JPS5910774B2 - バナナの追熟方法 - Google Patents

バナナの追熟方法

Info

Publication number
JPS5910774B2
JPS5910774B2 JP52125829A JP12582977A JPS5910774B2 JP S5910774 B2 JPS5910774 B2 JP S5910774B2 JP 52125829 A JP52125829 A JP 52125829A JP 12582977 A JP12582977 A JP 12582977A JP S5910774 B2 JPS5910774 B2 JP S5910774B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bananas
temperature
ripening
ripe
banana
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP52125829A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5462346A (en
Inventor
公太郎 渥美
正弘 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MATSUI KK
Original Assignee
MATSUI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MATSUI KK filed Critical MATSUI KK
Priority to JP52125829A priority Critical patent/JPS5910774B2/ja
Publication of JPS5462346A publication Critical patent/JPS5462346A/ja
Publication of JPS5910774B2 publication Critical patent/JPS5910774B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preparation Of Fruits And Vegetables (AREA)
  • Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はバナナの追熟方法に関するものであって、黄熟
バナナの品質保持期間を延長する犬なる利点を有するも
のである。
元来、我々が通常食用に供する果物には、樹上で成熟せ
しめ採取して食用とするものと、樹上の緑熟を採取して
追熟を施した後に食用とするものとに二分される。
バナナはこの後者であって、樹上で熟してはいるが、外
観は末だ緑色にして、バナナの生理現象における呼吸の
上昇を現わす以前の、所謂緑熟状態で収獲し、追熟を施
した後に食用に供するものである。
そして、熱帯の生産地においても、緑熟で収獲し追熟後
食用に供されるものである。
ところで、バナナの生埋現象は一般に気温が高いと活発
であって、20℃においてさえ収獲後約10日で呼吸量
は急増して追熟し、黄熟バナナとなった後の品質保持は
非常に難かしく販売可能期間が極端に短かい。
それ故、熱帯原産地から消費国における消費者への流通
迄の長期間を考慮するとき、緑熟バナナを収獲後、消費
国における追熟施行迄の間、クライマテリツク・ライス
と呼ばれる呼吸の上昇を抑制するような低温で管理しな
ければならない。
このように緑熟の状態で低温下において輸入された後、
従来は気密に保持された地下式のちかむろ、又は地上式
のおかむろと称され温度制御、湿度制御が可能にして気
密になし得る加工室に入れる。
そして、海上輸送中は、緑熟バナナの保存適温である1
3,5℃〜14.5℃に保たれていたバナナの品温を、
1.0〜1.5℃/hrで除々に上昇せしめ18℃前後
とする。
尚雰囲気は湿度を90%以上とすると共に、0.1%程
度のエチレンガスを混入したものとする。
このような状態で約24時間経過して果肉がいく分軟か
《なり゛′やきがきた″状態になると、むろを開封しエ
チレンガスを排除し、雰囲気を冷却して温度約16℃、
湿度80ヂ以上に保ち、大よそ5〜7日間熟成せしめて
黄熟バナナとする。
ところで、バナナには炭酸ガス濃度が5係以上に高い程
、又酸素濃度が15係以下に低い程、生埋現象が異状と
なり、貯蔵期間が短かくなるのみでなく、過熱や枯死現
象を生じる特性がある故、前記加工期間中、炭酸ガス濃
度を0.03〜5%程度に、そして酸素濃度を16〜2
1係程度に維持する。
尚バナナには、約12.0℃以下では、風引きと称し表
皮が変色する低温障害を、又25℃以上では青プクと称
し青いままで熟生する高温障害と異状過熱とを生じる特
性があって、温度変化に弱い欠点がある。
又バナナの表皮は比較的通気性が犬である故、追熟加工
中において、室温の昇降による一時的低湿度により蒸発
が加速され、例えば2日間で約1.0係の減量を生じる
場合がある。
バナナにおける減量は、重量的な目べりによる損失は1
.0係に過ぎない場合であっても、1.0係の目べりが
齋す品質低下は20〜30チにも達する損失を招来する
ものであるから、バナナの減量防止は重大な課題である
本発明は、上述の如きバナナの欠点を補い、バナナの品
質維持期間を長くする方法であること下記の通り。
全房で収獲された緑熟バナナを約0.5〜2. O k
l宛に適宜分割し、ほぼ2.5%径の透孔を適宜位置に
配設した合成樹脂フイルムでもって、バナナの1.0k
9当りに前記小孔が3〜8所となるように前記分割した
バナナを包装し、之にシュリンクを施して包装内の空気
を排出し、然る後にむろに密封し、所望の濃度のエチレ
ンガスでガス処理を施すと共に所定の温度にて”やきが
きた′″状態とした後、開封し、後記の雰囲気条件で追
熟せしめて黄熟する。
本発明の実施例は下記の通り。
