JPS5911585B2 - 3,4−ジヒドロカルボスチリル誘導体 - Google Patents
3,4−ジヒドロカルボスチリル誘導体Info
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- JPS5911585B2 JPS5911585B2 JP58008317A JP831783A JPS5911585B2 JP S5911585 B2 JPS5911585 B2 JP S5911585B2 JP 58008317 A JP58008317 A JP 58008317A JP 831783 A JP831783 A JP 831783A JP S5911585 B2 JPS5911585 B2 JP S5911585B2
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- hydroxy
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は新規なる3・4−ジヒドロカルボスチリル誘導
体及びその酸付加塩に関する。
体及びその酸付加塩に関する。
本発明の誘導体は、新規な化合物であり、下記一般式〔
I〕で表わされる。
I〕で表わされる。
上記式中R1及びR2は一方が水素原子又はフェニル低
級アルキル基で他方が低級アルキル基を示す。
級アルキル基で他方が低級アルキル基を示す。
R3は水素原子又は低級アルキル基、及びAは−Co−
基又は−CH(OH)一基を示す。上記一般式〔I〕で
表わされる本発明の3・4−ジヒドロカルボスチリル誘
導体及びその酸付加塩は、β−アドレナリン作動神経遮
断作用、末梢血管拡張作用を有し、不整脈治療剤、血圧
降下剤、末梢血管拡張剤として有用である。本発明の化
合物が末梢血管拡張作用を有することは、後記薬理試験
例より明らかである。上記一般式〔I〕中R、、R2及
びR。
基又は−CH(OH)一基を示す。上記一般式〔I〕で
表わされる本発明の3・4−ジヒドロカルボスチリル誘
導体及びその酸付加塩は、β−アドレナリン作動神経遮
断作用、末梢血管拡張作用を有し、不整脈治療剤、血圧
降下剤、末梢血管拡張剤として有用である。本発明の化
合物が末梢血管拡張作用を有することは、後記薬理試験
例より明らかである。上記一般式〔I〕中R、、R2及
びR。
で表わされる低級アルキル基には、炭素数1〜4の直鎖
又は分枝状アルキル基、即ち具体的にはメチル、エチル
、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、se
c−ブチル、tert−ブチル基が包含される。またR
7及びR2で表わされるフェニル低級アルキル基には、
炭素数1〜2のアルキレン基にフェニル基が結合した基
、具体的には、ベンジル、β−フェネチル、α−フェネ
チル基が包含される。以下本発明の3・4−ジヒドロカ
ルボスチリル誘導体の具体例を示す。〇8−エトキシ−
6 −(α一エチルアミノアセチル) −3 ・4−
ジヒドロカルボスチリル〇8−メトキシ−6−(α−イ
ソプロピルアミノアセチル) −3 ・4−ジヒドロカ
ルボスチリル〇8−メトキシ− 6 −(α−ブチルア
ミノアセチル) −3 ・4−ジヒドロカルボスチリル
〇8−ブトキシ一 6 −(α−Tertブチルアミノ
アセチル) −3 ・4−ジヒドロカルボスチリル。
又は分枝状アルキル基、即ち具体的にはメチル、エチル
、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、se
c−ブチル、tert−ブチル基が包含される。またR
7及びR2で表わされるフェニル低級アルキル基には、
炭素数1〜2のアルキレン基にフェニル基が結合した基
、具体的には、ベンジル、β−フェネチル、α−フェネ
チル基が包含される。以下本発明の3・4−ジヒドロカ
ルボスチリル誘導体の具体例を示す。〇8−エトキシ−
6 −(α一エチルアミノアセチル) −3 ・4−
ジヒドロカルボスチリル〇8−メトキシ−6−(α−イ
ソプロピルアミノアセチル) −3 ・4−ジヒドロカ
ルボスチリル〇8−メトキシ− 6 −(α−ブチルア
ミノアセチル) −3 ・4−ジヒドロカルボスチリル
〇8−ブトキシ一 6 −(α−Tertブチルアミノ
アセチル) −3 ・4−ジヒドロカルボスチリル。
8−メトキシ− 6 −(α−ベンジルアミノアセチル
) − 3 ・ 4 −ジヒドロカルボスチリル〇8−
メトキシ−6−〔α一( N −メチル−N−ベンジル
アミノ)アセチル〕−3 ・4−ジヒドロカルボスチリ
ル。
) − 3 ・ 4 −ジヒドロカルボスチリル〇8−
メトキシ−6−〔α一( N −メチル−N−ベンジル
アミノ)アセチル〕−3 ・4−ジヒドロカルボスチリ
ル。
8−ヒドロキシ− 6 −(α−イソプロピルアミノア
セチル) − 3 ・ 4 −ジヒドロカルボスチリノ
レ〇8〜ヒドロキシ− 6 −(α−Tert−ブチル
アミノアセチル) − 3 ・ 4 −ジヒドロカルボ
スチリノレ〇8−ヒドロキシ− 6 −〔α−( N
−メチル−N−ベンジルアミノ)アセチル〕= 3 ・
4 −ジヒドロカルボスチリル〇8−ヒドロキシ−6
−〔α−(β−フ1ネチ”アミノ)アセチル〕− 3
・ 4 −ジヒドロカルポスチリル〇8−メトキシ−
6 −(1−ヒドロキシ−2−工要: チルアミノエチ
ル) − 3 ・ 4 −ジヒドロカルボスチリル〇8
−イソプロポキシ一 6 −(1−ヒドロキシ−2−イ
ソプロピルアミノエチル) − 3 ・ 4 −ジヒド
ロカルボスチリル〇8−メトキシ− 6 −( 1−ヒ
ドロキシ−2一Tert−ブチルアミノエチル) −
3 ・ 4 −ジヒドロカルボスチリル〇8−メトキシ
− 6 −〔1−ヒドロキシ−2−(N−メチル−N−
ベンジルアミノ)エチル〕− 3 ・ 4 −ジヒドロ
