JPS59128270A - 高速切削用チツプ - Google Patents
高速切削用チツプInfo
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- JPS59128270A JPS59128270A JP58001988A JP198883A JPS59128270A JP S59128270 A JPS59128270 A JP S59128270A JP 58001988 A JP58001988 A JP 58001988A JP 198883 A JP198883 A JP 198883A JP S59128270 A JPS59128270 A JP S59128270A
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- cutting
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、耐摩耗性、耐熱衝撃性及び耐機械的衝撃性に
すぐれ、かつ工業的量産性に適した高速切削用チップに
関するものである。
すぐれ、かつ工業的量産性に適した高速切削用チップに
関するものである。
従来、高速切削用工具材料としては、耐摩耗性にすぐれ
たA 1 z O3T iC系材料が一般的に知られて
いるが、耐熱衝撃性及び耐機械的衝撃性が不十分である
ために、フライス切削のように刃先に當時熱衝撃及び機
械的衝撃が加わる高速断続切削に用いるには不向きであ
った。
たA 1 z O3T iC系材料が一般的に知られて
いるが、耐熱衝撃性及び耐機械的衝撃性が不十分である
ために、フライス切削のように刃先に當時熱衝撃及び機
械的衝撃が加わる高速断続切削に用いるには不向きであ
った。
そこで、高速断続切削に適した工具材料として機械的強
度、硬度及び耐熱衝撃性にすぐれた3 13N4が近年
大いに期待されている。しかしながら、313N+は耐
摩耗性に劣ること、難焼結材料であること等の問題点を
有している。このような問題を解決するために種々の研
究機関で研究がなされており、例えばTiC,TiN及
びTiCHのうち1種以上5〜40重量%、AIN及び
希土類元素の酸化物他6種のうち1種以上10重量%以
下及びSi3Nヶ残部からなる組成を有する切削工具用
材料(特開昭56.−32377)や、ホットプレスし
たS i3N、A主体の焼結体の表面にAl2O3及び
Al0Nのうち1種以上を被覆したスローアウェイチッ
プ(特開昭55−85481)が提案されているが、前
者は依然として期待される程度の耐摩耗性を有していな
いこと、後者はS’1JNe熱膨張係数と被覆材のそれ
との差が大きいために被覆の剥離が生じること、更に前
後者共にホットプレス法が必要である故に製造コストが
高いこと等の理由でいずれも量産向は高速切削用工具材
料としての実用性を欠いている。
度、硬度及び耐熱衝撃性にすぐれた3 13N4が近年
大いに期待されている。しかしながら、313N+は耐
摩耗性に劣ること、難焼結材料であること等の問題点を
有している。このような問題を解決するために種々の研
究機関で研究がなされており、例えばTiC,TiN及
びTiCHのうち1種以上5〜40重量%、AIN及び
希土類元素の酸化物他6種のうち1種以上10重量%以
下及びSi3Nヶ残部からなる組成を有する切削工具用
材料(特開昭56.−32377)や、ホットプレスし
たS i3N、A主体の焼結体の表面にAl2O3及び
Al0Nのうち1種以上を被覆したスローアウェイチッ
プ(特開昭55−85481)が提案されているが、前
者は依然として期待される程度の耐摩耗性を有していな
いこと、後者はS’1JNe熱膨張係数と被覆材のそれ
との差が大きいために被覆の剥離が生じること、更に前
後者共にホットプレス法が必要である故に製造コストが
高いこと等の理由でいずれも量産向は高速切削用工具材
料としての実用性を欠いている。
発明者らは、種々研究を重ねた結果、313 %とTi
Nとの2者を主成分とし、これに焼結助剤として後述の
複合酸化物を添加することによって、前記Si3N、の
有するすくれた緒特性を維持しつつ、T i Nの有す
る耐摩耗性及び高靭性を合わせもち、かつ量産可能なコ
ールドプレス法によって製造される焼結体を得、更にそ
の焼結体表面上に後述の被覆層を設けることによって一
