JPS5910768B2 - 温室のカ−テン巻取装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、温室のカーテン巻取装置に関するもので、更
に詳しくは、園芸用温室、ハウス等の保温あるいは熱遮
断による室温調整のために、温室の屋根内側あるいは外
側に張設したカーテンを巻取る装置である。

従来、温室等でのカーテンの開閉装置は折畳んだ状態が
最小となることから巻取式が多用されている。

この巻取式の場合、通常は装置構成を簡易とすべく、屋
根等に平行にチェーン等の軌道を有したガイドンールを
カーテンの両側方に設け、このガイドＶ−ルの軌道に噛
合するスプロケットを移動体に軸支し、このスプロケッ
トの軸を巻取軸としてカーテンの一端縁を固定すると共
に一他端を混室の上方に固定し、移動体を駆動機構にて
移動させ、移動によるスプロケットの回転によってカー
テンを巻取り或いは巻戻していた。

しかしながら、カーテンは巻取られることでその巻取軸
の巻取径が増加して変動するから、巻取軸の移動距離、
すなわち、スプロケットの回転に伴う移動距離と、巻取
量とは同一ではなく、その設定如何により、カーテンに
張力が働き、移動体、巻取軸、カーテンに無理がかかっ
たり、または、カーテンの巻取りが弛いものとなったり
する不都合が生じることは免れ得ぬものであった。

本発明は、上記不都合を解消すべく巻取軸の移動距離と
巻取量とを同一にし、カーテン、移動体、駆動機構等に
無理がかからないカーテンの巻取装置を提供することを
目的とするもので、その要旨は、カーテンを巻取る巻取
軸の両端近傍に算盤玉状の案内車を軸止し、この案内車
の両円錐面に側方から接するよう一対の案内板を巻取軸
に直角に配設すると共に、巻取軸のカーテン巻取面が案
内板及び案内車の当接部と常に同一平面となるよう一対
の案内板の間隙を巻取る方向に行くに従い次第に幅狭に
なるよう形成し、更に巻取軸には巻取軸が回動自在とな
るよう移動体を配設し、この移動体を駆動機構により移
動させて、案内板で案内車を滑動することなく転動させ
たことに存するものである。

以下、図面に基づいて本発明の一実施例を説明１ する
。

図において１は、温室内に張設されるカーテンであり、
このカーテン１の一端縁は、温室内上方のカーテン固定
軸２に固着され、他端は巻取軸３Ｋ固着される・ 巻取軸３には、その両端近傍に算盤玉状で、中； 心軸
での断面が平行四辺形を呈する案内車４が固着されてい
る。

そして、この案内車４は一対の案内板５によって形成さ
れる案内板５間の間隙に載置され、一対の案内板５の内
側縁部によって案内車４０両円錐面４Ａは挾持されるよ
う当接する。

前記案内板５は巻取軸３に対し直角にかつ巻取方向に向
かうに従い次第に高くなるよう傾斜して配設され、更に
、案内板５の前記間隙は巻取方向に向かうに従い次第に
幅狭になるよう形成してある。

この一対の案内板５０両端には取付孔が設けられ、この
取付孔と、温室の支持部材Ａ等に固着された案内板取付
部６の取付孔６Ａとにボルトを挿通しナットにより案内
板５は固定される。

同、取付部６の取付孔６Ａは、巻取軸３の軸方向に長い
長孔としてあり、一対の案内板５の間隙幅を設定自在と
してある。

また、必要に応じて、案内車４と案内板５との当接面、
つまり、案内車４の両円錐面４Ａと案内板５０両内側縁
部とは滑動防止のために、例えば夫々に移動方向に直交
する方向で噛合溝若しくは突条等の噛合部（図示せず）
を形成したり、摩擦係数の犬な材質を貼設したりしても
良く、この場合には、案内車４が案内板５間隙内で滑動
することなく確実に転勤できるものとなるから、確実な
巻取りが行なえる。

また、案内車４の転勤を確実なものとすべく、案内板５
の裏面に弾発的に接触し回動する押えガイドローラ（図
示せず）を配設しても良い。

更に、巻取軸３０両端部には巻取軸３を移動させる移動
体７が巻取軸３に対して回動自在に取付けられる。

移動体７は巻取軸３にベアリング等を介し配設されるも
ので、その両端部には、カーテン１の上下両端縁近くに
配設されたチェーンスプロケット、プーり等のガイド車
８に掛巡されたチェーン、ロープ等の牽引部材９０両端
が固着される。