カルボスチリル〇8−エトキシ− 6 −〔1−ヒドロ
キシ−2一(β−フエネチルアミノ)エチル〕− 3
・ 4 −ジヒドロカルボスチリル〇8−ヒドロキシ−
6−( 1−ヒドロキシ−2−イソグロピルアミノエチ
ル) −3 ・4−ジヒドロカルボスチリル〇8=ヒド
ロキシ−6−(1−ヒドロキシ−2一Tert−ブチル
アミノエチル) − 3 ・ 4 −ジヒドロカルボス
チリル。
セチル) − 3 ・ 4 −ジヒドロカルボスチリノ
レ〇8〜ヒドロキシ− 6 −(α−Tert−ブチル
アミノアセチル) − 3 ・ 4 −ジヒドロカルボ
スチリノレ〇8−ヒドロキシ− 6 −〔α−( N
−メチル−N−ベンジルアミノ)アセチル〕= 3 ・
4 −ジヒドロカルボスチリル〇8−ヒドロキシ−6
−〔α−(β−フ1ネチ”アミノ)アセチル〕− 3
・ 4 −ジヒドロカルポスチリル〇8−メトキシ−
6 −(1−ヒドロキシ−2−工要: チルアミノエチ
ル) − 3 ・ 4 −ジヒドロカルボスチリル〇8
−イソプロポキシ一 6 −(1−ヒドロキシ−2−イ
ソプロピルアミノエチル) − 3 ・ 4 −ジヒド
ロカルボスチリル〇8−メトキシ− 6 −( 1−ヒ
ドロキシ−2一Tert−ブチルアミノエチル) −
3 ・ 4 −ジヒドロカルボスチリル〇8−メトキシ
− 6 −〔1−ヒドロキシ−2−(N−メチル−N−
ベンジルアミノ)エチル〕− 3 ・ 4 −ジヒドロ
カルボスチリル〇8−エトキシ− 6 −〔1−ヒドロ
キシ−2一(β−フエネチルアミノ)エチル〕− 3
・ 4 −ジヒドロカルボスチリル〇8−ヒドロキシ−
6−( 1−ヒドロキシ−2−イソグロピルアミノエチ
ル) −3 ・4−ジヒドロカルボスチリル〇8=ヒド
ロキシ−6−(1−ヒドロキシ−2一Tert−ブチル
アミノエチル) − 3 ・ 4 −ジヒドロカルボス
チリル。
8−ヒドロキシ− 6 −〔1−ヒドロキシ−2一(β
−フエネチルアミノ)エチル〕− 3 ・ 4 −ジヒ
ドロカルボスチリル本発明の一般式〔I〕で表わされる
3 ・4−ジヒドロカルボスチリル誘導体は、例えば下
記反応行程式〔1〕に示される如くして製造される。
−フエネチルアミノ)エチル〕− 3 ・ 4 −ジヒ
ドロカルボスチリル本発明の一般式〔I〕で表わされる
3 ・4−ジヒドロカルボスチリル誘導体は、例えば下
記反応行程式〔1〕に示される如くして製造される。
<反応行程式〔1〕>〔式中R1、R2、R3及びxは
上記に同じ〕即ち一般式〔〕で表わされる6−(α−・
・口アセチル) − 3 ・ 4 −ジヒドロカルボス
チリル誘導体に、一般式〔〕で表わされるアミン類を反
応させることにより一般式〔1a〕で表わされる6−位
に置換アミノアセチル基を有する本発明の3・4−ジヒ
ドロカルボスチリル誘導体を収得できる。
上記に同じ〕即ち一般式〔〕で表わされる6−(α−・
・口アセチル) − 3 ・ 4 −ジヒドロカルボス
チリル誘導体に、一般式〔〕で表わされるアミン類を反
応させることにより一般式〔1a〕で表わされる6−位
に置換アミノアセチル基を有する本発明の3・4−ジヒ
ドロカルボスチリル誘導体を収得できる。
また該〔1a〕で表わされる化合物を還元することによ
つて、6−位に1−ヒドロキシ−2−置換アミノエチル
基を有する本発明化合物〔Ib〕を収得できる。上記に
おいて出発原料として使用される6(α−ハロアセチル
)−3・4−ジヒドロカルボスチリル誘導体〔〕は、新
規な化合物であり、例えば下記反応行程式〔より製造さ
れる。
つて、6−位に1−ヒドロキシ−2−置換アミノエチル
基を有する本発明化合物〔Ib〕を収得できる。上記に
おいて出発原料として使用される6(α−ハロアセチル
)−3・4−ジヒドロカルボスチリル誘導体〔〕は、新
規な化合物であり、例えば下記反応行程式〔より製造さ
れる。
〈反応行程式〔2〕〉
2〕に示される合成法に
〔式中R′3は低級アルキル基、X1はハロゲン原子を
示す。
示す。
R3及びXは上記に同じ。〕即ち公知の8ヒドロキシ3
・4ジヒドロカルボスチリル〔〕を濃塩酸の存在下無水
酢酸及び濃硫酸でアセチル化して得られる8−アセチル
オキシ−3・4−ジヒドロカルボスチリル〔V〕を濃硝
酸一酢酸でニトロ化して6−ニトロ−8アセチルオキシ
−3・4−ジヒドロカルボスチリル〔]を得、次いで該
化合物〔〕を濃塩酸で加水分解して6−ニトロ−8−ヒ
ドロキシ−3・4−ジヒドロカルボスチリル〔〕を得る
。
・4ジヒドロカルボスチリル〔〕を濃塩酸の存在下無水
酢酸及び濃硫酸でアセチル化して得られる8−アセチル
オキシ−3・4−ジヒドロカルボスチリル〔V〕を濃硝
酸一酢酸でニトロ化して6−ニトロ−8アセチルオキシ
−3・4−ジヒドロカルボスチリル〔]を得、次いで該
化合物〔〕を濃塩酸で加水分解して6−ニトロ−8−ヒ
ドロキシ−3・4−ジヒドロカルボスチリル〔〕を得る
。
該化合物〔〕をパラジウム炭素を触媒として接触還元す
ることにより一般式〔〕に於てR3が水素原子である化
合物が得られ、また化合物〔〕を水酸化ナトリウム、炭
酸ナトリウへ炭酸カリウム等の塩基性化合物の存在下ジ
アルキル硫酸又はアルキルハライドを反応させて6−ニ
トロ−8アルコキシ−3・4−ジヒドロカルボスチリル
誘導体〔〕とし、次いで該化合〔〕を前述の接触還元反
応させることにより一般式〔〕に於てR3が低級アルキ
ル基である化合物が得られる。斯くして得られる6−ア
ミノ−3・4−ジヒドロカルボスチリル誘導体〔〕の塩
酸水溶液に亜硝酸ナトリウムを作用させジアゾニウム塩
〔X〕としたのち、これにアセトアルドキシム又はアセ
トアルデヒドセミカルバジドを反応させ、次いで塩酸で
加水分解して6−アセチル−3・4−ジヒドロカルボス
チリル誘導体〔M〕を得、更に該化合物〔M〕にハロゲ
ンを作用させることにより、所望の6−(α−ハロアセ
チル)−3・4−ジヒドロカルボスチリル誘導体〔〕が
得られる。上記の如くして得られる化合物〔〕とアミン