層耐摩耗性を向上せしめた高速切削用工具を得ることを
見出したのである。
Nとの2者を主成分とし、これに焼結助剤として後述の
複合酸化物を添加することによって、前記Si3N、の
有するすくれた緒特性を維持しつつ、T i Nの有す
る耐摩耗性及び高靭性を合わせもち、かつ量産可能なコ
ールドプレス法によって製造される焼結体を得、更にそ
の焼結体表面上に後述の被覆層を設けることによって一
層耐摩耗性を向上せしめた高速切削用工具を得ることを
見出したのである。
本発明は、上記の知見に基づいてなされたもので、重量
基準でS i JNヶ50〜85%、TiN10〜45
%並びにY2O3及びDy20.のうち少なくとも1種
対Al2O3の比が3/1〜1/3からなる複合酸化物
5〜40%からなる組成を有する切削用チップを基体と
し、該基体の表面上にAl2O3よりなる被覆層が設け
られていることを特徴とする高速切削用チップを有する
ものである。
基準でS i JNヶ50〜85%、TiN10〜45
%並びにY2O3及びDy20.のうち少なくとも1種
対Al2O3の比が3/1〜1/3からなる複合酸化物
5〜40%からなる組成を有する切削用チップを基体と
し、該基体の表面上にAl2O3よりなる被覆層が設け
られていることを特徴とする高速切削用チップを有する
ものである。
また、本発明は、重量基準でS iy N450〜80
%、TiN10〜40%並びにY2O3及びDy20.
のうち少な(とも1極対A I203の比が3/1〜1
/3からなる複合酸化物10〜40%からなる組成を有
する切削用チップを基体とし、該基体の表面上にAIN
及びAl0Nのうち少なくとも1種よりなる被覆層又は
T i C及びTiNのうち少なくとも1種よりなる被
覆層と更にその上に Al2O,よりなる被覆層とで構
成される多重被覆層が設けられていることを特徴とする
高速切削用チップをも提供するものである。
%、TiN10〜40%並びにY2O3及びDy20.
のうち少な(とも1極対A I203の比が3/1〜1
/3からなる複合酸化物10〜40%からなる組成を有
する切削用チップを基体とし、該基体の表面上にAIN
及びAl0Nのうち少なくとも1種よりなる被覆層又は
T i C及びTiNのうち少なくとも1種よりなる被
覆層と更にその上に Al2O,よりなる被覆層とで構
成される多重被覆層が設けられていることを特徴とする
高速切削用チップをも提供するものである。
次に本発明の切削用チップの基体を構成する成分の種類
と組成範囲を上記の通りに限定した理由を説明する。
と組成範囲を上記の通りに限定した理由を説明する。
S i 3 Ny、とTiNは基体の主成分となるもの
であり、特にSi3N?は前述の如くすぐれた緒特性を
有するために必要不可欠である。出発原料としてはα型
のものが適しており、粒度は2μm以下のものが望まし
い。TiNは高温時でさえも緻密な分散相を形成し、ひ
いては焼結体の靭性を向上せしめ、さらに公知のように
切削工具として使用した場合、クレータ摩耗の防止効果
を有する。
であり、特にSi3N?は前述の如くすぐれた緒特性を
有するために必要不可欠である。出発原料としてはα型
のものが適しており、粒度は2μm以下のものが望まし
い。TiNは高温時でさえも緻密な分散相を形成し、ひ
いては焼結体の靭性を向上せしめ、さらに公知のように
切削工具として使用した場合、クレータ摩耗の防止効果
を有する。
10%未満ではその効果に乏しく、45%を超えると熱
衝撃に弱く劣化し易くなることから、その含有量を10
〜45%に限定した。
衝撃に弱く劣化し易くなることから、その含有量を10
〜45%に限定した。
複合酸化物は、焼結促進剤として上記主成分の焼結性を
高め、本発明の切削用チップ基体を工業的に量産可能な
コールドプレス法によって製造することを可能にするも
のである。5%未満ではその効果に乏しく、40%を超
えると高温時に基体が軟化し高速切削に耐えなくなるこ
とから、その含有量を5〜40%に限定した。Y2O3
及びDy Oのうち少なくとも1極対A1.03の
3 比を3/1〜1/3に限定したのは、この範囲が最も焼
結性及び焼結体の機械的強度を高めるためである。
高め、本発明の切削用チップ基体を工業的に量産可能な
コールドプレス法によって製造することを可能にするも
のである。5%未満ではその効果に乏しく、40%を超
えると高温時に基体が軟化し高速切削に耐えなくなるこ
