JPS59122408A - 薬害軽減剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 不発明は農業用マシン油を植物に単独で散布した時、あ
るいは他の農薬と混合散布又は近接散布した時にたびた
び発生する薬害を経滅することを目的とした農園芸用殺
虫剤組成物に関するものである。

、農業用マシン油は主として柑橘類、リンゴ等の殺虫剤
として使用されており、他の合成殺虫剤と比較して薬剤
抵抗性の問題がなくかつ安価であることから貴重な農薬
となっている。一方農業用マシン油の散布による植物へ
の悪影響も認められておりこれが普及を妨げている大き
な要因となっている。農業用マシン油の散布による明確
な被害としては葉及び果実表面の油浸斑、落葉あるいは
果実の糖分の低下、酸味の増大、着色不良などの果実品
質の低下が挙げられる。

また、植物の葉におけろ光合成能力は極端に低下し回復
する迄に数ケ月を要−「るといわれている。また農業用
マシン油は他の薬剤と混合散布あるいは近接散布するこ
とにより薬害の助長あるいはそれぞれ重用では発生しな
かったか問題とならなかった薬害の発生がしばしば起こ
っており、用途を著しく狭くしている。以上の諸問題解
決のために農業用マシン油を精製することにより粘度を
低下させる等の品質の向上がはかられており、悪影響の
緩和がなされつつあるが、精製工程が加わることにより
価格が上昇し、また被害の緩和効果についても必ずしも
十分なものではな（広く普及され峻いのが現状である。

発明者らは殺虫効果を損わずに上記農業用マシン油に関
連する薬害の低減をはかるべく鋭意検討の結果本発明を
完成した。すなわち本発明は農業用マシン油にショ糖脂
肪酸エステルを配合し、更に好ましくは尿素を配合して
なる農園芸用殺虫剤組成物に関するものである。ショ糖
脂肪酸エステルは、脂肪酸の種類やエステル化の程度に
より各種のものが市販されているが、いずれも用いるこ
とができその目的に応じて使いわけできる。

農業用マシン油との混合による精削の容易さの観点から
はショ糖脂肪酸エステルのＨＴ、　Ｂは低い方が好都合
であり、また散布時の水で稀釈した場合の溶解、分散性
の観点からはＨＬＢは高い方が良いがいずれも他の乳化
剤あるいは溶剤と併用することにより製剤あるいは稀釈
、散布が可能となる。

農業用マシン油は、通常乳剤の形態で市販されており、
散布時にはこれを１０−２００倍程度の水に稀釈して使
用される。

ショ糖脂肪酸エステルの農業用マシン油に対する混合比
は、農業用マシン油１ｏｏａｌに対しＯ０ｌ〜ｓｏｇ、
好ましくは０．Ｊ−１０９であり、上記範囲未満では薬
害低減効果が小さく、一方、上記範囲をこえると製剤に
要する他の乳化剤あるいは溶剤の必要量の増大を招き好
ましくない。

尿素は農業用マシン油１００ｍ１に対し７〜３００ｇ、
好ましくはｔｏ−，２ｏｏｇ配合される。尿素の配合箭
が少すぎると薬害低減効果が小さく、また多すぎると散
布時の稲沢倍率が低い場合に尿素濃度が高くなり、植物
に障害を起こす危険性がある。なお本発明の組成物は、
製剤時あるいは散布時において、従来公知である乳化剤
、水和剤、溶剤、除草剤、殺菌剤、殺虫剤あるいは他の
肥料と組み合わせて使用できる。

本発明によれば、農業用マシン油とショ糖脂肪酸エステ
ルとを含む組成′吻を通常の農業用マシン油の場合と同
様に水にて稀釈散布することにより従来農業用マシン油
散布により発生していた葉及び果皮の油浸斑発生、落葉
、果皮の糖度低下、酸度増大、着色不良等の品質の低下
あるいは光合成能力の低下を著しく軽減し、また更に農
業用マシン油と他の農薬と混用あるいは　３− 近接散布することにより発生する薬害をも軽減すること
ができ為。本発明方法によるこれらの薬害を軽減する理
由は必ずしも明確ではないが、例えばショ糖脂肪酸エス
テルは農業用マシン油等の農薬の葉あるいは果皮におけ
る浸透及び移動の促進による局在の防止、植物体内での
各種代謝の良化を促し、尿素は栄養分としての９素の供
給源として植物の活性化に役立ち、これらにより薬害発
生の危険性が低減したと同時に植物自体の耐性の向上も
あったものと考えられる。