類(一般式〔〕で表わされる)との反応は、更に詳しく
は、無溶媒で又は水、メタノール、エタノール、イソプ
ロパノール、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、ヘキサメチルリン酸アミド等の溶媒中で行なわれる
。
ることにより一般式〔〕に於てR3が水素原子である化
合物が得られ、また化合物〔〕を水酸化ナトリウム、炭
酸ナトリウへ炭酸カリウム等の塩基性化合物の存在下ジ
アルキル硫酸又はアルキルハライドを反応させて6−ニ
トロ−8アルコキシ−3・4−ジヒドロカルボスチリル
誘導体〔〕とし、次いで該化合〔〕を前述の接触還元反
応させることにより一般式〔〕に於てR3が低級アルキ
ル基である化合物が得られる。斯くして得られる6−ア
ミノ−3・4−ジヒドロカルボスチリル誘導体〔〕の塩
酸水溶液に亜硝酸ナトリウムを作用させジアゾニウム塩
〔X〕としたのち、これにアセトアルドキシム又はアセ
トアルデヒドセミカルバジドを反応させ、次いで塩酸で
加水分解して6−アセチル−3・4−ジヒドロカルボス
チリル誘導体〔M〕を得、更に該化合物〔M〕にハロゲ
ンを作用させることにより、所望の6−(α−ハロアセ
チル)−3・4−ジヒドロカルボスチリル誘導体〔〕が
得られる。上記の如くして得られる化合物〔〕とアミン
類(一般式〔〕で表わされる)との反応は、更に詳しく
は、無溶媒で又は水、メタノール、エタノール、イソプ
ロパノール、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、ヘキサメチルリン酸アミド等の溶媒中で行なわれる
。
各原料化合物の使用割合は、特に制限はないが、無溶媒
での反応では化合物〔〕に対しアミン類を等モル以上好
ましくは大過剰用いるのがよく、溶媒を用いる時には化
合物〔〕に対しアミン類を等モル以上好ましくは1.2
〜10倍モル程度用いるのがよい。反応温度は室温〜1
50℃程度の範囲を適宜選択でき、通常室温〜60℃程
度とするのが好ましい。反応は一般に1〜24時間で完
結する。かくして前記一般式〔1a〕で表わされる本発
明化合物を収得できる。また該化合物〔1a〕の還元反
応は、公知の各種還元反応に従い行ない得る。
での反応では化合物〔〕に対しアミン類を等モル以上好
ましくは大過剰用いるのがよく、溶媒を用いる時には化
合物〔〕に対しアミン類を等モル以上好ましくは1.2
〜10倍モル程度用いるのがよい。反応温度は室温〜1
50℃程度の範囲を適宜選択でき、通常室温〜60℃程
度とするのが好ましい。反応は一般に1〜24時間で完
結する。かくして前記一般式〔1a〕で表わされる本発
明化合物を収得できる。また該化合物〔1a〕の還元反
応は、公知の各種還元反応に従い行ない得る。
例えばパラジウム黒、パラジウム炭素、酸化白金、白金
黒、ラネーニツケル等の触媒を用いる接触還元法、水素
化硼素ナトリウム、水素化アルミニウムリチウム等によ
る還元法、亜鉛、鉄、錫等の金属と酸による還元法等を
適用できる。接触還元法による還元に際しては水、メタ
ノール、エタノール、イソプロパノール、酢酸、ジオキ
サン、テトラヒドロフラン等の慣用の溶媒を用い、上記
触媒の存在下通過常常圧〜20気圧、好ましくは常圧〜
5気圧の水素雰囲気中、通常室温〜100℃好ましくは
室温〜50℃の反応で反応させるのが良い。触媒の使用
量は、一般式〔1a〕の化合物に対して通常0.1〜4
0重量%、好ましくは5〜20重量%である。反応時間
は通常1〜12時間である。また水素化ホウ素ナトリウ
ム等の還元剤を用いて還元を行なう場合には還元剤を一
般式〔1a〕の化合物に対して等モル〜20倍モル好ま
しくは1.5〜3倍モル量を用い、慣用の溶媒、例えば
水、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン、酢酸等の溶媒中で通常−30〜70℃好まし
くは0℃〜室温で30分〜12時間程度反応させればよ
い。これらの還元反応によつて容易に一般式〔Ib〕で
表わされる本発明化合物を得ることが出来る。また本発
明の一般式〔1〕で表わされる化合物中、R3が水素原
子を示すものは、下記反応行程式〔3〕に従う方法によ
つても製造できる。
黒、ラネーニツケル等の触媒を用いる接触還元法、水素
化硼素ナトリウム、水素化アルミニウムリチウム等によ
る還元法、亜鉛、鉄、錫等の金属と酸による還元法等を
適用できる。接触還元法による還元に際しては水、メタ
ノール、エタノール、イソプロパノール、酢酸、ジオキ
サン、テトラヒドロフラン等の慣用の溶媒を用い、上記
触媒の存在下通過常常圧〜20気圧、好ましくは常圧〜
5気圧の水素雰囲気中、通常室温〜100℃好ましくは
室温〜50℃の反応で反応させるのが良い。触媒の使用
量は、一般式〔1a〕の化合物に対して通常0.1〜4
0重量%、好ましくは5〜20重量%である。反応時間
は通常1〜12時間である。また水素化ホウ素ナトリウ
ム等の還元剤を用いて還元を行なう場合には還元剤を一
般式〔1a〕の化合物に対して等モル〜20倍モル好ま
しくは1.5〜3倍モル量を用い、慣用の溶媒、例えば
水、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン、酢酸等の溶媒中で通常−30〜70℃好まし
くは0℃〜室温で30分〜12時間程度反応させればよ
い。これらの還元反応によつて容易に一般式〔Ib〕で
表わされる本発明化合物を得ることが出来る。また本発
明の一般式〔1〕で表わされる化合物中、R3が水素原
子を示すものは、下記反応行程式〔3〕に従う方法によ
つても製造できる。
く反応行程式〔3〕〉〔式中R1及びR2は上記に同じ
。
。
またK3は低級アルキル基を示す〕即ち前記反応行程式
〔1〕に従い合成されるR3が低級アルキル基である一
般式〔1a′〕又は〔Ib″〕で表わされる化合物を脱