とから、その含有量を5〜40%に限定した。Y2O3
及びDy Oのうち少なくとも1極対A1.03の
3 比を3/1〜1/3に限定したのは、この範囲が最も焼
結性及び焼結体の機械的強度を高めるためである。
次に本発明の切削用チップの一般的製造法を述べる。
本発明の切削用チップ基体は、基体を構成する各成分の
混合粉を1ton/cJ以上の圧力でコールドプレスし
、成形体を窒素雰囲気中で1550〜1750℃、保持
時間10〜120分の条件で焼成することによって得ら
れる。この場合、温度が1550℃に達しないと焼結せ
ず、1750℃を超えるとSi、N、成分の揮発が激し
く発泡が起こる。
混合粉を1ton/cJ以上の圧力でコールドプレスし
、成形体を窒素雰囲気中で1550〜1750℃、保持
時間10〜120分の条件で焼成することによって得ら
れる。この場合、温度が1550℃に達しないと焼結せ
ず、1750℃を超えるとSi、N、成分の揮発が激し
く発泡が起こる。
このようにして得られた切削用チップ基体を所定の形状
に研磨した後、その表面に所望の被覆層を設ける。被覆
層を設ける方法としては、イオンブレーティング法、反
応スパッタリング法等の物理蒸着法や化学気相析出法(
以下rcVD法」と略記する)が可能であるが、これら
の中でもCVD法の方が被覆層成分の選択範囲が広く、
かつ反応速度も速いという点で好ましい。
に研磨した後、その表面に所望の被覆層を設ける。被覆
層を設ける方法としては、イオンブレーティング法、反
応スパッタリング法等の物理蒸着法や化学気相析出法(
以下rcVD法」と略記する)が可能であるが、これら
の中でもCVD法の方が被覆層成分の選択範囲が広く、
かつ反応速度も速いという点で好ましい。
C、V D法に従う場合、A 1103の被覆層は、研
磨後の切削用チップ基体を反応容器中に装填し、100
0〜1100°Cに加熱した後その中にAlCl3、C
02及びH2,ガスを注入して該切削用チップ基体の表
面で次に示す反応式(1)のごとき析出反応を生せしめ
ることによって設けられる。
磨後の切削用チップ基体を反応容器中に装填し、100
0〜1100°Cに加熱した後その中にAlCl3、C
02及びH2,ガスを注入して該切削用チップ基体の表
面で次に示す反応式(1)のごとき析出反応を生せしめ
ることによって設けられる。
(1)2Δ1C13+3C02+3H2→A12.0.
→−611C++3C。
→−611C++3C。
またAIN、Al0N、TiC及びTiNの被覆層は、
それぞれ次に示す反応式(2)、 (3)、 (41,
及び(5)の左辺の混合ガスを反応容器内へ注入し、反
応式(1)の析出反応と同じ要領で反応させることによ
って設けられる。
それぞれ次に示す反応式(2)、 (3)、 (41,
及び(5)の左辺の混合ガスを反応容器内へ注入し、反
応式(1)の析出反応と同じ要領で反応させることによ
って設けられる。
(212AIC13+し+3H2/→ 2八IN +
611CIf31 2AICI3 +2CO2+3H2
+N2− 2AION+6HC] +2CO(4)T
iC1牛+CI++HTic +411CI(5)
2TiCI≠+N、+4H2→2TiN +8HC1被
覆層はAl2O3のみからなる一重被覆層でも良いが、
先に上述の反応式(2)〜(5)に示される析出反応の
いずれか一種以上によって生成される層を設け、次いで
反応式(11に示される析出反応によってA 1103
の層を設けることにより多重被覆層とすることもできる
。
611CIf31 2AICI3 +2CO2+3H2
+N2− 2AION+6HC] +2CO(4)T
iC1牛+CI++HTic +411CI(5)
2TiCI≠+N、+4H2→2TiN +8HC1被
覆層はAl2O3のみからなる一重被覆層でも良いが、
先に上述の反応式(2)〜(5)に示される析出反応の
いずれか一種以上によって生成される層を設け、次いで
反応式(11に示される析出反応によってA 1103
の層を設けることにより多重被覆層とすることもできる
。
尚、被覆層の厚みが0.3μm未満であると耐摩耗性の
改善に効果が少なく、厚くなるに従ってその効果も大き
くなるが、5μmを超えると切削時に剥離が生じやすく
使用に耐えない。但し、本発明の切削用チップに用いた
被覆層は従来のものに比べると極めて剥離が生じにくい
ものである。
