JPS5911429B2 - 圧力空気式ドライバ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、圧力空気式ドライバであって、ばねの作用に
抗して移動可能な、工具の主軸を有しており、しかも前
もって定められたトルクに達するとモータを静止させる
、弁を有している自動遮断装置と、モータの自動的な遮
断の後に作動することによってモータを再接続させて高
められたトルクでねじをさらに締めつけるかあるいはゆ
るめることを可能にする装置を備えている形式のものに
関する。

自動遮断装置を備えた現圧力空気式ドライバは例えばド
イツ連邦共和国特許第２１４８７３９号明細書から公知
になっている。

このドライバでは、堅く締めつけられているねじを前記
自動遮断装置の遮断後にさらに締めつけたりあるいはゆ
るめたりすることができずしかもこの場合そのようなね
じを締めつけるかあるいはゆるめるために別の手工具を
使用することが必要である。

そのことはやっかいでかつ時間つぶしになっている。

ところでさらに、特別な切換レバーによって操作可能な
装置が設けられているドライバが公知になっており、こ
の装置で前記自動遮断装置によって静止させられたモー
タを再び動かすことができかつそれで工具の交換を必要
としないでも高められたトルクでそのねじをしめつける
かあるいはゆるめることが可能になっている。

しかしながらそのような場合には特別なレバーを操作し
なければならないことがやっかいである。

本発明の課題は、付加的なレバー操作なしで動きにくい
ねじを高められたトルクで締め付けるかあるいはゆるめ
ることが可能であるように、冒頭で述べた形式の圧力空
気式ドライバを改良することである。

この課題を解決するためには本発明によって、前記の前
もって定められたトルクに到達するとｈなわれる、モー
タの遮断の後でモータを自動的に再接続させるために、
工具の主軸を軸方向でさらに内側へ移動させることによ
って上記モータの運転を制御する弁が開放可能であり、
この弁の弁棒が操作部材を介してロック可能でかつ前も
って定められたトルクに達すると解放可能であり、モー
タの遮断後に工具の主軸が軸方向でさらに移動させられ
ると上記操作部材により解放される弁棒によって弁が開
放可能であるように、該弁棒の長さおよび工具の主軸の
移動可能な距離が設計されていると定められている。

従って本発明によれば特別なレバーを操作する必要がな
いだけではなく、その工具を少し強く押しつけることに
よってモータが自動的に再接続させられさらに自動遮断
装置内に含まれているすべりクラッチを介して、ねじが
迅速に連続する衝撃によって高められたトルクでさらに
回されるようになる。

その高められたトルクの大きさは前記切換クラッチおよ
び自動遮断装置の構造的な設計次第である。

たいていの場合にはほぼ２０％トルクが高められれば十
分である。

そのトルクの増大に主として作用するのは前記自動遮断
装置内で使用されている押しばねのばね剛性でありかつ
該自動遮断装置の連動体およびそれらの対応面の大きさ
と形状である。

前記の工具の主軸を軸方向でさらに内側へ移動させるこ
とによって直接又は間接的に、前記モータの運転を制御
する弁が開放可能であることによって前記の解決策が特
に容易になっている。

この弁の弁棒が少なくとも１つの球の形状の操作部材を
介してロック可能でかつ前もって定められたトルクに達
すると解放可能であり、モータの遮断後に工具の主軸が
軸方向でさらに移動させられると上記操作部材により解
放される弁棒によって弁が開放可能であるように、該弁
棒の長さおよび該工具の主軸の移動可能な距離が設計さ
れている。

特に容易には前記の弁棒が工具の主軸のストツパ面によ
って直接移動可能であってもよく、しかもそのストツパ
面が、前記の、工具の主軸内で駆動棒を案内する軸方向
孔の底によって形成されていてもよい。

軸方向で十分な移動行程を保証するためには、前記の工
具の主軸の、モータ側の端部が軸方向で移動可能ではあ
るが前記歯車装置の出力部内に駆動可能に受容されてい
てもよく、それによってその工具の主軸が同時に良好に
案内されていてもまた短い構造形式が得られる。

次に図面につき本発明の実施例を説明する。

ケーシング１内には圧力空気で駆動可能なモータ２が支
承されており、このモータ２は二段式の遊星歯車装置と
して構成されている歯車装置３を介して工具の主軸４を
駆動可能である。

この工具の主軸４は二部分で構成されていて、しかも上
記モータ２によって駆動可能な部分４′が、トルクを制
限する切換クラッチ５を介して、工具を受容する部分４
″と連結されている。

この切換クラッチ５を形成するためには、部分４“にお
いて周方向に分配された切り欠き部６が設けられており
、この切り欠き部６へは球７として構成されている連動
体が係合している。

これらの球７は部分４′のフランジ９の切欠き部Ｂ内で
保持されていてかつ初ばね力において調整可能なばね１
０によって上記フランジ９に押圧されている円板１１に
接している。

この円板１１は内側の溝１２を有しているリング１３と
連結されており、このリング１３によって部分４′の孔
内で移動可能な単数又は複数の球１４の形状の操作部材
が制御可能である。

このリング１３の位置においては単数又は複数の球１４
が溝１２内へ部分的に偏位することが可能でありしかも
それで弁棒１５を解放することか可能である。

このリング１３の別の位置においては、弁棒１５がその
軸方向の運動をロックされている。

その弁棒１５自体は歯車装置３およびモータ２を貫通し
ておりしかも該弁棒１５の端部で弁１６の弁体と協働し
、この弁１６によってモータ２へ空気が入ることが制御
される。