アルキル化反応させるか、又は上記〔1a′〕で表わさ
れる化合物の脱アルキル化反応生成物を次いで還元する
ことにより、R3が水素原子である本発明化合物を製造
できる。
〔1〕に従い合成されるR3が低級アルキル基である一
般式〔1a′〕又は〔Ib″〕で表わされる化合物を脱
アルキル化反応させるか、又は上記〔1a′〕で表わさ
れる化合物の脱アルキル化反応生成物を次いで還元する
ことにより、R3が水素原子である本発明化合物を製造
できる。
上記脱アルキル化反応は、例えば原料化合物を臭化水素
酸水溶液又は沃化水素酸水溶液中で加熱するか、又は各
種の不活性有機溶媒中で原料化合物にルイス酸を反応さ
せることにより行なわれる。不活性有機溶媒としては、
ベンゼントルエン、キシレン、塩化メチレン、クロロホ
ルム、四塩化炭素等を例示でき、またルイス酸としては
三塩化硼素、三臭化硼素、塩化アルミニウム、塩化第二
鉄、四塩化錫等を例示できる。反応温度は室温から15
0℃程度までの範囲で適宜に選択できる。またかくして
得られる一般式〔Ic〕の化合物の還元反応は、前記一
般式〔1a〕の還元反応と同様にして行ない得る。
酸水溶液又は沃化水素酸水溶液中で加熱するか、又は各
種の不活性有機溶媒中で原料化合物にルイス酸を反応さ
せることにより行なわれる。不活性有機溶媒としては、
ベンゼントルエン、キシレン、塩化メチレン、クロロホ
ルム、四塩化炭素等を例示でき、またルイス酸としては
三塩化硼素、三臭化硼素、塩化アルミニウム、塩化第二
鉄、四塩化錫等を例示できる。反応温度は室温から15
0℃程度までの範囲で適宜に選択できる。またかくして
得られる一般式〔Ic〕の化合物の還元反応は、前記一
般式〔1a〕の還元反応と同様にして行ない得る。
上記した方法により製造される本発明の一般式〔1〕で
表わされる化合物は、薬理的に許容される酸付加塩とす
ることができ、該酸付加塩もまた本発明に包含される。
表わされる化合物は、薬理的に許容される酸付加塩とす
ることができ、該酸付加塩もまた本発明に包含される。
かかる酸付加塩を形成するに用いられる酸としては薬理
的に許容される各種の酸をいずれも使用できる。例えば
塩酸、硫酸、臭化水素酸、沃化水素酸、リン酸等の無機
酸、酢酸、乳酸、蓚酸、マロン酸、コハク酸、マレイン
酸、フマール酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホ
ン酸、p−トシル酸、安息香酸等の有機酸を例示できる
。かくして得られる本発明の一般式〔1〕で表わされる
化合物及びその酸付加塩ぱ、上記した各反応行程の終了
後に慣用の分離手段で容易に単離精製できる。
的に許容される各種の酸をいずれも使用できる。例えば
塩酸、硫酸、臭化水素酸、沃化水素酸、リン酸等の無機
酸、酢酸、乳酸、蓚酸、マロン酸、コハク酸、マレイン
酸、フマール酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホ
ン酸、p−トシル酸、安息香酸等の有機酸を例示できる
。かくして得られる本発明の一般式〔1〕で表わされる
化合物及びその酸付加塩ぱ、上記した各反応行程の終了
後に慣用の分離手段で容易に単離精製できる。
分離手段としては例えば溶媒抽出法、稀釈法、沈殿法、
.再結晶法、カラムクロマトグラフイ一、プリパラテイ
ブ薄層クロマトグラフイ一等を例示できる。更に本発明
は一般式〔1〕で表わされるカルボスチリル誘導体の光
学異性体を包含する。
.再結晶法、カラムクロマトグラフイ一、プリパラテイ
ブ薄層クロマトグラフイ一等を例示できる。更に本発明
は一般式〔1〕で表わされるカルボスチリル誘導体の光
学異性体を包含する。
以下本発明をより一層明らかにするため参考例及び実施
例を挙げる。
例を挙げる。
参考例 1
8−ヒドロキシ−3・4−ジヒドロカルボスチリル16
.3rを無水酢酸10071Z1に分散し、濃硫酸5滴
を加え60〜70′Cで1時間、次いで90℃で30分
加熱攪拌する。
.3rを無水酢酸10071Z1に分散し、濃硫酸5滴
を加え60〜70′Cで1時間、次いで90℃で30分
加熱攪拌する。
反応液に酢酸100m1を加え氷冷後、攪拌下に濃硝酸
(61%、比重1.38)7.5m1及び酢酸50m1
溶液を30分で滴下し、さらに室温で2時間攪拌する。
反応液を氷水に投与し、析出晶を沢取、水洗、乾燥する
と6ニトロ−8−アセチルオキシ−3・4−ジヒドロカ
ルボスチリルの粗結晶が22t得られる。このものをジ
メチルホルムアミドから再結晶すると融点305〜30
6℃の淡黄色鱗片結晶を18f7得る。参考例 2 6−ニトロ−8−アセチルオキシ−3・4−ジヒドロカ
ルボスチリル25.0?を濃塩酸500m1に分散し、
4時間加熱還流する。
(61%、比重1.38)7.5m1及び酢酸50m1
溶液を30分で滴下し、さらに室温で2時間攪拌する。
反応液を氷水に投与し、析出晶を沢取、水洗、乾燥する
と6ニトロ−8−アセチルオキシ−3・4−ジヒドロカ
ルボスチリルの粗結晶が22t得られる。このものをジ
メチルホルムアミドから再結晶すると融点305〜30
6℃の淡黄色鱗片結晶を18f7得る。参考例 2 6−ニトロ−8−アセチルオキシ−3・4−ジヒドロカ
ルボスチリル25.0?を濃塩酸500m1に分散し、
4時間加熱還流する。
冷却ののち、不溶物質を沢取、水洗、乾燥すると6−ニ
トロ−8ヒドロキシ−3・4−ジヒドロカルボスチリル
の粗結晶が19.8t得られる。このものをメタノール
から再結晶すると融点270℃の淡黄色針状結晶が得ら
れる。参考例 3 6−ニトロ−8−ヒドロキシ−3・4−ジヒドロカルボ
スチリル20.8y及び炭酸カリウム30?をアセトン
200m1及び水200m1の溶液に分散し、この溶液
の加熱還流下にジメチル硫酸30vを約30分で滴下し
、次いで2時間加熱還流する。
トロ−8ヒドロキシ−3・4−ジヒドロカルボスチリル
