JPS59108205A - 光フアイバユニツト入り移動用ケ−ブル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、移動用ケーブルに光フアイバユニットを複合
したものに関する。

〔従来技術と問題点〕

従来、種々の構造の光ファイバ入り電カケープルが提案
されているが、光ファイバ入り移動用ケーブルに関する
ものは極めて数少ない現状にある。

特に加硫を必要とするゴム系の材料からなる移動用ケー
ブルについては加硫時の熱が光ファイバに悪影響を及ぼ
すため、光ファイバとの複合化は非常に困難であるとさ
れている。

一方、年々大型化、複雑化するクレーンシステムに対応
する光ファイバ入り移動用ケーブルに関する世間の期待
は年々高まっている。

光ファイバ入り電カケープルに、光ファイバを複合する
には、光ファイバはポリエチレン等からなる溝付きの光
フアイバ収容体に光フアイバ心線を収容したもの（これ
を光ユニットと呼ぶ）を電力線心とともに撚合わせ、一
括してシースを施す方法が採られているのが一般的であ
る。しかし、これを加硫を必要とするゴム系の材料から
なる移動用ケーブルに適用した場合、光ユニットの溝付
き光フアイバ収容体はポリエチレン等の比較的融点の低
い、すなわち加熱変型性の高い樹脂からなつているため
、加硫時の：熱により溝が変形し、光フアイバ心線の熱
伸縮による光ユニツト長手方向の移動を妨げ、光フアイ
バ心線に微小な座屈を生じさせ、光フアイバ心線の伝送
特性を著しく低下させるだけです（、光フアイバ心線を
拘束してしまい、移動用ケーブルの宿命である屈曲、し
ごき、張力等の外力に対し、光フアイバ心線は耐えるこ
とができず、十分な性能を得ることができない。

〔発明の構成〕

本発明は」−記の点に鑑みなされた光ファイバ入り移動
用ケーブルで、その叢も特徴とするところは、ビカット
軟化点（ＪＩＳ　Ｋ　７２０６　ｒ熱可塑性プラスチッ
クのビカット軟化点試験方法」にもとづきビカット軟化
点試験を行ったときのビカット軟化点をいう）が１００
°Ｃ以上の樹脂または樹脂混和物からなる溝付き光フア
イバ収容体に光フアイバ心線をｌ心または多心をルーズ
に収容し、必要に応じ外被を施した光ユニットを単心ま
たは多心の電力線とともに並列に、または撚合わせた後
、一括してシースを施したことにある。

さらに説明を補足すると、光フアイバ収容体に使用する
材料の耐熱変型性を評価する尺度として、ビカット軟化
点を選択したもので、ビカット軟化点が大なる程、耐熱
変型性が向上することを意味する。

溝付き光フアイバ収容体に使用する材料はビカット軟化
点が１００°Ｃ以上なければケーブルの加硫時の熱に対
し必要な耐熱変型性を有しない。

〔実施例〕

本発明に用いられる光ユニットの実施例の一つである８
心光ユニツトを第１図に示して説明する。

■は光フアイバ心線、２は溝、３は溝付き高密度ホリエ
チレン収容体（スペーサ）、４はテンションメンバー、
５は押え巻き、６は光ユニツト外被である。

要するに本発明に使用される光ユニットは形としては従
来のものと変りなく溝付き光フアイバ収容体の構成物と
してビカット軟化点１００°Ｃ以上の樹脂又は樹脂混和
物を使用していることが本発明のポイントである。

また、上記光フアイバユニットと並列に、または撚合わ
される電力線心の実施例は従来例と何ら変りなく、第２
図または第３図に示すとおりで、１０は導体、ｊｌは絶
縁体（ＥＰゴム）、１２は色別テープ、１３はしやへい
テープ、■４は押えテープである。

第４図は本発明の光ファイバ入り移動用ケーブルの並列
型実施例の構造断面図で、９は光ユニット、７はクロロ
プレン被覆、８は補強帆布、１ｏは導体、１１は絶縁体
、１３はしやへいテープ、１４・は押えテープ、１５は
内部クロロプレンシース、１６は補強帆布、１７は外部
クロロプレンシースである。

第５図は本発明の光ファ゛イバ入り移動用ケーブルの撚
合わせ型の断面図で、２ｏは光ユニット、２１ハ電力線
心、２１ま介在物、２３は押えテープ２４はクロロプレ
ンシースでアル。

第４図の実施例の試作ケーブルを下記の表１に示すよう
な構造寸法で試作し、溝付きファイバ収容体の材料が低
密度ポリエチレン（ビカット軟化点９２°Ｃ）のものを
比較例１　、ＥＶＡ　（ビカット軟化点８３°Ｃ）のも
のを比較例２、高密度ポリエチレン（ビカット軟化点１
１９°Ｃ）のものを実施例１ポリオレフイン系熱可塑性
エラストマー（ビカット軟化点１０７°Ｃ）のものを実
施例２、として初期伝送特性の測定、屈曲試験を行った
ところ表２に示すとおり明らかな差が出て、本発明のケ
ーブルの優秀性が証明された。

