JPS5912173Y2 - コンクリ−ト等のミキサ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はコンクート等のミキサに関する。

パン型コンクリートミキサでは所要量のセメント、砂、
砂利、水等を投入しブレードｉにより強制攪拌するが、
セメントは微粉末のため投入時飛散して第１図に示すよ
うにミキシングパンａの内壁、アームｂ上面等に付着す
る。

この付着したセメントＣはコンクリート液面ｄよりも上
側の部分は攪拌されず固着してしまい、攪拌の際の抵抗
を大きくする。

そのため、毎日清掃の時タガネ等で掻き落す作業（これ
をハツリという。

）等のめんどうな作業を要していた。

従来は、この欠点を補うため第２図に示すようにミキシ
ングパンａの内部上方に、細長の孔ｅを有する注水管ｆ
を設け、コンクリート製造に必要な水をホツパｇで計量
し、水投入受ｈから注入する際該注水管ｆから注水し、
アームｂ上面やミキシングパンａ内壁に付着したセメン
｝ｃを洗浄するようにしている。

しかし、この従来装置では注水管ｆ付近のミキシングパ
ンａ内壁は洗浄されるが、その部分以外の大部分の内壁
は未洗浄のままであるので、残存するセメントが固着し
てしまい、ハツリ作業を必要としていた。

本考案は上述の従来装置の欠点を解決し、洗浄効果が良
く、ハツリ作業等を必要としないコンクリート等のミキ
サの提供を目的としたものであり、攪拌アームを自在に
回転し得るロータに取り付けてなる攪拌装置をミキシン
グパン内に収納し、該ミキシングパンの上部に散水孔を
穿設した環状散水管を内壁に沿って配設し、該環状散水
管と所要位置で接続、連通せしめた散水管を前記ロータ
の回転中心に向けて配設し、該散水管にロータ及びアー
ムに対向せしめて所要数のノズルを植設し、ポンプから
送給される水をロータ、アーム及びミキシングパン内壁
に向けて噴出し得るよう構威したことを特徴とするコン
クリート等のミキサにかかるものである。

以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明する。

第３図及び第４図に示すように、ミキシングパン１の中
央に減速機２を設け、該減速機２の回転軸にロータ３を
取り付け、該ロータ３にブレード４を取り付けたアーム
５を設け、モータ６及び伝動装置７により、攪拌し得る
ようミキサ８を構或し、前記ミキシングパン１の内壁に
沿って所要の長さのパイプを環状に折り曲げブラケット
９により該ミキシングパン１内壁上縁部に固定して環状
散水管１０となし、該環状散水管１０の両端を夫々直角
に折り曲げミキシングパン１外に突出せしめ、該突出部
２２にバルブ２３を設けると共に、該環状散水管１０の
所要位置に散水管１１を相互に連通ずるよう接続し、該
接続点から前記ロータ３の回転中心を結ぶ線上に前記散
水管１１を位置せしめ、該散水管１１の前記ロータ３側
端部を該ロータ３の斜面と平行となるよう切断し、閉塞
する。

前記環状散水管１０には、第５図に示すように散水孔１
２をミキシングパン１内壁に向けて多数穿設し、又前記
散水管１１には第６図、第７図及び第８図に示すように
そのロータ３側端部に、細径のパイプの先端をつぶして
スリット状の噴出口としたロータ洗浄用ノズル１３を所
要数植設し、該散水管１１下面に前記ロータ洗浄用ノズ
ル１３と同様の形状を有するアーム洗浄用ノズル１４を
所要間隔毎に、断面が下方に向けて放射状となるよう三
方向に植設し、更にその上面に給水口１５を設けてある
。

該給水口１５にフレキシブルホース１６の一端を接続し
、該フレキシブルホース１６の他端に吊り金具１７で支
持せしめたポンプ１８を接続し、該ポンプ１８に水計量
ホツパ１９で計量した水を受ける水投入受２０に接続し
たパイプ２１を接続せしめてある。

次に本考案の作用について説明する。

所要量のセメント、砂利、砂等をミキシングパン１の上
蓋に設けてある投入口から投入し、セメント等の量に対
応する水を水計量ホツパ１９により計量する。

この計量水の全量を水投入受２０に入れ、バルブ２３を
閉じポンプ１８を作動させると該計量水は加圧され、フ
レキシブルホース１６を通つて散水管１１に送られ、ロ
ータ洗浄用ノズル１３及びアーム洗浄用ノズル１４がら
夫々ロータ３上部及びアーム５上部へ噴出される。

