JPS59109398A - 筆記具用中芯及びその製造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は外面に長さ方向に沿う屈曲部を設けて空気通
路を構成した筆記具用中芯及びその製造法に関するもの
である。

周知のようにサインペン、繊維ペンなどの筆記具は外筒
体の内部にインクを含浸した中芯を収納し、中芯のイン
クを先端筆記部に浸み出させて筆記できるようにしであ
る。

この中芯としては繊維束を簿いフィルムで被覆したもの
と、繊維束を溶融プラスチックスで被覆成形したものと
に大別することができる。

しかし、いずれの中芯であっても、外筒体の内部に密に
収納すると、外筒体の内部に形成される上端空間部分が
気密に閉塞される。したがって使用により中芯に含浸さ
せたインクが消費されると上記した上端空間部分が次第
に減圧状態となり、インクの浸み出しが悪くなって筆記
時に掠れることになる。このような欠点を防ぐため、溶
融プラスチックスで被覆成形した中芯では外面に長手方
向に沿う突起を１乃至数本設け、中芯を筆記具の外筒体
内部に収納したとき外筒体の内面と中芯の外面との間に
上記突起による微細な空気通路を形成し、筆記具の下方
に小孔を形成して該通路により外筒体の上端空間部分に
空気が自由に流入できるようにしである。しかし溶融プ
ラスチックスで被覆成形した中芯は外皮が肉厚であるか
ら十分なインクを含浸させることができないし、生産性
が極めて悪い。

一方、繊維束を薄いフィルムで被覆した中芯は外皮が薄
いので十分なインクを含浸できるが、フィルムそのもの
に突起を設けたり空気の通路を形成することができない
。したがって繊維束に細いパイプを長さ方向に沿い埋設
状に設けて両端を開放させた空気の通路を形成し、該通
路により外筒体の下方と内部上端の空間部分とを連通し
て空気が自由に流入できるようにしている。しかしこの
構成であっても中芯にインクを含浸させるとき細いパイ
プをインクにより閉塞させないように特別の手段を採用
しなければならず、仮にパイプをインクで閉塞しないよ
うに充填できたとしても筆記具の使用時に中芯のインク
が下降してパイプの下端開口部を塞ぐこととになる。

本発明は上記に鑑み提案されたもので、薄いフィルムに
長さ方向の屈曲部を外側に形成し、該屈曲部により空気
通路を構成するようにした筆記具用中芯及びその製造法
に関するものである０ 以下に本発明を説明すると、第１図乃至第３図において
、本発明に係る中芯／は薄い熱可塑性合成樹脂フィルム
や、セロファン紙に熱可塑性合成樹脂を表面コートした
フィルムなどからなるフィルムコの片面に長さ方向に沿
う屈曲部３を形成し、微細な繊維をは丈平行に揃えた繊
維束グを屈曲部３が外側となるようにフィルムλで巻成
し、フィルムコの長さ方向に沿う両側縁部分を熱により
又は接着剤で合着したものである。

上記屈曲部３はフィルムコを長さ方向に沿い狭い幅で外
側に折返し、２枚のフィルムを重合状にして成り、両フ
ィルムの重合部分を接着剤や熱で接着して一体的にして
もよい。上記した屈曲部３は横幅がｌ　ｍｍ以上で、中
芯／の円周長さの３分の１以下程度でよい。

このようにして成る中芯／を外筒体Ｓに密に収納すると
、屈曲部３が中芯／の外面を押圧するので、外筒体りの
内面と中芯／の外面との間に長さ方向の空気通路６が構
成される。そして該空気通路６は外筒体夕の内部の下方
空間部分７と上端空間部分ｇとを連通ずる。

したがって外筒体Ｓの下方に小孔ワを開設して下方空間
部分７を外気に連通ずると空気通路乙により上端空間部
分ざも外気に連通ずるので、上端空間部分ｇは中芯ｌに
含浸したインクの消費により減圧状態になることがない
。

次に上記した中芯ｌの製造方法を第４図以下に示す実施
例に基づいて説明する。

第４図において、繊維束貯留部ｌ／から複数のロール群
１２により引出される繊維束１３は途中で張力調整と開
繊処理されて成形部ｌりに供給される。

またフィルム四−ル１５から繰り出されるフィルム／６
は屈曲成形部１７を通過して長さ方向に屈曲部が形成さ
れ、そのま＼繊維束／３とともに成形部／グに供給され
る。

屈曲成形部／７は第５図、第６図で示すようにフィルム
／乙の流れ方向に沿って横位置規整機構１ｇ、屈曲機構
／９、縦位置規整機構２０．溶着機構、２／及び展開機
構２２を有し、フィルム／Ａが横位置規整機構／ｇによ
り横方向の位置を正確に定められて屈曲機構／９に送ら
れる。

