JPS5911756Y2 - 洗濯機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は本体に対するタオル掛け具の付設構造を改良し
た洗濯機に関する。

従来より洗濯機に於いては、鋼線をコ字形に折曲し且つ
両端部に螺子部を形威して威るタオル掛け具を設け、こ
れの螺子部を外箱の前面に形威した小孔に差し込み、更
に該螺子部を外箱内方からナットで締め付け、以て該タ
オル掛け具を外箱の前面に取付ける構威としている。

然しなから斯様な従来構戒では、タオル掛け具が外箱つ
まり本体から外方へ少なからず突出しており、輸送時等
に於ける洗濯機全体の梱包が大形化する問題があった。

本考案は上記事情に鑑みてなされたものであり、従って
その目的は、本体の梱包を極力小さくすることができる
洗濯機を提供するにある。

以下本考案の第１の実施例につき第１図乃至第５図を参
照して説明する。

まず第１図に於いて、１は洗濯機の本体で、これは主と
して外箱２内に洗濯機３と図示しない脱水槽を並設して
或るものであり、４は本体１の一部である操作箱、５は
前記脱水槽用の蓋、６は蓋５を開放した状態で本体１の
上面開口部の前縁部に装着する長尺状な装飾枠であり、
ここで上記本体１の上面開口部の縁部は洗濯機３及び脱
水槽の外方へ延ばしたフランジ部７を外箱２の側板の上
端部に載置せしめることによって構威している。

さて第３図に於いて、８は洗濯時に使用するタオルを掛
けるタオル掛け具で、これは略矩形状の枠部９と、この
枠部９の一辺中央部に突設した反Ｌ字形の取付部１０と
、この取付部１０の先端部に左右に突設した支軸１１と
から戊っている。

他方、１２は受け具で、これは薄肉な平板１３と、この
平板１３の上端部に突設され取付孔１４を有する取付部
１５と、取付部１５の反対側に左右に形威した支持孔１
６とから戒っている。

而して、上述した様に構威したタオル掛け具８を受け具
１２と共に本体１に第２図に示す様に取付けるには、タ
オル掛け具８の支軸１１を受け具１２の支持孔１６に嵌
め込み、次いで受け具１２の取付孔１４に螺子１７を挿
通し、更にこの螺子１７を本体１の上面開口部の縁部で
あるフランジ部７特にこれの洗濯槽３側の前縁部に締め
付け、しかる後装飾枠６を上記フランジ部７の洗濯槽３
側及び脱水槽側の双方に跨る前縁部に装着せしめてタオ
ル掛け具８を保持する。

すると、タオル掛け具８は第２図に示す様に矢印Ａ方向
即ち本体１内Ｘ及び本体１外Ｙの両位置へ回動可能に枢
支せられるものであり、そのうち本体１内Ｘへの回動に
より該タオル掛け具８を二点鎖線で示す様に反転させた
水平状態にて洗濯槽２内に収め、他方本体１外Ｙへの回
動により該タオル掛け具８を実線で示す様にやはり水平
状態にて本体１より外へ突出させるものである。

而して、タオル掛け具８を本体１内Ｘの位置に回動させ
た状態にあっては、第４図及び第５図に示す様に該タオ
ル掛け具８にリント捕獲用の回動自在な網袋１８を着脱
自在に取付ける様にしており、そしてタオル掛け具８を
本体１外Ｙの位置に回動させた状態にあって、該タオル
掛け具８に洗濯時に使用するタオルを掛ける様にするも
のである。

以上の様に本実施例に於いては、タオル掛け具８を本体
１の上面開口部の縁部に本体１内Ｘ及び本体１外Ｙの両
位置へ回動可能に枢支していることから、輸送時等に於
ける本体１の梱包の際にはタオル掛け具８を本体１内Ｘ
の位置へ回動させて洗濯槽３内に収めれば、該タオル掛
け具８は本体１の外方へ少しも突出せず、従ってその分
本体１の梱包を小さくすることができ、よって梱包費、
輸送費等を従来に比して軽減させ得る。

また本実施例に於いては、本体１内Ｘの位置に回動させ
たタオル掛け具８にリント捕獲用の網袋１８を取付ける
ことによって、洗濯やすすぎ中に生じるリントを捕獲す
るにも便利ならしめ得る。

即ち、本実施例のタオル掛け具８は本来のタオル掛けの
機能を有するばかりか、網袋１８を取付ける機能をも有
している。

ところで、従来では前述した様にタオル掛け具を外箱に
その内方から取付ける様にしていたため、洗濯槽はその
後に外箱内に収容するしかなくところがこの構或では、
タオル掛け具が破損してこれを取換える際にはこれに先
んじて外箱から洗濯槽を必ず取出さねばならず大層大掛
りな作業を必要とする。

この点本実施例に於いては、本体１の上面開口部の縁部
に装着される即ち本体１の組立のうち洗濯槽３を収容し
てからも最後に装着される装飾枠６によりタオル掛け具
８を保持せしめるものであるから、該装飾枠６を取外せ
ばあとは螺子１７を外すだけでタオル掛け具８を取外す
ことができ、従って従来とは異なり洗濯槽３まで取出す
様な大掛りな作業は全く必要とせず、タオル掛け具８の
取換作業を大いに簡単ならしめ得る。

尚、上記第１の実施例に於いては受け具１２を螺子１７
を使用して取付ける構戊としたが、これに代えて第６図
に示す第２の実施例の様に受け具１２の先端部に設けた
係合爪１９を洗濯槽３のフランジ部７に設けた孔２０に
挿入して係合させることにより取付ける構戊としてもよ
い。

その他、本考案は上記し且つ図面に示す各実施例にのみ
限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適
宜変更して実施し得るものである。

本考案は以上説明した様に、本体にタオル掛け具を付設
するものに於いて、そのタオル掛け具を前記本体の上面
開口部の縁部に本体内及び本体外の両位置へ回動可能に
枢支したことを特徴とするものであり、これによって輸
送時等に於ける本体の梱包を極力小さくすることができ
るという価値ある実用的効果を奏する洗濯機を提供でき
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第５図は本考案の第１の実施例を示し、第１
図は要部を分解して示す全体の斜視図、第２図は要部の
拡大縦断面図、第３図はタオル掛け具と受け具の夫々の
拡大斜視図、第４図はタオル掛け具の別の使用状態を示
す洗濯槽付近の概略縦断面図、第５図はタオル掛け具と
網袋の拡大斜視図であり、そして第６図は本考案の第２
の実施例を示す第２図相当図である。 図中、１は本体、３は洗濯機、６は装飾枠、８はタオル
掛け具、１２は受け具、１７は螺子、１８は網袋、１９
は受け具、２０は係合爪、Ｘは本体内、Ｙは本体外を示
す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体にタオル掛け具を付設するものに於いて、そのタオ
   ル掛け具を前記本体の上面開口部の縁部に本体内及び本
   体外の両位置へ回動可能に枢支したことを特徴とする洗
   濯機。