計量水の全量が一定時間継続して噴出されるので、ロー
タ３上部に付着したセメントは該ロータ３の回転に従っ
て洗い流され、又散水管１１下面に、先端をつぶしてス
リット状の噴出口としたアーム洗浄用ノズル１４を下方
に向けて三方向に植設してあるので第９図イに示すよう
にアーム５が散水管１１に接近し、遠ざかる迄広い角度
にわたってアーム５の連続的洗浄が可能となり、アーム
５の側面も洗浄される。

これに対し、従来の注水管ｆでは第９図口に示すように
注水管ｆの下にアームｂがきたときだけ洗浄され、且つ
ロータ上面は全く洗浄されない 又、前記計量水は該散水管１１と連通ずる環状散水管１
０にも圧送されるので、該環状散水管１０に穿設した散
水孔１２からミキシングパン１内壁に向って噴出され、
該ミキシングパン１内壁に付着したセメントは洗浄され
る。

又、作業終了後は該環状散水管１０の両端に設けたバル
ブ２３を開き、残留する水を排出し、環状散水管１０の
閉塞を防止する。

ポンプ１８は配管途中のできるだけミキサ８に近い個所
に設置し、又フレキシブルホース１６を接続してあるの
でポンプ１８の取り外しが容易である。

又、上記実施例に、水計量ホツパ１９のバルブが開いた
ときにポンプの運転を開始し、所要時間運転後自動的に
停止するようタイマーを配設すれば効率よくポンプ１８
を運転することができる。

なお、本考案のコンクリート等のミキサは上述の実施例
に限定されるものではなく、パイプを環状に折り曲げた
環状散水管に代えて円弧状に折り曲げた散水管を複数接
続し環状とした散水管を使用し得ること、散水管に植設
するアーム洗浄用ノズルの方向を２又は４方向とするこ
と、フレキシブルホースに代えて一般のホースを使用し
得ること、ポンプを散水管でなく環状散水管に接続する
こと、更にコンクリートの混線の際ばかりでなく食品、
窯業原料、薬品等の各種の原材料の混線の際にも使用し
得ること等、本考案の要旨を逸脱しない範囲内においで
種々変更を加え得ることは勿論である。

本考案のコンクリート等のミキサは上述の如き構或を有
するので、 （１）混線物の一戒分てある計量水の全量をポンプによ
り加圧し、ミキシングパン内に配設した散水管及び環状
散水管から噴出するのでアーム、ロータ及びミキシング
パン内壁に付着した原材料を効率よく洗浄することがで
きる。

（１１）アーム、ロータ及びミキシングパン内壁に付着
した原材料を効率よく洗浄することができるので、混線
物がコンクリートである場合、セメントの固着を防止す
ることができ、従来必要としていたハツリ等のめんどう
な手作業を省略することができ、作業能率及び稼動率を
大幅に向上させることが可能となる。

（ｉｉｉ） 構造が比較的簡単で且つ合理的であるの
で、ミキシングパン内外の配管設備が少なく、ミキサ周
囲のメンテナンスを容易に行なうことができる。

ＯＶ）本考案で備える洗浄装置は混線を開始する際に使
用するばかりでなく、混線を終了し、内容物を排出した
後のミキシングパン、ローターアームの洗浄にも使用す
ることができるので、コンクリートの混線ばかりでなく
、食品、化学製品、肥料、陶器原料、飼糧、洗剤、化粧
品、その他、幅広い分野で使用することができる。

等、種々の優れた効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のミキサの説明図、第２図は従来の他のミ
キサの説明図、第３図は本考案の説明図、第４図は第３
図のＩＶ−ＩＶ方向矢視図、第５図は第３図のＸ部詳細
説明図、第６図は本考案に使用する散水管の説明図、第
７図は第６図のＶｌｌ−ＶＩ１方向矢視図、第８図は第
６図の■一■方向矢視図、第９図イは本考案で使用する
散水管による洗浄状態を表わす説明図、第９図口は従来
のミキサの注水管による洗浄状態を示す説明図である。 図中、１はミキシングパン、３はロータ、５はアーム、
８はミキサ、１０は環状散水管、１１は散水管、１２は
散水孔、１３はロータ洗浄用ノズル、１４はアーム洗浄
用ノズル、１５は給水口、１６はフレキシブルホース、
１８はポンプ、１９は水計量ホッパ、２０は水投入受を
示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 攪拌アームを自在に回転し得るロータに取り付けてなる
   攪拌装置をミキシングパン内に収納し、該ミキシングパ
   ンの上部に散水孔を穿設した環状散水管を内壁に沿って
   配設し、該環状散水管と所要位置で接続、連通せしめた
   散水管を前記ロータの回転中心に向けて配設し、該散水
   管にロータ及びアームに対向せしめて所要数のノズルを
   植設し、ポンプから送給される水をロータ、アーム及び
   ミキシングパン内壁に向けて噴出し得るよう構威したこ
   とを特徴とするコンクリート等のミキサ。