JPS5911501Y2 - 取手付電子回路ユニット - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電子回路搭載ユニットに関し、特にその引出用
取手の改良に関するものである。

通信装置等においては電子部品を搭載した単位通信機能
を有する電子回路ユニットを多数並列して架装置内に収
容している。

このような電子回路ユニットはその筐体前面の上下部に
引出し用取手を備え、この取手は通常時は架装置のフレ
ームにネジにより締付固定されユニットの出入作業時に
はネジを弛めて取手を前に引出しこの状態で取手を握ん
でユニットを取出している。

しかしながら、従来の取手構造においては、ネジを弛め
て取手を引出す場合、両側に隣接したユニットの取手が
近接位置にあるため取手の引出しがしずらくユニットの
出入作業が円滑に行なわれなかった。

本考案は上記の点に鑑みなされたものであって、取扱い
易い取手を備えた電子回路ユニットの提供を目的とする
。

このため本考案に係る電子回路ユニットは取手をユニッ
ト前面側に付勢するスプリングを備え、この取手を架装
置のフレームに対し弛緩するとこのスプリングにより取
手がユニット前面に突出するように構或している。

図面は本考案に係る電子回路ユニットの一部を示す分解
構戒図である。

ユニットを構戊する筐体はアルミ押出材からなる上枠３
、同材料からなる千枠（図示しない）、両側板６、表板
７、および裏板（図示しない）からなり内部に電子部品
５ ａ ，５ ｂを搭載したプリント板等の部品取付板
４が収納される。

このようなユニット筐体は架装置を構或する上側架フレ
ーム１および下側架フレーム（図示しない）間に上枠３
の中央の溝３ｂと架フレーム１のガイドレール２を嵌合
摺動させて挿入される。

上枠３の両側の溝３ ａ ，３ ｂには取手取付板８が
ネジ１７により固定される。

この取手取付板８はピン９を有しこのピン９上にスプリ
ング１０が装着され取手ガイド部１２内に形或した孔１
１内に収容される。

このスプリング１０は取手１３をユニット前面方向に付
勢する。

取手１３の固定はクビツキネジ１６がネジ孔１４を介し
架フレーム１のネジ孔１５に螺合することにより行なわ
れる。

クビツキネジ１６を締付けると取手１３は架フレーム１
に固定され、クビツキネジ１６を弛めネジ孔１５から外
すとクビツキネジ１６は取手１３からはずれることなく
取手１３のみがスプリング１０の押圧力により前方に突
出する。

以上のような構造の取手付電子回路ユニットにおいては
、ユニットの引出作業時に取手固定用のネジを弛めると
取手が前方に突出するため隣接した両側のユニットの取
手が邪魔にならず取手を容易に引出すことができユニッ
トの取出作業が円滑に行なわれる。

また、取手固定用のネジが弛んでいると取手が突出する
ためユニットの収納固定状態が確実であるか否かが容易
に確認できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る取手付電子回路ユニットの一部を示
す分解構或図である。 １・・・・・・架フレーム、３・・・・・・上枠、４・
・・・・・電子部品取付板、５ ａ ，５ ｂ・・・・
・・電子部品、８・・・・・・取手取付板、１０・・・
・・・スプリング、１３・・・・・・取手、１６・・・
・・・クビツキネジ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 架装置のフレームに対する締付弛緩手段を有する取手を
   備え、内部に電子部品搭載板を装着して架装置内に複数
   個並列して収容される電子回路ユニットにおいて、上記
   取手をユニット前面側に付勢するスプリングを備え、上
   記取手の弛緩時に該スプリングにより取手がユニット前
   面に突出するように構或したことを特徴とする取手付電
   子回路ユニット。