥した後、温
度を２３°Ｃ１相対湿度を２５％に保って、体重位差を
測定したところ、次の結果が得られた（値はボルトであ
る。）。

ネオライトラバー　ＢＡＭラバー　ｐｖｃ未処理（標準
対ｌｌ０−１３，０００　　　　　−１０，２５０　　
−９，７５０処　　　理　　　　　＋１．４００　　　
　　　　　０　　　＋４００処理後洗浄　　　　　＋１
，７００　　　　　　＋　　２５０　　　＋　７００ス
プレ一式抽出洗浄を行った方は、正の体重位差カいくら
か多く発生している。

失胤貫刀 合成カーペットへの手持ちのスプレーによる使用例。

実施例６の一般的手順を、次に挙げる合成カーペットに
対して実施した。

・タフテッドされ、カットパイルされ、２次裏打された
１００％アクリルカーペット。

・タフテッドジャグパイルされ、２次裏打された１００
％ポリエステルカーペット。

・タフテッドされ、ループパイルされ、２次裏打された
１００％ポリプロピレンカーペット。

・タフテッドされ、ビロード織され、フオームが裏打さ
れた１００％ナイロンカーペット。

これらに、アリフォート３３６とアンモニツクスＬ○が
５０対５０の重量比で入った約０．７％混合液、即ち、
０．３５のアリフォート３３６が入った混合液を施した
。カーペットを室温で乾燥し、温度２３℃、相対湿度２
５％にて、帯電防止効果を測定した。その結果は次の通
りである。

ネオライト　　ＢＡＭ　　　ＰＶＣ 未処理ポリエステル　　＋３，２００　　　＋１０，７
５０　　　＋４，７５０処理ポリエステル　　　　　＋
５０００未処理ポリプロピレン　　　　　　　　　−２
００−５０処理ポリプロピレン　　　　−５０，０−５
０未処理アクリル　　　　＋１，１００　　　　＋６，
４００　　　＋４，１００処理アクリル　　　　　　　
＋ｉｏｏ　　　　　　　ｏ　　　　　　。

帯電防止剤による改良された効果は、処理カー２３− ペット全体について見ることができる。

１１１例」ユ ニットウェアへの使用例 アリフォート３３６とアンモニックスの割合が１：１で
ある０、９重量％の混合液を用いて、２０°Ｃで４分間
乾燥した後、完全に仕上げされたニットウェアであるウ
ールセータ一本体を、バッチ式にサイドパドル機にて処
理した。

製品を脱水した後、タンブルドライヤーの中で乾燥した
。製品をタンブラ−から取り出すと、静電効果は全く見
られず、次の縫製中も扱い易く、かつ縫製台上の糸屑も
全く寄せつけなかった。帯電防止処理を行なわなかった
他のバッチのものは、製品を包装する前に、ブラシをか
けたり、糸屑を取り除いたりする必要があった。

実施例９ 第三アミンオキシド処理液の靴による汚れに対する効果
。

前に挙げた一般のポリエーテル型の処理液が示す靴によ
る汚れ特性に比較すると、アリフォーｌ〜＝２４− ３３６と第三アミンオキシド処理液が示す靴による汚れ
特性は、次のように改良されていることが分った。

黄色系のベージュ色に染色された紡毛用カーペット糸（
約　Ｒ５００／２テツクス、通常の撚り数）を、次の処
理液の一方若しくは他方を用いて、かせ染め機械でエキ
ゾースト処理した。

１、　アリフォート３３６とアンモニックスＬＯ濃縮物
（重量で１部対３．３部、活性物質の分では１：１とな
っている。）の中に含まれている０、６重量％のアリフ
ォート３３６処理液。

２、ポリエーテル処理液から利用し得る０、６が有効な
アリフォート３３６処理液。

これらによって処理した糸を、前に用いたものと同じ要
領で、カーペットに加工した。

次に、このカーペットを、人通りの激しいアーケードの
床に敷いた。比較のために、同じ色と構造の未処理のま
ま紡毛ベロアカーペットを並べて敷いた。間隔をおいて
カーペットの三刺激値を測定した後、ＣＴ　Ｅ　Ｌ　Ａ
　Ｂ式を用いて色差値（Ｅ）に換算し、次の結果を得た
。

踏み数におけるＥ値 踏み数　　　３０００１２５００２４３００４４０００
標準紡毛ベロア　　　　　８．２　１１．２　１４．１
　１６．４アミンオキシド処理液　　４．８　　８．６
　　］、］０．９１２．９ポリエーテル処理液　　　］
、］１．０１４．３　　］、７．７　　］、９．９この
表のデータは、欠点を調べるため、それぞれ２つのサン
プルの平均をとったものであるが、この実験が示す如く
、靴の底による汚れが少ない点では、ポリエーテル型に
比べて、アミンオキシドの方が優れている。

