JPS5912577Y2 - ミラ−式光軸設定装置付光電検出器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、発光器と受光器とを分離したセパレート型光
電検出方法に使用されるミラ一式光軸設定装置付光電検
出器に関するものであり、更に詳言すれば発光器の前面
に装置した接眼筒を通してミラー上に受光器を視認し、
同様に受光器の前面に装置した接眼筒を通してミラー上
に発光器を視認することにより対向させて配置した発光
器と受光器の間に形或される光軸を一致させることがで
きるミラ一式光軸設定装置付光電検出器に関するもので
ある。

従来この種の光軸設定方法には、望遠鏡式又はピンホー
ル式のものが用いられていた。

これらの方法は、光軸設定に際して光電検出器本体の後
部から該本体の前面側を覗きながら光軸調整をしなけれ
ばならず、光電検出器の取付けに際して壁面に埋込んだ
り、建築物に密着させる等建築限界ぎりぎりに充電検出
器本体を設置することができず、光軸調整をするための
所謂穴場が必要であった。

しかも望遠鏡式による場合には、望遠鏡自体が高価なも
のであるばかりでなく、望遠鏡の視認軸と充電検出器の
光軸を平行に設置するための特別な望遠鏡取付台座を必
要とし製品価格を更に高価なものにすると共に、望遠鏡
の大きさが光電検出器本体を小型化するための障害とな
っていた。

またピンホール式による場合には、ピンホールの位置を
小さく且つ正確に開けなければならず、製作加工が極め
て困難であり量産に適さなかった。

しかも発光器と受光器の間の設置距離に応じて視認角度
を絞るためにはピンホール間隔を一定寸法以上にする必
要があり、したがって充電検出器本体の小型化に限界を
生ずると共に、ピンホールによってはその視認範囲を特
定しにくい欠点があった。

本考案は、上記の問題を解決したものであり、充電検出
器の発光器と受光器の本体の夫々前面に配置した接眼筒
から夫々の内部に収容したミラーを視認するだけで簡単
に発光器及び受光器間の光軸設定をすることができる小
型で製作加工の容易なミラ一式光軸設定装置付光電検出
器を提供することを目白勺としている。

以下図面に従って本考案の実施態様を説明する。

図面において、１は本考案に係るミラ一式光軸設定装置
付光電検出器の分離された発光器又は受光器の本体であ
る。

この本体１の前面に集光レンズ２を配置固定し、この集
光レンズ２の光軸ａ上の焦点部分に発生源又は受光源３
を装置すると共に、この光軸ａと平行で且つ同一方向に
向う対物筒４を設ける。

本実施例において光軸ａは集光レンズ２の後部に配置し
たミラー５によって本体１の上方又は下方に曲折され、
対物筒４の取付面６に透設した孔７を介してその外側に
焦点を結び得るようになっている。

このようにすると本体１の奥行寸法を小さくし本体１の
小型化を図ることが出来るばかりでなく、取付面６を光
軸ａに対し平行に形或することにより対物筒４の装着を
簡単にすることが出来る。

しかも取付面６上の孔７の絞り作用により光軸ａの有効
光線のみを放射し受光させることが可能である。

また対物筒４は、本体１の取付面６上に固定された案内
筒８に螺合保持されており、発光器と受光器の本体１と
設置間隔に応じて本体１の正面側から適宜ドライバー等
を用い光軸ａに添って回勧進退させ、対物筒４の絞り位
置を調節し得るようになっている。

この対物筒４の取付面６と同一平面において対物筒４と
適当間隔離れた位置にミラー９を配置し、対物筒４の中
心軸から延びる入射線を本体１の正面側へ曲折させるよ
う構戊する。

即ち、入射線とミラー９の交点に法線ｂを立て、この法
線ｂと入射線によって形成される入射角Ｃに等しい反射
角Ｃ′を有し、且つ本体１の前面に延びる反射線を想定
する。

この反射線上に一端側を本体１の前面外方に覗かせ、且
つ中心軸を反射線上に一致させた接眼筒１０を配置し、
ミラー９を介して接眼筒１０と対物筒４を結び本体１の
前方へ延びる視認軸ｄを形戊する。

而して視認軸ｄは光軸ａと平行になり、光軸ａは接眼筒
１０から覗いてミラー９上に映し出される方向に必ず伸
長し、発光器側の接眼筒１０から覗いてミラー９上に受
光器が映るように発光器の本体１を設置すれば、発光器
の光は受光器の前面に到達し、また受光器側の接眼筒１
０から覗いてミラー９上に発光器が映るように受光器を
設置すれば発光器と受光器の間の光軸が設定され、而し
て受光器の集光レンズ２は発光器から放射された光を集
光し、焦点上に設置した受光源３によって九電変換を行
うことが出来る。

本実施例において接眼筒１０は取付面６上に固定された
案内筒１１に螺合保持されており、光軸調整に際して本
体１の正面側から適宜ドライバー等を用いて回勧進退さ
せ接服筒１０の一端側が本体１の外部へ突出し得るよう
に構威されており、調整者が接眼筒１０から正確に本体
１の正面側を視認し得るようになっている。

この接眼筒１０は、ミラー９の反射角度の形或方向を適
宜変えることにより本体１の正面側の上方又は下方に配
置することも可能であり、本体１を高所又は低所に設置
しなければならない場合などには、調整者の目の位置に
応じて本体１の上方又は下方から覗き得るよう接眼筒１
０の配置方向を変えることが出来る。

本考案は以上のように構成したから、発光器及び受先器
の前面側から夫々の接眼等を覗くだけで発光器及び受光
器間の光軸設定をすることが出来るので、発光器又は受
光器の本体を壁に埋設したり、建築限界ぎりぎりに設置
することが可能となる。

また視認範囲についても接眼筒及び対物筒の筒孔の径、
筒の長さによって簡単に調節することができるので製作
加工が容易であり、しかも光軸設定に際して筒孔によっ
て視認範囲が特定されるため光軸を正確且つ簡単に設定
することが出来る等実用上の効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るミラ一式光軸設定装置付光電検出器
を示すものであり、第１図は発光器又は受光器の本体の
正面図、第２図は第１図Ａ−Ａ線断面図、第３図は同じ
く第１図Ｂ−Ｂ線断面図、第４図は光軸と視認軸の関係
を示す概略説明図である。 １・・・・・・本体、４・・・・・・対物筒、９・・・
・・・ミラー、１０・・・・・・接眼筒、ａ・・・・・
・光軸、ｂ・・・・・・視認軸。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 発光器と受光器の本体の夫々前面に中心軸が該発光器と
   受光器の光軸に平行する対物筒を配置し、この対物筒の
   後部に該対物筒の中心軸の延長線を入射線として本体の
   前面側に反射線を形戒するミラーを配置すると共に、上
   記反射線上において中心軸を一致させ、且つ本体の前面
   側に覗く接眼筒を配置したことを特徴とするミラ一式光
   軸設定装置付光電検出器。