JPS5911542Y2 - 左官こて

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【考案の詳細な説明】本考案は左官こての改良に係る。

従来の左官こては、こて面が平滑な面であって滑り易く
、こて塗り作業にさいし壁面が凸凹になり易く作業能率
の悪いものであった。

本考案は斯かる欠点を除去せんとするものであって、そ
の特徴とするところはこて巾Ｗの凡そ士以内の上方若し
くは下方位置に於けるこて面の長手方向に対し部分的に
多数の小溝をこて面の長手方向と同方向に穿設して構或
するようになす。

以下、本考案実施の一例を図面にもとづいて説明する。

１はこて面であって、該こて面の下端からこて巾Ｗの署
の範囲に多数の小溝２を穿設するようになす。

こ・に小溝の大きさは長さｌが凡そ１〜２ｃｒｎであり
、溝巾ｂ及び深さｔは凡そ２ｍｍ前後のものとされる。

穿設にさいし各小溝は凡そ同一寸法のものでも良いが、
適宜寸法の異なる大きさのものとなすことができるし、
またその配置はこて面の長手方向と同一線上で並列状態
に配列させることができるが、第１図示例の如き千鳥状
に配列するようになす方が、後述の優れた作用効果を得
るためには好ましい。

図示例では多数の小溝２をこて巾Ｗの下方における士の
範囲に設けたものについて示したが、上方若しくは下方
の範囲内であれば任意に設けることができる。

但し、小溝は単に長さ方向に沿って一条設けただけでは
作用効果の疎いものとなるので、２条以上設けるように
する。

またその巾は少くともこて巾の面を確保するようになす
と良い。

なお、小満の穿設される範囲がこて巾の圭以上になると
、こての強度が低下することになって好ましくない。

本考案に於いて前述の如くこて面の長さ方向に沿って多
数の小溝２を穿設することは、塗装作業のさい各小溝の
溝内にモルタルなどが詰まることにより、滑り難くなっ
て材料が良く壁面にのるようになるのであり、作業がや
り易くなると共に凸凹のむらも解消する優れた作用効果
を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案品の斜視図、第２図は第１図ＡＡ′線切
断部分詳細図である。１・・・・・・こて面、２・・・・・・小溝。

【実用新案登録請求の範囲】

（１）こて巾Ｗの凡そ士以内の上方若しくは下方位置に
於けるこて面の長手方向に対し部分的に多数の小溝、即
ち該小溝は長さｌが凡そ１〜２ｃｍ、溝巾及び深さが凡
そ２ｍｍ前後となされるものをこて面の長手方向と同方
向に穿設して構或したことを特徴とする左官こで。
（２）多数の小溝が千鳥状に配設されていることを特徴
とした実用新案登録請求の範囲第１項記載の左官こて。