の粗結晶が19.8t得られる。このものをメタノール
から再結晶すると融点270℃の淡黄色針状結晶が得ら
れる。参考例 3 6−ニトロ−8−ヒドロキシ−3・4−ジヒドロカルボ
スチリル20.8y及び炭酸カリウム30?をアセトン
200m1及び水200m1の溶液に分散し、この溶液
の加熱還流下にジメチル硫酸30vを約30分で滴下し
、次いで2時間加熱還流する。
冷却後、析出黄色針状結晶を▲取、水洗、乾燥すると融
点230℃の6−ニトロ−8−メトキシ−3・4−ジヒ
ドロカルボスチリルが19.07得られる。参考例 4 6−ニトロ−8−メトキシ−3・4−ジヒドロカルボス
チリル22.27をエタノール5.00m1に溶解し5
%パラジウム−カーボン27を加え水素圧2気圧、室温
で2時間攪拌下に接触還元する。
点230℃の6−ニトロ−8−メトキシ−3・4−ジヒ
ドロカルボスチリルが19.07得られる。参考例 4 6−ニトロ−8−メトキシ−3・4−ジヒドロカルボス
チリル22.27をエタノール5.00m1に溶解し5
%パラジウム−カーボン27を加え水素圧2気圧、室温
で2時間攪拌下に接触還元する。
反応液を沢過し、母液を減圧濃縮乾固して、残渣をベン
ゼンから再結晶すると融点157〜158℃の無色針状
結晶の6−アミノ−8−メトキシ3・4−ジヒドロカル
ボスチリルが187得られる。参考例 5 6−アミノ−8−メトキシ−3・4−ジヒドロカルボス
チリル127を濃塩酸16m1、氷片40y及び水40
m1中に分散し、氷冷・撹拌下に亜硝酸ナトリウム5y
の水20m1溶液を徐々に加え、1時間攪拌し、ジアゾ
ニウム塩溶液を調製する。
ゼンから再結晶すると融点157〜158℃の無色針状
結晶の6−アミノ−8−メトキシ3・4−ジヒドロカル
ボスチリルが187得られる。参考例 5 6−アミノ−8−メトキシ−3・4−ジヒドロカルボス
チリル127を濃塩酸16m1、氷片40y及び水40
m1中に分散し、氷冷・撹拌下に亜硝酸ナトリウム5y
の水20m1溶液を徐々に加え、1時間攪拌し、ジアゾ
ニウム塩溶液を調製する。
別に酢酸ソーダ34Vを水40m1に溶解した液に、ア
セトアルデヒドセミカルバジド10yを水50m1に加
温溶解した液を加え、さらに系内に硫酸銅3.27及び
亜硝酸ナトリウム0.257を加え、撹拌下に内温を1
0〜20℃とする。この溶液に、攪拌下、先に調製した
ジアゾニウム塩溶液と酢酸ナトリウム26fを水40m
1に溶解した液との反応混合物を徐々に加え、2時間室
温で攪拌後、一夜放置する。析出褐色結晶を沢取し、2
N一塩酸200m1に分散後2時間加熱還流後冷却し、
150mjのクロロホルムで2回抽出する。クロロホル
ム層を水洗ののち活性炭処理しクロロホルムを減圧留去
して、残渣をベンゼンから再結晶して、融点150℃の
黄色針状結晶の6−アセチル−8−メトキシ−3・4−
ジヒドロカルボスチリル7.57を得る。参考例 6 6−アセチル−8−メトキシ−3・4−ジヒドロカルボ
スチリル117をクロロホルム100m1に溶解し、室
温・攪拌下に臭素87を滴下後、2時間攪拌する。
セトアルデヒドセミカルバジド10yを水50m1に加
温溶解した液を加え、さらに系内に硫酸銅3.27及び
亜硝酸ナトリウム0.257を加え、撹拌下に内温を1
0〜20℃とする。この溶液に、攪拌下、先に調製した
ジアゾニウム塩溶液と酢酸ナトリウム26fを水40m
1に溶解した液との反応混合物を徐々に加え、2時間室
温で攪拌後、一夜放置する。析出褐色結晶を沢取し、2
N一塩酸200m1に分散後2時間加熱還流後冷却し、
150mjのクロロホルムで2回抽出する。クロロホル
ム層を水洗ののち活性炭処理しクロロホルムを減圧留去
して、残渣をベンゼンから再結晶して、融点150℃の
黄色針状結晶の6−アセチル−8−メトキシ−3・4−
ジヒドロカルボスチリル7.57を得る。参考例 6 6−アセチル−8−メトキシ−3・4−ジヒドロカルボ
スチリル117をクロロホルム100m1に溶解し、室
温・攪拌下に臭素87を滴下後、2時間攪拌する。
反応終了後減圧下に濃縮乾固し、残渣をメタノールから
再結晶して、融点206〜207℃の無色針状結晶の6
−(α−ブロモアセチル)−8−メトキシ−3・4−ジ
ヒドロカルボスチリル9?を得る。実施例 1 8−メトキシ−6−(α−ブロムアセチル)3・4−ジ
ヒドロカルボスチリル6tをイソプロピルアミン40m
11テトラヒドロフラン80m1に分散し、攪拌下、5
0〜60℃で4時間加温する。
再結晶して、融点206〜207℃の無色針状結晶の6
−(α−ブロモアセチル)−8−メトキシ−3・4−ジ
ヒドロカルボスチリル9?を得る。実施例 1 8−メトキシ−6−(α−ブロムアセチル)3・4−ジ
ヒドロカルボスチリル6tをイソプロピルアミン40m
11テトラヒドロフラン80m1に分散し、攪拌下、5
0〜60℃で4時間加温する。
反応終了後、減圧下で濃縮乾固する。残渣に水50m1
を加え溶解し、この溶液を冷却下に2N苛性ソーダ水溶
液にてPH9としてクロロホルム80m1で抽出する。
クロロホルム層を水洗・脱水ののち、15%塩化水素含
有メタノール30m1を加え減圧下に濃縮乾固する。残
渣にアセトン150m1を加え攪拌し不溶物質を沢取す
る。乾燥ののちメタノール・エーテルから再結晶して、
融点205〜206゜c(分解)の無色不定形結晶の8
−メトキシ−6−(α−イソプロピルアミノアセチル)
−3◆4−ジヒドロカルボスチリル塩酸塩5.5fを得
る。実施例 2 8−メトキシ−6−(α−ブロムアセチル)3・4−ジ
ヒドロカルボスチリル6y及びTertブチルアミン4
0m1を出発原料とし実施例1と同様にして得られる粗
結晶を、イソプロパノールエタノールから再結晶して、
融点214〜217℃の無色不定形結晶の8−メトキシ
−6−(αTert−ブチリルアミノアセチル)−3・
4−ジヒドロカルボスチリル塩酸塩・1/2水和物5.
