JPS5912005B2 - 超電導コイル - Google Patents
超電導コイルInfo
- Publication number
- JPS5912005B2 JPS5912005B2 JP9891677A JP9891677A JPS5912005B2 JP S5912005 B2 JPS5912005 B2 JP S5912005B2 JP 9891677 A JP9891677 A JP 9891677A JP 9891677 A JP9891677 A JP 9891677A JP S5912005 B2 JPS5912005 B2 JP S5912005B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- superconducting
- resin
- superconducting wire
- superconducting coil
- resin layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は極低温に冷却し、巻線の電気抵抗を零にして電
力損失なしに励磁することができる超電導コイルに関す
るものである。
力損失なしに励磁することができる超電導コイルに関す
るものである。
超電導コイルはその全体を液体ヘリウム中に浸漬し、極
低温に冷却する。
低温に冷却する。
そして超電導状態になつた超電導線に電流を流して運転
するものである。このとき、超電導線に大きな電磁力が
発生する。特に、電流密度が高いと発生磁界も大きいの
で、超電導線には大きな電磁力が働らく。このため、超
電導線の機械的強度を必要とする。第1図は従来の超電
導コイルを示す断面斜視図である。
するものである。このとき、超電導線に大きな電磁力が
発生する。特に、電流密度が高いと発生磁界も大きいの
で、超電導線には大きな電磁力が働らく。このため、超
電導線の機械的強度を必要とする。第1図は従来の超電
導コイルを示す断面斜視図である。
同図において、1は超電導線、2はこの超電導線1を含
浸し固めるエポキシ材などの樹脂5 である。このよう
に、従来の超電導コイルは超電導線を樹脂に含浸し固め
て、全体として一体構造になるように強固に構成するの
で、電磁力に耐えることができる。
浸し固めるエポキシ材などの樹脂5 である。このよう
に、従来の超電導コイルは超電導線を樹脂に含浸し固め
て、全体として一体構造になるように強固に構成するの
で、電磁力に耐えることができる。
10なお、樹脂で含浸しない未含浸の超電導コイルでは
強度が弱いので、ある電磁力値によつて線が断線したク
、性能が低下する。
強度が弱いので、ある電磁力値によつて線が断線したク
、性能が低下する。
しかしながら、従来の超電導コイルは使用した超電導線
の潜在的な電流容量よりも可成シ小さい15電流しか流
せない。
の潜在的な電流容量よりも可成シ小さい15電流しか流
せない。
この現象はエポキシ含浸超電導コイルのデグラデーシヨ
ンとして知られている。その原因としては未だ明確では
ないが(a)エポキシ材に生ずるマイクロクラックによ
る歪エネルギーの解放、(b)超電導線のそ性変形によ
る発熱、(c)工20ポキシ材の極低温における小比熱
性、(d)エポキシ材の熱伝導が小さく冷却効果が悪い
などに起因すると考えられる。したがつて、本発明の目
的は機械強度および冷却効果を向上させて、超電導通電
々流容量を高く25した超電導コイルを提供するもので
ある。
ンとして知られている。その原因としては未だ明確では
ないが(a)エポキシ材に生ずるマイクロクラックによ
る歪エネルギーの解放、(b)超電導線のそ性変形によ
る発熱、(c)工20ポキシ材の極低温における小比熱
性、(d)エポキシ材の熱伝導が小さく冷却効果が悪い
などに起因すると考えられる。したがつて、本発明の目
的は機械強度および冷却効果を向上させて、超電導通電
々流容量を高く25した超電導コイルを提供するもので
ある。
このような目的を達成するため、本発明はコイル状に巻
回した超電導線の隙間に樹脂が入らないようにこの超電
導線と補強部材とを樹脂によつて強固に一体化すると共
にこの樹脂層に複数個の孔30を設け、液体ヘリウムが
前記超電導線の隙間に浸入するようにしたもので、以下
実施例を用いて詳細に説明する。第2図は本発明に係る
超電導コイルの一実施例を示す断面斜視図である。
回した超電導線の隙間に樹脂が入らないようにこの超電
導線と補強部材とを樹脂によつて強固に一体化すると共
にこの樹脂層に複数個の孔30を設け、液体ヘリウムが
前記超電導線の隙間に浸入するようにしたもので、以下
実施例を用いて詳細に説明する。第2図は本発明に係る
超電導コイルの一実施例を示す断面斜視図である。
3は電磁力および重力35を支持するための補強部材、
4はエポキシなどの樹脂層、5は各超電導線1の隙間、
6は前記樹脂層4を貫通する孔である。
4はエポキシなどの樹脂層、5は各超電導線1の隙間、
6は前記樹脂層4を貫通する孔である。
次に,上記構成に係る超電導コイルについて説明する。
コイル状に巻回された超電導線1は樹脂層4によつて補
強部材3と強固に一体化し、全体として機械的強度が向
上する。しかも、超電導線1のコイル巻線の内部には樹
脂4が存在せず、超電導線1の隙間5には液体ヘリウム
が樹脂層4の孔6から浸人する。したがつて、超電導線
1と超電導線1の隙間5にはこの液体ヘリウムが充填さ
れた状態になるから、各超電導線1は液体ヘリウムに接
触する。このため、超電導線1に訃いて発生する微少発
熱は液体ヘリウムの良好な熱伝達性と等価的に高い比熱
によつて極めて良好に冷却されるため、超電導電流容量
が噌大し、高いアンペアターンあるいは高い磁界を発先
できる超電導コイルになる。な卦、前記コイル状に巻回
した超電導線の隙間に樹脂が入らないようにするために
は樹脂の粘度の選定が重要となジ、樹脂の粘度は例えば
エポキシ樹脂にシリカなどのフイラ一を混入して調整す
ることができる。
強部材3と強固に一体化し、全体として機械的強度が向
上する。しかも、超電導線1のコイル巻線の内部には樹