以上、可溶性物質、安定な分散液、並びに使用要領を、
いくつかの製品に対して試みてきた例をあげて説明して
きたが、このほか本発明の範囲内で、同等の結果が得ら
れる他の物質を使うこともできる。その他の物質とは、
窒素原子への置換性とか窒素原子の環への組入れとかに
関係なく、通常、限定的な水への溶解性を持っている第
四アンモニウム化合物の可溶化物を指している。

引用したラウリルジメチルアミンオキシドの他−２７＝ に、典型的なアミンオキシド型の界面活性剤には、次の
ようなものがある。即ち、ステアリルジメチルアミンオ
キシドのような化合物、Ｎ−ドデシルモルホリンとか、
イミダシリンオキシドのように、アミンオキシドの窒素
原子が複素環の中に入っている化合物、Ｎ−ドデシル−
Ｎ、Ｎ’　、Ｎ’−トリメチル−１，３−プロピレンジ
アミン−Ｎ、Ｎ’　ジオキシドのようなジアミンオキシ
ドである化合物、およびエトドウオミーン（Ｅｔｈｏｄ
ｕｏｍｅｅｎ）　Ｔ　／　１３　Ｎ　。

ある。

塩基性溶液若しくは中性溶液において見られるで作られ
るこれらの化合物のヒドロキシルアンモニウムカチオン
形のものについても、同じようにあてはまる。

水に不溶の第四アンモニウム化合物の均質溶液を生成す
る際、スルホキシド界面活性剤は、アミンオキシド界面
活性剤と同じ働きをする。また、アミンオキシド処方を
用いた手順および使用法は、前述したホスフィンオキシ
ト界面活性剤、およびその他の非イオン界面活性剤と同
じく、適当なスルホキシド界面活性剤の調製にも使用で
きる。

特許出願人代理人　弁理士　竹　沢　荘　−ｚ８−

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. （１）水に不溶の第四アンモニウム塩と、少なくとも１
   つの長鎖アルキル置換基若しくは脂肪酸置換基、および
   強い２つの極性を持った親木基を有する非イオン界面活
   性剤とから成ることを特徴とする織物用帯電防止剤。
2. （２）界面活性剤が、ホスフィンオキシト、スルホキシ
   ド、及び第三アミンオキシドより成る群から選択された
   ものであることを特徴とする特許請求の範囲第（１）項
   に記載の帯電防止剤。
3. （３）第四アンモニウム塩が、少なくとも８つの炭素原
   子を持つ３つのアルキル置換基で置換された窒素原子を
   有することを特徴とする特許請求の範囲第（１）項また
   は第（２）項に記載の帯電防止剤。
4. （４）界面活性剤が、ラウリルジメチルアミンオキシド
   、ステアリルジメチルアミンオキシド、Ｎ−ドデシルモ
   ルホリンオキシド、Ｎ−ドデシル−Ｎ、Ｎ’　、Ｎ’−
   １−リスチル−１，３−プロピレンジアミン−Ｎ、Ｎ’
   ジオキシドまたは他のもので置換されたプロピレンジア
   ミン誘導体であることを特徴とする特許請求の範囲第（
   １）項乃至第（３）項のいずれかに記載の帯電防止剤。
5. （５）界面活性剤の第四アンモニウム塩に対する重量比
   が、１．７乃至約０．５であることを特徴とする特許請
   求の範囲第（１）項乃至第（４）項のいずれかに記載の
   帯電防止剤。
6. （６）水に不溶の第四アンモニウム塩と、少なくとも１
   つの長鎖アルキル置換基、若しくは脂肪酸置換基および
   強い２つの極性を持つ親木基を有する非イオン界面活性
   剤とから成る処理剤の希釈液製用いて、織物素材に帯電
   防止処理を行なうことを特徴とする帯電防止処理方法。
7. （７）織物素材が、ケラチンファイバーから成ることを
   特徴とする特許請求の範囲第（６）項に記載の方法。
8. （８）織物素材が、ヤーン、ロービング、スラッピング
   または目の荒いストックの形態をとっており、かつ処理
   液が、エキシースジョンによって施されることを特徴と
   する特許請求の範囲第（６）項または第（７）項に記載
   の方法。
9. （９）織物素材が、反物若しくはカーペットの形態をと
   っており、かつ処理液が、泡若しくはスプレーによって
   施されることを特徴とする特許請求の範囲第（６）項ま
   たは第（７）項に記載の方法。
10. （１０）織物素材がカーペットであり、かつ処理液が、
    シャンプー装置若しくはスプレーによって、敷物に施さ
    れることを特徴とする特許請求の範囲第（６）項または
    第（７）項に記載の方法。