JPS5912989Y2

JPS5912989Y2 - 濾過集塵装置

Info

Publication number: JPS5912989Y2
Application number: JP9401182U
Authority: JP
Inventors: 四郎佐々木; 勝岡田
Original assignee: 新東ダストコレクタ株式会社
Priority date: 1982-06-23
Filing date: 1982-06-23
Publication date: 1984-04-18
Also published as: JPS583924U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は濾布により含塵ガス中の粉塵を分離捕集する濾
過集塵装置に関するものである。

集塵室内の含塵ガス室と清浄ガス室とを区画する仕切板
に多数の開口を設け、各開口に細長い袋状の濾布の清浄
ガス出口部を連結することにより多数個の濾布を集塵室
内に配設し、該濾布の外側から内側へ含塵ガスを通過さ
せて粉塵を分離捕集するようにした濾過集塵装置におい
ては、濾布を円筒形の細長い袋状に維持するとともに含
塵ガスの通過による変形を防止するため、濾布内部に略
同じ断面形状の細長い筒状の保形枠が挿入されており、
このような保形枠はその上部を仕切板の各開口に突出形
成される濾布嵌着用の取付筒にバンド形状の締付具によ
り締付けて固定するか、保形枠の上部に支持部を設けて
仕切板に支持させて締付は固定するか、あるいは、保形
枠の上部より吊下げ部材を突設させて濾布開口部上方の
清浄ガス室内に設けられる支持梁に係止させて吊下げて
固定することによって保持されるものであるが、このよ
うな固定のための作業は何れも集塵室内の狭い空間で行
わねばならないため、取付けや交換に手数のかかる欠点
があった。

本考案は前記のような欠点のない濾過集塵装置を目的と
して完成されるもので、以下、図示の実施例について詳
細に説明する。

１は濾過集塵装置における匣体状の集塵室で、該集塵室
１は内部上方に水平に張設される仕切板２により含塵ガ
ス室３と清浄ガス室４に区画され、前記仕切板２に設け
られた多数の開口５の周縁にこれを取り囲むように筒状
の取付筒６が下方に向けて突設され、該取付筒６には有
底筒状の濾布７の上部開口部の外周に形成される嵌着部
８が嵌着され、該嵌着部８に縫込まれた弾性部材９によ
る拡大筒部が取付筒６の先端の弯曲部に係止されたもの
として前記濾布７は前記開口５に嵌着して吊下げ保持さ
れている。

１０は濾布７内にその上部開口部より挿入される濾布７
の保形枠で、該保形枠１０は線材等により濾布７と略同
形状の筒状に形成され、その上部の外周には仕切板２の
開口５より広い鍔その他の突出部１１が設けられていて
、濾布７内へ挿入された状態において保形枠１０は該突
出部１１により仕切板２に係止されている。

また、前記突出部１１より若干下方の保形枠１０の内周
には同様な突出部１２が設けられ、該突出部１２は濾布
７の付着粉塵払い落し時に逆気流として噴射される瞬間
的ジェット気流の濾布７への導入路となるベンチュリー
管１３の上端の鍔１４を係止し、該ベンチュリー管１３
を保形枠１０内の上部中央に吊下げられるものとしてい
る。

また、同列に位置される仕切板２の上方には押え部材１
５が水平に設けられており、該押え部材１５は付着粉塵
払い落しのための高圧空気供給用の管体よりなるもので
、その一端は図示されない高圧空気源と連通される導管
１６に継手１７により接続されるとともに他端は清浄ガ
ス室４内の側壁に設けられる支持部１８に支持され、該
支持部１８の蓋部材１９および継手１７の操作により押
え部材１５は清浄ガス室４内において着脱可能とされ、
さらに、押え部材１５には複数個のノズル２０が突設さ
れてその各先端は各ベンチュリー管１３の中心に臨ませ
ている。

２１はＵ字形に屈曲形成されているばね鋼線などよりな
る弾性部材の両脚を２段に屈曲した押え具で、該押え具
２１は各ベンチュリー管１３と押え部材１５の間に着脱
自在に取付けられてその弾発力をもってベンチュリー管
１３を介し保形枠１０を下方へ押圧させることにより保
形枠１０を仕切板２へ固定させている。

このような押え具２１は第２図に示すように、Ｕ字形の
開放側をそれぞれ一方の端部２２．２２’とする同長の
底部２３．２３’を有し、両底部２３．２３’の他方の
端部をそれぞれ屈曲部２４゜２４′として両底部２３．
２３’に対しそれぞれ上方に同一状態に屈曲されて形成
される同長の第１傾斜部２５、２５’を両底部２３．２
３’に続かせて設け、さらに、第１傾斜部２５．２５’
の端部をそれぞれ前記屈曲部２４、２４’と反対方向の
屈曲部２６．２６’として、第１傾斜部２５．２５’の
屈曲方向と反対方向に前記同様にそれぞれ同一状態に屈
曲されて形成される同長の第２傾斜部２７．２７’を第
１傾斜部２５．２５’に続がせて設けられていて、一方
の底部２３、屈曲部２４、第１傾斜部２５、屈曲部２６
および第２傾斜部２７により形成される側部２８と、他
方の底部２３′、屈曲部２４′、第１傾斜部２５′、屈
曲部２６′および第２傾斜部２７′により形成される側
部２８′とは間隔をおいて位置されてその間は開放状と
されるとともに側部２８、２８’はそれぞれ少なくとも
２個所の反対方向の屈曲部２４．２６．２４’、２６
’を有する屈曲形状とされ、かつ、第２傾斜部２７．２
７’の上端部間はＵ字形の底部に相当する部分が直線状
の連結部として位置されて上部２９が形成され、該上部
２９は底部２３．２３’を通る底面と平行状態とされる
とともに底部２３゜２３′上における上部２９の位置は
上部２９の前記底面への垂直投影位置が底部２３．２３
’と、それぞれの端部２２．２２’を結ぶ線および屈曲
部２４．２４’を結ぶ線とに囲まれた面内、すなわち、
底部２３．２３’により挾まれた面内に位置され、また
、底部２３．２３’より上部２９までの高さはベンチュ
リー管１３の鍔１４と押え部材１５の下端との間の距離
より適度に大とされる構成となっている。