屈曲機構／９は内部にＶ字状溝を有する台座／９’ト、
該台座／？′の溝内に臨んでフィルムの長さ方向に沿う
ガイド片／９〃とからなり、台座／９’のＶ字状溝はフ
ィルムの入口側が浅く、出口側が十分に深くなってほに
縦溝状である（第７図、第８図）。したがって屈曲機構
７９に導かれるフィルムは入口側で浅いＶ字状に折られ
、途中で次第に縦方向に折られて出口側では重合状で縦
向きとなり、そのま−縦位置規整機構２ｏに導がれる。

縦位置規整機構〃では重合したフィルムの上下位置を正
確に定めて溶着機構２／に導く。溶着機構コ／は第９図
で示すように縦断面コ字状のガイド枠、２／′と、該ガ
イド枠２７′の開放面下方に臨む横長板状のヒータ２／
〃とを有し、ヒータ、１．／がガイド枠コｌ′を通過す
る重合状フィルムの下方を熱溶着する。したがって溶着
機構コ／を通過する重合状フィルム１６は下方の屈曲部
分が熱溶着されて屈曲部／Ａ’が形成され、このま−の
状態で出て展開機構、２．２に導かれる。展開機構２２
は前記屈曲機構／ｑとは！同一構成で、内部に７字状溝
を有する台座２２′と、該台座−一′の溝内に臨んでフ
ィルムの長さ方向に沿うガイド片ム〃とを有する。展開
機構２２と屈曲機構／？とが異なるのは、屈曲機構１９
の台座／９′のＶ字状溝がフィルムの入口側で浅くて出
目側で深い縦溝状であったのが、展開機構２２の台座−
コ′のＶ字状溝はフィルムの入口側が深い縦溝状で出口
側が浅くなっている。したがって展開機構２２を通過す
る重合状フィルムは次第に子馬となり、出口においては
幅方向のは寸中央に下向きの屈曲部／Ａ’が長さ方向に
形成されて成形部／ｌＩでは前記した繊維束／３と、屈
曲部７６′を下面に形成したフィルム／Ａとが上下にな
って同一速度で流入し、またフィルム／Ａの下面には無
端ベルト２３が位置する。この無端ベルト、２３は駆動
ドラム２グ及び複数の遊転ブーＩＪ　、Ｂ　、　２１．
に掛けられ、駆動ドラムＪによりフィルム／６と同一速
度で同一方向となって成形部／ｌに流入する。

上記した成形部／グはフィルム／乙等の移動方向に沿っ
てラッパ状集束ガイド、２７、第１集束ガイド、２ｇ１
第２集束ガイド２９、加熱装置３０．案内装置３／及び
切断装置３コを有し、ラッパ状集束ガイド、２７ではベ
ル）　２３上にフィルム／Ａを載せ、またフィルム／乙
上に繊維束／３を載せて第１集束ガイド、２ｇに導く。

第１集束ガイド２ｇがら加熱装置３ｏまでは共通したベ
ッド３３を有し、該ベッド３３に形成した半円状溝３グ
内にペルトコ３を走行させる。第１集束ガイド２ｇ及び
第２集束ガイド２ｑには第１０図（α）。

（６）で示すように縦断面弧状のガイド板３夕を設ける
。このガイド板３夕は半円状溝３’ｌの上方に位置して
フィルム等の入口側から出口側に向い次第に小径になる
とともに半円状溝３’ｌに近すいている。したがってベ
ルト２３に載っているフィルム／６に載せられた繊維束
１３は第１集束ガイド２７を通過するときガイド板３夕
により次第に圧縮されて小径となり、しかもフィルム／
Ａが小径となった繊維束／３を次第に包み込む。

一方、第２集束ガイドパには半円状溝３ダ上方に、該溝
３ｔの上方をほとんど被う受部３乙を有し、十分に圧縮
されて小径となった繊維束／３の外周面に巻成したフィ
ルム／乙を支えながら加熱装置３０に導く。加熱装置３
０には半円状溝３グの上方に位置するヒータ３７を有し
、該ヒータ３７は繊維束／３を巻成したフィルムｌ乙の
重合側縁部を熱溶着して筆記具用の中芯とする。また切
断装置３ユは上記のように製造されて案内装置３１から
繰り出される中芯を一定の寸法に切断するものである。