次に実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発
明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に限定され
るものではない。

なお、以下の実施例において、マシン油乳剤としては三
笠化学工業■製スピンドロン乳剤を使用し、ショ糖脂肪
酸エステルとしては下記表／に記載したりョートーシュ
ガーエステル（羨糖■製）を使用した。

　４− 表−７ 実施例７〜６、比較例１ マシン油乳剤及び！３ｆｆｉ−３をマシン油濃度が１％
（Ｖ／Ｖ　）、８Ｅ−３の濃度が表−コに記載した濃度
になるように水で稀釈、溶解した散布液を調製し、鉢植
え３年生温州ミカンに昭和５７年６月２１日に樹葉が十
分濡れる程度に散布し３日後に本年になって出葉展開し
た新葉につきマシン油乳剤による薬害として特徴的であ
る油浸斑の発生程度を表−３に従って比較調査した。

その結果を表−λに示したが、マシン油乳剤単独では葉
面に油浸床を発生するが、ショ糖脂肪酸エステルの共存
により、その発生が著しく抑制されていた。

表−コ 表−３ 実施例７〜タ マシン油乳剤及び表−μに記載した各種ショ糖脂肪酸エ
ステルをそれぞれのｆｌ！度が１％（Ｖ／Ｖ）及び０１
０１％（Ｗ／Ｖ　）となるように水で稀釈、溶解した散
布液を調製し、実施例１と同様に散布処理をし、薬害の
発生程度を比較した。

その結果を表−グに示したが、ショ糖脂肪酸エステルは
いずれの種類も薬害ＩＩｉ￥減効果を有することを認め
た。

　７− 表−ｌ 実施例１θ〜／／ マシン油乳剤及び８１！ｉ−Ｊをそれぞれの＃度が／　
％　（Ｖ／Ｖ）及びｏ、　ｏ　ｇ　％　（Ｗ／Ｖ）とな
るように水で稀釈、溶解した散布液と、これに更に尿素
を１％（Ｗ／Ｖ　）加えた散布液とにつき実施例１と同
様に散布処理をし、薬害の発生程度を比較した。

その結果を表−ｊに示したが、ショ糖脂肪酸エステルに
更に尿素を併用すれば薬害をより低減しうろことを認め
た。

　８− 表一よ 実施例１−〜１４ｔ、比較例コ マシン油乳剤、８Ｂ−３及び尿素を各成分の濃度が表−
乙に記載した数値となるように水に稀釈、溶解して散布
液を調製し、鉢植え３年生温州ミカンに樹葉が十分濡れ
る程度に散布し、散布前、散布１日後及びグ日後の光合
成量を測定しその結果を、散布前の光合成量をｉｏｏと
した場合の相対値にて表−２に示した。

光合成針の測定は閉鎖系のグロースギヤビネット（３０
℃）に供試植物を人ねキャビネット内の００２濃度の変
化を赤外線ガス分析計で測定した。照明時のＣＯ□濃度
減少速度から卵かげの光合成量を、暗黒時の００２増加
速度より呼吸量をそれぞれ求め、両者の和をもって真の
光合成量とした。

以上の測定の結果、マシン油乳剤散布により光合成量は
著しく低下するが、ショ糖脂肪酸エステルを併用するこ
とによりその低下が緩和され、また、更に尿素を併用す
ることによりなお一層緩和されることを認めた。

表−６ 実施例／ｊ−２６、比較例３〜．２．２マシン油乳剤、
Ｅｌｍ−ｊ、尿素、殺虫剤（ジメトエート乳剤、トモノ
農薬昨）製）及び殺菌剤（スパッドサイド水和剤、クミ
アイ化学■製）にて、表−７に示すような単用散布区あ
るいは混用散布区を設定、各番号につき各々２手生温州
みかん３樹を供試し、各摺電に、対ｌＡＣを設は手摺ず
つ２処理とした。なお、散布液中の濃度ハマシ７　油１
１ＪＩ　／　％　（Ｖ／Ｖ）、８に−３０，０１％（ｗ
、’ｖ　）、尿素／　％　（Ｗ／Ｖ）　、殺虫１１０．
　／　％　（Ｖ／Ｖ）及び殺菌剤０．１３％（Ｗ／Ｖ）
である。