また、溝付き光フアイバ収容体の材料のビカット軟化点
は少なくとも１００°Ｃ以上でなければ必要な耐熱変型
性が得られず、十分な性能が得られないことが証明され
た。

なお溝付き光フアイバ収容体の材料はビカット軟化点１
００°Ｃ以上のものなら、ナイロン（ポリアミド）、テ
フｏ　ｙ　（、ＴＦＥ、　ＦＥＰ、　ｅｔｃ　）　　高
密度ポリエチレン、架橋ポリエチレン、Ｐ’ＶＣ等なん
でもよく、何ら制限はない。

月＃向ｈ（転）７ 表　　１゜ なお、屈曲試験は第６図に示す上うに、定滑車Ａ１動滑
車Ｂ（いずれも３００醪φ）にケーブルＣを　　′通し
、ケーブルの一端にｘｏｏＫｊの重錘Ｗを吊下げ　　　
。

て矢印のように動滑車Ｂを上下動させて行った。

また、第４図に示す電カケープルは単心のもので示じ、
３心その他多心のものであってもよいことは言うまでも
ない。　　　　　　　　　　　　　　　１〔効　果〕 溝付き光フアイバ収容体がビカツト軟化点１００°Ｃ以
上という耐熱変型性を有する材料であるのでケーブル加
硫時の熱を受けても変型せず、溝付き光フアイバ収容体
は本来の性能をケーブル加硫後すなわち光ファイバ入り
移動用ケーブルの完成品の状態でも有することができる
ので、光ファイノ々入り移動用ケーブルの設計、製造時
に最も懸念される光フアイバ心線の微小座屈が発生せず
、かつ　　１屈曲、しごき、張力等の外力に対して十分
光フアイバ心線は耐えることができ、移動用ケーブルと
しての特性を十分満足できることである。

また、製鉄所等の原料ヤードにて用いられるスタッカー
、リクレーマ等の大型クレーンのように常時稼動し、か
つ無人操作される移動機械は、荷役状態を該機械から遠
く離れた地上局（運転室）が多く、このような用途に高
圧電力の供給と誘導章害の全くない高精度の情報伝送と
が一本のケーブルで同時シテ行える本発明の光ファイバ
入り移動用ケーブルを用いることは極めて有効であり、
工柴的価値は太きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は溝付き光フアイバユニットの断面図、第２図お
よび第３図は電力線心の断面図、第４図、第５図はそれ
ぞれ本発明の光ファイバ入り移動用ケーブルの並列型、
撚合わせ型のそれぞれ実施例新面図、第６図は本発明ケ
ーブルの屈曲試験方法の説明図である。 １・・・光ファイバ、２・・・溝、３・・溝付き光フア
イバ収容体、４・・・テンションメンバー、５・・・押
工巻き、６・・外被、７・・・クロロプレン被覆、８・
・・補強帆布、９・・・光ユニット、１０・・・導体、
１１・・絶縁体、１２・−色別テープ、１３・・・しヤ
へいテープ、１４・押えテープ、１５・・・内部シース
、１６・・・補強帆布、１７・・外部シース、２０・・
光ユニット、２１・・・電力線心、２２・・・介在物、
２３：押えテープ、２４・・・シース、Ｗ・・・重錘、
Ａ・・・定滑車、Ｂ・・・動滑車、Ｃ・・・ケーブル− 手続補正書 １．事件の表示 昭和５７年特許願　第２１７１８］　　号２、発明の名
称 光ファイバユニット入り移動用ケーブル３、補正をする
者 事件との関係　　特許出願人 住所　　　　大阪市東区北浜５丁目１５番地名称（２１
’ｔ＋）住友電気工業株式会社社長　用上哲部 ４、代理人 住所　　　　　大阪市此花区島屋１丁目１番３号住友電
気工業株式会社内 （電話　大阪４６１−１０３１） 氏名（７８８１）弁理士　上代哲司 ６、補正の対象 明細書中特許請求の範囲の欄及び発明の詳細な説明の欄 ７、補正の内容 （１）明細書中特に１−請求の範囲を別紙の通り補正す
る０ （２）明細用第３頁第１５行目 「・・・・・施した」の次に「単心または多心の」を特
徴する 特許請求の範囲 ［ビカツト軟化点が１００℃以上の樹脂または樹脂混和
物からなる溝（＝Ｊきの光フアイバ収容体に光フアイバ
心線をルーズに収容した光ファイバユニット単数個又は
複数個を、ゴム系の絶縁層を有する電カケープル線心と
複数個並列に、または撚り合わされ、然る後共通のシー
スを施し、該シースが加硫されてなることを特徴とする
光ファイバユニット入り移動用ケーブル。Ｊ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ビカット軟化点が１００°Ｃ以上の樹脂または樹脂、′
   − 混和物からなる溝付きの光フアイバ収容体に光フアイバ
   心線をルーズに収容した光フアイバユニットを、ゴム系
   の絶縁層を有する電カケープル線心と複数個並列に、ま
   たは撚合わされ、然る後共通のシースを施し、該シース
   が加硫されてなることを特徴とする光ファイバユニット
   入り移動用ケーブル。