改善に効果が少なく、厚くなるに従ってその効果も大き
くなるが、5μmを超えると切削時に剥離が生じやすく
使用に耐えない。但し、本発明の切削用チップに用いた
被覆層は従来のものに比べると極めて剥離が生じにくい
ものである。
その理由は、T i NO熱膨張係数s、5xto−、
!&℃が被覆層のうち最も熱膨張係数の大きいA1□0
3の熱膨張係数7.8X10/”Cと同程度であるため
に、T i Nを基体に含有させた結果、従来剥離の原
因となっていた基体の熱膨張係数と被覆層のそれとの大
きな差が解消され、基体と被覆層との密着性が良好にな
ったためであると考えられる。
!&℃が被覆層のうち最も熱膨張係数の大きいA1□0
3の熱膨張係数7.8X10/”Cと同程度であるため
に、T i Nを基体に含有させた結果、従来剥離の原
因となっていた基体の熱膨張係数と被覆層のそれとの大
きな差が解消され、基体と被覆層との密着性が良好にな
ったためであると考えられる。
以下実施例を示す。
実施例
出発原料として平均粒径0.7μmのSi、N。
粉末(α型5t3N、含有量90%)、同2.crmの
TiN、同0.1pmのA1.03、同1.2pmのY
2O3と同1.0μmのDy2.03を用い、これらの
粉末を第1表に示す成分組成で配合し、湿式ボールミル
により混合粉砕し、乾燥した。
TiN、同0.1pmのA1.03、同1.2pmのY
2O3と同1.0μmのDy2.03を用い、これらの
粉末を第1表に示す成分組成で配合し、湿式ボールミル
により混合粉砕し、乾燥した。
乾燥後の混合粉末100重量部に対し結合剤としてパラ
フィン5重量部を添加し混練し顆粒として圧力1500
kg/cJでコールドプレスし、結合剤を除去するため
に成形体を真空中、温度800℃、保持時間30分の条
件で焼成した後、続いて窒素雰囲気中、温度1650℃
、保持時間60分の条件で焼結させ、焼結体を研磨する
ことによって、4X8X25m■の抗折試験用焼結体1
〜10を製造した。尚、焼結体】〜5はその組成が本発
明切削用チップの基体の組成範囲に含まれるものであり
、焼結体6〜10はその組成が本発明切削チップの基体
の組成範囲に含まれないものである。また、比較のため
にA120370%、T i C25%、Nb205−
4%及びMg01%からなる従来の焼結体をホットプレ
ス法によって製造し、焼結体1〜10と同様に研磨する
ことによって焼結体11を得た。得られた焼結体1〜1
1を用いて相対比重、抗折力及び硬度を測定し、その結
果を第2表に示す。第2表の硬度は荷重を45Nとして
スーバフィシャル試験機を用いて測定したロック第
1 表 注*1)焼結体11の成分組成、Al2O,70%、T
iC25%、Nbえ0,4%、Mg01%である。
フィン5重量部を添加し混練し顆粒として圧力1500
kg/cJでコールドプレスし、結合剤を除去するため
に成形体を真空中、温度800℃、保持時間30分の条
件で焼成した後、続いて窒素雰囲気中、温度1650℃
、保持時間60分の条件で焼結させ、焼結体を研磨する
ことによって、4X8X25m■の抗折試験用焼結体1
〜10を製造した。尚、焼結体】〜5はその組成が本発
明切削用チップの基体の組成範囲に含まれるものであり
、焼結体6〜10はその組成が本発明切削チップの基体
の組成範囲に含まれないものである。また、比較のため
にA120370%、T i C25%、Nb205−
4%及びMg01%からなる従来の焼結体をホットプレ
ス法によって製造し、焼結体1〜10と同様に研磨する
ことによって焼結体11を得た。得られた焼結体1〜1
1を用いて相対比重、抗折力及び硬度を測定し、その結
果を第2表に示す。第2表の硬度は荷重を45Nとして
スーバフィシャル試験機を用いて測定したロック第
1 表 注*1)焼結体11の成分組成、Al2O,70%、T
iC25%、Nbえ0,4%、Mg01%である。
第 2 表
第2表に示されるように、本発明切削用チップの基体の
組成範囲に含まれる組成を有する焼結体1〜5は、従来
の焼結体11と同等のすぐれた特性をもつものである。
組成範囲に含まれる組成を有する焼結体1〜5は、従来
の焼結体11と同等のすぐれた特性をもつものである。
これに対して、本発明切削用チップの基体の組成範囲に
含まれない組成を有する焼結体6〜10は、抗折力にお
いて著しく劣っており、又比重及び硬度においても若干