即ち、緑熟バナナをフイリツピン国ダバオ港にて積込み
、日本国川崎港に陸上げした後、荷捌し引取り、第1図
1に示すように資料としてパツクシールを行ない、第1
日午前10時に「室」(ムロ)に入れる。
その後同日午後2時以降第10日午後5時に至る間のパ
ック内炭酸ガスC02濃度及びバナナカラーの両者を、
原則として午前9時と午後5時との2回にわたり調査し
た結果は、第1表、第2表及び第2図、第3図に示す通
りである。
?各パックは緑熟バナナの約1.0対を第1図1に示す
如く、縦410%、横300%の厚さ40μポリエチレ
ンフイルム製袋に入れる。
そしてAパックは第1図2に示す如く、袋に透孔を設げ
ないが、Bパック乃至Eパックは夫々第1図3〜6に示
すように径2.5%の透孔を1ヶ乃至10ケ設けて資料
とする。
尚「室」内温度は、第1日以降第3日17時頃迄約18
℃に保ち、その後は第10日17時迄約15℃に保つ。
その結果は、第1図2に示す透孔のないAパック内のC
O2濃度及びバナナカラーは、前記第1表及び第2図に
示す如く、CO濃度が異状に高く、従って前記第2表並
びに第3図に示すようにバナナカラーは、2.5であっ
て一向に改善されない。
之に対し、第1図4〜6に示すように透孔を2ヶ以上設
けたC,D,EパックはそのCO2ガス濃度は常に1.
0係以下でありバナナカラーは第10日には何れも6.
0と良好である。
僅かに1つの透孔を設けたBバックであっても無透孔の
Aパックに比較して、透孔の効果が第2図及び第3図上
に顕著に現われている。
従って透孔は3ヶ乃至8ヶが適当である。
そして追熟日数は、第3図についてみると、6〜10日
を要する。
斯くの如《、この調査の結果から1室」(ムロ)へ入れ
る緑熟バナナにポリエチレン等の包袋を施すときは、前
もってそれら包装体に2.5%径とした3ヶ乃至8ヶの
透孔を設けることによって事前パックによる弊害を防止
することができるのである。
尚バナナカラーの基準は下記第3表による。
上述の如く、緑熟バナナを分割包装するから、黄熟バナ
ナの分割包装の場合のように慎重な作業をしなくとも品
いたみを生じることがないので、迅速にして且つ品質低
下を招くことなく作業をなし得る。
そして、合成樹脂フイルムで包装している故、外部の温
度の変化が直接にバナナの品温に影響を与えないので、
一時的な高温、低温によるバナナへの悪影響を充分に防
止し、品質の低下を防止する。
又、バナナの表皮は比較的通気性があり目減りの欠点を
有していたが、透孔を有するとは云え合成樹脂フイルム
で包装するから、目減りを防止し、以て重量減のみでな
く、品質低下を防止する効果は犬である。
尚、バナナの表皮は比較的通気性があり水分の蒸発が容
易であるから、外気にさらされ風に当ると、水分蒸発に
よって品温が低るので、低温の風に当ることによって予
想外の品質低下を招くのである。
この点において、合成樹脂フイルム包装することは、予
期以上の品質維持効果を齋すものである。
そして、合成樹脂フイルムで包装するが、該フイルムに
は適当な透孔が形成されている故、包装内へは適宜な換
気が行なわれ、バナナの生埋現象による包装内の異状高
温、及び炭酸ガス濃度の異状高謄を防止すると共に、エ
チレンの過剰分を排出し、所望の追熟加工を容易に施し
得るものである。
尚、合成樹脂フイルムの材質は、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、塩化ビニリデン等同効のものであれば何れで
も良いが、ガス透過性が犬にして比較的安価なポリエチ
レンが好ましい。
そして、合成樹脂フイルムに配設した透孔な、前記実施
例においては、ほぼ2.5%径としたが、之に限るもの
でなく、バナナ1.0k9当り、2.5%径の透孔が3
〜8ヶ配設した場合の通気性を具えるように、高周波透
孔機等によって微細にして無数の透孔を設げても差支え
なく、要は前述の通気性をもった包装と殖し得る有孔の
合成樹脂フイルムであれば良いのである。
そして包装における透孔面積は一応のところ収納バナナ
1.OA−9当り約15〜40νであるが、大きな透孔
を少く設ける場合よりも小さな透孔を多数設ける場合の
方が追熟加工の結果が良好のようである。
又有孔の合成樹脂フイルムを使用し、シュリンクを施す
から、包装作業に際し過剰空気を排出し得るので作業が
容易である。
要するところ、緑熟バナナを所望重量宛に分割し、之を
バナナ1.OA−9当り、2.5%径の透孔が3〜8ケ
所に配設した場合の通気性を具えた有孔合成樹脂フイル
ムにて包装し、シュリンクを施した後、第1日乃至第3
日を約18℃に保ち、且つその間においてほぼ24時間
0.1%程度のエチレンガス雰囲気となし、以後6〜1
0日間約15℃に保ちて追熟処理することを特徴とする
バナナの追熟方法である。
要するところ本発明は、緑熟バナナを所望重量宛に分割
し、之を有孔合成樹脂フイルムにて包装するに当り、分
割した前記緑熟バナナの単位重量当りの有孔面積を所定
となし、然る後第1日乃至第3日を約18℃に保ち、且
つその間においてほぼ24時間0.1%程度のエチレン
ガス雰囲気となし、以後所要日数約15℃にて保ち追熟
処理することを特徴とするバナナの追熟方法であるから
、追熟前の緑熟状態で包装してあるから、追熟後の黄熟
バナナは、既に所望量宛包装されている故、小売店頭ま
での流通処理が容易であるのみでなく、有孔であっても
熱伝導率の低い合成樹脂フイルムで包装している故、店
頭における外気の影響を受けることが少いのでバナナの
品質を従来よりも長く維持できる大きな利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図の1〜6は、バナナの追熟テストにおけるポリエ
チレンフイルム製袋人資料にして、1は袋の大きさを示
し、2〜6は夫々袋に設ける透孔な示す。 第2図は室内の資料A−EにおけるCO2濃度調査結果
図にして、第3図は資料A−Eにおけるバナナ・カラー
・チャートによる官能検査結果図を示すものである。 67 68 69