そして、この牽引部材９は適宜、減速機を有するモータ
でなる駆動機構１０の駆動軸に連繋されて駆動される。

したがって、駆動機構１０の作動により牽引部材９が回
動し、この牽引部材９０回動により移動体７が移動して
案内車４は案内板５０間隙内を案内板５の内側縁部に自
身の両円錐而４Ａを当接させて滑動することなく転動す
る。

使用に際しては、カーテン１の厚みに対し、前記案内板
５０間隙を設定する。

この設定は、巻取軸３のカーテン１巻取面と、案内車４
及び案内板５の当接部とが常に同一平面内にあるように
するもので、詳しくは、巻取初めの位置と巻取終了位置
との夫々の位置において、カーテン巻取径と、案内車４
及び案内板５０当接部の巻取軸心からの距離とを同一と
すべく、案内板５０間隙を前記取付孔６Ａで取付位置を
調整することで夫々設定するものである。

同 図中１１はカーテン１の自重による垂れ下がりを防
止するためのカーテン支持ワイヤであり、適宜、支持部
材Ａ等に張り渡されて設けられる。

また、図示例にあっては、上部のガイド車８に駆動機構
１０を連繋してあるが、これに限定するものでなく、駆
動機構１０は温室等の支持部材Ａの関係で適宜位置に取
付けられることは勿論である。

更に、前記案内板５は板状物に限定するものでもなく、
撓み等を考慮して他の適宜部材を使用してもよい。

叙上のように本発明は構成し、カーテン１を巻取る巻取
軸３０両端近傍に算盤玉状の案内車４を軸止し、この案
内車４０両円錐而４Ａ［側方から接するよう一対の案内
板５を巻取軸３に直角に配設すると共に、巻取軸３のカ
ーテン１巻取面が案内板５及び案内車４０当接部と常に
同一平面となるよう一対の案内板５０間隙を巻取り方向
に行くに従い次第に幅狭になるよう形成し、更に、巻取
軸３には巻取軸３が回動自在になるよう移動体７を配設
し、この移動体７を駆動機構１０により移動させて、案
内板５で案内車４を滑動することなく転動させたから、
移動体Ｔの移動距離とカーテン１の巻取量とを常に一致
させることが簡易な構成で可能となる。

したがって、カーテン１の巻取りが円滑であり、また、
従来のようにカーテンに張力が働き、カーテンのみなら
ず、駆動機構、移動体、巻取軸に無理がかかり、耐久性
の劣化や破損等を誘発させたりすることがなく、また、
カーテンの巻取りが弛くなることもない。

また、常に巻取面が案内板５と同一平面内に存するから
、巻取り時のカーテン１の不安定な揺れ等もなく、偏向
巻取りや巻取ったカーテン１にシワ等を発生させること
もない。

また、巻取りに従い変動するカーテン１の巻取径の変位
量を、次第に幅狭となる案内板５０間隙内での案内車４
０転勤による巻取軸３の上方の変位量に対応させるから
、一対の案内板５と、移動体７の移動によって転動する
算盤玉状の案内単４との簡易な構成としながら、巻取量
と巻取軸３の移動距離とを同一とできるのである。

以上説明したように本発明によれば、構成簡易にして巻
取量と巻取軸の移動距離とを常に同一とでき、従って、
カーテンの巻取りが円滑であると共に耐久性の向上及び
カーテン、駆動機構、移動体等の破損を防止し、更には
、カーテンの巻取時に弛み等も発生しない等の優れた効
果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図は全体を
示す平面図、第２図は第１図の■一■線断面図、第３図
は第１図の■−■線断面図、第４図は巻取終了における
第１図のＩＶ−ＩＶ線断面図である。 Ａ・・・・・・支持部材、１・・・・・・カーテン、２
・・・・・・固定軸、３・・・・・・巻取軸、４・・・
・・・案内車、４Ａ・・・・・・円錐面、５・・・・・
・案内板、６・・・・・・取付部、６Ａ・・・・・取付
孔、１・・・・・・移動体、８・・・・・・ガイド車、
９・・・・・・牽引部材、１０・・・・・・駆動機構、
１１・・・・・・カーテン支持ワイヤ。 ４０

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ カーテンを巻取る巻取軸の両端近傍に算盤玉状の案
   内車を軸止し、この案内車の両円錐面に側方から接する
   よう一対の案内板を巻取軸に直角に配設すると共に、巻
   取軸のカーテン巻取面が案内板及び案内車の当接部と常
   に同一乎面となるよう一対の案内板の間隙を巻取る方向
   に行くに従い次第に幅狭になるよう形成し、更に巻取軸
   には巻取軸が回動自在となるよう移動体を配設し、この
   移動体を駆動機構により移動させて、案内板で案内車を
   滑動することなく転動させたことを特徴とする温室のカ
   ーテン巻取装置。