JPS5910651Y2 - 照明器具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は照明器具に関するものである。

従来のシャンデリアにおいては、第１図および第２図に
示すような取付構造を有していた。

すなわち、シャンデリアを取付工事する際、ハンガ１０
０で取付板１０１に仮止めしたのち、フランジ１０２を
袋ナツ｝１０３で址めでいた。

ところが、本体４が大口径であると、ハンガ１００の取
付板１０１に仮止めするとき、目くらになり、施工性が
非常に悪かった。

また、シャンデリアのアーム方向を決定するために、第
２図に示すように本体１０４はハンガ１００からパイプ
吊りした止め金具１０５上に乗っており、自由に回転で
゛きるようになっている。

ところが、このようにすると天井から本体１０４までの
距離Ａが大きくなり、フランジ薄型化の限界があった。

したがって、この考案の目的は、シャンテ゛リア等のフ
ランジの薄型化を達威した照明器具に関するものである
。

この考案の一実施例を第３図ないし第７図に基づいて説
明する。

すなわち、この照明器具は第３図ないし第５図に示すよ
うに、中央の隆起部１１で天井２に木ねじ等で取りつけ
られ周縁のつば部１２が天井２から離隔したハット形取
付板１と、前記隆起部１１を挿通する孔３１を中央部に
有し前記つば部１２に載置され隆起部１１に沿って上下
方向に移動可能である回転板３と、この回転板３に垂設
したビス３４の下端部に取りつけられ周縁部が天井面に
当接した状態で前記取付板１および回転板３を含む内部
を隠蔽するフランジ４と、このフランジ４に取つけられ
た照明器具本体５とを備えたものである。

前記取付板１は円板状の絞り板で、そのつば部１２に切
欠き部１３が設けてある。

回転板３は略四角形で沖央に取付板１の隆起部１１を挿
通する孔３１が設けられており、切起し３２ ． ３３
がそれぞれ反対方向に設けてある。

回転板３にはフランジ４を取付けるビス３４が複数カ所
固定されており、袋ナット６でフランジ４を回転板３に
取りつける。

ここで、シャンデリアを天井２に取りつけるに際しては
、まず取付板１の隆起部１１を回転板３の｛Ｌ３１を通
してこの回転板３を取付板１に保持したのち、取付板１
をボルト吊りまたは木ねじで天井２に固定する。

次に、フランジ４を回転板３のビス３４に取りつける際
、フランジ４の穴と合わす作業を行なっている間、フラ
ンジ４の内周面に回転板３のビス３４が当って回転板３
が押し上げられ、回転板３の切起し３２が天井面に当接
して喰込み、回転板３の回転防止ができ、フランジ４の
穴と合わせて袋ナット６で締めつける作業を容易に行な
うことができる。

そのため、回転板３の下方の切起し３３と上方の切起し
３２との高さの合計は取付板１の隆起部１１の高さより
も大きくする。

また、下方の切起し３３は前記取付板１の切欠き部１３
と係合して、施工後のシャンテ゛リアのアーム方向を決
めるときの回転止めとなる。

アーム方向が決まると、フランジ４を止める袋ナット６
で完全に締めつけ器具を固定する。

シャンデリアのアーム方向は３灯、４灯等、部屋の条件
に合わせて決定される。

前記取付板１のつば部１２にはその上面から突出する調
整ビス７が設けられており、この調整ビス７は第６図に
示すように意匠上の変更によりフランジ４の高さＢが変
るとき、その高さに応じて回転板３の取付板１からの高
さを調整するようにしたものである。