このように成形部／ダはベルト２３上に載って供給され
るフィルム／Ａと繊維束１３とを中芯に成形するための
もので、フィルムに載っている繊維束を次第に圧縮して
小径にするとともにフィルムで巻成し、最終的にはフィ
ルムの側縁を重合して熱溶着するとともに、切断して一
定寸法の中芯にする。そしてこの成形工程は連続的に、
高速で行われる。

第１１図（α）から（１）まではフィルム／Ａの成形工
程を示すもので、横位置規整機構／ｇまで平坦であった
フィルム（α）が屈曲機構／９の入口では中央がら僅か
に折られて浅いＶ字状となり（ｂ）、屈曲機構／ｑの出
口では十分に折られて縦方向に重合した状態となる（ｃ
）。そして溶着機構２／では重合状態のフィルムの下方
が溶着されて屈曲部／６′が形成され（ｄ）、展開機構
２コの入口ではフィルムがある程度拡げられて（ｇ）出
口では十分に拡がっている（ハ。また成形部／ＩＩの第
１集束ガイド、２ｇでは繊維束／３がフィルム／乙の上
面に載って僅かに巻成され（ｇ）、第２集束ガイド啄で
はフィルムｌ／、が繊維束１３を圧縮して十分に巻成し
くＡ）、加熱装置３゜ではフィルム／Ａの両側縁が溶着
されて中芯が形成される（ｉ）。

上記した中芯は連続的に、高速で製造することができる
し、外面に長さ方向の屈曲部が有るので筆記具の外筒体
に収納すると、中芯の外面と外筒体の内面との間に微細
な空気通路が形成される。

したがって本発明によれば中芯そのものに細いパイプを
通して空気通路を形成する必要がないし、細いパイプが
インクで閉塞して筆記具の使用時に不良となることもな
い。また本発明に係る中芯は繊維束を薄いフィルムで巻
成してなるのでインクを十分に含浸させることができ、
しかも製造工程においては従来のものを僅かに改良する
だけで簡単に、高速で製造できるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので第１図は斜視図、第
２図は筆記具の外筒体に収納した場合の縦断面図、第３
図は同上の径方向の縦断面図、第４図は製造方法の概略
図、第５図はフィルムの屈曲成形部の正面図、第６図は
同上の平面図、第７図は第５図■−■線の断面図、第８
図は第５図■−■線の断面図、第９図は第６図ＩＸ−Ｉ
Ｘ線の断面図、第１０図（α）から（ｄ）は第４図αか
らｄまでの拡大断面図、第１１図（α）から（１）はフ
ィルムの屈曲状態を示す過程図である。 ／・・・中、芯、コ・・・フィルム、３・・・屈曲部、
弘・・・繊維束。 特許出願人　　三眞商事　株式会社 同　代理人　　弁理士幅　１）武　通　ニー４゛ゝへ、
ニ ー１−′ 同　代理人　　　弁理士　福　１）賢　三　　−・−、
／”′ 第１０図 （ｂ） 第７７図 り６６゜ ヘユ 手続補正書（自発） 昭和５８年１　月２８日 特許庁長官　若　杉　和　夫　殿 １、　事件の表示 特願昭５７−２１９１８２号 ２、　発明の名称 俯記具用中芯及びその製造法 ３、補正する者 事件との関係　　　出願人 三眞商事株式会社 電話０３（５（１１）　８７５１　（代）／−４３２４
弁理士　福　　１）　信　　行；５、補正命令の日刊 昭和　　年　　月　　日 ６、補正の対象 図　　面 ７、補正の内容 図面中、第２図と第６図とを別紙の ように訂正します。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）　　フィルムの片面に長さ方向に沿わせて屈曲部
   を形成し、微細な繊維を揃えた繊維束を上記屈曲部が外
   側となるようにフィルムで巻成し、フィルムの長さ方向
   に沿う両側縁部分を合着して外面に屈曲部を隆出させて
   なる筆記具用中芯。
2. （２）　　フィルムロールから繰り出されるフィルムを
   屈曲成形部に通過させて幅方向のはに中央をＶ字状に折
   り、折り曲げた基端部分を合着して屈曲部を形成したフ
   ィルムを展開して繊維束を載せ、該フィルムを巻成して
   重合する両側縁部分を合着させるようにしたことを特徴
   とする筆記具用中芯の製造法。