1tを得る。
を加え溶解し、この溶液を冷却下に2N苛性ソーダ水溶
液にてPH9としてクロロホルム80m1で抽出する。
クロロホルム層を水洗・脱水ののち、15%塩化水素含
有メタノール30m1を加え減圧下に濃縮乾固する。残
渣にアセトン150m1を加え攪拌し不溶物質を沢取す
る。乾燥ののちメタノール・エーテルから再結晶して、
融点205〜206゜c(分解)の無色不定形結晶の8
−メトキシ−6−(α−イソプロピルアミノアセチル)
−3◆4−ジヒドロカルボスチリル塩酸塩5.5fを得
る。実施例 2 8−メトキシ−6−(α−ブロムアセチル)3・4−ジ
ヒドロカルボスチリル6y及びTertブチルアミン4
0m1を出発原料とし実施例1と同様にして得られる粗
結晶を、イソプロパノールエタノールから再結晶して、
融点214〜217℃の無色不定形結晶の8−メトキシ
−6−(αTert−ブチリルアミノアセチル)−3・
4−ジヒドロカルボスチリル塩酸塩・1/2水和物5.
1tを得る。
実施例 3
8−メトキシ−6−(α−ブロムアセチル)3・4−ジ
ヒドロカルボスチリル37及びN−メチル−N−ベンジ
ルアミン8yをジオキサン40m1に分散し、攪拌下、
50〜60℃で4時間加温する。
ヒドロカルボスチリル37及びN−メチル−N−ベンジ
ルアミン8yをジオキサン40m1に分散し、攪拌下、
50〜60℃で4時間加温する。
反応終了後、析出物を除去し、母液を減圧濃縮する。残
渣にクロロホルム80m1を加え、攪拌し不溶解物質を
除去し、クロロホルム層を2N塩酸で2回、次いで1N
一苛性ソーダで2回、さらに水で3回洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥する。クロロホルムを減圧留去し、
残渣をエーテル一石油エーテルで結晶化し▲取する。得
られる粗結晶をリグロインから再結晶して、融点109
〜110℃の淡黄色針状結晶の8−メトキシ−6−〔α
−(N−メチル−N−ベンジルアミノ)アセチル〕−3
・4−ジヒドロカルボスチリル2.67を得る。実施例
4 8−メトキシ−6−(α−イソプロピルアミノアセチル
)−3・4−ジヒドロカルボスチリル塩酸塩3.1tを
47%臭化水素酸水溶液80m1に加え4時間加熱還流
する。
渣にクロロホルム80m1を加え、攪拌し不溶解物質を
除去し、クロロホルム層を2N塩酸で2回、次いで1N
一苛性ソーダで2回、さらに水で3回洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥する。クロロホルムを減圧留去し、
残渣をエーテル一石油エーテルで結晶化し▲取する。得
られる粗結晶をリグロインから再結晶して、融点109
〜110℃の淡黄色針状結晶の8−メトキシ−6−〔α
−(N−メチル−N−ベンジルアミノ)アセチル〕−3
・4−ジヒドロカルボスチリル2.67を得る。実施例
4 8−メトキシ−6−(α−イソプロピルアミノアセチル
)−3・4−ジヒドロカルボスチリル塩酸塩3.1tを
47%臭化水素酸水溶液80m1に加え4時間加熱還流
する。
反応終了後濃縮乾固して残渣に水50m1を加え活性炭
処理する。母液を濃縮乾固して残渣をアセトン20m1
で結晶化し得られる粗結晶をエタノール−エーテルから
再結晶して融点242〜244℃(分解)の無色不定形
結晶の8−ヒドロキシ−6−(α−イソプロピルアミノ
アセチル)−3・4−ジヒドロカルボスチリル・臭化水
素酸塩を2.57得る。また、8−ヒドロキシ−6−(
α−イソプロピルアミノアセチル)−3・4−ジヒドロ
カルボスチリル臭化水素酸塩1.5yを水80m1に溶
解し、この溶液に粉末塩化銀31を分散して室温で5時
間攪拌後、沢過し母液を減圧濃縮乾固する。
処理する。母液を濃縮乾固して残渣をアセトン20m1
で結晶化し得られる粗結晶をエタノール−エーテルから
再結晶して融点242〜244℃(分解)の無色不定形
結晶の8−ヒドロキシ−6−(α−イソプロピルアミノ
アセチル)−3・4−ジヒドロカルボスチリル・臭化水
素酸塩を2.57得る。また、8−ヒドロキシ−6−(
α−イソプロピルアミノアセチル)−3・4−ジヒドロ
カルボスチリル臭化水素酸塩1.5yを水80m1に溶
解し、この溶液に粉末塩化銀31を分散して室温で5時
間攪拌後、沢過し母液を減圧濃縮乾固する。
残渣をアセトン20m1で結晶化し、エタノール−アセ
トンから再結晶して融点246〜250℃の無色不定形
結晶の8−ヒドロキシ−6−(α−イソプロピルアミノ
アセチル)−3・4−ジヒドロカルボスチリル塩酸塩1
.3Vを得る。実施例 5 8−メトキシ−6−(α−Tert−ブチリルアミノア
セチル)−3・4−ジヒドロカルボスチリル塩酸塩3.