すなわち、第７図に示すように、高さＢが小さいフラン
ジ４を用いる場合は、調整ビス７を締めつけて回転板３
を持ち上げるようにする（第７図に二点鎖線で示す）。

一方、高さＢが大きいフランジ４を用いる場合は、調整
ビス７をゆるめて回転板３を取付板１近くまで下降させ
る。

したがって、調整ビス７を用いると、取付板１や回転板
３をシャンテ゛リアのデザイン毎に変えなくとも、広い
範囲で適用することができる。

このように、フランジ４の取りつけが取付板１に係合し
た回転板３から垂設したビス３４にフランジ４の穴を合
わせアーム方向を決めたのち、袋ナット５で締めつける
だけであるから、フランジ４の大口径のものであっても
容易に取りつけることができ、また従来のようにハンガ
を用いて本体を吊り下げるのと異なり、フランジ４に直
接照明器具本体５を取りつけるようにしたので、フラン
ジ４の高さＢを小さくすることができ、シャンテ′ノア
の大口径、薄型化を達或することができるのである。

この考案の他の実施例を第８図ないし第１０図に基づい
て説明する。

すなわち、この照明器具は、第８図および第９図に示す
ように、回転板３′に設ける上方に突設した突起部とし
て前述の実施例に切起し３２に代えて小突起３２′を設
け、また下方に突設した突起部として座付ねじ８を用い
ている。

前述の実施例における切起し３２では、フランジ４を回
転板３に取りつけるとき天井２に当接し、喰い込むよう
になるため天井２に傷をつけるおそれがあるが、前記小
突起３２′は回転板３を部分的にほぼ台形状に打ち出し
たものであるために、天井２に当接する頂部が鋭利とな
らず天井２を傷つけるおそれがないという利点がある。

また、前記座付ねじ８は取付板１の２カ所に形或された
切欠き部１３にそれぞれ係合して前述の実施例における
切起し３３と同様に回転板３′の回転止めとしての機能
を有するとともに、座付ねじ８を使用することによって
、回転板３′と取付板１とが一体になり、これらが施工
時等に容易に分離しなくなり、施工をより一層容易に行
なうことができ、さらに施工後の回転板３′のつけ忘れ
をも防止することができるのである。

また、第１０図に示すように、この実施例では取付板１
および回転板３′に加えてシャンテ゛リア内部に補強板
９が取りつけられている。

この補強板９は回転板３′とフランジ４との間に介在さ
れ、内蔵機器が取りつけられるとともに、アーム取付時
にフランジ４に一体に取りつけられてフランジ４を補強
している。

その他は前述の実施例と同様である。

以上のように、この考案の照明器具は、天井にハット形
取付板を取りつけ、この取付板のつば部に回転板を載置
し、回転板より垂設した取付具の下端部にフランジを取
りつけて取付板および回転板を隠蔽するとともに、フラ
ンジに照明器具本体を取りつけることにより、シャンデ
リア等のフランジ薄型化を達或できるという効果がある
。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のシャンデリアの取付構造を示す断面図、
第２図はその要部拡大断面図、第３図はこの考案の一実
施例を示す断面図、第４図は回転板の一例を示す斜視図
、第５図は取付板の一例を示す斜視図、第６図は施工後
のシャンテ゛リアを示す正面図、第７図は調整ビスを用
いた回転板の高さ調整を示す説明図、第８図はこの考案
の他の実施例における取付板と回転板とを示す斜視図、
第９図および第１０図はそれぞれ第８図に示した取付板
と回転板とを用いたシャンテ゛リアの取付構造の一例を
示す断面図である。 １・・・取付板、２・・・天井、３・・・回転板、４・
・・フランジ、５・・・照明器具本体、１１・・・隆起
部、１２・・・つば部、３４・・・ビス（取付具）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中央の隆起部で天井に取りつけられ周縁のつば部が天井
   から離隔したハット形取付板と、前記隆起部を挿通する
   孔を中央に有し前記つば部に載置され隆起部に沿って上
   下方向に移動可能である回転板と、この回転板に垂設し
   た取付具の下端部に取りつけられ周縁部が天井面に当接
   した状態で前記取付板および回転板を隠蔽するフランジ
   と、このフランジに取りつけられた照明器具本体とを備
   えた照明器具。