JPS5912251Y2 - 交通標識の基礎体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、道路、歩道、工場構内等に設置する交通標識
の基礎体に関する。

交通標識の埋設手段として従来は地面に任意形状の穴を
掘り、この穴に標識柱を立てその空隙にコンクリートを
流し込んで地上に固定していた。

この設置手段ではコンクリートが硬化するまでは動かす
ことができず静止したままの状態で数日間保持しておか
なければならなかった。

そしてこのような手段で埋設した標識柱は、交通事故に
よる破損取替工事、あるいは位置替え等の場合、標識柱
を固定しているコンクリートを破壊して前記のような埋
設工事を繰返さなければならず、このため工事の手間が
掛かり工事費も嵩む等不経済なことが行われていた。

又交通事故による標識の破壊は標識柱が曲って標識とし
ての目的を達することが不可能となり重ねての事故発生
に連がる危険性がともなっていた。

これはコンクリートによって標識柱が固く固定されてい
るために露出している部分が曲って表示が目視できない
ためであり数々の人命事故に連がる欠点があった。

本発明の交通標識の基礎体はこのような前記の諸欠点を
解消し、一度設置すれば取替えも簡単にでき、取外し、
取付け、清掃も至極簡単で標識柱の曲り破損も未然に防
止できる交通標識の基礎体を提供するものである。

添付図面により本考案を説明すると、第１図は標識柱基
礎全体の断面図を示すものであって、１は硬質ゴムある
いは合成樹脂よりなる基礎ブロックであって地中に埋設
する。

このブロック１にはボルト孔２を穿設し、１′は地中安
定性をもたせるための膨出部でありその形状は任意であ
るが上面は平担面とする。

このブロック１の上面にはブロック１の表面形状に合致
させ、周縁にボルト孔を有し、中央に穴を形威したフラ
ンジ３を当接し、該フランジ３の中央の穴に柱体を立設
して該フランジ３によって標識柱６の底面に戒形した鍔
４を押えてボルト５により前記ブロック１と共に一体に
締付けて基礎体を或形するものである。

したがって標識柱の取付け、取外しに際してはボルト５
の操作によってフランジ３を取りつければ標識柱６は簡
単に取付けることができるばかりでなく、フランジ３と
ブロック１とは平面的に密着されているため完全に固定
できる。

図中符号７は標識板を示している。このブロック体は硬
質ゴムあるいは合或樹脂によって或形されているため地
中に埋設してあっても交通事故等の衝撃に際した場合復
元性があり、しかも膨出部１′を設けるため地中安定性
が良く傾いたり抜け出したりすることが絶体になく耐久
性が高い。

本考案の基礎体はこのような構造であるから従来の標識
柱のようなコンクリート打ちという面倒な工事を必要と
せず、一度ブロックを埋設しておけば標識柱の取替え、
方向変更、清掃等が容易であるという従来の標識柱の基
礎にはみられない使用上の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は標識柱全体の断面図を示し、第２図は基礎ブロ
ックの側面図、第３図は同平面図を示すものである。 １・・・・・・基礎ブロック、２・・・・・・ボルト孔
、３・・・・・・フランジ、４・・・・・・標識柱の鍔
、５・・・・・・ボルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 周縁にボルト孔２を貫通するように穿設し、中央部下方
   に地中安定性をもたせるための膨出部１′を設けた上面
   平担な形状を有する硬質ゴムあるいは合戊樹脂よりなる
   ブロック１を土中に埋設し、該ブロック１の上面にブロ
   ック１の表面形状に合致させ周縁部にボルト孔を有し、
   中央に穴を形威したフランジ３を当接し、該フランジ３
   の中央穴に標識柱６の柱体を立設し、該フランジ３によ
   って底面に鍔４を戊形した標識柱６を嵌合押圧して前記
   ボルト孔２にボルト５をフランジ３およびブロック１の
   全体に亙って挿通し一体に締付け固着してなる交通標識
   の基礎体。