劣っていた。従って、本発明切削用チップの基体につい
ては、その組成が前述の範囲に含まれる限り、ホ7)プ
レス法によって製造される従来の焼結体と同等の機械的
強度、焼結性及び硬度を有するものを、コールドプレス
法によって製造することが可能である。
含まれない組成を有する焼結体6〜10は、抗折力にお
いて著しく劣っており、又比重及び硬度においても若干
劣っていた。従って、本発明切削用チップの基体につい
ては、その組成が前述の範囲に含まれる限り、ホ7)プ
レス法によって製造される従来の焼結体と同等の機械的
強度、焼結性及び硬度を有するものを、コールドプレス
法によって製造することが可能である。
次に前記抗折試験用焼結体と同一製造工程で並行して得
られた他の焼結体を5NGN432形状(チャンファ−
0,1tmX−25°)に研磨し、これを切削用チップ
の基体とし、基体の表面にCVD装置を用いて第3表に
示す被覆層を設けることによって切削用チップ1〜10
.la、lb。
られた他の焼結体を5NGN432形状(チャンファ−
0,1tmX−25°)に研磨し、これを切削用チップ
の基体とし、基体の表面にCVD装置を用いて第3表に
示す被覆層を設けることによって切削用チップ1〜10
.la、lb。
lc、ld及び1eを製造した。CVD装置自体は周知
であるが、その使用条件によっては反応率や被覆層の厚
みが若干具なるのでこれを付記すると、注入する混合ガ
スの流量はH2及びN、ガスについてはそれぞれ理論量
の4倍及び7倍とし、その他のガスについてはほぼ理論
量に従い、また反応容器内の圧力はTiN析出反応の場
合は500Torrに保ち、その他の場合は30〜50
Torrに保った。被覆層の厚みは混合ガスの流入時間
によっても異なるが、予備的に試験を行い、Al2O,
、AIN、及びAl0Nの場合は単位時間当たり0.5
μm析出し、TiC及びT i Nの場合は単位時間当
たり1μm析出することを確かめ、被rJNが所望の厚
みに設けられるように流入時間を定めた。
であるが、その使用条件によっては反応率や被覆層の厚
みが若干具なるのでこれを付記すると、注入する混合ガ
スの流量はH2及びN、ガスについてはそれぞれ理論量
の4倍及び7倍とし、その他のガスについてはほぼ理論
量に従い、また反応容器内の圧力はTiN析出反応の場
合は500Torrに保ち、その他の場合は30〜50
Torrに保った。被覆層の厚みは混合ガスの流入時間
によっても異なるが、予備的に試験を行い、Al2O,
、AIN、及びAl0Nの場合は単位時間当たり0.5
μm析出し、TiC及びT i Nの場合は単位時間当
たり1μm析出することを確かめ、被rJNが所望の厚
みに設けられるように流入時間を定めた。
第 3 表
注*1)チップif、5a及び11は、比較品とするた
めに基体の表面上に被覆層を設けなかったものである。
めに基体の表面上に被覆層を設けなかったものである。
これらの切削用チップについて、第4表に示す条件で試
験Iと試験■を行い、試験Iにおいて30分間切削後の
フランク摩耗幅v、(fl)を測定し、試験Hにおいて
刃先が欠損するまでの衝撃回数(以下rNJと称する)
を測定し、それぞれの結果を第5表に示した。また、比
較のために、被覆層を設けていない切削用チップ1f、
5a及び11についても第4表に示す条件で試験を行し
1、結果を第5表に示した。二種類の試験を実施した理
由は、■3 から耐摩耗性を評価し、Nから耐熱衝撃性
と耐機械的衝撃性を評価するためである。
験Iと試験■を行い、試験Iにおいて30分間切削後の
フランク摩耗幅v、(fl)を測定し、試験Hにおいて
刃先が欠損するまでの衝撃回数(以下rNJと称する)
を測定し、それぞれの結果を第5表に示した。また、比
較のために、被覆層を設けていない切削用チップ1f、
5a及び11についても第4表に示す条件で試験を行し
1、結果を第5表に示した。二種類の試験を実施した理
由は、■3 から耐摩耗性を評価し、Nから耐熱衝撃性
と耐機械的衝撃性を評価するためである。
第 4 表 。
第 5 表
注*1)チップld、If及び5aについては、フライ
ス切削中の摩耗が激しかったので、刃先が欠損する前に
切削を中断し、それまでのih撃回数を測定した。
ス切削中の摩耗が激しかったので、刃先が欠損する前に
切削を中断し、それまでのih撃回数を測定した。
注*2ンチソプ1eについては、旋盤切削中、フライス
