JPS5911811Y2 - 自動車用ウインドウォッシャ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、自動車用ウインドウォッシャ装置に関する
ものである。

自動車用ウインドウオッシャ装置は、フロントガラスな
どに対向して設けたノズルの下方にウオツシャタンクを
設置し、該タンクに貯溜されているウオツシャ液をポン
プによって前記ノズルに圧送供給し、ノズルからフロン
トガラスなどにウォツシャ液を噴射供給できるようにし
たものである。

ところが、例えば自動車の輸送効率を向上させるべく車
両運搬車に被運搬車両を傾斜させて積載した場合、及び
、テイルトキャブ型式の自動車のエンジン等の点検・整
備時にキャブをテイルトアップした場合などのように自
動車の全体又はキャブなどが通常の使用条件以上の角度
に大きく傾斜した場合は、ウオツシャタンクとノズルと
の上下関係位置が逆転してしまうために、ウオツシャタ
ンク内のウオツシャ液がノズルから洩れ出すことがある
。

この考案は、上記に鑑みてなされたものであって、ウオ
ツシャタンクからポンプを経てノズルにウオツシャ液を
導くパイプを閉鎖する遮断具をウオツシャタンク又はパ
イプのコネクタの外面に突設することにより、運搬又は
点検・整備等に際して自動車を通常の使用条件以上の角
度に傾斜させた場合にも、ノズルからウオツシャ液が洩
れ出すことを防止できるようにしたウインドウオッシャ
装置を提供するものである。

以下、図面に示された実施例を参照しつ・この考案を詳
細に説明する。

第１図は、自動車用ウインドウオッシャ装置の全体構戊
を示す系統図であって、ウオッシャタンク１に装着した
ポンプ２の吐出口にはパイプ３の基端を接続している。

このパイプ３の途中にに、中間コネクタ４及び分岐用コ
ネクタ５を介装すると共に、パイプ３の先端をノズル６
，６に接続することにより、図示しない操作スイッチか
らの制御信号で前記ポンプ２を駆動すると、ウオッシャ
タンク１に貯溜されているウオツシャ液がノズル６，６
に向って圧送され、該ノズル６，６から自動車のフロン
トガラス（図示省略）などにウオッシャ液を噴射供給す
るようにしている。

又、前記ウオツシャタンク１をノズル６，６より下方に
設置することにより、ポンプ２を駆動していない時には
ウオツシャ液がノズル６，６から洩れ出さないようにし
ている。

斯る構或の自動車用ウインドウオツシャ装置において、
第２図に示す第１実施例では、パイプ３に嵌挿される盲
栓７をウオツシャタンク１の外面に突設している。

従って、ウオツシャタンク１とノズル６，６との上下関
係位置が逆転するおそれがある時は、中間コネクタ４か
らパイプ３を抜き取ってその先端を前記盲栓７に差し込
んでおけばパイプ３の先端が閉鎖されるのでウオツシャ
液の流出が防止される。

尚、上記実施例では、ウオツシャタンク１の外面に盲栓
７を突設したものであるが、第３図に示す第２実施例の
ように分岐用コネクタ５の外面に盲栓７を突設しても良
い。

又、第４図に示す第３実施例では、パイプ３を押潰した
状態で挾み込み固定できるクリップ８をウオツシャタン
ク１の外面に突設している。

従って、この実施例の場合は、第５図あるいは第６図に
示すようにパイプ３をクリップ８の溝に押し込み保持さ
せれば該パイプ３が閉鎖されてしまうので前記した第１
実施例及び第２実施例のようにパイプ３の差し替えを行
なう必要がない。

尚、第７図に示す第４実施例のように、クリップ８を形
或した挾込溝９の一部に広幅部１０を設けた場合は、こ
の挾込溝９内でパイプ３を移動させるのみでその開閉を
制御できると共に、このクリップ８を通常の場合のパイ
プホルダとして利用できるので都合が良い。

以上の説明から明らかなように、この考案によれば、自
動車の全体、又は一部が通常の使用条件以上の角度に傾
けられてウオツシャタンクとノズルとの上下関係位置が
逆転し、これによってノズルからウオッシャ液が洩れ出
すおそれがある時は、盲栓、クリップ等の遮断具を利用
してパイプを予め閉鎖しておくことができるので、高価
な弁装置を使用することなくノズルがらウォッシャ液が
洩れ出すのを防止できる。

又、盲栓、クリップ等の遮断具をウオツシャタンク又は
パイプのコネクタの外面に突設しているために、パイプ
の開閉操作が容易化されると共に、遮断具の紛失をも予
防できる。

従って、この考案によるウイドウオツシャ装置を備えた
自動車では、従来の自動車より大きく傾斜させることが
できるために、車両運搬車に対する被運搬車両の積載密
度を高くしてその輸送効率を向上でき、あるいは、キャ
ブなどのテイルトアツプ角度を大きくして点検・整備時
の開口面積を大きくできるなど、単にウオツシャ液の浪
費を防止するのみならず、種々の付随的効果をも奏する
ものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案に係る自動車用ウインドウオツシャ装置
を示すものであって、第１図は全体の系統図、第２図は
第１実施例の要部の断面図、第３図は第２実施例の要部
の断面図、第４図は第３実施例の要部の側面図、第５図
及び第６図は第４図の使用状況を示す一部の断面図、第
７図は第４実施例の要部の側面図である。 １・・・ウオツシャタンク、２・・・ポンプ、３・・・
パイプ、４・・・中間コネクタ、５・・・分岐用コネク
タ、６・・・ノズル、７・・・盲栓、８・・・クリップ
、９・・・挾込溝、１０・・・広幅部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ウオツシャタンクからポンプを経てノズルにウオツシャ
   液を導くパイプを閉鎖し得る遮断具を前記ウオツシャタ
   ンク又はパイプのコネクタの外面に突設したことを特徴
   とする自動車用ウインドウオツシャ装置。