JPS5912720Y2

JPS5912720Y2 - 流量信号伝送装置

Info

Publication number: JPS5912720Y2
Application number: JP8585277U
Authority: JP
Inventors: 一郎和田; 弘幸内藤
Original assignee: 株式会社東芝
Priority date: 1977-06-29
Filing date: 1977-06-29
Publication date: 1984-04-16
Also published as: JPS5413372U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、送信系で得た流量信号を１つの伝送ケーブル
を介して受信系で流体の流れ方向を判断しながら流量信
号を受信記録する流量信号伝送装置に関する。

従来の電磁流量計では、流量信号のほかに、流体の流れ
方向を意味する信号を伝送する場合、これらの信号はそ
れぞれ別個の伝送ケーブルを用いて伝送し、遠隔地の受
信部で記録している。

しかし、これらの信号を伝送するにあたって、各信号ご
とに別個の伝送ケーブルで伝送しているため、伝送ケー
ブルのコスト高を招き、また、架設工事の費用も多大に
なる欠点があった。

本考案は上記実情にかんがみてなされたもので、電磁流
量計の流量信号のほかに、流体の流れ方向の信号をも１
つの伝送ケーブルを用いて伝送し、受信系ではその流体
の流れ方向の信号を受けて流量信号を記録することによ
り、伝送ケーブルおよびその架設工事などのコスト低減
化を図り、かつ受信系で複雑な処理回路を持つことなく
流量信号の内容に応じて明確に区別して表示できる流量
信号伝送装置を提供することにある。

以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。

１０は流体の流量信号を取り出す流量計本体であって、
具体的には流体を流通する導管１１．この流体に磁束を
作用させる励磁コイル１２を含む励磁電源部１３、およ
び流体に磁束を作用させて得た誘起起電力を流量信号と
して取り出す一対の電極１４、１４よりなっている。

１６は励磁電源部１３より矩形波の如き正負の励磁信号
が得られるように制御するタイミング信号発生部である
。

また、１７はタイミング信号を受けて増幅器１５からの
流量信号をサンプリングするサンプリング回路で゛ある
。

１８はサンプリング回路１７から出力された信号電圧を
平均化したアナログ電流信号に変換する電圧−電流変換
部であり、ここで得られた信号は伝送ケーブル１９の２
芯線１９ａ、１９ｂを介して遠隔地の受信系に送
られる。

また、２０はタイミング信号発生部１６の励磁方向信号
とサンプリング回路１７の出力信号の極性とで流体の流
れ方向を検出する流体方向検出部である。

この検出部２０で検出された信号により、後続の切換部
２１は伝送ケーブル１９のシールド１９Ｃと他の２芯
線１９ａ、１９ｂの何れかとを短絡する。

一方、受信系３０にあっては、ペン選択制御部３１と例
えば２ペン式レコーダ３２を備えている。

即ち、ペン選択制御部３１は伝送されてきた流量信号の
内容から後続の２ペン式レコーダ３２の何れかのペンを
選択して駆動させるものである。

次に、第１図に示す流量信号伝送装置の作用を説明する
。

先ず、導管１１内の流体が何れの方向を流れているかを
流体方向検出部２０で検出する。

つまり、この流体方向検出部２０はタイミング信号発生
部１６の励磁方向信号とサンプリング回路１７のパルス
化された出力流量信号とを検出し、一定の励磁方向に対
し、正レベルの流量信号がでていれば、流体の流れが正
方向であると検出し、また負レベルの流量信号がでてい
れば流体の流れが負方向であるとし、これによって後続
の切換部２１を切換制御する。

正方向の場合この切換部２１の切換によって、伝送ケー
ブル１９の芯線１９ｂとシールド線１９Ｃとが短絡
される。

一方、サンプリング回路１７でサンプリングされパルス
状とした流量信号電圧−電流変換部１８で平均化したア
ナログ電流信号に変換された後、伝送ケーブル１９の芯
線１９ａと同電位にされた芯線１９ｂおよびシール
ド線１９Ｃとを介して遠隔地の受信系３０に伝送する
。

