JPS5911306Y2 - 太陽熱利用の暖房給湯装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は太陽熱を利用した暖房給湯装置に関するもので
ある。

本考案は太陽熱を集熱する一対の集熱器を効率的に利用
し、暖房と給湯の並列使用、給湯のみの使用及び暖房の
みの使用の３種の使用状態を可能にする太陽熱利用の暖
房給湯装置の提供を目的とする。

本考案の太陽熱を利用した暖房給湯装置を図面に示す実
施例に従い以下説明する。

第１図は本考案の暖房給湯装置を示し、該暖房給湯装置
は太陽熱を集熱する一対の集熱器１，２と、給湯のため
の蓄熱槽４と、暖房のための放熱器６とを有する。

集熱器１，２の各々は次に説明する様にポンプ８，９の
各々に駆動される循環回路Ａ，Ｂの熱源とされる。

ます集熱器１が属する循環回路Ａとは、該集熱器１の出
口から三方弁１１を介して蓄熱槽４の伝熱管５の入口に
到る経路と、該伝熱管５の出口からポンプ８及び三方弁
１２を介して集熱器１の入口に到る経路により閉じられ
た循環回路である。

次に集熱器２が属する循環回路Ｂとは、該集熱器２の出
口から三方弁１４を介して放熱器６の伝熱管７の入口に
到る経路と、該伝熱管７の出口からポンプ９及び三方弁
１３を介して集熱器２の入口に到る経路により閉じられ
た循環回路である。

暖房給湯装置は以上に説明した循環回路Ａ，Ｂ以外に、
両循環回路Ａ，Ｂを接続するバイパス路Ｐ，Ｑ，Ｒを有
する。

まずバイパス路Ｐとは集熱器１の出口を集熱器２の入口
に接続する経路であり、三方弁１１によりコントロール
される。

次にバイパス路Ｑとはポンプ９を集熱器１の入口に接続
する経路であり、三方弁１２．１３によりコントロール
される。

次にバイパス路Ｒとは集熱器２の出口を蓄熱槽４の伝熱
管５の入口に接続する経路であり、三方弁１４によりコ
ントロールされる。

次にポンプ８，９を駆動制御するサーモスタット１６．
２０が設けられる。

すなわちサーモスタット１６は集熱器１の出口に設けら
れた温度センサー１７と蓄熱器４に設けられた温度セン
サー１８の差温を検出し、これによりポンプ８を駆動制
御するものである。

又サーモスタツ｝ ２０は集熱器２の出口に設けられた
温度センサー２１と放熱器６に設けられた温度センサー
２２の差温を検出し、これによりポンプ９を駆動制御す
るものである。

次に前記三方弁１１ ，１２，１３．１４の切換え及び
差温サーモスタツ｝ １６．２０の作動（結果としてポ
ンプ８，９の駆動）を遠隔指示する制御器２３が、使用
者の操作に便利な室内等に設けられる。

本考案の暖房給湯装置は以上の構威であり、その使用方
法は次の通り。

すなわち本考案の暖房給湯装置は次の３種の使用状態が
可能である。

（１）暖房と給湯の並列使用 （２）給湯のみの使用 （３）暖房のみの使用 まず暖房と給湯の並列使用状態は第１図に示される様に
、循環回路Ａ，Ｂが各々独立に使用されている。