切削中それぞれ1分、■バスで剥離が生じた。
切削中それぞれ1分、■バスで剥離が生じた。
第5表に示されるように、基体の組成が本発明の範囲に
含まれるチップ1〜5. la、lb及びIC(以下「
範囲内高jと称する)は、基体の組成が本発明の範囲に
含まれないチップ6〜10と比べて著しくすぐれた耐摩
耗性、耐熱衝撃性及び耐機成的衝撃性を有している。こ
のことは、同一の被1層が設けられている場合には、本
発明の範囲に含まれる組成からなる基体を用いることに
よって、基体を構成する各成分のすぐれた特性が発揮さ
れもことを示している。
含まれるチップ1〜5. la、lb及びIC(以下「
範囲内高jと称する)は、基体の組成が本発明の範囲に
含まれないチップ6〜10と比べて著しくすぐれた耐摩
耗性、耐熱衝撃性及び耐機成的衝撃性を有している。こ
のことは、同一の被1層が設けられている場合には、本
発明の範囲に含まれる組成からなる基体を用いることに
よって、基体を構成する各成分のすぐれた特性が発揮さ
れもことを示している。
また範囲内高は、チップ1d、1e、1f、5a及び1
1と比べても著しくすくれた特性を有−でいる。このこ
とは、たとえ基体の組成が本発明の範囲に含まれていて
も、あるいは基体が範囲内品の基体と同等の特性を有し
ていても、被覆層が設けられていない場合あるいは被覆
層の厚みが不適当である場合には、従来の切削用チップ
と同程度若しくはそれ以下の性能を有する切削用チップ
しか得られないが、本発明の範囲に含まれる組成からな
る基体に本発明切削用チップに用いる被覆層を適当な厚
みに設けることによって、一層耐摩耗性、耐熱衝撃性及
び耐機械的衝撃性を向上せしめることができることを示
している。
1と比べても著しくすくれた特性を有−でいる。このこ
とは、たとえ基体の組成が本発明の範囲に含まれていて
も、あるいは基体が範囲内品の基体と同等の特性を有し
ていても、被覆層が設けられていない場合あるいは被覆
層の厚みが不適当である場合には、従来の切削用チップ
と同程度若しくはそれ以下の性能を有する切削用チップ
しか得られないが、本発明の範囲に含まれる組成からな
る基体に本発明切削用チップに用いる被覆層を適当な厚
みに設けることによって、一層耐摩耗性、耐熱衝撃性及
び耐機械的衝撃性を向上せしめることができることを示
している。
以上述べたようにこの発明の高速切削用チップは、従来
の高速切削用チップと同等の機械的強度及び硬度を有し
、加えて従来品に勝る耐摩耗性、耐熱衝撃性及び耐機械
的衝撃性を有しているので、高速連続切削に用いるのに
適しており、かつコールドプレス法によって製造される
ので量産性にも適している。
の高速切削用チップと同等の機械的強度及び硬度を有し
、加えて従来品に勝る耐摩耗性、耐熱衝撃性及び耐機械
的衝撃性を有しているので、高速連続切削に用いるのに
適しており、かつコールドプレス法によって製造される
ので量産性にも適している。
Claims (2)
- (1)重量基準でS i3 N450〜85%。 TiN10〜45%並びにY2 o3及びDy20゜の
うち少なくとも1種対Al2O3の比が371〜1/3
からなる複合酸化物5〜40%からなる組成を有する切
削用チ・ノブを基体とし、該基体の表面上にA 1.0
3よりなる被覆層が設けられていることを特徴とする高
速切削用チ・ノブ。 - (2)重量基準でS is N450〜80%。 T t N 10〜40%並びにY2.03及びDy2
O3のうち少なくとも1種対Al2O3の比が3/1〜
1/3からなる複合酸化物10〜40%からなる組成を
有する切削用チ・ノブを基体とし、該基体の表面上にA
IN及びAl0Nのうち少なくとも1種よりなる被覆層
又はT i C及びT i Nのうち少なくとも1種よ
りなる被覆層と更にその上にA1□03よりなる被覆層
とで構成される多重被覆層が設けられていることを特徴
とする高速切削用チップ。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58001988A JPS59128270A (ja) | 1983-01-10 | 1983-01-10 | 高速切削用チツプ |
DE8484100039T DE3484318D1 (de) | 1983-01-10 | 1984-01-03 | Schneidwerkzeug auf nitridbasis. |