なお、３０は仕切板２に垂設される衝突板、３１は含塵
ガス室３の一側に設けられる含塵ガスの人口、３２は清
浄ガス室４の一側に設けられる清浄ガスの出口、３３は
集塵室１の底部に設けた払い落し粉塵の排出装置、３４
は集塵室１の天井部に開閉可能に取付けられる作業用扉
である。

このように構成されたものは、作業用扉３４を閉鎖して
入口３１から含塵ガスを集塵室１内に導入すれば、含塵
ガスは衝突板３０により略均−な流れとなって含塵ガス
室３内の有底筒状の各濾布７側へ分散送給され、各濾布
７の外側から内側へ通過して粉塵を分離捕集されること
により清浄ガス化され、ベンチュリー管１３を通って清
浄ガス室４より出口３２を経て清浄ガスとして排気され
て濾過集塵作業が行われ、また、このような濾過集塵作
業の進行に伴い、各濾布７の外周面上に分離捕集されて
形成される粉塵の堆積層が厚くなって圧力損失が必要以
上に大となった時点で、導管１６に設けられる図示され
ない弁の操作により、瞬間的ジェット気流を逆気流とし
て高圧空気供給用の管体よりなる押え部材１５に突設し
た各ノズル２０から該各ノズル２０が臨んでいる各ベン
チュリー管１３を経て各濾布７内へ噴射させて堆積粉塵
を剥落させる払い落し作業が適宜行われるものであるが
、このような濾過集塵作業や粉塵の払い落し作業の間に
おいて、濾布７内に挿入された保形枠１０は上部２９を
押え部材１５に支持された押え具２１の弾発力により仕
切板２へ押圧固定されているので、仕切板２や各濾布７
に生ずる振動あるいは通過気流等の影響を受けても該押
え具２１がずれたり外れたりすることなく、保形枠１０
に対する押圧状態は適正に保持され、その結果、各濾布
７は常に正規の状態に保持されて効果的に濾過集塵作業
や払い落し作業を達成することができる。

また、濾布７の破損その他の理由で保形枠１０やベンチ
二ノー管１３を取外す場合は、作業用層３４を開いて各
押え具２１を進入時と逆方向に傾動させることにより該
押え具２１は簡単にベンチュリー管１３と押え部材１５
の間より取外され、次に継手１７による接続を解除する
とともに蓋部材１９を取外して押え部材１５を除去して
ベンチュリー管１３および保形枠１０を抜き取ればよく
、さらに、ベンチ二ノー管１３を使用しない場合は、押
え具２１の底部２３、２３’を直接保形枠１０の突出部
１１または突出部１２上に位置させて起すようにすれば
よく、この場合押え具２１はその底部２３．２３’の広
がり寸法がそれぞれの場合に適合するよう選定して使用
するようにする。

なお、押え具２１は上部２９を押え部材１５に支持され
て弾発力により保形枠１０を仕切板２へ安定して押圧固
定する着脱可能な形式のものであれば、他の形状に形成
されたものでも差支えない。

本考案は前記実施例による説明によって明らかなように
、濾布の保形枠は押え部材により上部を支持された着脱
自在な押え具の弾発力により仕切板へ押圧固定されるも
のであるから、従来のようなボルト、ナツト等による締
付操作の必要はなく、しかも、押え具の保形枠と高圧空
気供給用の管体を利用した押え部材との間の着脱はきわ
めて簡単容易であるため、狭い集塵室内においても能率
的に作業が行われ、また、押え具の構造は簡単で安価に
製作できる利点もあり、実用価値きわめて大なものであ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は一部切欠
正面図、第２図は押え具の斜視図、第３図は押え具を取
付は位置に進入させる状態を示す説明図、第４図は使用
状態において示す要部の一部切欠正面図、第５図は第４
図のＡ−Ａ矢視図である。１：集塵室、２：仕切板、３：含塵ガス室、４：清浄ガ
ス室、５：開口、７：濾布、１０：保形枠、１１：突出
部、１３：ベンチュリー管、１５：押え部材、２０：ノ
ズル、２１：押え具。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

集塵室１内をその上方に水平に張設される仕切板２によ
り上下に清浄ガス室４と含塵ガス室３を区画して該仕切
板２に多数設けた開口５に有底筒状の濾布７をその上端
を嵌着して吊下げ、前記濾布７内には上部に突出部１１
を設けた保形枠１０を挿入して該突出部１１を仕切板２
に係止させ、前記仕切板２の上方に設けられて前記保形
枠１０内のベンチュリー管１３に臨ませるノズル２０を
突設した高圧空気供給用の管体よりなる押え部材１５と
前記ベンチュリー管１３との間には該押え部材１５に支
持させて弾発力により該ベンチュリー管１３を介し前記
保形枠１０を前記仕切板２に対し押圧固定する弾性部材
よりなる押え具２１を着脱自在に取付けたことを特徴と
する濾過集塵装置。