散布は１回目を昭和５７年６月、２３日に、λ回目を同
７月、２９日に肩掛噴霧器を用いて、供試樹葉が十分濡
れる程度（７樹当たり２〜−１３１）散布し、散布後の
新葉、出葉及び果実表面のマシン油による油浸斑の発生
程度による新葉薬害発生率、出葉薬害発生率及び果実薬
害発生率と更に落葉数な調査し、その結果を第１回散布
後については表−７に、第一回散布後については表−ｇ
に示した。

ｌｌ− また、同／Ｑ月７３日に各手摺より１０個ずつの果実を
採集し、重量、果汁の糖度、クエン酸含量を測定すると
ともに、着色度、着色の均一性、果皮の汚れを観察し、
その結果を表−タに示した。なお、糖度はＢｒ１ｘ糖度
計、クエン酸含搦はカセイソーダ標準液による滴定量か
らクエン酸量を算出した。

その結果、表−７、表−ｇに示したようにマシン油乳剤
あるいはマシン油乳剤と他の農薬との混用時の葉、尿笑
の薬害あるいは落葉の増大は、尿素を併用することによ
りある程度軽減し得るが、ショ糖脂肪酸エステルあるい
はショ糖脂肪酸エステルと尿素とを併用することにより
明確な軽減効果を認めた。一方果実品質については、表
−デに示したように尿素の併用では糖度の低下、クエン
酸の増大の抑制に一応の効果があるが、ショ糖脂肪酸エ
ステルあるいはショ糖脂肪酸エステルと尿素とを併用す
ることにより、それらの効果の他に更に果実重量の増大
、着色が良好でかつ汚れが少い等の効果を認めた。

１２− 実施例２７〜３０．比較例２３〜２乙 ６年生温州みかんにおけるマシン油乳剤と殺菌剤（プラ
ン水和剤、三笠化学■製）との混用あるいは近接散布時
の薬害の静減効果を比較した。

混用散布では、マシン油乳剤、殺菌剤、尿素及び５Ｆ−
ｊにて表−ＩＱに示したような混用散布液を調製しみか
んを各区３樹で≠区に分げ昭和５７年７月λ７日にそれ
ぞれ散布し、１週後項から発生する果実表面の褐色の薬
斑の発生率を測定し薬害発生基として表りに示した。

近接散布テストの場合（（は、表−／／に示したように
先ず前散布として昭和５７年４４１３日に殺菌剤を散布
し、１．２日後にみかんを各区３樹で≠区に分け、後散
布として単用あるいは混用散布液を調↓、それぞれ散布
し上と同様にして薬害発生率を表−／ｌに示した。

その結果、混用あるいは近接散布の薬害軽減について、
尿素の併用は一応の効果がある力？゛ショ糖脂肪酸エス
テルの併用では著しい効果があ６− リ、またショ糖脂肪酸エステルと尿素の両者の併用にて
更にその効果が増大することを認めた。

表　−１０ 表　−／１ 実施例３１〜３μ、比較例、２７〜３３昭和５７年μ月
１７日播種し葉令が３．ｊとなったハクサイに表−／、
２に示した各種組成の薬剤（殺菌剤としては実施例２７
〜３０で使用したものと同じものを使用した。）を弘月
ｘｒ日に散布液量がｌθＯｌ　／　／　ｏ　ａになるよ
うに茎葉にそれぞれ散布し、３日後に葉面に発生した薬
害を程度別にｊ段階に大別（指数Ｏ−Ｓ、Ｏは殆ど薬害
なし、ｊは全面に薬害発生）し観察調査した。この調査
結果にもとづき下記の式により薬害度を算出した。

その結果を表−７−に示したがマシン油乳剤単用による
薬害、あるいはマシン油乳剤と殺菌剤の混用による薬害
の軽減は、尿素を共存させることにより僅かに認められ
るが、ショ糖脂肪酸エステルの共存にて明らかな軽減効
果を示し、またショ糖脂肪酸エステルと尿素とを共存さ
せることによりなお一層の効果を示すことを認めた。

表−７２ 出願人　三菱化成工業株式会社 代理人　弁理士　長杆用　　　− ほか１名 １９− 手続補正書（自発） 昭和よ子午　夕月３０日 ２　発明　の名称 農園芸用殺虫剤組成物 ３　補正をする者 出願人 （Ｂｑ　　三菱化成工業株式会社 ４代理人〒１００ （ほか　ｌ　名） ５補正の対象 舎　願書の１表題］、［特許請求の範囲に記載された発
明の数］の欄、「発明者」の欄、［特許出願への欄、「
代理人」の欄、「添付書類の目録」の欄及び「前記以外
の代理人および発明者」の欄 ２０− ６　補正の内容 （１）願書の表題を「特許願（特許法第３ｒ条だだし書
の規定による特許出願）」と訂正する。