EP84100039A EP0113660B1 (en) | 1983-01-10 | 1984-01-03 | Nitride based cutting tool |
US06/569,683 US4578087A (en) | 1983-01-10 | 1984-01-10 | Nitride based cutting tool and method for producing the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58001988A JPS59128270A (ja) | 1983-01-10 | 1983-01-10 | 高速切削用チツプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59128270A true JPS59128270A (ja) | 1984-07-24 |
JPH0211549B2 JPH0211549B2 (ja) | 1990-03-14 |
Family
ID=11516861
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58001988A Granted JPS59128270A (ja) | 1983-01-10 | 1983-01-10 | 高速切削用チツプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59128270A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62162683A (ja) * | 1986-01-14 | 1987-07-18 | 住友電気工業株式会社 | 被覆窒化硅素部品 |
WO2014126178A1 (ja) * | 2013-02-13 | 2014-08-21 | 京セラ株式会社 | 切削工具 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5231910A (en) * | 1975-09-08 | 1977-03-10 | Toshiba Corp | Cutting tool |
JPS5585481A (en) * | 1978-12-19 | 1980-06-27 | Ngk Spark Plug Co | Ceramic throwwaway tip and its manufacture |
JPS5632377A (en) * | 1979-08-20 | 1981-04-01 | Mitsubishi Metal Corp | Silicon nitride base sintered material for cutting tool |
JPS5716162A (en) * | 1980-07-02 | 1982-01-27 | Sumitomo Electric Ind Ltd | Coated cutting tool |
JPS57188467A (en) * | 1981-05-15 | 1982-11-19 | Ngk Spark Plug Co | Silicon nitride sintered body |
-
1983
- 1983-01-10 JP JP58001988A patent/JPS59128270A/ja active Granted
Patent Citations (5)
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WO2014126178A1 (ja) * | 2013-02-13 | 2014-08-21 | 京セラ株式会社 | 切削工具 |
JP5677638B1 (ja) * | 2013-02-13 | 2015-02-25 | 京セラ株式会社 | 切削工具 |
US10086437B2 (en) | 2013-02-13 | 2018-10-02 | Kyocera Corporation | Cutting tool |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0211549B2 (ja) | 1990-03-14 |
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