脂4が存在せず、超電導線1の隙間5には液体ヘリウム
が樹脂層4の孔6から浸人する。したがつて、超電導線
1と超電導線1の隙間5にはこの液体ヘリウムが充填さ
れた状態になるから、各超電導線1は液体ヘリウムに接
触する。このため、超電導線1に訃いて発生する微少発
熱は液体ヘリウムの良好な熱伝達性と等価的に高い比熱
によつて極めて良好に冷却されるため、超電導電流容量
が噌大し、高いアンペアターンあるいは高い磁界を発先
できる超電導コイルになる。な卦、前記コイル状に巻回
した超電導線の隙間に樹脂が入らないようにするために
は樹脂の粘度の選定が重要となジ、樹脂の粘度は例えば
エポキシ樹脂にシリカなどのフイラ一を混入して調整す
ることができる。
また、孔6は樹脂が固化したのちに除去しうる充填物に
よつて作ることができる。第3図は本発明に係る超電導
コイルの他の実施例を示す断面斜視図であり、補強部材
3に巻枠的な機能をもたせたものである。また、第4図
は本発明に係る超電導コイルの他の実施例を示す断面斜
視図であジ、補強部材3を樹脂層4中に埋設させたもの
である。
よつて作ることができる。第3図は本発明に係る超電導
コイルの他の実施例を示す断面斜視図であり、補強部材
3に巻枠的な機能をもたせたものである。また、第4図
は本発明に係る超電導コイルの他の実施例を示す断面斜
視図であジ、補強部材3を樹脂層4中に埋設させたもの
である。
この場合、樹脂層4の孔6の形状は矩形である。な訃、
樹脂層4の孔6の形状は円形、矩形に限定せず、任意の
形状をとシ得ることはもちろんである。
樹脂層4の孔6の形状は円形、矩形に限定せず、任意の
形状をとシ得ることはもちろんである。
また、樹脂層としてエボキシ樹脂に限定されないことも
当然である。以上、詳細に説明したように、本発明に係
る超電導コイルによれば超電導線と補強部材を樹脂で強
固に固めて一体化するので機械的に強固となり、しかも
、樹脂に設けられた孔を通して超電導線の間に液体ヘリ
ウムが浸人し、冷却効果が向上し、超電導電流容量を大
きくすることができるなどの効果がある。
当然である。以上、詳細に説明したように、本発明に係
る超電導コイルによれば超電導線と補強部材を樹脂で強
固に固めて一体化するので機械的に強固となり、しかも
、樹脂に設けられた孔を通して超電導線の間に液体ヘリ
ウムが浸人し、冷却効果が向上し、超電導電流容量を大
きくすることができるなどの効果がある。
第1図は従来の超電導コイルを示す断面斜視図、第2図
は本発明に係る超電導コイルの一実施例を示す断面斜視
図、第3図卦よび第4図はそれぞれ本発明に係る超電導
コイルの他の実施例を示す断面斜視図である。 1・・・・・・超電導線、2・・・・・・樹脂、3・・
・・・・補強部材、4・・・・・・樹脂層、5・・・・
・・隙間、6・・・・・・孔。
は本発明に係る超電導コイルの一実施例を示す断面斜視
図、第3図卦よび第4図はそれぞれ本発明に係る超電導
コイルの他の実施例を示す断面斜視図である。 1・・・・・・超電導線、2・・・・・・樹脂、3・・
・・・・補強部材、4・・・・・・樹脂層、5・・・・
・・隙間、6・・・・・・孔。
Claims (1)
- 1 コイル状に巻回した超電導線の隙間に樹脂が入らな
いようにこの超電導線と補強部材とを樹脂によつて強固
に一体化すると共に、この樹脂層に複数個の孔を設け、
液体ヘリウムが前記超電導線の隙間に浸入するようにす
ることを特徴とする超電導コイル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9891677A JPS5912005B2 (ja) | 1977-08-17 | 1977-08-17 | 超電導コイル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9891677A JPS5912005B2 (ja) | 1977-08-17 | 1977-08-17 | 超電導コイル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5432293A JPS5432293A (en) | 1979-03-09 |
JPS5912005B2 true JPS5912005B2 (ja) | 1984-03-19 |
Family
ID=14232445
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9891677A Expired JPS5912005B2 (ja) | 1977-08-17 | 1977-08-17 | 超電導コイル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5912005B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0487433U (ja) * | 1990-11-30 | 1992-07-29 | ||
KR20200070424A (ko) | 2017-12-28 | 2020-06-17 | 닛데쓰마이크로메탈가부시키가이샤 | 반도체 장치용 본딩 와이어 |
-
1977
- 1977-08-17 JP JP9891677A patent/JPS5912005B2/ja not_active Expired
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0487433U (ja) * | 1990-11-30 | 1992-07-29 | ||
KR20200070424A (ko) | 2017-12-28 | 2020-06-17 | 닛데쓰마이크로메탈가부시키가이샤 | 반도체 장치용 본딩 와이어 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5432293A (en) | 1979-03-09 |
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