JPS5911442Y2 - 直流電磁石 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、Ｌ字形ヨーク２の一片の略中央部に、他片と
略平行になるように鉄芯１を固着し、Ｌ字形ヨーク２の
他片の自由端側に鉄芯１に吸着されるアーマチュア３を
枢支し、アーマチュア３の枢支部６を支点として鉄芯１
に吸着される側とは反対側の端部に復帰スプリング１３
を設けて或る直流電磁石において、鉄芯１に取着したコ
イル枠４に設けた延設部５をＬ字形ヨーク２とアーマチ
ュア３の枢支部６に介在させて威る直流電磁石に係るも
のである。

本考案の目的とするところは、部品点数が少なく、シか
も、長期の連続使用においてもきわめて安定した開放電
圧特性を得ることにある。

従米の直流電磁石は、開放電圧特性を安定させるために
、アーマチュアの鉄芯当接部にレシジュアルプレート等
の非磁性体を溶接その他により固着していた。

そのため、部品点数が多く、組立工数か゛多くかかり、
コスト高になるという欠点を有していた。

またヨークに対するアーマチュアの枢支部（ヒンジ部）
が、ヨークに対してアーマチュアを直接係止する形で構
威されている直流電磁石においては、復帰スプリングの
付勢力が枢支部に直接作用し、アーマチュアが復帰スプ
リングの力によって枢支部に押し付けられることになる
ので、枢支部が動作時に摩耗し易く、リレーに用いると
感動特性、開放特性の変化が大きいという欠点がある。

本考案はかかる点に鑑みてなされたもので、以下実施例
により詳細に説明する。

図において、１は鉄芯で、Ｌ字形ヨーク２に固着してお
き、コイル７を巻回したコイル枠４を取着しておく。

３はアーマチュアで、Ｌ字形ヨーク２に枢支しておき、
コイル７に通電することによってアーマチュア３を鉄芯
１に吸着させるようにしておく。

コイル枠４に延設部５を設けておき、この延設部５をＬ
字形ヨーク２とアーマチュア３の枢支部６に介在させる
。

８は接触子ブロックで、アーマチュア３に固着し、接触
子ばｂ９に固着した可動接点１０を固定接点１１．１１
’との間で接離する。

１２はターミナルブロック、１３は復帰スプリングであ
る。

今、コイル７に通電してアーマチュア３を鉄芯１に吸着
させた場合には、Ｌ字形ヨーク２とアーマチュア３との
間にコイル枠４に設けた延設部５が介在しているため、
この延設部５によって磁気的ギャップを形或でき、長期
の連続使用においても安定した開放電圧特性が得られる
。

叙上のように本考案は、鉄芯に取着したコイル枠に設け
た延設部をＬ字形ヨークとアーマチュアの枢支部に介在
させたから、アーマチュアが復帰スプリングの力によっ
て枢支部に押し付けられるようになっているにも拘らず
、一般的に耐摩耗性の大きなナイロン等を用いたコイル
枠の延設部を利用して枢支部の耐摩耗性の向上を図るこ
とができるものであって、枢支部の摩耗による感動特性
、開放特性の大きな変化を防ぐことができ安定した特性
が得ることができ、しかも、レシジュアルプレート等の
別部品を設ける必要がなく、安価にできるという効果を
奏するものである。

また本考案にあっては、上述のようにアーマチユアとＬ
字形ヨークとの枢支部における耐摩耗性の向上を図った
ことにより、特別な枢支手段を別途設ける必要はなく、
ヨークに対してアーマチュアを直接係止する形で枢支部
を構戊することが可能であり、構造が複雑化することは
ないものであり、しかも延設部は復帰スプリングの力に
よって常時アーマチュアにて押さえ付けられるようにな
っているので、延設部をヨークに貼着固定する必要がな
くなるという効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案直流電磁石の一実施例の正面図である。 １・・・・・・鉄芯、２・・・・・・Ｌ字形ヨーク、３
・・・・・・アーマチュア、４・・・・・・コイル枠、
５・・・・・・延設部、６・・・・・・枢支部、１３・
・・・・・復帰スプリング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. Ｌ字形ヨークの一片の略中央部に、他片と略平行になる
   ように鉄芯を固着し、Ｌ字形ヨークの他片の自由端側に
   鉄芯に吸着されるアーマチュアを枢支し、アーマチュア
   の枢支部を支点として鉄芯に吸着される側とは反対側の
   端部に復帰スプリングを設けて或る直流電磁石において
   、鉄芯に取着したコイル枠に設けた延設部をＬ字形ヨー
   クとアーマチュアの枢支部に介在させて或る直流電磁石
   。