さらに前記の工具の主軸４の部分４′のモータ側の端部
が軸方向で移動可能ではあるが歯車装置３の相応に構成
されている出力部１７内で駆動可能に案内されているの
ではあるが、ばね受１８と玉軸受１９との間に配置され
ている押しばね２０によって常に前記歯車装置３から離
れる方向に押されるようになっている。

そのように構成されている自動遮断装置２１の作用形式
は、ドイツ連邦共和国特許第２１４８７３９号明細書に
おいても詳しく記述されており、次の通りである。

即ち図示されていない工具を取り付ける場合には前記の
工具の主軸４がモータ２へ移動せしめられさらに、弁棒
１５がその運動において球１４によって工具の主軸４に
対してロックされているので、弁１６が開かれかつモー
タ２が運転開始されるようになる。

ねじを締めた後でばね１０の初ばね力によって定められ
ているトルクに達すると、球７がその切り欠き部６から
取り出されさらに円板１１およびリング１３を移動せし
めかつそれで球１４ひいては弁棒１５をも解放し、それ
によって弁１６が閉鎖される。

それに伴なってモータ２が静止状態になる。

ところで締められるべきねじ又はゆるめられるべきねじ
がまだ十分に堅く締めつけられていないかあるいはゆる
められていないとする払 この圧力空気式ドライバをさ
らに軸方向で押し付けることによって押しばね２０の作
用に反して工具の主軸４をさらに移動させることを行な
うことができる。

それによって工具の主軸側の弁棒端部が、弁棒１５を受
容している孔２３のストツパ面２２に端面側で接触する
ようになりしかも軸方向でさらにずらされることによっ
て弁１６が再び開かれるようになり、従って駆動モータ
２が再び動き始めることが可能である。

さらに該モータ２が回転させられることによって、前記
切換クラッチ５の急激な再係合が行なわれる。

この急激な再係合によって、ねじが高められたトルクで
さらに回されることが行なわれる。

このトルク上昇は切換クラッチ５の構造に関連しており
しかも例えばほぼ２０％である。

ねじからこのドライバをはずすと、押しばね２０によっ
て工具の主軸４の戻り移動が行なわれ、従って弁１６が
再び閉鎖しかつまた球１４の戻りによって弁棒１５の運
動の自由が新しい切換過程の準備のために制限されかつ
再び該弁棒１５がその出発位置へ動かされるようになる
。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明による圧力空気式ドライバの一実施例を示
した縦断面図である。 １・・・・・・ケーシング、２・・・・・・モータ、３
・・・・・・歯車装置、４・・・・・・工具の主軸、４
／ ， ４／／・・・・・・部分、５・・・・・・切換
クラッチ、６・・・・・・切り欠き部、７・・・・・・
球、８・・・・・・切欠き部、９・・・・・・フランジ
、１０・・・・・・ばね、１１・・・・・・円板、１２
・・・・・溝、１３・・・・・・リング、１４・・・・
・・球、１５・・・・・・弁棒、１６・・・・・・弁、
１７・・・・・・出力部、１８・・・・・・ばね受、１
９・・・・・・玉軸受、２０・・・・・・押しばね、２
１・・・・・・自動遮断装置、２２・・・・・ストツパ
面、２３・・・・・・軸方向孔。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 圧力空気式ドライバであって、ばねの作用に抗して
   移動可能な、工具の主軸を有しており、しかも前もって
   定められたトルクに達するとモータを静止さぜる、弁を
   有している自動遮断装置と、モータの自動的な遮断の後
   に作動することによってモータを再接続させて高められ
   たトルクでねじをさらに締めつけるかあるいはゆるめる
   ことを可能にする装置とを備えている形式のものにおい
   て、上記の前もって定められたトルクに到達すると行な
   われる、モータの遮断の後でモータ２を自動的に再接続
   させるために、工具の主軸４を軸方向でさらに内側へ移
   動させることによって上記モータの運転を制御する弁１
   ６が開放可能であり、この弁１６の弁棒が操作部材を介
   してロック可能でかつ前もって定められたトルクに達す
   ると解放可能であり、モータの遮断後に工具の主軸４が
   軸方向でさらに移動させられると上記操作部材により解
   放される弁棒１５によって弁１６が開放可能であるよう
   に、該弁棒１５の長さおよび工具の主軸４の移動可能な
   距離が設計されていることを特徴とする圧力空気式ドラ
   イバ。 ２ 前記の弁棒１５が工具の主軸４のストツパ面２２に
   よって移動可能である特許請求の範囲第１項記載の圧力
   空気式ドライバ。 ３ 前記の工具の主軸４内で弁棒１５を案内する軸方向
   孔２３の底によって前記ストツパ面２２が形成されてい
   る特許請求の範囲第２項記載の圧力空気式ドライバ。 ４ 前記の工具の主軸４の、モータ側の端部が軸方向で
   移動可能ではあるが歯車装置３の出力部１７内に駆動可
   能に受容されている特許請求の範囲第１〜３項のいずれ
   か１つの項に記載の圧力空気式ドライバ。 ５ 前記の歯車装置３の出力部１７と工具の主軸４との
   間に押しばね２０が設けられている特許請求の範囲第４
   項記載の圧力空気式ドライバ。 ６ 前記の押しばね２０が出力部１７の側の玉軸受１９
   と工具の主軸４の側のばね受１８との間に配置されてい
   る特許請求の範囲第５項記載の圧力空気式ドライバ。