27及び塩化アルミニウム67をベンゼン50m1に分
散し、攪拌下に3時間加熱還流する。
トンから再結晶して融点246〜250℃の無色不定形
結晶の8−ヒドロキシ−6−(α−イソプロピルアミノ
アセチル)−3・4−ジヒドロカルボスチリル塩酸塩1
.3Vを得る。実施例 5 8−メトキシ−6−(α−Tert−ブチリルアミノア
セチル)−3・4−ジヒドロカルボスチリル塩酸塩3.
27及び塩化アルミニウム67をベンゼン50m1に分
散し、攪拌下に3時間加熱還流する。
反応終了後、氷水50m1を加え、撹拌して水層を分取
し苛性ソーダ水溶液を加えPHl2としたのち、クロロ
ホルム抽出する。クロロホルム層を水洗後15%塩化水
素含有メタノール溶液20m1を加え減圧濃縮乾固する
。残渣をアセトン30m1で結晶化し、メタノール−エ
ーテルから再結晶して融点241〜243℃の無定形結
晶の8−ヒドロキシ−6−(α−Tert−ブチルアミ
ノアセチル)−3・4−ジヒドロカルボスチリル塩酸塩
2.2tを得る。実施例 6 8−ヒドロキシ−6−(α−ブロムアセチル)3・4−
ジヒドロカルボスチリル6Vを、イソプロピルアミン4
0m1及びテトラヒドロフラン80m1に分散し、攪拌
下50〜60℃で4時間加温する。
し苛性ソーダ水溶液を加えPHl2としたのち、クロロ
ホルム抽出する。クロロホルム層を水洗後15%塩化水
素含有メタノール溶液20m1を加え減圧濃縮乾固する
。残渣をアセトン30m1で結晶化し、メタノール−エ
ーテルから再結晶して融点241〜243℃の無定形結
晶の8−ヒドロキシ−6−(α−Tert−ブチルアミ
ノアセチル)−3・4−ジヒドロカルボスチリル塩酸塩
2.2tを得る。実施例 6 8−ヒドロキシ−6−(α−ブロムアセチル)3・4−
ジヒドロカルボスチリル6Vを、イソプロピルアミン4
0m1及びテトラヒドロフラン80m1に分散し、攪拌
下50〜60℃で4時間加温する。
反応終了後減圧下で濃縮乾固する。残渣に臭化水素酸溶
液を加えたのち、減圧下濃縮乾固する。残渣をエタノー
ル−エーテルから再結晶して融点242〜244℃(分
解)の無色無定形晶の8−ヒドロキシ−6−(α−イソ
プロピルアミノアセチル)−3.4−ジヒドロカルボス
チリル・臭化水素酸塩5.17を得る。実施例 7 8−メトキシ−6−(α−イソプロピルアミノアセチル
)−3・4−ジヒドロカルボスチリル塩酸塩3.1rの
水80me溶液に、パラジウム黒0.5yを分散し、水
素圧2.5気圧50〜60℃で3時間接触還元する。
液を加えたのち、減圧下濃縮乾固する。残渣をエタノー
ル−エーテルから再結晶して融点242〜244℃(分
解)の無色無定形晶の8−ヒドロキシ−6−(α−イソ
プロピルアミノアセチル)−3.4−ジヒドロカルボス
チリル・臭化水素酸塩5.17を得る。実施例 7 8−メトキシ−6−(α−イソプロピルアミノアセチル
)−3・4−ジヒドロカルボスチリル塩酸塩3.1rの
水80me溶液に、パラジウム黒0.5yを分散し、水
素圧2.5気圧50〜60℃で3時間接触還元する。
反応終了後、沢過し母液を減圧濃縮乾固し残渣をアセト
ン30m1で結晶化する。得られる粗結晶をエタノール
−エーテルから再結晶して、融点213〜214℃の無
色不定形結晶の8−メトキシ−6−(1−ヒドロキシ−
2−イソプロピルアミノエチル)−3・4−ジヒドロカ
ルボスチリル塩酸塩2.9yを得る。実施例 8 8−メトキシ−6−(Tert−ブチリルアミノアセチ
ル)−3・4−ジヒドロカルボスチリル塩酸塩3.27
を実施例6と同様にパラジウム黒を接触として用い接触
還元し、得られる粗結晶をメタノール−エーテルから再
結晶して、融点218〜219゜Cの無色不定形結晶の
8−メトキシ−6一(1−ヒドロキシ−2−Tert−
ブチリルアミノエチル)−3・4−ジヒドロカルボスチ
リル塩酸塩2.57を得る。
ン30m1で結晶化する。得られる粗結晶をエタノール
−エーテルから再結晶して、融点213〜214℃の無
色不定形結晶の8−メトキシ−6−(1−ヒドロキシ−
2−イソプロピルアミノエチル)−3・4−ジヒドロカ
ルボスチリル塩酸塩2.9yを得る。実施例 8 8−メトキシ−6−(Tert−ブチリルアミノアセチ
ル)−3・4−ジヒドロカルボスチリル塩酸塩3.27
を実施例6と同様にパラジウム黒を接触として用い接触
還元し、得られる粗結晶をメタノール−エーテルから再
結晶して、融点218〜219゜Cの無色不定形結晶の
8−メトキシ−6一(1−ヒドロキシ−2−Tert−
ブチリルアミノエチル)−3・4−ジヒドロカルボスチ
リル塩酸塩2.57を得る。
実施例 9
8−メトキシ−6−〔α一(N−メチル−N−ベンジル
アミノ)アセチル〕−3・4−ジヒドロカルボスチリル
塩酸塩1.5yをメタノール25m1に分散し、攪拌冷
却下に水素化ホウ素ナトリウム27を徐々に加える。
アミノ)アセチル〕−3・4−ジヒドロカルボスチリル
塩酸塩1.5yをメタノール25m1に分散し、攪拌冷
却下に水素化ホウ素ナトリウム27を徐々に加える。
2時間攪拌後、反応液を塩酸々性とし析出物を除去する
。
。
母液を減圧濃縮し、残渣を30m1の水に溶解し2N一
苛性ソーダでPHlOとしたのち、クロロホルム80m
1で抽出する。クロロホルム層を水洗、脱水ののち、ク
ロロホルムを留去し残渣をアセトン30m1にとかす。
この溶液に5%蓚酸アセトン溶液を加えPHを4とし、
析出物質を▲取する。得られる粗結晶をエタノール−エ
ーテルから再結晶して、融点193〜195℃の無色不
定形結晶の8−メトキシ−6−〔1−ヒドロキシ−2−
(N−メチルN−ベンジルアミノ)エチル〕−3・4−
ジヒドロカルボスチリル・蓚酸塩・1水和物0.87を
得る。実施例 10 8−ヒドロキシ−6−(α−イソプロピルアミノアセチ
ル)−3・4−ジヒドロカルボスチリル塩酸塩1.57
を実施例6と同様に接触還元して得られる粗結晶をメタ
ノール−エーテルから再結晶して融点226〜229℃
の無色不定形結晶の8ヒドロキシ−6−(1−ヒドロキ
シ−2−イソプロピルアミノエチル)−3・4−ジヒド
ロカルボスチリル塩酸塩1.4yを得る。
苛性ソーダでPHlOとしたのち、クロロホルム80m
1で抽出する。クロロホルム層を水洗、脱水ののち、ク