受信系３０のペン選択制御部３１では、芯線１９ｂと
シールド線１９Ｃとが同電位であり、がっ流量信号が
芯線１９ａを介して伝送されてきたと判断すると、後
続の２ペン式レコーダ３２の一方のペン（黒色で記録す
るペン）を選択して駆動制御する。

この結果、流体が正方向の場合には第２図に示すように
記録紙上に黒色で流量信号が記録される。

一方、流体が逆方向に流れている場合には、流体方向検
出部２０の信号によって切換部２１は伝送ケーブル１９
の芯線１９ａとシールド線１９Ｃを短絡する。

従って、電圧−電流変換部１８でアナログ電流信号に変
換された流量信号は伝送ケーブル１９の芯線１９ｂと
同電位にされた芯線１９ａおよびシールド線１９Ｃ
を通って受信系３０に送られる。

この結果、受信系３０のペン選択制御部３１は芯線１９
ａとシールド線１９Ｃとが同電位であり流量信号が
芯線１９ｂを通って伝送されてきたことによって逆方
向の流体であると判断し、これに基づいて２ペン式レコ
ーダ３２の赤色の記録を行なうペンを選択して駆動制御
する。

これにより、記録紙には流量信号が赤色で記録される。

また、記録の色わけはせずに流体の正逆方向を、第３図
に示すように零レベルを境として正側と負側に分けて記
録してもよい。

以上詳記したように本考案によれば、励磁方向およびサ
ンプリングされた流量信号から流体の流れ方向を検出し
、流量信号を２芯の芯線のほかにシールド線を有する伝
送ケーブルを用いて伝送するに際し、流体の流れ方向に
対応して芯線を選択的にシールド線に接続して伝送する
ようにしたので、次のような種々の効果を奏する。

■ 送信系は、流体の流れ方向の検出に基づいて芯線を
選択的に切換えるだけであるので、非常に簡単な信号出
力制御手段により２種類の信号を出力で゛きる。

■ しかも、２芯の１つの伝送ケーブルにより２種類の
異なった信号を伝送できるため、伝送ケーブルのコスト
およびケーブル架設工事の費用などを大幅に低減化でき
る。

■ 一方、受信系では、何れの芯線を経て流量信号が送
られてきたかを判断できるので、流体の流れ方向に応じ
て流量信号を区別して記録することができる。

■ また、流体の流れ方向に対応して流量信号を区別し
て記録できれば、流体り流量信号と流体の流れ方向とを
同時に把握し得、よって流量管理や保守点検にとって非
常に便利なものとすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置の一実施例を説明する構成図、第２
図および第３図は受信系の記録状態を示す図である。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

励磁コイル、励磁電源部および流量信号を取出す一対の
電極からなる流量本体と、この流量計本体の励磁電源部
に対して正負の励磁信号が励磁コイルに加わるように制
御する制御信号を出力する制御信号発生部と、前記流量
計率・体の一対の電極に接続され、この一対の電極から
取出された流量信号をアナログ信号に変換する信号変換
部と、この信号変換部の２つの出力端に２つの芯線の一
端側がそれぞれ個別に接続される少なくとも２つの芯線
およびシールド線を持つ伝送ケーブルと、前記制御信号
発生部からの制御信号と前記流量計本体から出力される
流量信号とがら流体の流れ方向を検出する流体流れ方向
検出部と、この流体流れ方向検出部の出力端に接続され
、その流体の流れ方向の検出内容に応じて前記２つの芯
線のうち予め定められた１つの芯線の一端側を前記シー
ルド線の一端側へ接続する切換部と、前記伝送ケーブル
の他端の２つの芯線およびシールド線に接続され、前記
２つの芯線のうち何れの芯線の他端から流量信号が出力
されたか否かを検出して流体の流れ方向を判別する判別
手段と、この判別手段の出力端に接続され、この判別手
段から出力された判別結果に基づいて記録形態を変えて
前記判別手段から与えられた流量信号を記録する記録手
段とを備えたことを特徴とする流量信号伝送装置。