この場合の両循環回路Ａ，Ｂを接続する全てのバイパス
路Ｐ，Ｑ，Ｒは三方弁１１ ，１２，１３．１４により
遮断された状態である。

すなわち温度センサー１７の温度が温度センサー１８の
温度より高い場合に、差温サーモスタット１６によって
ポンプ８が駆動される。

これにより集熱器１により加熱された温水は蓄熱槽４の
伝熱管５に送られ、蓄熱槽４の水が加熱され給湯が可能
とな．る。

一方温度センサー２１の温度が温度センサー２２より高
い場合には、差温サーモスタツ｝ ２０によりポンプ９
が駆動される。

これにより集熱器２により加熱された湯は放熱器６の伝
熱管７に送られ、暖房が可能となる。

次に給湯のみの使用状態は第２図に示される様に、三方
弁１１によりバイパス路Ｐが開かれ、三方弁１４により
バイパス路Ｒが開かれると共にポンプ９は常時停止され
る。

すなわち温度センサー１７の温度が温度センサー１８の
温度より高い場合に、差温サーモスタット１６はポンプ
８を駆動させる。

これにより集熱器１により加熱された湯はバイパス路Ｐ
を経て更に集熱器２により加熱された後バイパス路Ｒを
経て蓄熱槽４の伝熱管５に送られ、給湯が可能となる。

次に暖房のみの使用状態は第３図に示される様に、三方
弁１１によりバイパス路Ｐが開かれ、三方弁１２．１３
によりバイパス路Ｑが開かれると共にポンプ８は常時停
止される。

すなわち温度センサー２１の温度が温度センサー２２よ
り高い場合に、差温サーモスタット２０はポンプ９を駆
動させる。

これによりバイパス路Ｑを経て送られた水は集熱器１及
び集熱器２により加熱された後放熱器６の伝熱管７に送
られ、暖房が可能となる。

以上に示した本考案の暖房給湯装置の３種の使用状態は
、使用者により制御器２３を切換えることにより選択さ
れる。

本考案の暖房給湯装置は以上の構或、使用方法において
次の効果を有する。

（１）本考案の暖房給湯装置は実用新案登録請求の範囲
に記載した構戊であり、特に循環回路Ａ，Ｂ及びバイパ
ス路Ｐ，Ｑ，Ｒを有するため一対の集熱器１，２を各々
独立して用いる暖房と給湯の並列使用、一対の集熱器１
，２を直列して用いる給湯のみの使用及び同様直列して
用いる暖房のみの使用といった３種の使用状態が可能に
なる。

（２）本考案の暖房給湯装置は同上の構戒であり、特に
循環回路Ａ，Ｂ及びバイパス路Ｐ，Ｑ，Ｒを有するため
一対の集熱器１，２は必要に応して並列使用と直列使用
が選択され、その結果一対の集熱器１，２の利用効率は
極めて良い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の暖房給湯装置の暖房と給湯の並列使用
状態図。 第２図は同上給湯のみの使用状態図、第３図は同上暖房
のみの使用状態図。 １，２：集熱器、４：蓄熱槽、５：伝熱管、６：放熱器
、７：伝熱管、８，９ ：ポンプ、１１，１２，１３，
１４ ：三方弁、１６：差温サーモスタツ｝、１７．１
８ ：温度センサー２０：差温サーモスタット、２１
．２２ ：温度センサー、２３：制御器、Ａ，Ｂ ：循
環回路、Ｐ，Ｑ，Ｒ ：バイパス路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 太陽熱を集熱する一対の集熱器１，２と、給湯のための
   蓄熱槽４と、暖房のための放熱器６と、集熱器１出口か
   ら三方弁１１，蓄熱槽４の伝熱管５、ポンプ８及び三方
   弁１２を経て集熱器１人口に到る循環回路Ａと、集熱器
   ２出口から三方弁１４、放熱器６の伝熱管７、ポンプ９
   及び三方弁１３を経て集熱器２人口に到る循環回路Ｂと
   、三方弁１１の他の出口と集熱器２人口を接続するバイ
   パス路Ｐと、三方弁１２．１３の他の出口間を接続する
   バイパス路Ｑと、三方弁１４の他の出口と蓄熱槽４の伝
   熱管５人口を接続するバイパス路Ｒと、集熱器１出口と
   蓄熱槽４の温度差によりポンプ８を駆動制御する差温サ
   ーモスタット１６と、集熱器２出口と放熱器６の温度差
   によりポンプ９を駆動制御する差温サーモスタット２０
   と、三方弁１１，１２，１３．１４の切換え及び差温サ
   ーモスタツ｝ １６．２０の作動を遠隔指示する制御器
   ２３とからなる太陽熱利用の暖房給湯装置。