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 緑熟バナナを所望重量宛に分割し、之をバナナ1.
    0kf当り、2.5%径の透孔が3〜8ケ所に配設した
    場合の通気性を具えた有孔合成樹脂フイルムにて包装し
    、シュリンクを施した後、第1日乃至第3日を約18℃
    に保ち、且つその間においてほぼ24時間0.1%程度
    のエチレンガス雰囲気となし、以後6〜10日間約15
    ℃に保ちて追熟処理することを特徴とするバナナの追熟
    方法。
JP52125829A 1977-10-21 1977-10-21 バナナの追熟方法 Expired JPS5910774B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP52125829A JPS5910774B2 (ja) 1977-10-21 1977-10-21 バナナの追熟方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP52125829A JPS5910774B2 (ja) 1977-10-21 1977-10-21 バナナの追熟方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5462346A JPS5462346A (en) 1979-05-19
JPS5910774B2 true JPS5910774B2 (ja) 1984-03-12

Family

ID=14919962

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP52125829A Expired JPS5910774B2 (ja) 1977-10-21 1977-10-21 バナナの追熟方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5910774B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20060121167A1 (en) * 2004-12-02 2006-06-08 Dole Food Company, Inc. Controlling the ripening of bananas

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4825505A (ja) * 1971-08-02 1973-04-03

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4825505A (ja) * 1971-08-02 1973-04-03

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5462346A (en) 1979-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3450543A (en) Method of packaging perishable plant foods to prolong storage life
US3450544A (en) Method of packaging ripening perishable plant foods to prolong storage life
US3450542A (en) Controlled atmosphere storage of green bananas
US5565230A (en) Cherry preservation packaging method
US6190710B1 (en) Plastic packaging material
CN105994593A (zh) 西兰花采后自发气调包装保鲜方法
US3928577A (en) Preparation for preserving vegetable food products particularly fruits
US3245198A (en) Method for packaging articles with transparent film
US6451363B1 (en) Method and package for the preservation of whole fruits and fresh-cut salads and flowers
JP2010018332A (ja) マンゴー類の鮮度保持用包装袋及びマンゴー類の保存方法
JPS5910774B2 (ja) バナナの追熟方法
US20100119672A1 (en) Fruit ripening process using bagging and cooling
JP2013147282A (ja) バナナ包装袋およびバナナ入り包装体
JP2009227297A (ja) ブドウの鮮度保持用包装袋及びブドウの保存方法
HOBSON et al. The application of plastic film technology to the preservation of fresh horticultural produce
McCollum et al. Individual shrink film wrapping of mangos
JPH08317758A (ja) 青果物の鮮度保持包装体
CN109169871A (zh) 一种荔枝的保鲜方法
Parsons et al. Cabbage, celery, lettuce and tomatoes: laboratory tests of storage methods
JP3168344B2 (ja) 日本梨の長期保存方法
JP4780039B2 (ja) リンゴの鮮度保持包装体及びリンゴの保存方法
KR101889393B1 (ko) Ma 포장 시스템
JPH0848382A (ja) 生鮮植物の個別包装体
Rao Shrink Packaging of Fruits and Vegetables
Larsen et al. MA-packages in simulated retail conditions maintained sweet cherry fruit quality