JPS5913029B2 - 磁性材粉を介した帯電方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、磁力線に沿い刷子状に連続して並ぷ磁性材粉
で、被帯電面と電荷保持体とを接続し、該被帯電面上に
静電荷を附与せしめる方法に関するものである。

電子複写機においては、従来は第１図に示す如く、被帯
電体１の表面に静電荷を帯電せしめる為、一般に０．１
ｍｗＬφ以下の複数本の細いタングステンを絶縁体間に
張架し、４〜１０ＫＶの高電圧を印加してコロナ放電を
起こさせる装置２が使用されているが、高電圧により危
険な上、タングステンワイヤが過放電により断線してそ
の張替え修理が甚だ面倒である等の欠点がある。

また近来このコロナ放電装置の欠点に鑑み、第２図に示
す如く、電気絶縁皮膜６を外周に巻きつけた金属ローラ
３に数百ボルト程度の電圧をかけ被帯電体１−ヒに帯電
させる装置が開発されているが、被帯電体１とローラ３
との接触が線接触である為不安定である。また被帯電体
１に対する金属ローラ３の周速と被帯電体１の送り速度
とが合致しないと、被帯電体１の上面を傷つける恐れが
ある。本発明は、上記に鑑み、磁界をかけて刷子状につ
らならせた磁性材粉を介して、高電圧体から光導電性感
光体面に帯電をさせることを特徴とする磁性材粉を介し
た帯電方法を提供することにより、従来よりは低電圧で
よく、しかも、線接触方式によらないで、安定確実に帯
電を行なうようにすることを目的とする。

その実施装置め１例を述べると、第３図に示すように、
円筒状アルミ製の高電圧体Ｔの内側に磁石体４を入れて
おき、高電圧体１の表面と光導電性感光体の表面との間
に少しの適当な空間を設け、高電圧体Ｔと感光体１との
間に図示回路によつて高圧をかけ、高電圧体Ｔの表面に
、磁性材粉をふりかける。

そうすると、図示装置の配置構成では、磁性材粉は磁石
４に引かれながら互いに連らなつて高電圧体Ｔの下方に
垂れ下がり刷子状になる。

一部は感光体１の表面に届くかもしれない。磁性材粉の
集まりの物性は、電気抵抗の点で空気より絶縁性が弱い
が、勿論、通常の導体に比べれば絶縁性である。

このような物性の粉は、たとえば、鉄粉である。空気中
での酸化を受けるため粉の表面は純鉄ではない。特に表
面処理を行なうこともある。磁性を持ちながら抵抗性の
強い粉体は、鉄粉に限らず、最近各種のものが市販され
ているので、適切なものが選ばれて使用され得るが、た
とえば、電気抵抗性が比較的に弱い鉄であつても、これ
が粉体となり磁性材粉になれば、自ずから、電気抵抗性
が高く、比較的に磁性が高いものになる。上記で、高圧
に耐える導体性の磁石を用いるときには、アルミ製円筒
体Ｔは用いないでよい。

上記強磁性材粉を磁石４の外周に刷子状に附着せしめる
には、固定または回転する磁石または磁化された強磁性
材に直接強磁性材粉を附着させる方法、あるいは特公昭
３６−１４８７１号あるいは特公昭３７−１４７９８号
等の公知現像装置における如く、磁石と強磁性材粉との
間に非磁性材の金属板を挾み磁石と非磁性材板を相対回
転させる方法等が考えられる。上記本発明によると、そ
れほど高圧をかけないでも、比較的に低圧で、磁性材粉
を通して感光体に帯電をさせることができ、従つて第１
図に示した従来法の欠点がなく、また、一方、比較的低
電圧での帯電を行なおうとした第２図示の従来法の欠点
もない。

本発明の帯電方法は、従来の５０？）０ｖに比べ低圧の
１０００Ｖ程度によつて、安定して確実に感光面上に帯
電を行なうことができ、従つて、電子複写機の帯電装置
として利用価値が特に高い。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はそれぞれ異なる公知方法の解説図
、第３図は本発明方法の解説図である。 １・・・・・・被帯電体、２・・・・・・コロナ放電装
置、３・・・・・・金属ローラ、４・・・・・・磁石、
５・・・・・・強磁性材粉の刷毛状部分。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 磁界をかけて刷子状につらならせた磁性材粉を介し
   て、高電圧体から光導電性感光体面に帯電をさせること
   を特徴とする磁性材粉を介した帯電方法。