ロロホルムを留去し残渣をアセトン30m1にとかす。
この溶液に5%蓚酸アセトン溶液を加えPHを4とし、
析出物質を▲取する。得られる粗結晶をエタノール−エ
ーテルから再結晶して、融点193〜195℃の無色不
定形結晶の8−メトキシ−6−〔1−ヒドロキシ−2−
(N−メチルN−ベンジルアミノ)エチル〕−3・4−
ジヒドロカルボスチリル・蓚酸塩・1水和物0.87を
得る。実施例 10 8−ヒドロキシ−6−(α−イソプロピルアミノアセチ
ル)−3・4−ジヒドロカルボスチリル塩酸塩1.57
を実施例6と同様に接触還元して得られる粗結晶をメタ
ノール−エーテルから再結晶して融点226〜229℃
の無色不定形結晶の8ヒドロキシ−6−(1−ヒドロキ
シ−2−イソプロピルアミノエチル)−3・4−ジヒド
ロカルボスチリル塩酸塩1.4yを得る。
実施例 11
8−ヒドロキシ−6−(α−Tert−ブチルアミノア
セチル)−3・4−ジヒドロカルボスチリル塩酸塩1.
5tを実施例6と同様に接触還元して得られる粗結晶を
エタノール−エーテルから再結晶して、融点201〜2
02℃の無色不定形結晶の8ーヒドロキシ−6−(1−
ヒドロキシ−2−Tert−ブチルアミノエチル)−3
・4−ジヒドロカルボスチリル塩酸塩1.1tを得る。
セチル)−3・4−ジヒドロカルボスチリル塩酸塩1.
5tを実施例6と同様に接触還元して得られる粗結晶を
エタノール−エーテルから再結晶して、融点201〜2
02℃の無色不定形結晶の8ーヒドロキシ−6−(1−
ヒドロキシ−2−Tert−ブチルアミノエチル)−3
・4−ジヒドロカルボスチリル塩酸塩1.1tを得る。
以下本発明化合物の薬理試験例を挙げる。
く薬理試験例〉
大腿動脈血流量測定
イヌを用い、ペツトバルビタールナトリウム塩30〜/
Kgを静脈内に投与して麻酔し、背位に固定した。
Kgを静脈内に投与して麻酔し、背位に固定した。
血液の凝固を防ぐためヘパリン1000U/Kgを静脈
内に投与した。右総頚動脈より導いた動脈血をペリスタ
ーポンプを用いて右大腿動脈に送り込み、その血流量を
電磁血流計にて測定した。潅流圧を一定にするために電
磁血流計のプローブと並列に含気抵抗(Pneumat
icresistance)を設置し、潅流圧は、血圧
と等しくした。供試化合物はマイクロシリンジを用い右
大腿動脈に注入した。前記各実施例により得られた本発
明化合物を用いて得られた結果を下記第1表に示す。尚
比較のために本発明化合物と構造上若干類似した3種の
化合物(比較例1〜3の化合物)についても同様に試験
を行つた。この結果を第1表に併記する。但し比較例1
〜3の化合物は夫々次の化合物である。
内に投与した。右総頚動脈より導いた動脈血をペリスタ
ーポンプを用いて右大腿動脈に送り込み、その血流量を
電磁血流計にて測定した。潅流圧を一定にするために電
磁血流計のプローブと並列に含気抵抗(Pneumat
icresistance)を設置し、潅流圧は、血圧
と等しくした。供試化合物はマイクロシリンジを用い右
大腿動脈に注入した。前記各実施例により得られた本発
明化合物を用いて得られた結果を下記第1表に示す。尚
比較のために本発明化合物と構造上若干類似した3種の
化合物(比較例1〜3の化合物)についても同様に試験
を行つた。この結果を第1表に併記する。但し比較例1
〜3の化合物は夫々次の化合物である。
比較例1の化合物
5−(1−ヒドロキシ−2−イソプロピルアミノ)エチ
ル−8−メトキシカルボスチリル塩酸塩1水和物比較例
2の化合物
ル−8−メトキシカルボスチリル塩酸塩1水和物比較例
2の化合物
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中R_1及びR_2は一方が水素原子又はフェニル
低級アルキル基で他方が低級アルキル基を示す。 R_3は水素原子又は低級アルキル基、及びAは−CO
−基又は−CH(OH)−基を示す。〕で表わされる3
・4−ジヒドロカルボスチリル誘導体及びその酸付加塩
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58008317A JPS5911585B2 (ja) | 1983-01-20 | 1983-01-20 | 3,4−ジヒドロカルボスチリル誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58008317A JPS5911585B2 (ja) | 1983-01-20 | 1983-01-20 | 3,4−ジヒドロカルボスチリル誘導体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58135865A JPS58135865A (ja) | 1983-08-12 |
JPS5911585B2 true JPS5911585B2 (ja) | 1984-03-16 |
Family
ID=11689773
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58008317A Expired JPS5911585B2 (ja) | 1983-01-20 | 1983-01-20 | 3,4−ジヒドロカルボスチリル誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5911585B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2053480T3 (es) * | 1986-07-31 | 1994-08-01 | Otsuka Pharma Co Ltd | Un procedimiento para preparar un derivado de carboestirilo. |
-
1983
- 1983-01-20 JP JP58008317A patent/JPS5911585B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58135865A (ja) | 1983-08-12 |
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