（２）願書の１発明の名称」の欄の次に、［特許請求の
範囲に記載された発明の数１の欄として「コ　特許請求
の範囲に記載された発明の数２」と加入する。

（３）願書の「発明者」の欄から１前記以外の代理人お
よび発明者」の欄までの欄番号を各ｌづつ増加する。

以　　　上 手続補正書（自発） 昭和５９年３月２３日 ２　発　明　の名称 農園芸用殺虫剤組成物 ３　補正をする者 出願人 三菱化成工業株式会社 ４代理人〒１００ 東京都千代田区丸の内二丁目５番２月 （ほか　１　名） ６補正の内容 （１］　　発明の名称を「薬害軽減剤」と削正する。

組成物」とあるを、「薬害軽減剤」と訂正する。

（４）　　同省第３頁最下行に「検討の結果」とある次
に［、特定の界面活性剤が農業用マシン油の薬害軽減効
果を有することを知得して」を加入する。

（５１同書第３頁第７〜３行に１農業用マシン油・・・
・・殺虫剤組成物」とあるを、「ショ糖脂肪酸エステル
を有効成分とする農業用マシン油の薬害軽減剤」と訂正
する。

（６］　　同曹第３頁第ｇ行に１農業用マシン油との混
合による粉剤」とあるを、１シヨ糖脂肪酸エステルから
々る薬害軽減剤は、各種態様での使用か可能であり、具
体的には農業用マシン油散布に先立ち又は該散布と同時
に該エステルを散布することができる。ショ糖脂肪酸エ
ステルの使用量は特に制限されないが、通常は散布され
る農業用マシン油／θθ重童部に対し０７〜５０重量部
相当蓋を一般的にはＯ０θＯ／〜／　Ｗ／Ｖ％ｉｓ度の
水浴液として使用す　２− る〇 しかして、農業用マシン油とショ糖脂肪酸エステルとを
同時に散布する場合は、実際上は、両者を予め混合し薬
害の軽減された農園芸用殺虫剤・組成物として使用する
。この場合、農業用マシン油との混合による製剤」と訂
正する。

（７）同省第３頁最下行に「１０１／であり」とあるを
、１２０９であり」と訂正する。

（８）　　同書第ｑ頁第ダ行に１尿素は」とあるを、［
上記組成物に尿素を配合すると、薬害低減効果が大きく
なって好ましい。この場合、尿素は」と訂正する。

（９）　　同書第グ頁第Ｓ行に１２θＯ＆」とあるを「
／θｏｔｉ」と訂正する。

四　同書第ダ頁第９行に１本発明の」とあるを１上記」
と訂正する。

０１）　　同書第ダ頁第１３〜／６行に「農業用マシン
油・・・・・稀釈散布することにより」とあるを削除す
る。

（２）　同書第６頁表−／の商品名の欄、最下段に［θ
−ｉ！ｒｔＯＪとあるを「ｏ−５ｑｏ−」と訂正すを挿
入する。

［一実施例３ｊ、３乙、比較例３ダ〜グ／マシン油乳剤
及び表−７３に記載した各種界面活性剤を表−／３に記
載した濃度になるように水で稀釈、溶解した散布液を調
整し、約６〜７葉期のキュウリュ株を７区とし、昭和ｓ
ｇ年／７月７日に散布し、７日後に葉の薬害発生程度お
よび光合成値を調査した。なお、葉の柴簀発生の程度は
表−／りに従って第９葉から第ｇ葉の合計３葉について
比較調査し、光合成量は各区コ株のうちの一方の第７葉
について実施例７．２〜／ダと同様に測定した。

その結果を表−／３に示したが、ショ糖脂肪酸エステル
は他の界面活性剤より優れた薬害低減作用を持ち、特に
光合成量においてその作用が著しいことを認めた０ 表−７３ 表−／ダ 」 以上 　５− 別紙 λ　特許請求の範囲 ６１− 　６−

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）農業用マシン油にショ糖脂肪酸エステルを配合し
   てなる農園芸用殺虫剤組成物
2. （２）　　農業用マシン油にショ糖脂肪酸エステル及び
   尿素を配合してなる農園芸用殺虫剤組成物